「外貨預金はどのタイミングで始めればいいの?」「外貨預金はやめておけって言われる理由は?」など疑問に感じる方も多いのではないでしょうか。
近年は円安の影響で海外投資を検討する方も多くなりました。
その資産運用の1つに外貨預金を検討されている方も多いと思いますが、外貨預金は始めるタイミングを間違うと損失を出してしまう恐れがあります。
そこで今回は、外貨預金の預け入れるタイミング、引き出すタイミングだけでなくメリットとデメリットも解説します。
これから外貨預金を行いたいという方はぜひ参考にしてくださいね。
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外貨預金の概要と特徴
日本円ではなく外国の通貨で預金を行うことを外貨預金といいます。
外貨預金には、数ヶ月や数年など定期で預ける「外貨定期預金」と、普通預金の「外貨普通預金」があります。
日本円での預金と外貨預金の大きな違いは、外貨預金の方が金利が高い点です。
実際に日本のメガバンクの金利は0.002%ほどですが、外貨預金をドルで行えば1〜3%ほど金利がもらえます。
外貨預金の特徴は以下の通りです。
- 日本円で預金するより高金利
- 利息も外貨で支払われる
- 為替次第で損失になる場合がある
- 引き出す際や預け入れる際に手数料がかかる
- 預け入れの期間は数ヶ月から数年ほど
近年は、円安の影響で外貨預金を検討する方が多いですが、上記の特徴のように必ず資産が増えるというわけではないため注意が必要です。
外貨預金を預け入れるタイミング
円安時に外貨預金を預け入れるタイミングや引き出すタイミングはさまざま考えられますが、今回は以下のタイミングを紹介します。
- 円高時に預け入れる
- 預け入れた時より円安になったタイミングで引き出す
円高時に預け入れる
円高の際は外貨を安く買えるため、円の価値が高い円高のタイミングで定期預金を行うことをおすすめします。
例えば1ドル=100円から1ドル=80円に変動したとします。
1ドル=100の場合、100ドルを買うには10,000円が必要になる一方で1ドル=80円の場合、100ドルを買うには8,000円になります。
円高・円安は見極めるタイミングが難しいですが、なるべく円高時に預け入れることで資産を効率良く増やしていくことが可能になるためおすすめのタイミングです。
預け入れた時より円安になったタイミングで引き出す
預け入れた時よりも円安の状態になったタイミングは為替差益を得ることができるため、引き出すタイミングとしておすすめです。
為替損益とは、外国為替相場の変動によって生じる損益のことです。
外貨預金のメリット
外貨預金のメリットは以下の通りです。
- 外貨預金は金利が高い
- 円安時には為替差益が期待できる
- 外貨預金は初心者でも挑戦しやすい
それぞれ解説します。
外貨預金は金利が高い
上述しましたが、外貨預金は金利が高い点が一番のメリットです。
外貨預金は外国通貨で預金を行いますが、ほとんどが日本の金利より高く設定されています。
円安時には為替差益が期待できる
外貨預金は、為替差益を得ることが期待できます。
もちろん為替変動によって資産が減少する恐れもありますが、預け入れたタイミングよりも円安時に換金することで為替差益が期待できるでしょう。
外貨預金は初心者でも挑戦しやすい
資産運用は、さまざまな種類がありますが外貨預金は初心者の方でも挑戦しやすい資産運用の1つです。
外貨預金は作業も仕組みもそれほど難しくなく、さらに少額から預金することができるため気軽に資産運用を行うことができます。
また、預金は金利を得るものなので株式などの配当金とは異なるため安心感もあります。
そのため初心者の方でも挑戦しやすい資産運用です。
外貨預金のデメリット
ここまで外貨預金の特徴やメリットを紹介しましたが、もちろんデメリットもあります。
デメリットを知らずに外貨預金を行うと損失になる恐れもあるため注意が必要です。
今回は以下の外貨預金のデメリットを紹介します。
- 外貨預金は円高になると為替差損が発生する
- 為替手数料が発生する
- 外貨預金はペイオフの対象外
それぞれ解説します。
外貨預金は円高になると為替差損が発生する
外貨預金のメリットとして、円高時に預金を行い、円安時に日本円に換金すると為替差益が出て資産が増やせると説明しましたが、逆に為替差損になる場合もあります。
日本で預金を行う際には元本が保証されていますが、外貨預金では元本が保証されているわけではないため注意が必要です。
外貨預金は、日本円を外貨に換金して預金を行います。
つまり換金した外国通貨の価格が変われば預けている資金も変わることになります。
外貨預金だけではありませんが、相場が急に変動することもあるため為替変動リスクがあります。
外国通貨は、常に変動するため、為替差益と為替損益のどちらも発生する可能性があることを認識しておきましょう。
外貨預金は為替手数料が発生する
外貨預金は為替手数料が発生する点もデメリットでしょう。
為替手数料とは、円と外国通貨を換金するときに金融機関に支払う手数料のことです。
為替手数料は金融機関によって異なりますが、1ドルあたり1円ほど必要になる場合があります。
つまり、1ドル=100円の時に1ドルを換金するには101円が必要です。
「これくらいなら大したことないのでは?」と感じる方もいるかもしれませんが、日本円から外国通貨、外国通貨から日本円に換金する両方で為替手数料が発生します。
ちなみに今人気のあるインデックスファンドでは、買付時と売却時の両方で手数料が無料となっています。
このインデックスファンドから比較すると外貨預金の為替手数料が多く感じるのではないでしょうか。
そのため、外貨預金を行う際には為替手数料に注意が必要です。
外貨預金はペイオフの対象外
外貨預金はペイオフの対象外のため注意が必要です。
ペイオフとは、銀行が倒産した場合に利用できる預金保険制のことで、銀行に預けている1,000万円までが保証されます。
通常の円預金であればペイオフの対象ですが、外貨預金はペイオフの対象外のため、もし銀行が倒産してしまった場合、預金していた資金が損失になってしまいます。
そのため外貨預金を行う際には、あくまで余剰資金で行いましょう。
外貨預金に関するよくある質問
外貨預金に関するよくある質問は以下の通りです。
- 外貨預金には税金がかかる?
- 外貨預金を始めるベストなタイミングは?
- 外貨預金でおすすめや人気のある通貨は?
それぞれ解説します。
外貨預金にも税金がかかるため注意が必要です。
年収2,000万円以下の給与所得者で為替差益が20万円以下であれば確定申告は不要ですが、それ以上の方は為替差益が出た場合、雑所得としての確定申告を行う必要があります。
外貨預金でおすすめや人気のある通貨は「アメリカドル」「ユーロ」「南アフリカランド」「オーストラリアドル」です。
ベストなタイミングを見極めて外貨預金に挑戦しよう
今回は外貨預金の預け入れるタイミングと引き出すタイミングについて解説しました。
外貨預金は、円高時に預け入れて、預け入れた時より円安の時に引き出すことがベストなタイミングです。
円安と円高のタイミングを見極めることは少し難しい点もあるかと思いますが、しっかりとタイミングを見極めて運用をしていけば、日本で預金を行うより確実に資産を増やしていくことが期待できます。
そのため今回の記事を参考に外貨預金に挑戦してみてはいかがでしょうか。