ベライゾンは米国に本社を置いている大手通信会社で、安定した高配当や値上がり率の良さから国内投資家から高い人気を得ています。
しかし2020年に起きた新型コロナウィルス感染拡大により、株価が急落し「これから買っても大丈夫なの?」・「今後の見通しは大丈夫?」と心配している人が増えてきました。
今回はベライゾンの株価推移や企業情報・今後の見通しをくわしく解説します。
米国株は期待値の大きい銘柄が多数存在し、資産運用に米国株を組み込む人が増加しています。
ベライゾンも長年右肩上がりの銘柄だったので、今後購入を考えている人も居ると思います。
「これからベライゾンの株を購入する」・「ベライゾンの株価予想を知りたい」という人は参考にしてみてください。
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ベライゾンの株価が下落した理由はコロナ?
ベライゾンの株価は、新型コロナウィルスの拡大によって大暴落しています。
しかしベライゾンの株価のみ暴落したのでは無く、米国株式市場全体が大暴落しているので、企業ベースで大きな問題が起きたというより「世界経済の不調」によって下落が発生しました。
ダウ平均株価も2週間で37%も下落し、2020年3月から4月にかけて国内投資家だけでなく世界の投資家達が驚愕していました。
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新型コロナウィルス感染拡大による経済の影響で急落
2020年2月時点でベライゾンの株価は60.24ドルをマークしていましたが、新型コロナウィルスの感染拡大によって2020年3月には50.31ドルまで下落しました。
ベライゾンの株価は2020年2月10日~2020年3月23日にかけて、15%以上の急落になっており、株式相場にとってかなりの異常事態と言えます。
ただしダウ平均株価の下落幅は35%となっており、他の銘柄にくらべてベライゾンの急落幅は小さく抑えられている状況でした。
コロナの感染拡大によるロックダウンの影響は少なかった
ベライゾンは通信会社なので、コロナの感染拡大によるロックダウンが発生しても会社需要が減少することはありませんでした。
よって業績への影響は飲食業界に比べて浅く、比較的に大きな下落は回避できた銘柄です。
更にベライゾンはAT&Tに比べて有利子負債が少ない会社で、経営基盤も安定していたことから、株価の下落を限定的に抑えられています。
現在ヘライゾンの株価は最安値から脱出している
ベライゾンの株価は2020年の大暴落から回復し、2021年4月には株価は56.32ドルになっています。
2020年2月の全盛期の高値より下がっていますが、コロナショックによる暴落は抜けたと考えて良いでしょう。
現在は株価の変動が横ばいになっており、コロナショックに起きた下落は発生していません。
ベライゾンの会社情報
ヘライゾンは米国に本社を置いている大手通信会社で、携帯事業やインターネット事業を展開しています。
国内で置き換えるとドコモやauのような企業と同じレベルです。
日本の投資家達はAT&Tの方に投資している人が多い傾向にありますが、ベライゾンは通信事業会社の中で唯一ダウ平均工業株価の30社に入っています。
一方国内で人気のAT&Tはダウ平均工業株価から除外されているので、ベライゾンの方が現時点で評価が高いです。
近年ではベライゾンがYahooを買収したことで有名になっていました。
米国の大手通信会社
ベライゾンはAT&Tとライバル関係にあり、通信・インターネット事業を強化している状態です。
通信事業だけ強化していると、将来的な成長を考えた時限定されてしまうので、買収をすすめ事業の多角化を進めている状況でもあります。
今後どのような戦略で業績を伸ばしていくのか、高い注目があつまっています。
ライバル会社AT&Tの株価を比較
引用元:ブルームバーグ(青:ベライゾン オレンジ:AT&T)
ライバル会社であるAT&Tとの株価を比較すると、AT&Tの方が上昇している状態です。
同じ分野で戦っている企業なので、株価推移は同じ様な動きをしていますが、株価の観点でみるとAT&Tの方がレベルの高い水準で推移していることがわかります。
ベライゾンの株価推移
ベライゾンの現在の株価と推移は下記の通りです。
ベライゾンの株価 | |
---|---|
株価 | 56.32ドル |
配当利回り | 4.46% |
通信事業の会社ということもあり、配当利回りは4%以上と高水準を維持しています。
ライバル企業であるAT&Tも高配当で有名ですが、ベライゾンの株価の上昇が好調なこともあり総合的にみるとベライゾンの方が優良銘柄になります。
ベライゾンは短期的に大きな利益幅を狙うというより、安定した株価変動と安定した配当利回りでインカム投資する方が適しています。
10年間右肩上がりで現在の株価は58.72ドル
長期チャートの株価推移をみてみると、順調に株価を上昇させており、ライバル会社であるAT&Tの下落傾向と比べ好調ということがわかります。
S&P500の上昇より劣っていますが、安定感のある上昇を見せており、配当金も安定して高水準の4%以上を維持しているのでインカム投資に優れている銘柄です。
更にコロナショックで米国株式市場が大幅に下落した時の下落幅を見ても、AT&TやS&500Pにくらべ下落幅が浅く、非常に安定感のある株価推移ということが理解できます。
ベライゾンの配当利回りは4%~5%を維持
ベライゾンの配当利回りは安定して4%~5%を維持しています。
連続増配も12年を記録し、5年平均増配率も2.34%と高いレベルを維持し続けています。
米国株の魅力はベライゾンのような増配銘柄が多い所で、安定したインカム投資を目的にしている人におすすめできます。
リーマンショック時でも増配していた実績がある
米国市場全体が震撼したリーマンショックでも、ベライゾンは増配していた実績を残しています。
どのような市場状況でも安定して株価を上昇させているので、短期間で一気に稼ぐというより長期的目線で利益を狙っていく人に適している銘柄です。
ベライゾンの業績
ベライゾンの業績は2011年から見ても非常に安定しており、前年割れの都市があっても翌年取り戻しているのでおおむね右肩上がりで推移している状態です。
コロナの感染拡大で、経済活動に大きな影響が出てしまいましたが、ベライゾンは通人事業会社ということもあり、業績は横ばいにおさえています。
売上高・営業利益ともに安定している
売上高・営業利益が安定している企業は比較的株価も安定しており、ベライゾンは業績からみても安定して株価を伸ばしている企業とわかります。
米国の通信業界というと「AT&T」・「VZ」の2強でしたが、Tモバイルとスプリントが合併したので、今後日本の「ドコモ・au・ソフトバンク」のような3強時代に突入し競争がより一層激しくなる可能性があります。
Yahooの買収でインターネット事業を強化しているベライゾンがどこまで業績を伸ばしていくかによって3強の競争する状況も変化することが予想できます。
ベライゾンの株価の見通し
ベライゾンは新型コロナウィルス感染拡大での経済影響を大きく受けていませんでした。
よって今後の業績も大きく期待できる銘柄となっており、株価も急落することなく推移する可能性が高いです。
今後通信企業では5Gを本格的に普及する予定であり、ベライゾンのような通信企業はさらなる業績向上が期待できます。
コロナの感染状況次第
コロナの感染状況にあまり影響されていなかったとは言え、2020年に起きたコロナショックで一度下落しています。
再びコロナ感染で世界経済状況が落ち込むと、大きく下落してしまう可能性もあるので「絶対大丈夫」とおもっておくのは危険です。
ベライゾンは長期保有を視野に投資するのがおすすめ
ベライゾンは通信事業の大手会社で、安値も固く配当利回りも高いので、長期投資向けの銘柄です。
ベライゾンはDMM株やSBI証券で購入可能で、国内の有名証券会社から投資できます。
インカム投資に興味のある人は、一度企業情報を細かく考えて購入を検討してみてください。