ウェルスナビのサービスを利用すると、自動で資産形成ができます。
放置していても利益が上がることで怪しいと思われやすいですが、けっして怪しい企業がサービスを提供しているわけではありません。
むしろ投資の知識のない人でも安心して利用できるため、今後の資産形成を考えている人にとって、ウェルスナビのツールが必要になる可能性があります。
しかし利益が保証されるわけではないので、運用方法や安全性を考慮した上で投資するかどうかの判断を行わなければなりません。
そこで、この記事ではウェルスナビのサービスの詳細について解説します。
ウェルスナビはやめた方が良い?おすすめしない理由やデメリットを徹底解説
ウェルスナビは怪しい金融業者ではない
ウェルスナビは資産を守るための資産運用をコンセプトに、誰でも豊かに暮らせることを目指して投資サービスを提供している企業です。
同社はユーザーの保証に力を入れており、「投資家保護基金」に加入することで、倒産した場合でも投資した資金の1,000万円までは保護されます。
出資先の企業は「みずほキャピタル」「SBIホールティングス」などの大手グループ企業から、政府系ベンチャーキャピタルの「DBJキャピタル」まで、幅広く投資金を集めて運営されています。
ウェルスナビの資本金は18億以上が集まっており、ベンチャー企業ながら信頼性が担保されているため、けっして怪しい金融業者ではありません。むしろ投資家が信頼できる運営体制が整っている企業といえます。
ロボアドバイザーで自動運用が可能
ロボアドバイザーを使うと自動で投資を行うことで、投資家は以下2種類の方法で利益を上げることができます。
1つは完全自動で資産運用を行う「投資一任型」と、投資に対するアドバイスのみを行う「助言型」から選択可能です。
投資一任型は初心者でもすぐに投資を始められるシステムを構築しており、アドバイスを行った上で自動で資産運用を始められます。
一方の助言型は自分で運用を行わなければならないので、運用を自分で行いたい投資経験者にとってメリットが大きい投資手法になるでしょう。
ウェルスナビのシステムは独自のアルゴリズムを用いて、資産運用の最適解を出してくれます。
初心者は運用を安心して任せられ、経験者はアドバイスを自身の投資の参考にすることが可能です。
日本初のサービスを受けられる
ウェルスナビは以下の3つの日本初のサービスを受けられます。
- 自動積立
- 自動税金最適化機能
- リバランス機能付き自動積立
AIを使った投資の自動化は、ウェルスナビが先駆けで始めたサービスです。預かり資産の額は2021年3月で4,000億円を突破しており、運用者数は国内1位しています。
自動積み立て機能はもちろんのこと、税金最適化の機能を利用できるため、長期インデックス投資に取り組む人は自動で税金にかかる手間を省けます。
また「リバランス機能」によって、長期間の資産を組み合わせにも対応可能です。
リバランスとは資産のバランスを整えることを指し、ウェルスナビの利用者は10~20年にわたって自動で資産運用ができます。
ウェルスナビの特徴
ウェルスナビは以下3つの特徴があります。
- 資産運用を自分で考える必要が無い
- 手数料は利益から1%引かれる
- 長期的に放置運用が可能
AIでビッグデータを処理することで放置しながら長期運用を行えて、自動で資産を形成するサービスを提供している企業です。
また損をするリスクを抑えて運用が可能なため、投資の初心者でも安心して資産運用に取り組めます。
低リスクの運用は長期の資産形成に欠かせないので、自動でシステムがリスクを抑えるメリットは大きいです。
運用と契約の実績を持つウェルスナビは、金融に特化したAIを用いて業界1位の座についています。
お金の計算や税金の事務処理が苦手な人でも、AIに任せて安全に資産を運用が可能です。
資産運用を自分で考える必要が無い
ウェルスナビの資産運用による自動化は、お金の計算やレートの値動きなどを考えずに資産を積み上げることができます。
投資先を選ぶことや、分散投資のバランスを取りながら運用を行う必要がないので、スマートフォン一つで手軽に資産運用を行うことが可能です。
例えば株式投資やFXなどで損失を出してしまった人でも、自動化のシステムを使えば自分で決める必要がなくなり、損失を出すことに感情を左右されずに投資を続けられます。
ウェルスナビは投資に苦手意識を持つ人でも、安心して資産運用が始められるシステムを構築しているので、勘や経験に頼った投資を行わずにすむでしょう。
運用プランもかんたんな診断を行うだけなので、月々の積立額を設定すれば考えずに資産を形成できます。
手数料は利益から1%引かれる
ウェルスナビは手数料として1.1%(現金部分を除く、年率・税込)が引かれ、自動売買やその他のシステム利用料を差し引かれた利益が入金されます。
また預かり資産の3,000万円を超える部分は、0.55%(現金部分を除く、年率・税込)に引き下げられた手数料が引かれる仕組みです。
例えば現金部分を除くウェルスナビの預かり資産が、時価評価額で5,000万円の場合は以下の計算式で手数料を求めます。
- 5,000万円×1.1%+(5,000万円-3,000万円)×0.55%=44万円
ただし上記の計算は価格変動がない場合を想定しています。手数料は毎日1分ごとに計算されるため、実際の請求金額には差がある点に注意が必要です。
長期的に放置運用が可能
資産形成は長期投資が基本です。ウェルスナビのシステムを使えば投資にかかる手間を省けるため、放置しながらの資産運用が可能になります。
投資の知識がまったくない初心者の人でも資産を形成ができる理由は、AIが自動で分散投資を行うことで安定して利益を出し続けてくれるからです。
例えば株式や債券だけでなく、金や不動産、外国株などといった資産に分配を行い、低リスクの運用に自動で調整を行います。
AIが日々の取引による各金融資産の変動データを収集し、膨大なデータから価格変動の動きを予測して投資を行うため、放置していても利益を積み上げられるのです。
銀行に預けていても0.01%以下の利率であることを考えると、ウェルスナビに投資した方が高い利回りの運用が可能になります。
ウェルスナビが怪しいと言われている原因
ウェルスナビが怪しいと言われている原因は以下の3つです。
- 売却時のルール問題がある
- 手数料が高すぎる
- 投資金額の初期設定が高額
自動取引のシステムを利用するためには初期費用と手数料がかかってしまうので、10万円以下の余剰資金しかない場合は、まずは投資の資金を集める必要があります。
ウェルスナビは投資を始めるまでのハードルが高いことから、怪しいと噂されることが多いです。
本当に怪しい企業は、安価な価格で投資を始めさせて暴利を取るはずです。
資金のない人は始められない仕組みになっているのは、怪しい企業ではない証拠といえます。
売却時のルールに問題がある
ウェルスナビは売却時のルールが問題視されており、なぜか売却した時に損失になる場合があります。
その理由は売却時に譲渡益が発生した場合、特定口座(源泉徴収)を利用していると、源泉線徴収の料金が差し引かれた金額が振り込まれるためです。
また手数料も合わせて引かれるため、実際に売却した時の価格に差が生まれてしまい、損失になる恐れがあります。
ウェルスナビは含み損益の表示がわかりづらいので、売却時に銀行に振り込まれた金額を確認して不信感を持ちやすくなるのです。
そのためウェルスナビの「取引報告書」や「譲渡益等のお知らせ」のチェックは欠かさずに行い、売却した金額との差額を確認しなければなりません。
手数料が高すぎる
じつは取引手数料が高い点が指摘されており、1%に対して疑問を持つ人がいらっしゃいます。
投資初心者にとって1%の手数料は安いと感じるかもしれませんが、総資産に対して手数料1%がかかるため、資産が増えた分だけ収益が下がってしまうのです。
自動で資産形成を行うシステムを利用するメリットは大きいですが、投資経験のある人にとって1%の手数料は高すぎると感じる人も多いです。
初心者にとってウェルスナビの手数料は安く感じやすいですが、上級者にとってはデメリットになる可能性が高いといえます。
ただしウェルスナビでは長期運用することで手数料の割引が行われるので、利回りを優先したくなった時に他の投資先に資金を移すことをおすすめします。
投資金額の初期設定が高額
ウェルスナビでは投資を始める費用として10万円必要です。誰でも簡単に資産運用ができますが、10万円の金額が高いと感じる人は多いです。
他の企業では500円から投資できる場合があるため、最低金額の設定としては10万円は高いかもしれません。
しかし手数料は1%として年間1000円を払うと、自動の投資で資産形成ができると考えると、けっして高すぎる金額ではないといえるでしょう。
本来であらば30万円が必要だったのですが、ウェルスナビはETF1口を1000分の1単位で取引できる機能を使うことで、10万円でも最適なポートフォリオを組むことを可能にしました。
たしかに10万円を貯めるハードルは高めですが、投資を始めた後は自動で資産形成ができるので、投資を開始する資金だけは自分で集めなければなりません。
ウェルスナビは怪しい業者ではないがデメリットも存在する
ウェルスナビは怪しい企業ではなく、自動取引のシステムを用いた金融業者です。資産形成のためのツールを提供しており、誰でも手間をかけずに利益を上げられる仕組みを構築しています。
しかし総資産に対してかかる高額な手数料や、初期設定の金額が高いところなど、すぐに始めるには一定のハードルが儲けられているので注意が必要です。
なによりウェルスナビはETF(上場投資信託)を購入しているため、値動きが上下しやすくなり損失を出す可能性があります。
自動取引は利益を確定させるのではなく、あくまで取引の手間を省くためのツールです。
ロボアドバイザーは万能ではないので、利回りは右肩上がりに上昇するわけではありません。
初心者はデメリットも把握してからはじめよう
ウェルスナビは10万円の初期費用を用意するだけで、初心者でも簡単に自動取引を利用できます。
しかし多くのデメリットも存在するため、事前に把握した上で投資を始めましょう。
他には元本割れのリスクを抱えている点も見逃せません。
なぜならウェルスナビの投資対象は海外ETFを含んでおり、景気の動向によって元本割れを起こす可能性が高くなってしまうからです。
自動取引による資産形成のメリットだけを考えて、ロボアドバイザーに頼りすぎた投資を行うと、思わぬ形で損をすることもあるので注意が必要です。