IPO株は、企業の株を証券取引所に上場させて売買できる状態になる株のことです。
IPO株は新規上場するときに抽選が行われ、上場日の初値で株を売ることで利益をだします。
利益をだす確率が高いため、抽選での当選確率が非常に低くなっています。
今回はIPO株の当選確率を上げる方法を詳しく解説します。
投資初心者でも試せる方法なので必見です。
「IPO株が中々当たらない」、「IPO株投資をしたい」という人は参考にしてください。
IPO株が当たらない理由
IPO株は抽選で当選が決まるため、当選確率によっては「絶対に当たらない」と思えてしまいます。
証券会社によって異なりますが、初心者投資家が当たりにくい制度があったり、大型IPOでないと当選確率が非常に低かったりします。
IPO株が当たらない大きな理由は当選確率の低さです。
当選確率が低い
IPO株の当選確率は、大型と小型によって当選確率が異なります。
一般的に小型IPOの当選確率は0.1~0.5%、大型IPOの場合は5~10%となります。
数値だけみると大型でも10%以下の当選確率なので、当たる可能性が非常に低いことがわかります。
申し込む証券会社によっては抽選が優遇される制度もありますが、投資する金額が高くなったり投資経験をもっていないと難しかったりするので初心者は利用しにくいのが現状です。
投資初心者は当たりにくい
最初から大口取引できる投資初心者は、確率を上げることができますが、はじめてIPO株に手をだす人は小型IPOで抽選する人が多いので必然的に確率がさがってしまいます。
少額でIPO株に申し込むこともできますが、大型IPOにくらべて確率が低いので、ほぼ当りません。
投資初心者でもIPO株の当選確率を上げる6つのポイント
当選確率の低いIPO株ですが、これから紹介する6つのポイントを抑えて実践すると、当選確率を上げることもできます。
「IPO株なんてあたらない」と諦めかけている人は、これから紹介する6つのポイントを抑えて実践してみてください。
場合によっては確率が10倍あがることもあるので必見です。
複数の証券会社から応募する
IPO株は各証券会社に購入券が分配される仕組みになっています。
例えばIPO株が1000株公開予定の場合、指定された証券会社A.B.Cに割り振ります。
A証券会社は300株、B,C証券会社は350株ずつと分配されるので、投資家は証券会社ごとに抽選を受けることができます。
上記の例のように、IPO株は複数の証券会社から同時抽選を受けることができるので、確率を上げたい人はまず証券会社の口座開設数を増やしましょう。
IPO実績の評価が高い証券会社がおすすめ
IPO実績のある証券会社は、IPO株に応募する機会が多いということがわかります。
IPO株の為に複数口座開設するといっても、IPO株実績の無い証券会社ばかり選ぶと意味がありません。
複数口座開設する時の証券会社は、IPO株実績をあげている証券会社で口座開設しましょう。
SBI証券のIPOチャレンジポイントを利用する
SBI証券ではIPOチャレンジポイントを利用することによって、IPO株の当選確率を上げることができます。
SBI証券ではIPOを申し込んで外れた場合、IPOポイントがたまります。
ポイントがたまると次回のIPO抽選に当選しやすくなります。
SBI証券のチャレンジポイント制度の場合、購入し続けていたら当たるシステムとなっています。
1回1回の抽選確率を上げていくことができるのでおすすめです。
平等抽選によって分配する証券会社から申し込む
店舗型の老舗証券会社は、普段から付き合いのある投資家にIPO株を譲る裁量分配がおこなわれています。
裁量分配の場合、証券会社が持っているIPO株の85~90%が裁量分配でふりわけられるので投資初心者がもらいにくい状態になっています。
投資初心者は抽選分配の10%~15%から申し込む必要があるので、当然当選確率は低くなります。
しかし近年ネット証券ではIPO株を平等に抽選する制度を取り入れています。
多くのネット証券が平等抽選制度をおこなっているので、ネット証券を中心に抽選申し込みしましょう。
主幹証券会社でIPO株を申し込む
主幹事はIPO株の振り分けが多く、全体の80%ほどの株を分配されます。
IPO株の振り分けは主幹事が80%、残りの20%は他の証券会社に分配されることになります。
つまり主幹事である証券会社でIPO株を申し込むと、IPO株の分配量が多いため当選しやすくなります。
当選率を上げるには主幹事がどの証券会社か把握することは重要なので、IPO株の主幹事は事前に把握しておきましょう。
IPO株の申し込み率が少ない証券会社から申し込む
当然ですが、IPO株の申し込み率が少ない証券会社から申し込むと当選確率はあがります。
IPO株の申し込み率は、口座開設者数から計算することができます。
口座開設している人数が少ないところであれば、当然IPO株を申し込む人も少なくなります。
時間差を利用して証券会社を使い分ける
IPO株の抽選日はほとんどきまっていますが、証券会社によって購入申込みを抽選前にしているか後にしているかによって抽選日が変わる場合があります。
IPO株は申し込む時点で必要資金を準備する必要があるので、抽選日の時間差をつかって少ない資金で複数の証券会社から申し込むことができます。
A証券会社の抽選が外れて資金が戻ってくる段階でB証券会社のIPO抽選に申し込むことができるので、時間差を有効利用しましょう。
IPO株に外れてもIPO株を活用して投資する方法がある
IPO株に当選しなくても、IPO株を活用して利益をあげる方法はあります。
IPO株を利用した「セカンダリー投資」や「非上場企業を利用した投資方法」を紹介するので、IPOに外れても利益をだせるようにしておきましょう。
セカンダリー投資
セカンダリー投資は、証券市場に公開されたIPO株を購入して収益を狙う投資方法です。
IPO株の抽選に当選した人は、初値から値上がりの利益を得ますが、セカンダリー投資は株式公開後の値動きを利用して収益を狙えます。
IPO株のように抽選制度がなく、自由に売買できるので、2度目の波にうまく乗れば利益を大きく取ることができます。
損失リスクもあるので注意
IPO株は傾向として数日間、値動きが大きく動きます。
短期トレードで値動き幅を狙った投資ができますが、値動きが大きい分損失リスクが高くなるので注意が必要です。
非上場企業の株を購入する
株の種類にはIPO株より前段階の非上場企業の株もあります。
非上場企業の株はIPO株よりも前段階なので、IPO株になる前から保有することができます。
非上場企業の株は未公開株となるので、企業の株主から直接購入したり、株式投資型クラウドファンディングで購入したりする必要があります。
一部のベンチャー企業では、社員にストックオプションを提供しているところもあります。
大きな利益を狙うことが可能ですが、非上場企業なので経営破綻によって大損することもあります。
ハイリスクな投資方法ですが、企業情報を収集して将来期待できるところに投資すれば大きな利益を狙えるのでおすすめです。
IPO株は初心者でも当選する可能性がある
IPO株の当選確率はかなり低く投資初心者は当たりにくいイメージがありますが、やり方によっては当選確率を上げてIPO株に当選することもできます。
複数の口座からIPO株を狙いつつ、効率よく当選する方法を抑えて当選確率を上げましょう。
また、ネット証券会社は平等抽選となっているので、初心者におすすめの環境です。
投資初心者は、平等抽選をおこなっている証券会社でIPO株の申し込みをおこないましょう。