アトムは回転寿司やステーキ・焼き肉といった飲食店舗を運営している会社で、主に中部・東北・北関東市区を地盤に展開しています。
アトムの業績は年々悪化しており、2020年のコロナショックによるダメージは大きく経営困難になっているのではないかと懸念されています。
今回は、アトムの株主優待は廃止される可能性について詳しく解説していきます。
実際に企業の業績悪化により株主優待を廃止した事例は多数存在しています。
これからアトムの株主優待目的に株を購入しようか考えている人は参考にしてください。
アトムの株主優待は廃止される可能性はあるのか?
アトムの株主優待は廃止されるのかについてですが、まずアトムの業績や株価を見て予想する必要があります。
業績は株主優待に大きく影響し、業績が悪化してしまうとコスト削減の為に株主優待内容を改悪する企業が多くあります。
アトムの売上高は2019年頃から比べて500億円程度減少しています。
更に営業利益は2016年以降から減少傾向にあり、芳しくない状況が続いています。
株主優待の原資となる営業利益が減少し続けているので、廃止されると噂されるのも仕方ありません。
アトムの業績悪化で廃止される可能性がある
アトムの業績悪化は長年続いており、営業利益も減少傾向にあります。
上記の理由からアトムの株主優待は廃止される可能性が高いとされています。
純利益の推移が5年間で3分の1程度まで減っているので深刻な経営状況ということがわかります。
2020年のコロナショックにより、外食業界に大ダメージが発生したことにより今後回復するには革命的な進化をする必要があります。
アトムが株主優待に使える資金が枯渇している
2019年の決算資料でキャッシュフロー計算書が公開されていますが、2018年43億もあった自由資金が9億まで減少しています。
更に長期借入金や債務などで2018年は13億円を返済に当てているので、このまま行くと自由に使える資金が枯渇してしまうことがわかります。
事業の運営や株主優待に必要な資金が不足している点から株主優待廃止だけでなく経営も危ぶまれていく可能性が見えます。
アトムの株価状況と株主優待に影響はあるのか解説
業績悪化しているアトムですが、株価の推移は安定しています。
株価は経営状況に比例して動くこともありますが、業績関係なく上昇することもあります。
アトムは業績が悪化しているのにも関わらず株価は安定している所を見ると、株自体に人気がある可能性があります。
株主優待目的で保有している人も多くいると予想されるので、業績が悪化しても株主優待内容は維持するのでは?と考えている投資家もいます。
株価は業績と関係なく伸びている
アトムの株価は2020年のコロナショックで900円台を割ったものの、2021年現在は956円まで回復しています。
配当金に関しては2016年以降から変わっていないので、今後は株主優待を中心として投資家に恩恵を配る予定と予想できます。
コロナショックで一時下落したものの再び上昇傾向を維持している
アトムの株価は2021年現在上昇傾向を維持しています。
業績悪化と反比例して株価が伸びているので、予想外と違う動きをしていると考えている投資家も多いです。
株を購入している人は、投資目的の人もいますが株主優待目的の人もいます。
株価を安定させている1つの理由に株主優待が大きく関わっているのであれば、アトムは簡単に株主優待を廃止できないと推測できます。
アトムは2019年に配布した株主優待ポイントの有効期限を延長している
アトムは2019年に配布した株主優待ポイントの有効期限を延長しています。
理由としては、2020年の新型コロナウイルスの影響が大きいです。
新型コロナウイルスの影響により、外食店は営業停止に追い込まれたり時短営業になったりしていました。
上記のことから、利用機会が失われていると判断し2019年に配布した株主優待ポイントの有効期限を2020年6月末から2020年9月末まで3ヶ月延長しています。
新型コロナウイルスの影響で利用機会が失われていることが原因
アトムは新型コロナウイルスの影響で株主優待の利用期限を伸ばしています。
なお、アトムと同グループのコロワイドやカッパ・クリエイトも同じ対応をしています。
投資者にとってアトムの対応はメリット要素として作用しており、株主優待の人気は上昇していく可能性もあります。
アトムの株主優待内容
アトムの株主優待内容は以下の通りです。
アトムの株主優待内容
- 100株以上: 優待ポイント2000円相当
- 500株以上: 優待ポイント10000円相当
- 1000株以上: 優待ポイント20000円相当
アトムの株主優待は優待ポイントが付与される形になっています。
優待ポイントはコロワイドグループ店舗で利用可能となっており、優待ポイントの使い道がない人は特産品と交換することもできます。
投資者の周りに自社店舗がないことも考慮されている株主優待内容となっているのは、投資者に優しく人気の要因の1つです。
優待ポイントを自社厳選の日本各地の特選品と交換することも可能
アトムの優待ポイントは自社厳選の日本各地の特産品と交換する事ができます。
国産和牛サーロインステーキやお米などの商品と交換できるので、店舗利用できない人にとって優良な内容となっています。
2021年現在、コロナ禍ということもあり店舗利用を控えている人もいます。
優待ポイントを商品と変えられる観点から株主優待を利用している人も多いので、特産品目当ての人は購入を検討してみましょう。
アトムの株は株主優待の為に買うべき?
アトムの株は株主優待の為に買うべきか迷っている人も多いです。
近年の業績から見ると、株価は上昇傾向であるものの購入は控えた方が無難です。
優待目的で購入する人もいますが、今後株主優待が改悪または廃止になると株価が大きく傾く可能性もありますし思い通りの優待内容を受け取ることもできなくなります。
アトムの株主優待や株価は魅力的に見えますが、業績が安定するまで様子見することをおすすめします。
株価は上昇傾向にあるが業績悪化が目立つため様子見しよう
アトムの株価は上昇傾向にありますが、業績は悪化しているのが現状です。
業績とは関係なく株価が上昇することもありますが、経営が傾くレベルの業績悪化になると、株価状況も変わってきます。
リスクを減らして株を購入したいと考えている人は1株から購入する手段もありますが、株主優待は100株からとなっているので株主優待を受けることはできません。
アトムの株主優待は廃止か改悪される可能性が高い
アトムの営業利益がこのまま減少をたどると株主優待を改悪するか廃止しないと経営が難しくなる可能性が出てきます。
株主優待を廃止する可能性が高いと見ている投資家もいるので、既に保有している人や今後購入を検討している人は慎重に判断しましょう。
アトムの株主優待は人気だが今後廃止される可能性があるので購入は控えよう
アトムの株主優待は、特産品とポイント交換できることから人気ですが、今後廃止される可能性もあるので購入は控えることをおすすめします。
コロナショックによる飲食業界へのダメージは大きいので、コロナショック前に経営が悪化している会社は更に窮地に追いやられている可能性があります。
今後アトムの株を購入したいとおもっている人は、決算結果や業績結果をみて慎重に決める必要があります。
株価変動での損失リスクが高い
現在アトムの株価は上昇していますが、業績推移との乖離が激しいので、このまま安定して上昇するかわかりません。
株主優待の人気によって保有している人も多いので、株主優待が改悪されたり廃止されたりすると一気に下落する可能性もあります。
資産を投資するにはリスクが高い状態となっているので、特に初心者は業績が安定している銘柄を購入することをおすすめします。