「ウェルスナビってどんなロボアドバイザーなの?」
「ウェルスナビの評判は良い?」
以上のように考えている人も多いのではないでしょうか?
ウェルスナビは全自動で運用してくれるロボアドバイザーで、投資初心者から経験者まで幅広く人気があります。
ですが、ウェルスナビはメリットとデメリットがあるので、利用すべき人としない方が良い人がいます。
この記事ではウェルスナビの評判とメリット・デメリットから利用すべき人を解説して、さらに口座開設までの流れを紹介します。
おすすめのロボアドバイザーを徹底比較!選び方・始め方やメリット・デメリットも紹介
ウェルスナビの基本情報
商品名 | WealthNavi(ウェルスナビ) |
---|---|
運営会社 | ウェルスナビ株式会社 |
投資対象 | ETF |
手数料 | 1.1%(税込/年率) |
最低投資金額 | 10万円 |
最低積立金額 | 1万円 |
運用者数 | 30万人以上 |
ウェルスナビは、長期・積立・分散をサポートする全自動の資産運用ロボアドバイザーです。
2016年7月に正式リリースされて、現在は運用者数30万人超、預かり資産6000億円を突破しているほど人気があります。
ロボアドバイザーは投資家一人一人に合わせて最適な資産の組み合わせ(ポートフォリオ)を提案し、資産運用を自動で行ってくれるシステムです。
ウェルスナビは6~7つのETF(上場投資信託)で、自動的に世界約50カ国の1万1000銘柄に分散投資します。
リスク管理もしてできる限りリスクを減らして利益を得ることができるので、投資初心者にも利益がだしやすいと人気があります。
ウェルスナビはやめた方が良い?おすすめしない理由やデメリットを徹底解説
ウェルスナビの口コミ評判
ウェルスナビは利用者が多い分、様々な口コミ評判が寄せられています。
利用勝手が良いといったプラスの内容のモノからマイナスの意見もあるので、どちらも分析していく必要があります。
以下にウェルスナビの実際の口コミ評判をいくつか紹介します。
投資初心者 20代男性
投資経験がほぼないので、ウェルスナビは非常に助かっています。
自分で株を売買するよりもウェルスナビに任せた方が現段階では利益を生み出せるので、自分で将来稼げるように分析していっています。
自分でポートフォリオを組めないか勉強し始めてから少し投資のことが分かってきたので、ウェルスナビを活用しながらさらに利益を出していきたいです。
少々手数料が高いので、将来的には完全にウェルスナビを使わずに利益を出せるようになろうと思っています。
投資歴5年未満 30代男性
最近は仕事が忙しく、売買の判断やリバランスを自分でする時間がないのでウェルスナビを使っています。
一括型のロボアドバイザーは最初に軽い質問に答えるだけであとは自動運転で投資をしてくれるので積み立て投資と同じくらい手間がかからずありがたいです。
さらにウェルスナビは自動で引き落とし、分散投資までしてくれるので非常に便利です。
ロボアドバイザーを使わずに投資をしようとするとどうしても時間を取られるので、自動で運用してくれるウェルスナビは忙しい人におすすめです。
投資歴10年以上 男性
ウェルスナビは自動ですべて運用してくれるので非常に便利だが、手数料の高さが気になります。
ほったらかし投資である程度利益が見込める点は良いですが、インデックス投資と比べると手数料1%は高いです。
自分の投資レベルに自信がある人は、わざわざ利用する意味はない気がします。
ウェルスナビの運用実績
ウェルスナビを利用した際の運用実績を、ドル建てと円建ての場合に分けて紹介します。
投資になれている人であればドル建てでの運用実績の方が親しみがあると思いますが、投資初心者の人は円建てで見た方がどのくらい稼げるか実感が湧きやすいはずです。
それぞれリスク許容度別に、2016年1月~2022年2月までの実績を紹介していきます。
ドル建ての場合
リスク許容度 | 累積元本額(ドル) | 資産評価額(ドル) | リターン |
---|---|---|---|
1 | 2.85万 | 3.51万 | +23.1% |
2 | 2.85万 | 3.75万 | +31.5% |
3 | 2.85万 | 3.93万 | +37.8% |
4 | 2.85万 | 4.13万 | +44.8% |
5 | 2.85万 | 4.22万 | +47.8% |
ウェルスナビが開始された2016年1月19日に1万ドル、その翌月から毎月300ドルずつ積み立てながら投資したリターンをリスク許容度別に紹介しています。
リスク許容度とは、中長期的な資産形成でどの程度の不確実性を受け入れるかを示したもので、ウェルスナビでは数字が大きいほど不確実性が高いです。
しかし、リスク許容度が高いものでは最大47.8%と非常に高いリターンを実現しています。
円建ての場合
リスク許容度 | 累積元本額(円) | 資産評価額(円) | リターン |
---|---|---|---|
1 | 319万 | 406万 | +27.2% |
2 | 319万 | 434万 | +35.9% |
3 | 319万 | 454万 | +42.5% |
4 | 319万 | 477万 | +49.6% |
5 | 319万 | 487万 | +52.7% |
円建てで比べると最大52.7%のリターンがうまれています。
あくまでこのリターンは2016年~2022年2月の短期間の結果ですが、それでも高いリターンを出せていることは分かりますね。
特にコロナショック時には株価が暴落したのにも関わらず、6年間で見ると高いリターンを出しているので、今後も期待できます。
ウェルスナビのメリット5つ
ウェルスナビのメリットは次の5つです。
- おまかせNISAを利用できる
- 自動でのリバランスが便利
- 積立投資ができる
- 投資セミナーを定期開催してくれる
- 提携機関でウェルスナビを利用できる
ウェルスナビは投資初心者~中級者の人に手厚いサービスになっています。
ロボットアドバイザーの性能はもちろん、それ以外の部分でも使いやすいです。
以下にそれぞれ解説していきます。
おまかせNISAを利用できる
ウェルスナビではおまかせNISAを利用できます。
おまかせNISAとは、一般NISA口座でウェルスナビを利用して資産運用を行うことができます。
NISAは年間投資額120万円までが非課税になる制度で、投資の利益には通常20%程度が税金として取られることを考えれば非常にありがたい制度です。
NISAの運用は意外と大変ですが、ウェルスナビであれば120万円の範囲内もおまかせNISAを使うことができます。
ウェルスナビはNISA口座を含む資産全体で最適な組み合わせに調整してくれるので、わざわざNISA口座で購入する商品を悩むこともありません。
自動でのリバランスが便利
ウェルスナビでは原則として半年に1回リバランスを行っています。
リバランスとは、運用途中における資産配分の最適化のことで、ウェルスナビでは自動で行ってくれます。
株価は常に変動しているので定期的にリバランスをしないといつの間にかリスクが高くなっている銘柄があります。
運用していると自動でリバランスを行ってくれるので、ほったらかし投資をしたい人には非常に適しています。
またポートフォリオの見直しも定期的に行い、資産合計が50万円以上・最適なポートフォリオとの乖離が5%以上あった場合にもリバランスを行ってくれます。
資産合計が50万円以下でも半年に1回はリバランスを行ってくれるので作業が少なく楽に資産運用できます。
積立投資ができる
ウェルスナビでは長期的に利益を出す投資だけではなく、積立投資も可能です。
積立投資で毎月コツコツ積み立てておくと、商品の価格が高い時には少なく買って、安い時には多く買うことが出来るのでリスクを減らすことができます。
積立投資をすれば平均買い付け金額が低下するので、高値掴みのリスクを減らせます。
毎月決まった金額を積み立ててウェルスナビに運用してもらうことによって、感情に流されることなく投資ができるので、ほったらかし投資も可能です。
ウェルスナビの積立投資の特徴は次のようになっています。
- 積立日は毎月6日、12日、20日、26日、末日のいずれか(月1~5回)
- 最低積立金額は1万円(積立日によって変更も可)
- 積立手数料は無料
最初に金額設定しておけば自動で積み立て投資が可能です。
もちろん途中で内容変更することもできるので、長期的にできるだけ安定した利益を出したい人におすすめです。
投資セミナーを定期開催してくれる
ウェルスナビは、参加費無料のセミナーをオンライン開催しています。
ウェルスナビを始めるか悩んでいる人向けのセミナーも開催しているので、ウェルスナビを始める前に一度参加してみると良いです。
またすでにウェルスナビを利用している人には、次のような内容のセミナーが準備されています。
- 準備篇
- 基礎・理論篇
- 機能・サービス篇
- 実践篇
ウェルスナビは商品の購入から運用、さらにリバランスまですべてをロボアドバイザーが行ってくれるので、始める前の投資知識が必要ありません。
ですが投資を勉強することができれば、ウェルスナビがどのように運用しているのか理解でき、さらに利益を生み出す行動がとれるようになります。
投資の勉強を独学でするのはお金もかかる上に大変ですが、ウェルスナビのセミナーを受ければ無料で整理された内容を学ぶことができるので、初心者の人にはお勧めです。
提携機関でウェルスナビを利用できる
ウェルスナビは銀行や企業と提携して、いくつかのサービスを提供しています。
例えば「マメタス」というサービスは、電子マネーやクレジットカードの買い物で出たおつりを自動で積立するサービスで、ウェルスナビと連携しています。
おつり合計が1万円以上になった時に自動で引き落とされて、ウェルスナビの投資資金に振り替えられるので、日々の細かいおつりをウェルスナビの投資に使えます。
また他にも、ウェルスナビの利用で航空会社JALのマイルが貯まるなど、資産運用以外にも便利な提携をしているので、気になる人は確認してみると良いでしょう。
ウェルスナビのサービス内容は怪しい?運用方法の特徴やサービスの安全性を徹底解説
ウェルスナビのデメリット
ウェルスナビのデメリットは次の4点です。
- 手数料が高い
- お任せNISAはつみたてNISAが使えない
- 最低投資金額が高い
- 元本割れのリスクがある
ウェルスナビはメリットが多く初心者から人気がありますが、デメリットも見て自分が後々困らないか確認しておきましょう。
以下にそれぞれ解説していきます。
手数料が高い
ウェルスナビは、信託報酬の他に運用手数料が税込で年1.1%かかります。
1.1%というのは、他のロボアドと比較しても高い手数料で、その分利益が減ることになります。
ロボアドバイザー名 | 手数料(税込) |
---|---|
ウェルスナビ | 1.1% |
楽ラップ | 0.715% |
THEO | 0.715%~1.1% |
マネックスアドバイザー | 0.3% |
投信工房 | 0.38% |
SMBCロボアドバイザー | 1.007% |
運用資産が100万円の場合、年に11,000円の手数料がかかることを考えればかなり高い金額だとわかるでしょう。
投資経験が長く、実力がある人はわざわざウェルスナビを利用する意味はないと言えます。
ただし、ウェルスナビは自動でリバランスをしてくれると言ったメリットもあるので、投資初心者にとっては時間を使ってリバランスをするよりもお得に感じる人が多いはずです。
おまかせNISAはつみたてNISAが使えない
ウェルスナビのおまかせNISAは一般NISAでの運用しかできず、つみたてNISAでは運用ができません。
ウェルスナビが米国ETFを対象にしているのに対し、つみたてNISAは金融庁が対象とする投資信託にしか投資できず、その対象には米国EFTが入っていないため積立NISAは運用できません。
つみたてNISAでウェルスナビを利用しようと思っていた人は注意しましょう。
ただし、一般NISAでも積立投資すること自体は可能です。
運用益の非課税期間はつみたてNISAの20年ではなく一般NISAの5年になりますが、積立投資をしようと思っている場合は一般NISAで行うと良いでしょう。
最低投資金額が高い
ウェルスナビの最低投資金額は10万円となっているので、初心者には始めづらいと感じる人も多いかもしれません。
他のロボアドバイザーでは100円から始める事ができるものもあるため、もう少し少額で始めたい人は別のロボアドバイザーを使うのも手です。
ただし、ウェルスナビでも積立投資を利用すれば1万円からスタートできます。
ウェルスナビはもともと長期で積立投資するのが前提なので、無理なく投資できる金額から始めると良いでしょう。
元本割れのリスクがある
ウェルスナビに限った話ではありませんが、ロボットアドバイザーは元本割れリスクがあります。
できる限りリスク分散を図った運用をしていますが、想定外のことが起こった場合、元本割れしてしまう可能性があります。
例えばリーマンショックやコロナショックが起こった際は株価が急激に変動して倒産する企業も多かったため、元本割れしたケースがいくつかありました。
ですが、投資は100%利益を生み出せるものではなく、損をする可能性は少なからずあります。
他のロボットアドバイザーを利用しても、同じように損をする可能性はあるので割り切った方が良いです。
「自分が知らないうちに損をしていた」というのがどうしてもいやな人は、ロボットアドバイザー自体をつかわない方が良いでしょう。
【株初心者・入門】株式投資の始め方・買い方を解説!株の基礎知識から初心者必見の少額投資手法まで解説
ウェルスナビの利用に向いている人は?
以上のメリット・デメリットからウェルスナビの利用に向いている人は次の内容に当てはまる人です。
- 投資初心者
- ほったらかし投資にしたい人
- ウェルスナビと連携する金融機関を利用している人
- NISAとの連携をしたい人
ウェルスナビは他のロボットアドバイザーよりも手数料が高いものの、NISAにも活用できてリバランスも行ってくれるので投資初心者・忙しい人におすすめです。
投資初心者にとってはセミナーも準備されているので、かなり手厚いサービスだと言えるでしょう。
また特定の金融機関と提携してサービスを相互に利用し合えるので、実際に連携する金融機関をすでに持っている人はお得に利用できます。
ただし、やはり手数料が高い事には間違いありません。
自分でポートフォリオを組んでリバランスもできる人は手数料が高くつくので、利用する必要はないでしょう。
ウェルスナビの口座開設までの流れ
ウェルスナビを利用すると決めたら、専用の口座を開設します。
口座開設の流れは次のようになっています。
- 運用プランを無料診断
- Webから口座開設の申し込み
- 入金して資産運用スタート
無料の申し込みにかかる時間は10分以内、資産運用を始めるまでに2営業日で済むので、スピーディに始めることができます。
以下にそれぞれのステップごとに簡単に解説します。
運用プランを無料診断
ウェルスナビの口座開設をする前に、まずは自分の資産運用プランを診断できます。
6つの質問に答えるだけで簡単なプランを設計してくれるので、初めて投資を始める人はまずは無料診断すると良いでしょう。
この診断自体はやらなくても口座開設は可能ですが、どのようにプランを組んでもらうのか、自分の理想に合っているのか確認してみると良いでしょう。
もちろん提示されたプランが違うと感じた場合は、後程調整することも可能です。
Webから口座開設の申し込み
無料診断が済めば、ウェブから口座開設の申し込みを行います。
店舗などに行く必要はなく完全にウェブ上の手続きで終わるので、日中忙しくしている人もいつでも申し込みできます。
Web上の手続きとしては、次の流れで進みます。
- メールアドレスの登録
- 認証コードとパスワードの入力
- お客様情報の登録
- 本人確認書類のアップロード
- 規約等の同意
- 簡易書留の配達希望日の選択
本人確認書類ではマイナンバーカードor本人確認書類+個人番号通知書を提出することになるので、事前に準備しておくと良いでしょう。
また簡易書留の配達は土日or指定なしのどちらかしか選択できません。
作業としては約10分程度で終わるので、非常に楽です。
入金して資産運用スタート
口座開設の審査後、申し込みした住所に簡易書留が届きます。
簡易書留を受領するとWealthNaviに入金できるようになるので、資産運用ができるようになります。
積立の場合は1万円、運用の場合は10万円以上入金すれば始めることができます。
また簡易書留が届くまでには最短2営業日がかかります。
地方住みの場合はさらに時間がかかる可能性があるので、大体いつ頃届くか確認しておくと良いでしょう。
少額投資は3000円からがおすすめ?初心者向きの資産運用方法や注意事項をわかりやすく解説
ウェルスナビは投資初心者やほったらかし投資をしたい人におすすめ
ウェルスナビは投資初心者やほったらかし投資をしたい人におすすめのロボットアドバイザーです。
手数料が高いというデメリットはありますが、一般NISAにも使える上に初心者向けセミナーも開いてくれるので、かなりお得に投資ができます。
申し込みもすぐにできるので、気になった人は利用してみましょう!