この記事を読んでくださる方は、現在株をやられている方が大半ではないでしょうか。
しかし、例えば何十万・何百万と大損してしまったり、含み損がどんどん膨れ上がっていたり、株価の推移が気になって生活がままならなかったり…と、株によって悪影響が出てしまっているのですよね。
そこでここからは、株をやめたい、でもやめられない…と悩んでいる方に向けて、
「これに当てはまったらやめるべき!チェックリスト」をご紹介いたします!
今からご紹介する項目に当てはまった方は一度株から離れることを考えてみるのもよいかもでしれません。
株をやめたい人必見!チェックリストをご紹介
株をやめたい…と思っても「もう少し粘ればいい株が出てくるかも」「塩漬け株も粘れば株価上昇して利益になるかも」と考えると、なかなかすべてを手放して株を辞める判断を下すのは難しいですよね。
実際粘れば今の塩漬け株も利益になる株に化ける銘柄の可能性だって十分にあります。
まずは、今からご紹介する5つの項目にご自分が当てはまっているか、確認してください。
もし当てはまっていたら、いったん株を辞めることをおすすめします。
①毎日株のことを考えて生活が手につかない
毎日株のことを考えて生活が手につかない人は、絶対に株をやめたほうがいいです。
例えば、仕事中なんども株価のチャートを見てしまったり、土日も来週から始まる株のことを考えてそわそわしてしまったり…というように、株に生活を支配されてしまっている場合は、とりあえず一旦株から離れたほうが良いでしょう。
上記のように株に生活を支配されている人は、一種のギャンブル依存症と考えたほうがよいです。
このままいくと、どんどん株のことで頭がいっぱいになってしまい、株式投資を行うために仕事をする、という本末転倒が起こってしまいます。
それだけだったらまだよいですが、さらにひどくなると生活費を削ったり借金をしてまで株式投資にお金をかけてしまうようになります。
とりあえず冷静な判断がまだできているうちに、一度株から離れて日常生活をしっかり送ることにフォーカスしてみましょう。
②自分の投資スタイルが曖昧
自分の投資スタイルを曖昧にしてしまったまま、株式投資を始めてしまった方も株をやめたほうがいいです。
自分の投資スタイルがなく、ただ「お金持ちになりたい」「楽にお金を稼げそう」といった理由でだけで株式投資を始めた人は、必ず失敗します。現に失敗している方も多いのではないでしょうか。
上記のように、自分の投資スタイルを決めずに現在損失が大きくなってしまっている方は、いったん株式投資をやめましょう。そしてもう一度仕切りなおしたほうがいいです。
自分の投資スタイルを決めるには、まず株式投資を行う目的を明確に決めましょう。
目的が決まれば、具体的な目標金額や目標期間を決めることができ、目標金額や期間を決めると、自分に必要な利回りを算出できるのです。
上記の工程を面倒くさいからと言って省くと、具体的な目標が定まらず無駄なところに貴重な資金を使ってしまいます。
株式投資は奥が深く、投資手法は数えきれないほどあります。
その中で自分の投資スタイルを決めずに始めてしまうと、他人の情報や小さな値動きに惑わされ、間違った判断をしてしまうことにつながるのです。
株式投資を行う目的・投資スタイルを明確に決めて株式投資に取り組むことが大切です。
③生活費から株の資金を出している
現在生活費から株式投資の資金を出している方は、絶対に株をやめたほうがいいです。
株式投資において、最も大切なことは「余裕」です。感情に流されず冷静に合理的な判断をすることが成功につながるからです。
そのためには、まず金銭的に余裕を持つことが重要となります。
しかし、生活費を株の資金に充ててしまっている場合、もし損失が出てしまったら自身の生活に影響がでますよね。
このような状況では、「もし失敗したらどうしよう…」と怖くなって冷静な判断ができなくなってしまいます。
逆の言い方をすれば、生活費を削らないと投資資金がないようなら、今は株式投資をやるべきではないということです。
④自分の株式投資ルール(特に損切りルール)が曖昧
2つ目と類似しますが、自分の株式投資ルール、特に損切ルールが曖昧になっている方も株をやめたほうがいいです。
株をやめたいとまで考えている皆さんですからもちろんご存知だと思いますが、株式投資にはかぞえきれないほどの手法があり、どの手法が合うかは人それぞれです。
どの程度の資金を持っているのか、何円程度の利益を目的としているのか、どのくらいの期間で考えているのか、など様々な条件から自分に合った投資手法をしていくことが大切となってきます。
そのため、自分に合った株式投資のルールを定めることが大切となります。
株式投資で成功している人は、数ある投資手法の中から自分が得意な投資手法を見つけ徹底して実行しています。
対して、株式投資で失敗している人は自分のルールが曖昧なので、その時々の感情に流されてしまい合理的な判断ができないのです。
具体的なルールの定め方として、まずは下記の5点は確実に決めてから投資を始めることを強くおすすめします。
- 投資額の上限
- 損切の基準
- 利益確定の基準
- 株を買う基準
- 保有期間
最低でも上記の5つを明確に決められない場合は、失敗する可能性が高いので今は株式投資をやめたほうがいいでしょう。
⑤余裕がなく冷静な判断ができなくなっている
最後5つ目の項目は、余裕がなく冷静な判断ができなくなっているです。
とにかく、余裕がなくなってきていると感じたら絶対に株をやめたほうがいいです。
株式投資で成功する人は、「バイアス心理」を無視して合理的な判断ができる人が多いと言われています。
株式投資の目的は利益を出すことですから、その時の感情ではなく客観的・かつ冷静に状況を判断することが大切となるのです。
しかし、株式投資では様々な「バイアス」がかかります。代表的なものとして、「確証バイアス」が挙げられます。
確証バイアス…最初に判断した決定を正しいものと思いたがって、最初の決定が正しいと思える情報を探していくという人間の心理
つまり、冷静に考えれば損切をすべき局面なのに、確証バイアスによって「きっとまた上がるはず」と判断してしまうことにより、損失をさらに大きくしてしまうのです。
株式投資で成功する人は、このバイアス心理を無視して合理的な判断ができるため、最小限の損失で抑えることができます。
反対に、すぐ感情的になってしまったり、客観的な視点ではなく自分の願望を現実に反映させてしまう方は失敗してしまう可能性が高いです。
特に、損切は損失を最小限に抑えるために必ずおこなわなければいけないので、感情的になってしまっては損切はできません。
そのため、どんどん損失が膨らみ塩漬け株を大量に抱えるという状況に陥ってしまうのです。
株をやめたいあなたに!するべきことを解説
いかがでしたでしょうか。上記5つに当てはまった方も多いのではないでしょうか。
「やっぱり当てはまってる…早くやめたい。でももうやめられない…」という方に向けて、株をやめるために実践すべきことを解説していきます。
できるところから始めて、徐々に生活から株を切り離していくようにしましょう。
やはり、大前提としてもっとも大切なことは「株のことを考えない時間を作る」ことです。
しかし、そんなことができれば苦労しませんよね…
そこで、筆者がおすすめする株をやめる方法をご紹介していきます!
株をやめたい時は「1日やめてみる」のがおすすめ
まず「株をやめたいのについついチャートを見てしまってやめられない…」という方は、言ってしまえばギャンブル依存症の部類であるという認識をしましょう。
つまり、「やめる!」という決意だけでやめられるほど甘くないということです。
「やめるための治療」をしていくことが必要となります。
具体的な方法としては以下の通りです。
- 手持ちの株を売却する
- 1日でいいから相場をチェックしない日を作る(株に関するものは何も見ない)
- 株を見ない日を1週間に1回→5日に1回→3日に1回→2日に1回…と段階的に増やしていく
まずは、手持ちの株を売却しましょう。
「そんなことしたら損失確定になっちゃう…!」という方、どうせあと数ヶ月持ってても損失です。むしろ損失は膨らみます。まずは勉強代だと思って損失確定でもとりあえず手放しましょう。
どうしても手放したくない株がある方は、多くても2銘柄までは手持ちにし、それ以外は売ってください。また、その2銘柄は長期保有を前提であることが条件です。
しかし、おすすめはしません。
手持ちの株があると、どうしても株価が気になってしまいます。すると、スムーズに株から離れることができなくなってしまうのです。
とりあえず、おすすめはすべての手持ちの株を手放すことです。
手放すことができたら、1日だけでいいので株にまったく触れない日を作ってください。
タイミングは、ご自分の踏ん切りがついたときで構いません。
株に関する情報を一切見ないようにするのです。チャートだけではなく、新聞やブログ、サイトなど、株に関連するものはすべてシャットアウトします。
その日は、株価のことなんて考えなくていい解放感を十分に味わってください。
例えば、本を読んだり映画を見たり、ショッピングに行ったり…今までやりたいなと薄々思っていたけど株をやることでできていなかったことをやってみるのです。
達成できたら、1週間に1回→5日に1回→3日に1回→2日に1回…段階的に期間と間隔を調整していけばいいでしょう。
とにかく1日やめてみることが何より大切です。
株をやめたくないあなたに!徹底すべき3つのルール
ここまで読んでいただいた方のなかには、「最初の項目にあてはまったけど、やっぱり株をやめたくない!」と思っている方もいらしゃることでしょう。
そこでここからは、株をやめたくないあなたに向けて、株で成功するために徹底すべきルールを解説いたします!
株式投資で失敗するすべての人が今からご紹介する3つのルールを守っていません。
反対に言えば、3つのルールを守りさえすれば成功できる確率はかなり高くなるということです。
ルール①「分散投資」を必ずすること
ルール1つ目は、分散投資を必ずすることです。
分散投資…あえて一つのものに集中させず異なる性質のものに分散して投資すること
株初心者の方は、株式投資で最も大切なことは「儲けること」であると認識されているかと思います。
しかし、実は株式投資で最も大切なことは「損をしないこと」です。
株式投資には様々なリスクが付きまとい、それらのリスクは完全になくすことはできませんが、やり方次第で低減させることはできるのです。
分散投資とは、資産を様々な形で分散させることで、株式投資で起こりうるリスクを低減させる方法です。
例えば、100万円の資産を投資する場合、
- A銘柄:100万円
- A銘柄:40万円、B銘柄:30万円、C銘柄:30万円
では、②の方が資産分散できているため、例えばA株の株価が値下がりしてしまったとしても、BとCでカバーすることが可能です。
一極集中投資はリターンが大きくなる可能性は高まりますが、その分失敗したときのリスクも大きくなることを絶対に忘れてはいけないのです。
ルール②損切のラインを必ず決めて守ること
ルール2つ目は、損切り(ロスカット)ルールを定め、実行することです。
つまり、投資をする前にあらかじめ、「株価が〇円まで下がってしまったら、売って損失確定をする」とルールを決めて実行するのです。
この方法は、機関投資家や金融機関も実行している最も代表的なリスク管理のため、個人投資家も必ずやった方が良いです。
実際に株価が暴落してしまうと、多くの方は「もう少し様子見すれば上がるかも…」と思ってしまい、結果的に大損してしまいます。
自分が決めたルールを徹底することが何よりも重要です。
感情に流されてしまったら終わりの始まりです。流されないようにしましょう。
ルール③投資資金は生活費から出さないこと
ルール3つ目は、投資資金は生活費から出さないことです。
株式投資で最も大切なことは「余裕を持つこと」です。なぜなら、株式投資で感情的になると、冷静な判断が下せなくなるからです。
そこで、少しでも精神的に余裕を持たせる策を練る必要があります。
最も有効な対策が「最悪なくなっても構わないお金で株式投資を行うこと」です。
生活費などなくなっては困るお金で投資をしてしまうと、感情的になり損切ができずどんどん損失が大きくなってしまいます。
株式投資は必ず余裕資金で行うようにしましょう。
株はやめたいと思ったらやめたほうがいい
いかがでしたでしょうか。
株はたしかに「労働」以外でお金を得られる魅力的な手段です。
しかし、株をやるには「経済的・精神的余裕」が必要なのもまぎれもない事実です。
そのため、「お金がないから株式投資で一攫千金を狙おう」というのは一番失敗します。
株式投資は、あくまでも「資産に余裕がある人がさらに資産を増やすためにコツコツやるもの」です。
別に長く続けなければならないものでもないのですから、何かに追われる必要はありません。株を余裕を持ってできる、と思ったときにまた始めればいいのです。
無理して株式投資を行う必要はありません。今自分が株式投資をやるべきか否かを見極めることが大切ですね。