フィデリティ証券は、投資信託に力を入れている証券会社で、長期間投資で利益を得ようとしている投資家達から高い人気をえています。
しかし「本当にフィデリティ証券は良いの?」と疑問に思う初心者もいますよね。
今回はフィデリティ証券の評判・口コミやサービス内容を分かりやすく解説します。
フィデリティ証券のメリット・デメリットや、どのような人におすすめなのか詳しく説明するので、これから口座開設をしようと思っている人は参考にしてください。
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フィデリティ証券の基本情報
フィデリティ証券の基本情報をまとめました。
大手ネット証券とは異なる手数料設定をしている商品もあるので、間違わないようにチェックしておきましょう。
手数料
フィデリティ証券は、投資信託や株式投資・ETFなどに手数料を設定しています。
フィデリティ証券の取引手数料は1約定あたり一律の手数料で取引が可能となっているため、取引の約定金額が大きいほどお得になります。
また、「フィデリティ・プレミアムクラブ」では残高が1,000万円以上の方は、預り資産評価残高に応じてインターネット取引での手数料が優遇されます。
株式・ETF/ETNの手数料
フィデリティ証券の株式・ETF/ETNの手数料を紹介します。
まず株式取引(インターネット取引)の株式委託手数料は下記の通りです。
お預り資産評価残高 | 1約定あたり手数料 |
---|---|
1,000万円以上 | 優遇手数料 500円(税込) |
1,000万円未満 | 通常手数料 1,500円(税込) |
フィデリティ証券は比較的シンプルな手数料を設定しており、いくらコストがかかるのかわかりやすいです。
しかし手数料は割高に設定されており、ある程度まとまった資金で運用しなければ手数料負けしてしまう恐れがあるので注意しましょう。
またフィデリティ証券は電話での取引も行っている為、電話取引での委託手数料も設定されています。
約定金額にかかわらず | 1約定あたり5,000円(税込) |
---|---|
単元未満株買取請求 | 1銘柄につき550円(税込) |
電話取引の場合、約定金額に関わらず1約定で5,000円発生します。
単元未満株の買取請求だと1銘柄550円と割高設定になっているので気をつけましょう。
ETF/ETNの手数料も上記と同じ価格設定になっています。
お預かり資産評価残高は、ETF/ETN/REIT等の金融商品取引所上場有価証券は含まれないので、調整したい人は資金を追加入金して手数料をコントロールしましょう。
投資信託手数料
フィデリティ証券の投資信託手数料は下記の通りです。
- 購入手数料…購入時手数料は現在すべて0%(無料)
フィデリティ証券では、すべてのお客様がいつでも購入時手数料0%(無料)で投資信託を購入できます。
取引の種類(インターネット、電話、一括購入、積立など)や口座種類(NISA口座、特定口座、一般口座など)にかかわらず、投資信託の購入時手数料は無料です。
フィデリティ証券の投資信託での、購入時手数料以外には以下のコストが発生します。
- 信託財産留保額…換金時の基準価額に対して最大0.5%
- 信託報酬(運用管理費用)…信託財産の純資産総額に対して、最大年率2.585%(税込み)※
- 委託手数料…ネットでの注文(約定金額にかかわらず1約定あたり 最大1,500円)電話での注文(約定金額にかかわらず 1約定あたり 一律5,000円)
※毎月の判定日でお預り残高3,000万円以上で、保有している各ファンドの平均残高を算出し、信託報酬のうち販売会社配分の10%相当額の1ヵ月分を現金で還元
NISA口座の手数料
フィデリティ証券はNISA口座でファンドを購入するとファンド購入時手数料が無料になります。
節税対策できる証券口座でコストをかけず運用を開始できるのでおすすめです。
取引ツール
フィデリティ証券には、「ポートフォリオ分析ツール」「ポートフォリオナビツール」「資産設計ツール」「相続税シュミレーション」があります。
「ポートフォリオ分析ツール」は、フィデリティ証券の口座保有者が利用でき、フィデリティ証券で保有している投資信託だけではなく、他社で保有している投資信託も分析しリスクリターンや将来推計等を画面上で確認できます。
また「ポートフォリオナビツール」は、フィデリティ証券で口座開設をしていなくても利用できるツールでかんたんな質問に答えるだけで、リスク許容度や投資計画に合わせたポートフォリオ例を無料で見ることができます。
その他、おまかせ運用「ザ・ハイブリッド」でも数問の設問に回答することで自分に合ったポートフォリオを見ることができます。
投資を始める前には、自分にどんな投資方法が適しているのかチェックしてみましょう。
取扱商品
フィデリティ証券の取扱商品は下記の通りです。
- 株式
- 投資信託
- ETF・ETN
- REIT
フィデリティ証券は約700本以上の投資信託を搭載しており、充実したラインナップから選ぶことができます。
ただし、近年ネット証券がリリースしているポイント投資などのサービスは無いので、運用目的によっては物足りなさを感じてしまう可能性があります。
ポイント投資
残念ながらフィデリティ証券では、現金の代わりにポイントを利用して投資を行うポイント投資がありません。
そのため最初から現金を使って投資を始めることになる点はデメリットになるでしょう。
いきなり現金での投資は怖いと思われている方は、別のネット証券でポイント投資から挑戦することもおすすめです。
実施中のキャンペーン
以下ではフィデリティ証券が実施しているお得なキャンペーンを紹介します。
無料診断ご利用キャンペーン
現在フィデリティ証券では、おまかせ運用「ザ・ハイブリッド」の「無料診断」を最短1分でご利用いただけるようにリニューアルを行ったことを記念し「無料診断ご利用キャンペーン」を実施中です。
キャンペーン期間中に、フィデリティ証券で口座を開設(無料)し、おまかせ運用「ザ・ハイブリッド」の無料診断(無料)を行っていただくだけで、先着2,000名様に現金プレゼントのキャンペーンを行っています。
キャンペーンは、上記の2つの条件を満たした時点で自動申込となるので、申し込みなどの面倒な手続きがない点も魅力的です。
なお、キャンペーン期間は、2023年7月3日(月)~2023年8月31日(木)となっています。
フィデリティ証券の評判・口コミ
フィデリティ証券の評判・口コミをまとめました。
全体的に投資信託に関するサービスの評価が高く、長期間運用したい人におすすめの証券ということが分かります。
実際に利用している人達のコメントをみて、本当にフィデリティ証券と上手くマッチしているか確認しましょう。
フィデリティ証券は投資信託に強い会社です。株式の取り扱いもありますが完全前受制です。投資信託も買付可能金額の範囲で買い付けることになります。
投資ですが、財布の中のお金で買い物をするのと同じ感覚で取引できますから、投資の初心者でも不安なく取り組めます。
営業マンがしつこく勧めてきたりすることもありませんし、落ち着いて銘柄を選べます。逆に、どの銘柄が良いのかを相談したらとても親身になって詳しく教えてくれます。
外資系の証券会社なので日本の証券会社とは一味違う感じがします。手数料のシステムも非常に判りやすいので、安心して付き合える証券会社です。
フィデリティ証券は投資信託の種類がすごく豊富です。私自身にはファンドの良し悪しを見分ける力なんてありませんが、買ったものは納得できるものばかりでした。
大きな利益は上がっていませんが、じわじわと資産が増えて行く感覚はクセになりそうです。言葉にはしにくいのですが、何か良い感じの証券会社です。
外資系らしいですが、それを強く感じることもありませんし、ネット経由のアドバイスもすごく親切な感じです。
証券会社ですから株も買えるみたいですが、私は投資信託一本でやっていきたいと思っています。
100万円以下の取引などでは損かも知れませんが、極端な話1億円の約定金額でも手数料は1,500円です。
それに投資信託などで1,000万円以上の資産評価残高があると、その手数料は3分の1になります。
資産形成を目指して投資信託を積み上げていく場合なら、預入資産が1,000万円ぐらいになるのは珍しくないと思います。
長く付き合うには最適の証券会社です。
スマホからでもフリーダイヤルに繋がるのは嬉しいです。
それに話し中だったり、繋がってから長時間待たされると言うこともほとんどありません。
なかなか繋がらないとか、余計な電話代がかかってしまうナビダイヤルだとかの、カスタマーサービスに電話する時の憂鬱な気分が全くないのが良いです。
フィデリティ証券のメリット
フィデリティ証券は主に投資信託に関するメリットの多い証券会社です。
これから各メリットを詳しく説明するので、口座開設予定の人は上手く活用できるようにチェックしておきましょう。
良いファンドが選びやすい
フィデリティのグループはもともとアメリカで投資信託の会社として始まっていることや、フィデリティ投信の方がフィデリティ証券よりずっと早くに日本に進出してきたことからもわかるように、とにかく投資信託に強い会社です。
2023年6月現在で640本以上のファンドがラインナップされていて、そこから自分に最適のものを選び出せます。
また取り扱うすべてのファンドが購入時手数料無料でお取引可能。
積立・一括に関わらず、すべての方がいつでも購入時手数料無料で投資信託を購入できます。
ステップ・BUY・ステップと言う商品名のファンド積立は、最低1,000円からの積み立てができる物ですので、若年層であっても気軽に始められるのが大きなメリットと言えるでしょう。
もちろん分配金は再投資だけでなくその都度受け取ることも選択できます。
ロボアドバイザーをフル活用できる
フィデリティ証券は「ザ・ハイブリッド」というサービスを新しくリリースしています。
ザ・ハイブリッドは、ロボアドバイザーを活用しながらフィデリティ運用部門が運用条件のモニタリングやポートフォリオの最適化を担ってくれるサービスです。
ロボアドバイザーを活用しながらフィデリティ証券のエキスパートが最適化してくれるす最強の組み合わせとなっており、最低契約金額は1万円からです。
ザ・ハイブリッドは、ネット完結コースとアドバイス担当者付きコースがあり、初心者でも手厚いサポートを受けながら運用できるので、アドバイスを受けながら投資信託で資産運用していきたい人に最適の環境です。
NISA口座の投資信託の購入手数料0円
NISA口座は非課税制度の口座ですが、証券によって手数料が発生する為、運用コストが発生してしまうケースもあります。
フィデリティ証券のNISA口座は投資信託の購入手数料が0円で、運用コストを抑えながら投資信託で資産運用が可能です。
また、フィデリティ証券のネット経由の投信購入時手数料は無料になっているので、手数料を抑えながら利益効率を最適化できます。
フィデリティ証券のデメリット
フィデリティ証券は投資信託に関する魅力的なメリットを持っていますが、デメリットも存在します。
投資信託以外の商品で運用を考えている人は、他の証券で口座開設した方が良いケースもあるので注意しましょう。
IPOに対応していない
株式の取引を行う上でIPOに注目している人は割合多いでしょう。
残念ながらフィデリティ証券はIPOには対応していません。
新規公開株の申し込みを行いたいのであれば、別の証券会社で行うことになります。また、公募株式や売出株式(PO)も取り扱っていません。
IPOと同じように申し込みは別の証券会社で行うことになるでしょう。
投資信託に強い証券会社によく見られる傾向ですが、フィデリティ証券も短期的に利益を上げたいという投機的な取引には消極的なのかも知れません。
同じような理由から外国為替証拠金取引(FX)や先物・オプション取引の対応もないです。
また、投機的な物ではありませんが、株式の立会外分売にも対応していません。
株式で少額の約定では手数料が高くつく
フィデリティ証券の手数料体系はシンプルで、株式についてもインターネット取引の普通手数料・優遇手数料と電話取引の手数料の3種類しかありません。
これは高額な約定の場合大変なメリットになるのですが、少額の場合逆に割高な手数料になってしまうのです。
1日の約定金額合計が10万円や20万円程度の場合、一部のインターネット証券では手数料が無料になる会社も複数存在しています。
それに対してフィデリティ証券ではインターネット取引の普通手数料において、10万円以下の約定金額であっても1取引で8%の消費税込みで1,500円の手数料が必要になります。
これはかなり割高でデメリットと言えるでしょう。
信用取引には対応していない
フィデリティ証券では信用取引を行っていません。
ですから、いわゆる「売りから入る取引」(空売り)はできないことになります。
もちろん買いから入る通常の取引でも、信用取引なら担保の3倍程度は資金が借りられるわけですから、完全前受制での取引に限定されると取引の幅が狭まります。
これが短期的に利益を狙う投機的な取引を行う人にとってはデメリットとなるわけです。
フィデリティ証券は投資信託を中心に、長期的な投資と資産形成を目指すことを中心に据えた証券会社ですから、こうしたデメリットがあるのはやむを得ないでしょう。
フィデリティ証券はどんな人におすすめ?
フィデリティ証券はどんな人におすすめかまとめました。
- 長期的な投資を行う人
- 投資信託で資産形成を目指す人
- 情報を武器に投資で長期戦を目指す人
これから詳しく紹介するので、口座開設を検討している人は参考にしてください。
長期的な投資を行う人
株式の手数料体系を見ても分かる通り、短期的に利益を狙うために細かく売買を繰り返すと手数料が高くついて損をしてしまう可能性があります。
もちろん、資金が潤沢で数千万円以上の単位でたくさん取引が行えるなら、むしろ手数料がお得になるかも知れません。
しかし、そう言ったことが行える人は非常に少ないでしょう。ですから、資産として株式を持ち配当で利回りを狙うとか、株主優待を活用する人などに向いた証券会社だと言えるのです。
投資信託で資産形成を目指す人
フィデリティ証券が本領を発揮するのは投資信託です。
投資信託にもいろいろありますが、フィデリティ証券は約700本のファンドを扱っていますし、それも数をそろえているだけではなく内容も厳選されています。
ですから着実に資産形成をしたい人には最適な証券会社です、積立投信(商品名:ステップ・BUY・ステップ)は最低1,000円から積み立てることも可能です。
将来の資産形成を目指す若い人が、初めて投資信託に挑戦する時でも1,000円の積み立てなら不安なく開始できるでしょう。
情報を武器に投資で長期戦を目指す人
フィデリティ証券は情報提供にも力を入れています。
例えば、投資信託の基準価額が指定の値に達した場合やファンドランキングが更新された際にはLINEやメールで自動通知を送るサービスなどもあります。
PCやスマホで活用できるオンラインツールもいろいろ準備されていますので、そうしたツールを武器に長期的な投資活動を目指す人にはたいへんおすすめです。
フィデリティ証券口座開設の流れ
フィデリティ証券証券の口座開設手順は下記の通りです。
- 公式サイトの申し込みページにアクセスする
- 必要事項を入力する
- 本人確認書類とマイナンバー確認書類を撮影またはスキャンして送る
- 口座開設完了のお知らせを受け取って取引開始
公式サイトの申し込みページにアクセスする
公式サイト内の申し込みページにアクセスします。
そこには必要事項の入力欄の上に「フィデリティ証券株式会社約款・規定集」へのリンクがありますから、それをクリックして内容を確認しておいて下さい。
リンクはクリックするとポップアップで開きますので、ポップアップ抑制ツールを有効にしている場合、一時的に無効にしておいて下さい。
必要事項を入力する
必要事項は全部で26か所あります。左側に入力窓のカウンターがありますので、それで記入漏れがないかどうかを確認しながら入力すると便利です。
必要に応じて数か所の任意入力窓にも入力してください。
本人確認書類とマイナンバー確認書類を撮影またはスキャンして送る
送る書類は次の3パターンから1つを選んで送って下さい。デジカメで撮影するかスキャナでスキャンしてアップロードします。
- マイナンバーカードの両面
- マイナンバー通知カードの12桁の番号が記載されている面と、以下の3種類の内1つの組み合わせ
・運転免許証(裏面に記載がある場合は両面)
・パスポート(顔写真のページと住所のページ)
・発行から6か月以内の住民票の写しと健康保険証(カード式の場合は両面) - 発行から6か月以内の個人番号が記載された住民票の写しと以下の3種類の内1つの組み合わせ
・運転免許証(裏面に記載がある場合は両面)
・パスポート(顔写真のページと住所のページ)
・健康保険証(カード式の場合は両面)
口座開設完了のお知らせを受け取って取引開始
最短2営業日で口座が開設されます。その後「口座開設完了のお知らせ」が発送されますので、それを受け取った段階から取引が始められます。
フィデリティ証券に関するQ&A
フィデリティ証券は投資信託で投資したい人におすすめ
フィデリティ証券は投資信託に特化している証券で、長期間運用して資産を増やしたい人におすすめです。
コースによっては担当アドバイザーが資産運用のアドバイスをしてくれたり、ロボアドバイザーを活用して運用の最適化を行えるので、初心者の人でも安心して利用できます。
しかし投資信託以外の運用を考えている人は、手数料が割高になってしまったりメリットを上手く活用できないケースもあるので注意しましょう。