株式投資

値上がり益とは?株式の基本を初心者にも分かりやすく解説

編集者:Money Theory編集部
値上がり益とは

1.値上がり益を簡単に解説

値上がり益…株を買ったときよりも高い値段で売ることで得られる利益のこと。キャピタルゲインともいう

2.「値上がり益」をわかりやすく解説

そもそも「値上がり益」とは?どんな利益?

では、値上がり益を詳しくご説明していきます。

そもそも値上がり益とはどのようなものなのでしょうか。

簡単に言ってしまえば、「安く買って高く売る」ことで得られる利益のことです。

後ほど詳しくご紹介しますが、株式投資には主に3種類の稼ぎ方があります。

3種類の中でも「値上がり益」は最も得られる利益が大きく、多くの投資家がこの「値上がり益」を目的として、株式投資を行っています。

株式投資には3通りの稼ぎ方がある

先ほど、株式投資には3通りの稼ぎ方があると申し上げましたが、具体的にどのような稼ぎ方があるのか見ていきましょう。

株式投資の稼ぎ方は以下の3つです。

  1. 値上がり益で稼ぐ
  2. 配当益で稼ぐ
  3. 株主優待で稼ぐ

それぞれ詳しくご説明していきます。

①値上がり益

株式投資の稼ぎ方1つ目は、皆さんご存じの「値上がり益」です。

株式投資の基本的な稼ぎ方で、最も大きな利益を得られます。

しかし反対に言えば、投資した銘柄の株価が暴落してしまえば、大きな損失になりかねません。

株式投資をする際には株価の予測を慎重にしてから投資する銘柄を決める必要があります。

②配当益

株式投資の稼ぎ方2つ目は、「配当益」です。

そもそも「配当」とは何か皆さんご存じですか?

配当…株主に対し、会社の利益の一部を還元すること

つまり、ある企業の株を持っていればその企業が上げた利益のなかから一部を現金で受け取ることができるのです。

ただ、配当益は値上がり益が保有している株の10%や50%と大きな利益を狙えるのに対し、2,3%程度の利益です。

少ないと思われるかもしれませんが、値上がり益は値下がりしてしまえば利益どころか損失につながってしまいます。

一方で配当は、会社の業績によって増えたり減ったりすることはありますが、もともとの資産を損失することはありません。

つまり、配当は着実に利益を得られる方法と言えるのです。

ただ、1点注意していただきたいことがあります。

すべての銘柄で配当があるとは限らないということです。

会社の業績が悪くなりすぎると、配当がなくなってしまうケースもあるため注意が必要です。

また、ベンチャー企業などは利益を上げていても、新規事業の資金にする場合も多いです。

株を購入する前に、配当がある企業かを確認するようにしましょう。

③株主優待

株式投資の稼ぎ方3つ目は、株主優待です。

株主優待とは具体的にどのようなものか皆さんご存知ですか?

株主優待…株主に対し、会社の利益を還元する制度。食事券や映画の鑑賞券、割引券や自社の製品など、企業によって種類は様々

先程配当は保有している株の2.3%程度の利益だとお伝えしましたが、配当に株主優待を加えた実質配当利回りが5%を超える銘柄も珍しくありません。

「いやいや少なくない?」と思われるかもしれませんが(笑)、普通に銀行に預けて利回り5%ってあり得ないですよね。

つまり、株で資産を保有することは、値上がり益なしで見てもお得であるということです。

「値上がり益」をより理解するために!株式の基本を徹底解説

値上がり益がどのようなものか、なんとなくお分かりいただけたでしょうか。

ここからは、より「値上がり益」を理解していただくために、株式の基本を初心者の方にもわかりやすく丁寧にご説明していきます。

これさえ読めば株式の基本はマスターできますよ!

株とはそもそも何か

では、そもそも株とは何か皆さんご存じですか?

株は正式には株式といいます。

株式…株式会社が投資家から資金を集めたときに、資金と引き換えに発行する証明書

つまり、ある企業の株を購入すると、購入した証明書としてもらえるのが「株式」なのです。

では、なぜ株式が発行されるようになったのでしょうか?

会社が何か事業を起こそうとすると大きな資金が必要になりますよね。

しかし、当然何十億という大きな資金を会社が独自で用意することはできません。

そこで、その資金を投資家から集めるかわりに、お金を出してくれた人々に証明書として株を発行するようになったのです。

「じゃあ投資家はお金だけ出してメリットないじゃん」と思いますよね。

実は、投資家にも多くのメリットがあるのです!

この投資家が受けられるメリットというのが、「配当益」と「株主優待」です。

資金を出すことで会社が上げた利益の一部を還元してもらうことができるのです。

ちなみに、会社が発行する株を購入した投資家を「株主」と言います。

株主…会社の株を保有している投資家。会社のオーナー

株を売買できる場所は証券取引所

では、株式はどこで売買できるのでしょうか。

結論から申し上げますと、株は金融庁に登録された証券会社を通して売り買いされます。

株を買いた人は証券会社に「買い注文」を出します。

その注文は市場である証券取引所に出され、そこで取引が行われます。売る場合も同様です。

ちなみに証券取引所とは何かご説明します。

証券取引所…大勢の投資家たちが株を売買するところ。「株を買いたい人」「株を売りたい人」が集まって市場を形成する

テレビ等で「東証一部~」と言っているのをよく耳にすると思いますが、まさにこの証券取引所のことです。

ちなみに証券所は1か所ではありません。

日本国内の証券所は以下の4か所です。

  • 東京(東証)
  • 名古屋(名証)
  • 札幌(札証)
  • 福岡(福証)

このうち、東京にある東京証券取引所が上場数や取引数が圧倒的です。

もちろん地方にも優良な銘柄が存在していますが、地方の証券所に上場している企業の多くは東証にも上場しています。

初心者の方は、まずは東証で取引すれば間違いありません

株の値段は一定ではない

先ほど「値上がり益」とは「株を安く買って高く売ることで得られる利益」だとお伝えしました。

つまり、株価は一定ではないのです。

株価…1株あたりの値段のこと

では、株の値段、つまり株価はどのように値段が決まるのでしょうか?

株価は、株を「買いたい人」が増えれば上がり、「売りたい」人が増えれば下がります。

では、実際にどのような時に株価は?変動するのでしょうか?

最も株価に影響を与えるものは、会社の業績です。

業績が上がれば、企業からの配当への期待が高まり投資家の人気を集めます。

反対に、業績が下がれば投資先としての魅力は低減し、株価は下落してしまいます。

また、会社の業績だけではなく経済や政治の状況も株価に影響を与えます。

一般的に、株価は景気が良くなれば上がり、悪くなれば下がります。

では、業績や景気など、株価を左右する情報はどのように手に入れればよいのでしょうか?

答えは簡単、テレビや新聞のニュースです。

初心者の方は、まずはテレビや新聞でいつもより経済のニュースを意識的に見るだけでも大きな成果につながります。

初心者必見!値上がり益で稼ぐ方法

株式の仕組みやどうして「値上がり益」が存在するのかはご理解していただけたでしょうか。

では、ここからは値上がり益で稼ぐ方法をご紹介していきます!

これから株式投資を始めようとしている株式投資初心者の方は、何から手をつければよいかわからないですよね。

ぜひ今からご紹介する方法にそって、株式投資を始めてみてください!

自分の投資スタイルを決めよう

値上がり益で稼ぐためには、まずは自分自身がどの投資スタイルで株式投資に取り組むのかを明確にしましょう。

株を買うには、まず証券会社を選び口座を開設しなければなりません。

現在多くの証券会社がありますが、証券会社によって特色は様々です。

そのため、自分の投資スタイルに合った証券会社を選ぶことが非常に重要になってきます。

株式投資には、対面取引とネット取引の2つの方法があります。

以下2つの違いを徹底比較します。

対面取引 ネット取引
取引方法 電話で証券会社の担当者に注文する WEB上の取引画面から注文する
メリット 担当者からアドバイスがもらえる 売買にかかる手数料が安い
デメリット 手数料が高い アドバイスはもらえない

ネット取引のほうが気軽に安く始められるため、ネット取引が一般的となっています。

初心者の方は、手数料が安く気軽に始めることができるネット取引をおすすめします。

自分の投資スタイルに適した証券会社を選ぼう

証券会社には、会社によって様々な特色があります。

手数料や情報提供サービス、取り扱う金融商品も証券会社によって全く異なります。

自分の投資スタイルと掛け合わせ、どのようなサービスを受けたいのか、株以外の金融商品で買いたいものは何か、を整理し最適な証券会社を選びましょう。

初心者の方に絶対に知っておいてほしい、証券会社を選ぶ際のポイントは以下の4つです!

  1. 手数料
  2. 情報の充実度
  3. 取り扱い商品
  4. 経営の安全性

特に証券会社によって差がでるのは「手数料」です。

初心者の方は最初は100万円以下の資金から始める方がほとんどではないでしょうか。

「20万~50万の株を1回買ったときに、いくらかかるのか」を基準に考えるとよいですよ。

肝心なのは「いくらで買うか」

値上がり益で稼ぐために最も重要なのは、「安く買う」ことです。

どれだけいい銘柄でも株価が高いときに買っては意味がありません。

ここで重要となってくるのが「買い注文」です。

買い注文には以下の2通りがあります。

  • 指値注文…「株価がいくらになったら買う」と指定して注文する
  • 成行注文…「いくらでもいいから買いたい」と注文する。かなり高い確率で買える反面、思わぬ高値で取引が成立してしまう場合もあるため注意が必要

株は「安く買って高く売る」ことが何よりも大切です。

そのため、確実に自分が指定した値段で買える指値注文が一般的ですし、初心者の方におすすめです。

しかし、指値注文の場合、売り注文に対し買い注文が多い場合は、取引が成立しないことがあるため注意してください。

注意!株式投資は注文できる時間と取引できる時間がある

株の売り方と買い方はご理解していただけたかと思いますが、実際にどの時間に取引ができるかご存知ですか?

日本で最も大きな東京証券取引所で取引できる時間は、毎週月曜日~金曜日までの午前9時~11時半、午後0時半~3時です。

つまり、証券会社への注文はこの時間以外にもできますが、取引が成立するのはこの時間内に限られるのです。

また、対面取引では注文を受けてくれる時間が限られますが、ネット取引なら24時間休日でも注文を受けてくれる証券会社もあります。

自分が取引できる時間に注文を受けてくれるかをあらかじめ確認するようにしましょう。

「値上がり益」のポイント

値上がり益とは、株式を安く買って高く売ることで得られる利益
値上がり益で稼ぐには「指値注文」で安く買うことが大切

「値上がり益」の関連キーワード

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