米国株

配当貴族ETF「SDY」の特徴は?20年連続増配の銘柄構成やリターンの高さについてくわしく解説

配当貴族ETF「SDY」は20年連続で増配している米国株で構成しています。

連続増配ETFと言えばバンガード社が提供しているVIGと思う投資家もいますが、VIGの構成銘柄は10年連続増配銘柄で、SDYは20年連続増配の銘柄で構成している為、より連続増配している銘柄で運用できます。

今回は配当貴族ETF「SDY」の特徴や実績を詳しく解説していきます。

米国ETFは資産運用初心者でも手軽にはじめることができるので、これから投資を始めようと思っている人は必見です。

SDYのメリットやデメリットも紹介するので、SDYに興味がある人も参考にして下さい。

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配当貴族ETF「SDY」の特徴

SDYの正式名称は、SPDP S&P米国好配当株式ETFです。

20年連続で増配している銘柄で構成しており、S&P高配当貴族指数に連動することを目指しています

国内でも人気の「VIG」も連続増配ETFとして挙げられますが、SDYの方が長年連続増配している銘柄を集めています。

SDYは日本で運用している人が少なく知名度も高くないのですが、総資産が1.8兆円と規模の大きいETFとなっています。

20年以上連続増配している銘柄で構成されている

SDYは大型株・中型株・小型株の中から20年以上連続で増配している銘柄を対象に構成されています。

SDYの構成銘柄上位10社(2021年5月6日現在)
名称 数量
AT&T 16.79 百万 537.55 百万
エクソンモービル 8.60 百万 509.33 百万
サウス・ジャージー・インダストリーズ 16.50 百万 417.86 百万
シェブロン 3.72 百万 394.71 百万
IBM 2.64 百万 384.09 百万
アッヴィ 3.31 百万 376.95 百万
ナショナル・リテール・プロパティーズ 7.67 百万 369.52 百万
フェデラル・リアルティー・インベストメント・トラスト 2.92 百万 339.26 百万
オールド・リパブリック・インターナショナル 12.79 百万 327.65 百万

引用元:Bloomberg

大型株だけでなく中小の株式も含まれているので、国内では知られていない企業の銘柄も入っています。

配当利回りの高い銘柄を中心に構成しているので、日本でも高配当利回りとして人気のエクソンモービルやAT&Tなどの銘柄も入っています

セクター比率を見ると好調の情報技術が全体の3%

SDYのセクター比率は下記の通りです。

セクター比率
金融 18.29%
資本財・サービス 14.88%
生活必需品 13.55%
公益事業 12.67%
素材 8.29%
不動産 7.13%
エネルギー 6.37%
一般消費財・サービス 6.21%
ヘルスケア 5.61%
コミュニケーション・サービス 3.96%
情報技術 3.05%

米国市場を牽引してきた情報記述の比率が3%と低く、S&P500での情報技術セクター比率が20%となっていることを見るとSDYはかなり低い水準の構成になっています。

主に資本財や生活必需品・公共事業の保有比率が高い仕組みになっており、コロナショックなどの米国市場全体の暴落時に大きく下落してしまったことが懸念されています。

配当貴族ETF「SDY」のリターン実績

SDYのリターンは直近10年をみても10%超えとなっており、高い水準を維持しています。

リーマンショックやコロナショックなどの大暴落を含めてもリターンは9%程度なので、結果を充分に残しています。

SDYはS&P500に比べて配当利回りが高いので、配当金を再び投資するとリターンが高くなります。

5年トータルリターンが12.89%

SDYの直近5年のトータルリターンは12.89%と高い水準に位置しています。

SDYのトータルリターン
3ヶ月トータルリターン 16.22%
1年トータルリターン 52.06%
3年トータルリターン 14.50%
5年トータルリターン 12.89%

引用元:Bloomberg

リターンを見ても人気のVIGに負けないレベルの数値を出しているので、高配当を利用したETFに興味がある人は購入を検討してみてください。

リーマンショック・コロナショックを含めても9%のリターン

暴落時に弱いと言われているSDYですが、リーマンショック・コロナショック時の暴落状態を含めてもリターンが9%近くあります

SDYの特徴として、下落する時に一気に下がることが挙げられますが、下落してもしっかり回復しているので高水準のリターンを出せることがわかります。

配当貴族ETF「SDY」のチャート推移

SDYのチャート推移は下記の通りです。

SDY推移引用元:Bloomberg

米国市場全体がリーマンショック後好調だったので、SDYも比例して右肩上がりになっています。

しかし他のETFと比較するとパフォーマンスが低く、情報技術セクター比率が低いことが一つの要因になっています。

情報技術セクターの比率が低いことは2020年のコロナショックにも影響しており、暴落時に下落しやすい特徴を持っています。

情報技術セクター比率が低い為コロナショックからの回復が遅い

情報技術セクターに入っている銘柄は、米国市場の好調を牽引してきた銘柄が多数存在しています。

しかしSDYは情報技術セクターの銘柄を殆ど入れていないので、情報技術セクター比率の多いETFに比べてパフォーマンスが低下しています

更に2020年に発生したコロナショックからの回復も遅く、米国市場全体の暴落時に弱いことが難点です。

配当遺族ETF「SDY」のメリット・デメリット

メリット・デメリット

配当貴族ETF「SDY」のメリット・デメリットをまとめました。

SDYはしっかりと右肩上がりのパフォーマンスを見せていますが、他のETFに比べてパフォーマンスが低く、下落時にも弱いデメリットも持ち合わせています。

SDYで運用を考えている人は、メリット部分を活かしてデメリット部分をうまくカバーできる方法を考えておきましょう

【メリット】分散投資できる

配当貴族ETFなので、配当貴族銘柄に分散投資することができます。

自分で高配当銘柄に分散投資するのは、テクニックが必要となりますが、SDYは高配当銘柄をしっかり組み立てている米国ETFなので初心者でも簡単に分散投資できます。

【デメリット】コストが高く暴落すると危険

SDYのコストが高く、信託保証が0.35%となっています。

他の配当貴族ETFのコストと比べると高めになっているので、できるだけ取引コストを抑えて投資したい人は注意が必要です。

そしてSDYはコストの高さ以外に暴落の弱さもデメリットとしてあります。

下落耐性が弱いので、ある程度リスクを把握して取引数量を調整しましょう。

配当貴族ETFの競合VIGとの違いは?

配当貴族ETFはSDYの他にVIGという銘柄が存在します。

構成が若干異なるので、SDYと比較して本当にSDYを運用した方が良いのか考えておきましょう。

VIGは10年以上連続増配している銘柄で構成されています。

連続増配実績を持つ銘柄で構成していても配当利回りが低く2%程度となっています。

配当利回りが低い要因としてVIGが構成している銘柄の中に成長株も混じっていることが挙げられます。

成長株は成熟企業への途上中なので、先行投資することによって今後の成長を見込むこともできます。

SDYに比べて年数の浅い増配歴を持つ銘柄で構成されていますが、経費率が0.060%と低く、コストを抑えて高配当銘柄に投資できるのでおすすめです。

日本株の配当貴族ETFが存在するって本当?

SDYは米国市場の上場している企業銘柄で構成されていますが、高配当の日本株で構成している配当貴族ETFも存在します。

馴染みのある企業で構成されているので、米国株より安心して投資できる所が魅力です。

ただし米国株のような高配当利回りのパフォーマンス力はないので注意しましょう。

One ETF 高配当日本株

One ETF高配当日本株は1口当たり19525円のETFで、パフォーマンスも右肩上がりの優良ETFです。

構成銘柄上位10
順位 銘柄
1 SANKYO
2 イオンフィナンシャルサービス
3 中国電力
4 サンリオ
5 日本たばこ産業
6 北陸電力
7 平和
8 日本取引所グループ
9 ローソン
10 りそなホールディングス

国内株式での高配当利回りの銘柄で構成されていることがわかります。

配当遺族ETF「SDY」を運用する時の注意点

配当貴族ETF「SDY」を運用する時の注意点をまとめました。

SDYに関する注意点

  • 下落時の回復が遅いデメリットをカバーしよう
  • 初心者は他のETFも運用してみよう
  • パフォーマンスがよくないと感じた人は他のETFで投資しよう

SDYは他の人気米国ETFとは異なりじっくり利益を出そうと考えている人におすすめです。

注意点を把握して資産を大きく損失させないように気をつけてください。

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市場全体の下落に注意しよう

市場全体が下落してしまった場合、SDYも同じく暴落してしまうので、リスク管理する為にも資産をすべてSDYで運用する考えはやめましょう

SDYは高配当の銘柄を分散投資できるメリットがありますが、下落時の耐性能力が低く回復も他のETFに比べて遅いです。

下落時に対処方法を間違えると、最悪元本割れになるので注意しましょう。

保有数は控えめから始めた方が良い

特に初心者はSDYの取引数量を控えめにしてはじめることをおすすめします。

SDYは市場全体の下落に耐えられない性質を持っている為、SDYをメインに投資していると暴落時の損失に耐えられない可能性があります。

配当貴族ETF「SDY」はコストが高いが連続増配銘柄に投資できるのでおすすめ

配当貴族ETF「SDY」は信託報酬が0.35%と高く設定されています。

しかし20年以上連続している増配銘柄で投資できることから、分散投資したい人に最適です。

メイン運用と考えずに、サブ候補で組み合わせることをおすすめします。

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