日本国内では、東京の次点で都会とされる大阪。
大阪は不動産投資でも注目を集めるエリアで、長期的に利益を見込めるエリアも多くあります。
しかし、なぜ大阪は不動産投資で注目を集めるのか、今が買い時といわれているのか、疑問に思っている方も多いのではないでしょうか?
本記事では、大阪で不動産投資を始めるメリットを紹介します。
大阪の不動産を購入する際におすすめのエリアや、抑えておきたい注意点も解説しているため、不動産投資に興味のある方は参考にしてください。
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大阪での不動産投資がおすすめな理由
大阪は不動産の投資先として有力なエリアですが、なぜおすすめなのか解説します。
- 賃料が増加傾向にある
- 再開発のプロジェクトが盛ん
- リニアの開通による市場の拡大
賃料が増加傾向にある
大阪市内の特定のエリアでは、賃料が上昇しています。
大阪の物件価格は東京に比べて低いため、利回りを高く取れるという特性があります。
賃料に増加傾向が見られるエリアに投資するば、より大きな利益を期待できるでしょう。
再開発のプロジェクトが盛ん
「大阪7大再生プロジェクト」は、大阪府と大阪市が共通で進む大規模な再開発計画です。
- 大阪駅周辺
- 中之島
- 御堂筋
- 難波
- 大阪城公園
- 天王寺・阿倍野
- 臨海部
上記7エリアにおいて、大規模な再開発がされるプロジェクトです。
再開発が進むことで、人口移動も増加し、賃貸需要がさらに拡大すると予測されます。
リニアの開通による市場の拡大
2027年の開業予定であるリニア中央新幹線は、東京・名古屋・大阪の3大都市圏を約1時間で繋ぐ計画です。
開通後は、大阪は約300兆円規模の市場の中心としての役割を果たすと期待されており、市場の拡大とともに人口の増加も予想されています。
さらに、日本人だけでなく、外国人の流入も期待できるでしょう。
大阪での不動産投資のメリット
大阪での不動産投資は、東京で始めるよりも魅力的なメリットがあります。
気になっている方に向けて、大阪で不動産投資を始めるメリットを紹介します。
- 転入超過数が高い
- 地価が上がっている
- 中心部でのタワーマンション開発が顕著
転入超過数が高い
総務省が発表する「住民基本台帳人口移動報告」において、2020年の大阪市の転入超過数は、東京23区を上回って1位となりました。
その数は1万6802人と、全国でも1位の記録を記録しています。
2023年8月現在、大阪府の人口総数は、全国3位の「877万人」を記録しているため、今後も需要が期待できるでしょう。
地価が上がっている
地価上昇率は資産価値と密接に関連し、大阪市でも上昇傾向にある地域があります。
- 福島区
- 西区
- 中央区
- 天王寺区
- 都島区
- 城東区
- 港区
上記の区域は、「都心部に近い」「駅に近く生活で不便な点がない」「都心部へのアクセスもしやすいが不動産価格も割安」と、利便性の高い街に共通しています。
今後も、マンション需要の増加が考えられるため、地価上昇は継続するでしょう。
中心部でのタワーマンション開発が顕著
大阪市では再開発も盛んで、梅田・中之島周辺の北エリア、本町・心斎橋・難波の南エリアにて、老朽化したビルをタワーマンション・オフィスビルへと建て替えが進んでいます。
さらに、訪日観光客の増加とともに、ホテルの建設も進んでいることから、不動産業界全体として盛り上がりを見せています。
しかし、まだまだ築古の中古マンション物件数も豊富なため、投資先の選択肢も広いといえるでしょう。
大阪で不動産投資におすすめのエリア
大阪で不動産投資を検討している方に向けて、おすすめのエリアを紹介します。
- 中央区
- 福島区
- 北区
- 浪速区
- 天王寺区
- 西区
- 淀川区
中央区
中央区は、北区とともに大阪市内でも主要なビジネスエリアで、多くの官公庁が集まっている点が特徴です。
特に北浜に位置する大阪取引所は、関西の象徴的な金融街として知られています。
タワーマンションの建設も盛んで、中央区の南部には難波や道頓堀といった人気の繁華街もあり、世帯数も増加している区域です。
福島区
福島区は、梅田まで徒歩でも行ける距離で、区内ではアクセス抜群な駅が9つあります。
大阪市内各地への交通アクセスにも優れ、商業施設や飲食店も豊富です。
福島駅や野田駅など、駅の周辺は特に賑わいを見せ、日常生活で不便に感じる点はないでしょう。
さらに、ほたるまち港周辺を再開発地域とし、複数の施設を集結させた「ほたるまち」という大型複合施設の建設など、住環境は抜群です。
北区
北区にはJR大阪駅や現在の大阪梅田駅といった主要駅が位置し、大阪を代表する繁華街として多くの百貨店や商業施設が集中しています。
「大阪駅北地区まちづくり基本計画」にもあるように、JR大阪駅北側の旧貨物駅地では大規模な再開発が進められています。
2013年4月には、その第一弾として「グランフロント大阪」がオープン。
この複合施設は商業エリア、ホテル、オフィスで賑わいを見せ、現在は「うめきた2期エリア」の開発も進んでいます。
浪速区
浪速区は、大阪の中心6区の中でも、比較的物件の価格が手頃なエリアです。
ビジネス街へのアクセスの良さから、単身の居住者が多いのが特徴で、ワンルームマンション投資などを始める際に、魅力的な条件を備えています。
また、芦原橋駅周辺は繁華街からも離れており、治安が良い地域としても知られています。
家族でも住みやすい環境が整備されているため、子育てにも最適です。
天王寺区
天王寺区は、大阪市立美術館や天王寺動物園などの文化施設も多く、、梅田へのアクセスが良好なエリアです。
教育に力を入れている区域でもあり、学習施設や塾が多いことから、子育て環境も整っています。
また、関西空港へのアクセスも簡単で、ファミリーや働き盛りの単身者の両方からニーズを集める地域といえるでしょう。
西区
西区は、多目的に活用される「京セラドーム」のあるエリアです。
利用可能な電車路線の数も多く、オフィス街へのアクセスも容易な点が魅力で、サラリーマンの方にも人気を集めます。
また、少し歩けば下町の風情を感じる住宅地も広がり、ファミリー世帯も多くマンションなどの住宅も密集しています。
淀川区
淀川区の新大阪周辺は、ワンルームマンションが多く建造されているエリアです。
新大阪駅は東海道新幹線の停車駅として知られ、大阪駅や梅田駅へのアクセスも抜群です。
さらに、2019年にはおおさか東線の開通により、投資家からも注目されています。
大阪での不動産投資の注意点
大阪で不動産投資を始める際は、以下のポイントに注意する必要があります。
- エリアごとの投資リスクを把握する
- エリアごとに有利なマンションタイプを見極める
- 金融機関の開拓
エリアごとの投資リスクを把握する
大阪市内のエリアでも、住宅需要や転入超過数は異なります。
「都心6区」と称される北区・中央区・西区・福島区・浪速区・天王寺区は、ビジネスや繁華街が集まり、交通面でも不便な点はなく、地価や人口の増加が期待できます。
近隣する他のエリアでは、人口の減少や高齢化が進み、住宅の需要が減少している傾向があるため、各エリアの人口動向や住宅需要を十分に調査して進めることが重要です。
エリアごとに有利なマンションタイプを見極める
大阪でマンション経営を考える際、エリアに応じてワンルームとファミリータイプを選択することが大切です。
都心部では若年層や学生の需要が高く、ワンルームマンションを購入して、安定した収益を期待できるでしょう。
一方、ファミリータイプのマンションを選択する場合、地域の特性をよく見極める必要があるでしょう。
また、大阪市では若い世代の転入者が多いですが、結婚の時期になると市外への転出が目立ちます。
この傾向から、家族向けのマンション経営を考える場合は、大阪市外の発展地区、例えば北摂地区などを中心にすると良いでしょう。
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金融機関の開拓
不動産投資の魅力の一つは、金融機関の融資を利用して自己資金を上回る運用ができる点です。
しかし、地域によって利用できる金融機関が違うため、例えば東京の金融機関が大阪では利用しにくいケースもあります。
特に、投資家の住所と住宅の所在地が異なる場合、融資を受けられる金融機関の選択肢が制限され、融資が下りない可能性もあるでしょう。
大阪に在住していない方が大阪の物件に投資する際は、融資の条件などをよく確認してください。
ポイントを抑えて大阪での不動産投資を成功させよう
大阪で不動産投資を検討している方に向けて、大阪で不動産に投資するメリットやおすすめのエリアを紹介しました。
大阪には、駅からのアクセスも抜群で入居が付きやすいエリアも多く、需要を見極めることで安定した収益が期待できるでしょう。
しかし、大阪はエリアごとに適したマンションのタイプは異なるため、地元の不動産業者へ調査するなどの対策をして、購入する物件を選択してください。