ミニ株は株をまったく知らない初心者の人でも始めやすく、学生や主婦の人で運用している人も少なくありません。
もちろん初心者でも利益を出すことは可能です。
今も多くの人が少額の投資でコツコツと利益を積み上げ、元本の資金を増やし続けています。
そこでこの記事では誰でもできるミニ株の儲け方について解説し、利益を出す手法を紹介します。
効率よく資産を増やすためのコツを知ることで、長く利益を得られる仕組みを構築できるでしょう。
ミニ株で儲ける方法
ミニ株の儲け方は一般的に株式投資と変わりません。
株価の売却や、株主優待・配当の利回りで利益を得ることができます。
企業の商品の割引券や記念品などの特典を貰えて、1株でも配当を得られる企業があります。
ただし1単元(100株~1,000株)以下は株主優待を得られない企業が多く、配当利回りをおこなっていない所が殆どです。
更に株価の値上がりで得られる利益が100株単位の取引より少なくなってしまいます。
1株から株主優待を受けられる銘柄で株主優待を受け取る
1株以上の保有でも株主優待を得られる銘柄を選択すると、ミニ株で運用している場合でも優待を受けられます。
優待券を所有すると企業の商品やサービス券などがもらえるので、株主の割引価格で商品の購入やサービスを利用できます。
株主優待には日用品や雑貨など、豊富な商品の割引券が提供されているため、クーポン券をもらう感覚でミニ株を運用している人も少なくありません。
ただし全ての企業がミニ株の株主優待を実施しているわけではなく、単元株以上を保有する株主を優遇する場合がほとんどです。
1株から配当金を貰える銘柄で配当利回り投資
配当金とは企業が出した利益をの一部分を、株主に還元する制度です。
配当金の利回りは1株投資でも貰える銘柄を選択すると、ミニ株投資でも配当をもらえます。
配当を得るためには株数関係なく、「権利確定日」の3日前までに株式名簿に自身の名前が載っている必要があります。
1株単位の取引でも権利確定日前に株を購入する必要があるので注意しましょう。
株価の値上がりで利益を狙う
ミニ株で保有している株価が値上がりした時に、売却することで利益を得ることができます。株の業界用語では「値上がり益」もしくは「キャピタルゲイン」と呼ばれる手法です。
値上がりする仕組みは、企業の業績が上がることや経済のトレンドが変わって企業に有利な状況になるなど、投資家から多くの資金が集まることで株価が上昇します。
ミニ株の投資は多額の資金を投資するわけではないので、仮に企業の業績が悪化して株価が下落した場合でも、損失額が少ない点は大きなメリットです。
株価の値上がりで利益を得る時のおすすめ投資手法
ミニ株で運用する場合は、年数が長いほど取引に向いています。
注文から決済まで時間がかかるので、急な値動きに左右されずに大きく利益を狙いやすくなるためです。
また配当が貰える企業の株を保有していると、長期保有している場合は毎年利益を得られるので、配当を目的に複数の株式を放置することもできます。
反対に短い期間で利益を狙う手法は現金化するまで早いのでトレードの結果がわかりやすく、利益が出そうな相場を選ぶのに適した手法です。
しかしミニ株の決済はタイミングが指定できないだけでなく注文方法が限られているため、初心者にとっては難しいトレードになることは避けられません。
デイトレード
デイトレードは1日で取引を終えるトレードの手法です。その日中に取引が完了するので、リスクを抑えて利益を狙うことができます。
また取引がその日のうちに終了することで、現金化するまでの期間が短くなるため精神面で安定しやすい点も魅力です。
しかしミニ株の売買するタイミングは1日に2回しかないので、リアルタイムでトレードに対応していない場合が多いです。
さらにミニ株のデイトレードは成り行き注文のみ可能なので、決済までに注文を決めておかなければなりません。
基本的にミニ株のデイトレードで利益を出すことは難しいため、株取引の慣れていない人にはおすすめできない方法といえます。
スイングトレード
スイングトレードは数日~数週間単位で売買を行う手法です。
デイトレードやスキャルピングのように短期間の取引にならないので、初心者でも安心して取り組めます。
しかしスイングトレードを成功させるには市場の動向や値動きを分析し、決算のタイミングを見極める必要があります。
また株式を保有する期間が長くてもチャートの動きを確認しなければならないので、完全に放置して利益が出るわけではありません。
長期投資
長期投資は数ヶ月~数年に渡って株式を保有します。
売買するまでの期間が長いので、ミニ株に最も適した手法といえるでしょう。
長期投資はリスク分散のため複数の株式を保有しやすく、株価の変動を監視し続ける必要がないためです。
また売買の手数料を支払う回数が少ないので、デイトレードとスイングトレードに比べてコストがかからない点も大きなメリットです。
さらにミニ株の長期保有によって配当や株主優待のインカムゲインを得られるなど、株取引の初心者にとっても投資を始めやすいでしょう。
ミニ株は副業として始める場合が多いので、なるべくリスクを小さくできる方がよいです。長期投資はサラリーマンや主婦、または学生でも安心して始められます。
ミニ株で儲けることは可能?
ミニ株は小さく利益を積み重ねられるので、長期的な運用を行いたい人にとってメリットの大きい投資になるでしょう。
なぜなら一般の株式投資と利益率は変わらず、少ない株式でも同じように利益は出るので儲けられることには違いがないからです。
反対に、短期間で高額の利益を狙いたい人にとってはデメリットが大きいです。
注文方法が決められないことで利益が得やすいタイミングで取引ができず、相場の値動きに対応できません。
利益率は100株単位の投資と変わらない
ミニ株でも利益率は変わらないので、株式の数が少ないからといって利益に繋がらないわけではありません。
一般の株式の取引と同じく、配当の利回りや株式の売却益などの手法で利益を狙います。
むしろミニ株の方がリスクを抑えやすくなり、安定した運用を行いやすいでしょう。
ミニ株と100株単位の取引の違いはリスクの大きさと金額です。
ミニ株はリスクを抑えて取引ができるので、株価が暴落した場合でも被害は少ないはずです。
また税金対策として年間の利益を20万円以内に抑えたい人や、投資に費やす時間がない人にとってもミニ株の運用が向いています。
投資金額が少なければ利益も比例して少なくなる
一般の株式投資の比べて利益率は変わりませんが、ミニ株は投資する資金そのものが少ないので、利益の総額は少なくなってしまいます。
税金対策などで利益を増やしすぎない投資を行う人であれば問題ありませんが、より大きく利益を狙いたくなった場合は物足りなく感じてしまう人が多いです。
ミニ株は初心者や長期投資を目的とする人に向いている手法ですが、トレードに慣れてきて高額な取引を行いたくなった人にはおすすめできません。
ミニ株で儲ける時の注意点
ミニ株は一般の株式の取引に比べて、自由度が低い特徴があります。
取り扱い銘柄が通常と違い制限されていたり、注文方法の種類が少なかったりするので、ミニ株で投資をはじめる人はある程度ルールを把握して始めましょう。
大きな利益を期待しない
ミニ株は少額投資が基本なので、大きな利益は出ないと考えましょう。本来は利益を出すよりも、損をするリスクを抑えるために行う投資の手法です。
投資は大きなリスクを取れば取るほどリターンが大きくなることです。ミニ株はリスクが少ないので、当然のごとくリターンも少なくなってしまいます。
大きな利益を得たい場合は100~1,000株単位で株式を購入し、損失を出す可能性を踏まえてリターンを狙いましょう。
しかしほとんどの銘柄はミニ株取引が可能なため、けっして選択肢が少ないわけではありません。
ただし、どの企業でも得られる利益は少ないので、投資の練習用もしくは長期保有を前提に投資することをおすすめします。
手数料負けしないように注意する
証券会社の手数料は、利益が少額な投資であればあるほど注意する必要があります。
手数料の高い証券会社で少額取引すると、利益をだしても手数料で引かれてプラマイゼロになる可能性もあります。
手数料負けしないように、約定合計金額によって手数料を変更する証券会社や少額向けサービスを充実している証券会社で口座開設しましょう。
取引方法に制限があることを把握しておこう
ミニ株の取引方法は、自由に選べません。成り行き注文のみで取引を行和なければならないので、指し値注文のように価格を指定した取引ができない点に注意が必要です。
取引時間外に取引することが不可能で予約注文できないので、ミニ株で投資する人は9:00~17:30の間で取引しましょう。
ミニ株投資でも儲けることは可能!コツコツ利益を貯めていく事が重要
ミニ株投資は長期保有を前提に投資すると、利益が積み上がやすくなり儲けることが可能になります。
売却時の利益だけでなく配当の利回りや株主優待など、ミニ株を持っているだけで利益を増やし続けられるでしょう。
ただし短期的な利益のために、取引回数を増やすのは避けた方がよいです。
目先の利益を追えば追うほど、手数料を取られて損失額が拡大する可能性があります。
あくまでミニ株で狙うべきは地道に利益を積み重ねることです。
長期的な運用から始めることで、確実に利益を上げられるでしょう。