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原油CFD対応のおすすめ証券会社を厳選紹介!対応銘柄や手数料を徹底比較

編集者:Money Theory編集部
原油CFD対応のおすすめ証券会社を厳選紹介!対応銘柄や手数料を徹底比較

原油CFDとは、アメリカのNYMEX(ニューヨーク・マーカンタイル取引所)に上場しているWTI(原油先物)を原資産として取引できるCFDです。

原油の投資先としては、先物取引・EFT・CFD取引などがありますが本記事ではCFD取引を中心に紹介していきます。

取引方法と対応銘柄を証券会社ごとにまとめているので、ぜひご参考ください。

原油は投資取引にも利用される

原油とは、世界各地で油田から産出される化石燃料のひとつです。

原油を精製すると石油やガソリン、灯油など、生活には欠かせないエネルギーとして利用されています。

原油は産出場所により性質や不純物の度合いが異なります。

世界各地で産出される原油の中で、「WTI原油」は不純物が少なく精製しやすい原油のひとつなのです。

WTI原油の生産量は世界全体の1%に満たないですが、品質の良さなどで世界の原油価格の指標になっています。

WTIは、アメリカのニューメキシコ州とテキサス州西部で産出される原油の総称で「West Texas Intermediate」の略になります。

エネルギー資源として原油取引が人気の理由は、一方通行のトレンドが出やすくボラリティが大きいためです。

価格変動が原油は大きいため、利益を狙うトレーダーから人気を集めています。

原油CFD取引におすすめの証券会社

証券会社 原油関連の銘柄数 スプレッド 取扱い銘柄
IG証券 7種類 2.8
  • WTI原油
  • NY天然ガス
  • 北海原油、ロンドン原油
  • パーム原油
  • NYヒーティングオイル(灯油)
  • NY無鉛ガソリン
サクソバンク証券 5種類 5.0
  • WTI原油
  • USガソリン
  • ヒーティングオイル(暖房油)
  • UKブレンド原油
  • UKガスオイル(軽油)
DMM CFD 1種類 3.9 原油/米ドル
GMOクリック証券 1種類 3.0 WTI原油
楽天証券 未定

原油CFD取引に対応しているおすすめの証券会社は、表の通りです。

以下では、証券会社ごとに詳しく紹介していきます。

IG証券

IG証券

IG証券は、IGグループでありロンドンに拠点を構え45年以上の歴史をもつ証券会社です。

世界各国で利用されており、トレーダーの数は23万人以上の方に取引されています。

IG証券の魅力は国内トップクラスの銘柄数です。

IG証券では国内外の個別株、株価指数などを含む17,000種類以上の銘柄に対応しており、原油CFDでは「WTI原油先物」「北海原油先物」「パーム原油」の3種類に対応しています。

エネルギー関連では、NYヒーティングオイル(灯油)やNY無縁ガソリン、NY天然ガス、ロンドン軽油も取り扱っているのです。

株式CFDでは、昭和シェル石油、エクソンモービル、JXホールディングス、ペトロチャイナ、ロイヤルダッチシェル、BP、シェブロンなどの銘柄にも投資が可能になります。

個別株以外では、原油関連のETFにも対応しており様々な銘柄で取引可能なのがIG証券の魅力です。

IG証券では取引ツールが2種類あり、PC版ツールとスマホアプリが配信されています。

いずれかひとつのツールで全銘柄ワンストップでの取引が可能です。

1日単位での取引数量・取引上限はなく、大口トレーダーに最適な取引環境がIG証券の魅力のひとつです。

豊富な銘柄数で証券会社を選ぶならIG証券がおすすめでしょう。

IG証券の取引コスト

IG証券の取引コストは、商品の限月のあり・なしでかかるコストが変わってきます。

  • 限月あり:スプレッド+コンバージョンレート(0.5%)
  • 限月なし:スプレッド+コンバージョンレート(0.5%)+ファンディングコスト(±2.5%)

コンバージョンレートとは両替手数料のことで、ドル建てなどの商品を円で購入する際に発生するものです。

円以外の通貨取引で発生した損益は円に自動的に両替されますが、その際に両替レートに0.5%の手数料がかかってきます。

限月のあり・なし関係なくコンバージョンレートは発生しますが、限月なしの商品を取引する際はファンディングコスト(資金調達コスト)もかかってきます。

ファンディングコストは、日(日本時間7:00/夏季6:00)をまたぎポジションを所持していた場合に発生します。

発生コストは、各商品の指標金利±2.5%がかかり買いポジションで指標金利+2.5%・売りポジションで指標金利-2.5%の支出です。

同日中に建てたポジションは決済するとファンディングコストは発生しません。

IG証券のメリットとして、限月なし商品は取引期限がありません。

しかし、ポジションを連日所持し続けてしまうとファンディングコストがかかってしまうので注意が必要です。

ノックアウト・オプションが原油にも対応

ノックアウト・オプションとは、事前にノックアウト価格と呼ばれる損切レベルを設定することでオプション料を選択できる新しい取引方法です。

資金量に応じたオプション取引をノックアウト価格の設定次第で可能になります。

ノックアウト価格により決済が確実に入るため最大損失も明確化できます。

IG証券のノックアウト・オプションでは、WTI原油以外にも30種類以上の銘柄に対応しているのでおすすめです。

GMOクリック証券

GMOクリック証券CFD

GMOクリック証券は、ネット証券会社の中では中堅に位置するGMOフィナンシャルホールディングスグループの証券会社です。

GMOクリック証券では、商品CFDにてWTI原油を取り扱っていますがサクソバンク証券やIG証券と比較すると銘柄数はそれほど多くはありません。

しかし、GMOクリック証券の手数料は他社に比べて低い水準で、取扱商品も株式取引、投資信託、FX、CFD、先物、債券と豊富な商品が取引可能です。

原油関連の銘柄では、ハイレバレッジ型ETFとして原油ベア2倍ETFや原油ブル2倍ETFが取引できます。

株式CFDでは、シェブロンやハリーバートン、エクソンモービル、ペトロチャイナの4銘柄にも取扱可能です。

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GMOクリック証券の取引コスト

GMOクリック証券の原油CFD取引では、価格調整額という手数料がかかります。

価格調整額は、原資産が先物の場合に発生し限月の交代により発生する調整額です。

GMOクリック証券のCFD取引では、「価格調整額」「権利調整額」「金利調整額」の3つの調整額があります。

原資産 価格調整額 権利調整額 金利調整額
商品CFD(金スポット・銀スポット)  ×  ×
商品CFD(上記以外) × ×
  • 株価指数
  • CFD 株価指数先物
× ×
ETF(株価連動型) ×
  • バラエティCFD
  • REIT型ETF
×
  • ハイレバレッジ型ETF
  • ETN
  • その他指数先物
× ×
  • 株式
  • 株式CFD
×

銘柄ごとにかかるコストは変わり、原油取引の場合は価格調整額が毎月かかります。

GMOクリック証券の価格調整額は限月の変更による評価損益の増減を無くすために発生します。

価格変動で含み益がなくなり、価格調整額のマイナスだけ残るケースがあるので注意が必要です。

GMOクリック証券では、IG証券やサクソバンク証券などの原油取引により発生する両替手数料はかかりません。

DMM CFD

DMM CFD

DMM CFDは、DMMグループによるCFD取引サービスです。

非常にシンプルなサービス内容になっており、商品CFD3銘柄と株価指数CFD4銘柄にのみ対応しており原油も取引可能になっています。

DMM CFDは限月の交代にかかる手数料や全銘柄の取引手数料がかかりません。

取引ツールは初心者向けに設計されており、シンプルで操作しやすくなっています。

営業日24時間の電話・メール・LINE問い合わせ対応も初心者の方にとって嬉しいポイントです。

必要最低証拠金は約3,800円、取引単位は1ロット10バレル、レバレッジ最大20倍になっており、少ない資金で原油取引を行えます。

難しいツールを使わずシンプルに原油取引したい初心者の方におすすめの証券会社です。

DMM CFD の取引コスト

DMM CFDの原油CFD取引では、限月はありません。

IG証券やGMOクリック証券では、限月なしの商品を取引する際にファンディングコストや価格調整額が必要になります。

しかし、DMM CFDではスワップポイントにより価格を調整しています。

限月の交代による損益の影響はなく取引コストが分かりやすくシンプルなのでDMM CFDの魅力です。

サクソバンク証券

サクソバンク証券

サクソバンク証券は、デンマークに拠点をおくサクソバンクグループの証券会社です。

取扱銘柄がCFDで9,000以上、FXで150種類以上の通貨ペアとマイナーな通貨ペアでも取引できる点が魅力です。

海外取引所を通して様々な先物銘柄が取引でき、国内の証券会社で取引できない銘柄も取扱いがあります。

原油関連では商品CFD、ETF(現物)、個別株(現物/CFD)先物取引が可能です。。

商品CFDではWTI原油先物、US原油先物、北海ブレント原油先物、ヒーティングオイルを取り扱っています。

また、現物取引でUSO(ユナイテッド・ステーツ・オイルファンドWTI原油運動ETF)、XLE(エネルギー・セレクト・セクターSPDRファンド)などの原油ETFも可能です。

サクソバンク証券の取引コスト

サクソバンク証券の原油CFD取引では、翌日のロールオーバー時点まで建玉を持ち越すとキャリングコストが発生します。

原油CFD取引の場合、キャリングコストがLIBOR±1.5%発生するのです。

キャリングコストは、必要証拠金×持ち越し日数×LIBOR金利±1.5%で計算されます。

円取引の口座でドル建て商品を売買すると両替手数料0.5%かかるので注意してください。

原油CFD取引のメリット

原油投資は、原油先物には取引手数料、原油ETFには信託報酬がかかってきます。

しかし、原油CFDは取引手数料が無料なのです。

原資産が原油先物である原油CFDは、ポジションを保有しても金利調整額(オーバーナイト金利)は発生しません。

オーバーナイト金利とは、金・銀スポットや株・ETFなどを原資産とするCFDのポジション保有を日をまたいでした際に発生する手数料のことです。

原油CFDはオーバーナイト金利がかからないので、ポジション保有を日をまたいでしても手数料は気にする必要がないです。

原油CFD取引のデメリット

レバレッジは、小額の資金で大きな利益を狙うことができるため資金効率を高めることができます。

しかし、レバレッジを上げ過ぎるとわずかな値動きでも大きな損失を出しやすくなります。

原油CFDはボラリティ(価格変動)が大きいため、気が付いた時には資産がなくなりロスカットされてしまうことも少なくありません。

リスク許容度に応じて柔軟に取引ができるようにしましょう。

原油CFD取引を選ぶために証券会社を賢く選ぼう

原油CFD取引を始めるにあたり、証券会社にはそれぞれ特徴があります。

取引の選択肢や取引コストも含めて、どの会社を選ぶかで結果も大きく左右されます。

証券会社を賢く選んで、後悔しない取引をおこないましょう。