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住宅ローン審査を通したい!審査通過の裏ワザと抑えるべきポイントを解説

編集者:Money Theory編集部
住宅ローン審査を通したい!審査通過の裏ワザと抑えるべきポイントを解説

年収や年齢、勤続年数等、住宅ローン審査で重視される項目のどこかに不安があり、審査に通過できるか不安な方も多いでしょう。

もし審査に落ちれば融資は受けられす、マイホーム購入を検討し直すことになってしまいます。

そうならないためにもなんとか審査を通したいという方に、この記事ではあまり知られていない住宅ローン審査通過の裏ワザと、通過のために抑えるべきポイントについて解説していきます。

また審査を通したい人におすすめの住宅ローンも紹介していますので、ぜひ目を通してみてください。

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住宅ローン審査を通したい時に抑えておきたいポイント

住宅ローン審査を通したい時に、まず抑えておきたいポイントについて見ていきましょう。

  • 住宅ローン審査の申込条件は必ず確認する
  • 住宅ローンの審査基準を確認する
  • 無理のない返済比率をあらかじめ把握しておく
  • 事前審査に通過しても本審査で落ちる可能性はある

住宅ローン審査の申込条件は必ず確認する

まず、住宅ローン審査の申込条件を確認しましょう。

申込条件は金融機関によって多少異なる場合がありますので、必要な収入や頭金、年齢、保証人の有無などを把握してください。

もし申込条件を満たしていない場合は、そのまま申し込んでも審査に通ることは難しいです。

条件を満たした状態に調整してから申し込むか、今の状態でも申込条件を満たすことができる住宅ローンを探しましょう。

住宅ローンの審査基準を確認する

各金融機関は住宅ローン審査の審査基準を開示していません。

ただ、事前審査や本審査の審査基準にそこまで差はないと言われていて、主に収入や借入額、信用情報、勤続年数などを基準に審査を行い、融資希望者の返済能力を判断します。

審査を通したいのであれば、まずは主な審査基準を把握し自身の状況と照らし合わせておくことが重要です。

収入や信用情報の改善に努めるなど、審査に有利な条件を整えましょう。

住宅ローンの審査では一般的に以下の要素が特に考慮されます。

住宅ローンの主な審査基準
審査項目 審査基準
契約者について 信用情報 過去に支払を遅延・滞納をしていないか
債務整理の履歴がないか
年齢 完済時の年齢が80歳未満か
健康状態 持病や健康に関する不安がないか
勤め先・収入 収入は安定しているか
個人事業主かどうか
勤続年数 勤続年数が半年~1年以内ではないか
物件について 物件の担保価値
担保となる住宅の耐震性や品質面
返済計画について 借入額や返済予定に無理はないか
収入に占める返済負担率が高すぎないか

無理のない返済比率をあらかじめ把握しておく

住宅ローンの返済は長期間にわたるため、返済の負担が重すぎると途中でローンを返せなくなる可能性が高くなる可能性が高まります。

金融機関としてもリスクが高いため、収入に対して無理のある融資額を提案してしまうとなかなか審査には通りません。

通常、銀行が基準とする返済比率は収入の30%程度が目安とされています。

自身の収入や家計の状況を考慮し、返済可能な範囲内で借入額を検討しましょう。

事前審査に通過しても本審査で落ちる可能性はある

事前審査に通過したからといって、必ずしも本審査も通過できるとは限りません。

本審査ではより詳細な情報や書類の提出が求められます。

もし本審査で、事前審査との申告内容に一貫性がなかったり、信用情報に問題があることが発覚した場合、本審査で不合格となる可能性もあります。

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住宅ローン審査を通したい!不安条件ごとの対策

住宅ローン審査を通したいからといって、手あたり次第対策を実践するのは効果的とは言えません。

ご自身の不安条件に対応する対策を優先的に実践していくことで、効率的に審査通過を狙うことができます。

そこでここからは、住宅ローン審査を通過するための不安条件ごとの対策について一つずつ解説していきます。

  • 健康状態に不安がある人の対策
  • 収入が不安定な自営業の方の対策
  • 収入に対して大きな金額の融資を希望する人の対策
  • 物件の担保価値が低くて不安な方の対策
  • 年齢に不安がある人の対策
  • 信用情報に不安がある人の対策

健康状態に不安がある人の対策

健康状態に不安がある場合、ワイド団信を利用するのも手段の一つです。

ワイド団信とは、一般的な団体信用生命保険に加入できなかった人でも加入しやすいよう、引受条件を緩和した住宅ローン保険のこと。

健康状態に問題がある場合でも審査を通過しやすいため、ワイド団信が利用できる住宅ローンを探すことで審査に通りやすくなります。

収入が不安定な自営業の方の対策

自営業者が住宅ローン審査を通過するための対策の一つは、頭金を多く用意することです。

自営業者は会社員や公務員と比較して収入の安定性を主張しにくいです。

そこで頭金を多めに用意することで、融資額を減らすと同時に返済能力があることのアピールにもなります。

頭金はできれば2割以上はあると良いでしょう。

収入に対して大きな金額の融資を希望する人の対策

収入に対して大きな金額の融資を希望する場合ペアローンの利用を検討してみましょう。

ペアローンとは、配偶者と一緒に組めるローンのこと。

収入を合算して審査してもらえるため、1人では通過できなかった審査も通過できる可能性が高まります。

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物件の担保価値が低くて不安な方の対策

物件の担保評価が低くて審査が不安な方は、フリーローンやカードローンを借りることも検討してみましょう。

これらは無担保ローンなので、物件の評価が低かったとしても審査には影響しません。

用途も自由ですので、もちろん住宅購入資金に充てることもできます。

年齢に不安がある人の対策

年齢が若すぎて不安だという場合は、まずは返済能力を示す収入や資産を充実させることが重要です。

貯蓄や資産形成に力を入れ、審査時に安定感をアピールできるようにしましょう。

ただし住宅ローン審査では勤続年数も審査基準に含まれるため、転職した直後は審査で不利になりやすいです。

転職は収入を増やすための一つの方法ですが、転職直後の住宅ローン審査には注意しましょう。

反対に年齢が高くて審査に通過できるか不安な方は、できるだけ返済期間を短く設定することも方法の一つ。

特に完済時の年齢が80歳を超える場合は不審者に通過することが難しいため、遅くとも80歳になる前に完済できる返済プランを立てることが重要です。

信用情報に不安がある人の対策

信用情報にキズがある、つまり何かしらの支払いに対し遅延や滞納をしたことがある状態の場合、その情報は住宅ローン審査の際にも参考にされます。

融資しても滞納する可能性があるとなれば、金融機関としてもリスクが大きいため、審査を通過させない判断を下すことがあります。

信用情報に不安がある場合、頭金を増やすことや保証人を用意することも審査通過のための対策になります。

また信用情報を良好に保つために、クレジットカードやローンの返済を遅れないように注意しましょう。

住宅ローン審査を通したい時に使える裏ワザ

住宅ローン審査を通したい時に使える、あまり知られていない裏ワザにつても紹介します。

  • 事業計画書を作成し提出する
  • 確定申告の経費を見直す
  • 物件を再検討しハウスメーカーも変える

事業計画書を作成し提出する

自営業者やフリーランスの方が住宅ローン審査を通過するためには、事業計画書を作成して提出するのも有効です。

事業計画書には事業の将来展望や目標、収益性の見込みなどを具体的に記載しましょう。

これによって、金融機関に事業の安定性や成長性をアピールすることができます。

事業計画書を作成する際には市場分析や競合分析なども盛り込み、情報を具体的かつ正確にまとめることが重要です。

確定申告の経費を見直す

個人事業主の場合、確定申告の更生手続きを利用することによって住宅ローン審査が有利になることもあります。

個人事業主の中には、節税目的で経費を増やし、収入をあえて低く計上しているケースも多いです。

その情報を住宅ローン審査に申告すると、実態よりも不利な条件でで審査されることになります。

もし当てはまる方であれば、確定申告のの内容を見直すことで審査が通りやすくなる可能性があります。

物件を再検討しハウスメーカーも変える

物件選びやハウスメーカーの選択も住宅ローン審査に影響する可能性があります。

一般的にはハウスメーカーでは、紹介できる中で最も優先度の高い住宅ローンを一番に進めてくれます。

つまり1社目が落ちた後の2社目、3社目は、審査通過の見込みがどんどん薄くなっていくとも考えられます。

そのためもし1社目の審査で通過できなかった場合、メーカーごと希望物件を変えるのも一つの手です。

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住宅ローン審査を通したい人にはフラット35がおすすめ

「フラット35」とは、固定金利&最長35年借りれるという2つの意味を持ったローン商品の事です。

フラット35は言わば国が提供する住宅ローンで、雇用形態や勤続年数に制限を設けていない等、他の住宅ローンとは審査基準がややことなり。

また貸し倒れの責任を負うのは民間ではなく国なので、各銀行は自社の審査に通りそうにない人にもフラット35を案内しやすいです。

こうした理由でフラット35は審査基準が緩くなる傾向があるため、住宅ローン審査を通したい人にもおすすめです。

フラット35を提供しているおすすめの住宅ローンも厳選して紹介します。

  • ARUHI住宅ローン「フラット35」
  • イオン銀行住宅ローン「フラット35」
  • 三井住友銀行住宅ローン「フラット35」

ARUHI住宅ローン「フラット35」

ARUHI住宅ローン「フラット35」

ARUHIは、独自の低金利によって12年連続シェア1位の実績を持つ、国内最大手の住宅ローン専門機関です。

またARUHIでは団体信用生命保険の加入・未加入を選択可能。

持病がある等の理由で加入必須の団信に加入できず審査を通過できなかったという方でも、ARUHIでは未加入を選択できるため条件をクリアしやすくなります。

また未加入の場合は金利が低くなるため、既に別途保険に加入している方などに特におすすめです。

金利タイプ 固定金利
借入金額 100万円~8,000万円
対応地域 全国
借入期間 最大35年
返済方法 元利均等返済or元金均等返済から選択
事務手数料 借入額×2.0%
保証料 無料

イオン銀行住宅ローン「フラット35」

イオン銀行住宅ローン「フラット35」

借入時の年齢はの上限を60代としている銀行も多い中、イオン銀行住宅ローン「フラット35」は場合71歳まで申込が可能です。(団信を選ぶ場合には年齢要件が変わるため注意)

年齢が高くて審査を通過できるか不安という方でも、通りやすい住宅ローンと言えるでしょう。

またローン利用者のイオングループでのお買い物が常時5%オフになる特典付き。

イオンユーザーならぜひ候補に入れておきたい住宅ローンですね。

金利タイプ 固定金利
借入金額 100万円~8,000万円
対応地域 全国
借入期間 1年以上35年以下(1カ月単位)
返済方法 元利均等返済と元金均等返済のどちらかを選べる
手数料 返済手数料・保証会社手数料:無料
保証料 無料

三井住友銀行住宅ローン「フラット35」

三井住友銀行住宅ローン「フラット35」

三井住友銀行のフラット35Web専用ローンでは「クロスサポート」(ペアローン)のサービスがあります。

夫婦名義での借り入れを行い、もし片方に何か起こった場合は住宅ローンを完済扱いにするという制度ですね。

8大疾病保障や自然災害時の返済免除特約なども充実していて、長期間にわたって安心して借り続けることが可能です。

金利タイプ 固定金利
借入金額(税込み) 100万円~8,000万円
対応地域 全国
借入期間 最大35年
返済方法 元利均等返済or元金均等返済から選択
融資手数料(税込) 33,000円
保証料 無料

担当者の「何とかします」「相談します」は本当?

銀行の営業マンに「住宅ローンが厳しそうでもなんとか頑張ってみます」と言われたり、ハウスメーカーに「無理を言って通してもらいます」なんて言われた経験のある方もいるかもしれません。

しかし、住宅ローン審査は担当者の権限で結果が左右されたりはしません。

銀行のローン事業は営業部と審査部に分かれていて干渉できないようになっていますし、ハウスメーカーが提携している住宅ローンに話を通しておくなんてこともできません。

住宅ローンの申込を促すためにそのような言い回しがされることがあるかもしれないが、あてにすることはおすすめしません。

住宅ローン審査に関するよくある質問

住宅ローン審査に関するよくある質問と回答を紹介します。

  • 住宅ローンに絶対落ちる条件はありますか?
  • クレジットカードが理由で審査に落ちることはありますか?
  • 住宅ローンの審査基準は?
  • 自営業やフリーランスでも審査に通過できる?

住宅ローンを通すコツは?

住宅ローンの審査を通すために、押さえておきたいポイントは下記の通りです。

  • 信用情報にキズをつけないよう気をつける
  • 頭金を多めに準備しておく
  • 希望融資額を必要最低限に設定する
  • 返済期間をできる限り短くする

クレジットカードが理由で審査に落ちることはありますか?

クレジットカードの利用状況や支払い遅延が理由で審査に落ちることも考えられます。

金融機関は過去の信用情報も参考に返済能力や信用度を判断するため、クレジットカードの支払いを遅延していたりすると信用情報に傷がつき、審査に通りにくくなるでしょう。

そのためクレジットカードの利用には注意し、支払いを滞らせないようにしましょう。

住宅ローンの審査基準は?

住宅ローンの審査基準は金融機関ごとに異なり、各金融機関は住宅ローン審査の審査基準を開示していません。

ただ、事前審査や本審査の審査基準には実際そこまで大きな差はないと言われています。

主な審査機銃としては、以下の要素が考慮されます。

住宅ローンの主な審査基準
審査項目 審査基準
タイトル 信用情報 過去に支払を遅延・滞納していないか
債務整理の履歴がないか
契約者について 年齢 完済時の年齢が80歳以上ではないか
健康状態 持病や健康に関する不安がないか
勤め先・収入 収入は安定しているか
個人事業主かどうか
勤続年数 勤続年数が半年~1年以内ではないか
物件について 物件の担保価値
担保となる住宅の耐震性や品質面
返済計画について 借入額や返済予定に無理はないか
収入に占める返済負担率が高すぎないか

自営業者でも審査に通過できる?

自営業やフリーランスの方でももちろん住宅ローンの審査に通過することはできます。

ただし、住宅ローン審査では収入の安定性も評価されるため、一般的に会社員や自営業よりは審査で不利になりやすいです。

そんな自営業者の方には、雇用形態による申し込み制限を行っていないフラット35がおすすめです。

住宅ローンを通したいなら対策が必要

住宅ローン審査通過の裏ワザや審査通過のために抑えるべきポイント、そして審査を通したい人におすすめの住宅ローンについて解説しました。

住宅ローン審査を通したいからといって、手あたり次第対策を実践しても効果的とは言えません。

ご自身の抱える不安条件に合わせて対策をすることによって、効率的に審査通過を狙うことができます。

まずは住宅ローン審査の審査条件と自身の現状を照らし合わせ、何が原因で落ちる可能性が高いかを知ることが大切です。

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