「株式投資を始めよう」と思っても、どの銘柄を選べばいいか分からない方が多いのではないでしょうか。
それもそのはず、国内の証券取引所に上場する銘柄は約3700社以上もあります。
これだけの中から最適な銘柄を選ぶのは至難の業です。
特に初心者の方は、そもそもチャートや株価の見方すら分からず、不安になってしまいますよね。
そこで今回は、初心者の方でも失敗しない銘柄の選び方やおすすめの銘柄をご紹介していきます!
株式初心者の方必見です!
株式初心者は身近な銘柄を選ぼう
これから株式投資を初めてみようと考えている方には、身近な銘柄を選ぶことをおすすめします!
株式投資の心構えの多くに「遠くのものは避けよ」「乗りやすい馬を選べ」というものがあります。
なじみがない会社の株式よりも少しでも知識がある会社の株式を選んだほうが失敗しないという意味です。
株式初心者の方は特にこれらの言葉を肝に銘じてください。
なぜ身近な銘柄を選ぶべき?
では、なぜ身近な銘柄を選ぶべきなのでしょうか?
日本国内の証券取引所に上場する会社は3700以上もあります。これだけの数があるのに加えて、ネットや新聞、書籍、マネー誌等で有望銘柄の情報も溢れています。
とても一人では把握することはできません。
初心者である皆さんは、莫大な量の情報を誰よりも早く入手し取捨選択することはできますか?
「自分には知識も経験もないから外部からの情報を参考にして銘柄を選んだ方がいいのでは…?」と思う方もたくさんいらっしゃるかと思います。
しかし、それでも自分の身近にある会社の中から選ぶことをおすすめします。
なぜなら、身近な会社であればその会社の魅力を自分自身の経験や知識で考えることができるからです。身近にあるお店や商品であれば、定期的に点検することができます。
自分自身で得た情報や知見は、外部からの情報よりもよっぽど信頼性があります。
もし持っている会社の株価が下がった場合にも、売るべきか売らぬべきか根拠をもって判断できるのです。
経験と知識がない初心者だからこそ、身近な会社の銘柄にすることが成功のカギなのです。
銘柄選びの具体的な方法を5段階でご紹介
では、実際にどのように銘柄選びをしていけばよいのでしょうか?
ここでは、具体的に5つの段階に分けてご紹介していきます。株式初心者の方必見です!
①着眼:身近な商品やお店に目を向ける
まずは身近なところから探しましょう。
よく利用するお店や気になるお店、気になる新商品や気になるサービスなど、自分の生活の身近にあるもので探してみてください。
良いなと思うものがあったら、それに関連する会社を調べましょう。
どの会社がどの製品やサービスを提供しているのかを確認してください。
②情報収集:会社の概要を理解する
身近なところで気になる会社(銘柄)があったら、会社の数字を見てください。
具体的に以下の4点は必ずチェックするようにしてください。
・会社の規模(売上高、従業員数、店舗数)
・儲かっている会社なのか(利益額)
・効率的に儲けているのか(売上高に対して利益が何%あるのか、株主資本に対して何%の利益が上がっているか)
・借金は多くないか(借入額)
では、これらの情報はどのように調べればよいのでしょうか?
初心者の方におすすめなのは、東洋経済新報社の会社四季報や日本経済新聞社の会社情報です。最初は財務の数値に加え、解説文も詳しく読むようにしてください。
もし、気になっていた会社が儲かっていない、借り入れが多い場合は、他の会社を探すことをおすすめします。ちなみに会社四季報は1年に4回発売されます。
③予想:株価が何倍になるか
株式投資成功のカギを握るのがこの作業です。
良いなと思った会社のサービスや商品が普及したら、会社全体の売り上げや利益はどれほど上がるのか、大体でいいので予想してみてください。
牛丼屋などの大手チェーンの利益が大幅に上がることはほぼないでしょう。
しかし、画期的な新サービスや新商品を展開している会社であったら、5年後に利益が2倍・3倍になることも十分予想できます。
利益が上がる可能性が予想できる会社を見つけられたら、次の段階に進みましょう。
④最終確認:株価をチェック
利益が上がる予想ができる会社を見つけたら、その会社の株価をチェックしてください。
まず、株価と最小取引単位(たとえば100株か1,000株か)を見て、最低投資金額を確認します。
次に、株価が割高か割安かを見る指標を確認してください。
ここでは、初心者がチェックすべき2つの指標をご紹介します。
・PER…1株あたり、純利益の何倍買われているかを表す指標。PERの数値が低いほど、利益に対して株価が割安と判断できる。
・EPS…1株あたりどれくらい利益をあげているのかを示す指標。EPSの数値が大きいほど利益を上げていると判断できる。過去のEPSと比較して数値が上昇していれば株価は上がりやすい。
では、株価は一株利益の何倍が適正なのかと言いますと、15~20倍前後が市場平均並みだと考えてください。
⑤投資判断
最後にその企業の銘柄が将来どこまで上がるかを予想して、投資をするか判断しましょう。
ここで覚えてほしいのがPERです。
・PER…1株に対して純資産がどのくらいあるかを表す指標。BPSの数値が大きいほど健全な経営をしている。
例えば、現在の株価が続くと仮定して、将来のPERはどうなるかを予想します。
(将来のPER)=(株価)÷(将来の一株利益)
将来の一株利益が現在の2倍になり、株価が現在と変わらなければ、将来PERは現在のPERの半分になりますね。
では次に、現在のPERが20倍と市場平均並みとしましょう。しかし3年後に利益が現在の2倍になる可能性があるなら、将来のPERは株価が変わらなければ10倍になります。
これは市場平均である15~20倍より低いので、業績の伸びにあわせて株価は上昇していくと予想できるのです。
【厳選】初心者におすすめの銘柄3選
株式投資の流れはご理解していただけたでしょうか?
ここからは、皆さんお待ちかね、「初心者におすすめの銘柄」を厳選して3つご紹介します!
「とりあえずどれ買えばいいの?」という方はぜひ参考にしてください。
コメダホールディングス
初心者におすすめの銘柄1つめは「コメダホールディングス」です。
コメダホールディングスはコメダ珈琲でおなじみですよね。
コメダホールディングスの強みは、圧倒的な利益率の高さです。
実は、あまり知られていませんが、コメダホールディングスはかなりの優良企業なのです。
業績は2019年過去最高を記録し、2020年はさらに伸びることが予想されており、他の主なチェーン店に比べても圧倒的な利益率を誇っています。
コメダ珈琲 | 23% |
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マクドナルド | 8% |
ドトール | 9% |
サンマルクカフェ | 9% |
業界を圧倒する利益率であることがお分かりいただけると思います。
また、株主優待として、年間2000円のコメダ珈琲で等で使用できる優待券がもらえます。コメダ珈琲によく行く方は買っておいて損はない銘柄です。
ビックカメラ
電気屋の株を買うなら絶対に「ビッグカメラ」がおすすめです!
ビックカメラは、他の電気屋の業績がイマイチな中、2020年には過去最高の売り上げを更新することが予想されており、今最も勢いのある会社です。
株式初心者の方はとりあえずこれを買っておけば間違いなしと言っても過言ではありません(笑)
また、株主優待が良いのもおすすめできる大きな理由の一つです。
100株保有することで、保有の長さに応じて優待の金額がグレードアップしていくのです!
・1年目:年間3000円
・2年目:年間4000円
・3年目:年間5000円
株主優待が良いと個人投資家からの人気も高くなるため、万が一株価が下がってしまっても、「買い」が入る可能性が高くなるのです。
つまり、大損する可能性が低く、ある程度の株価が保証されています。
NTTドコモ
初心者の方におすすめの銘柄3つめは、「NTTドコモ」です。
NTTドコモは、昔から高配当銘柄として有名です。
NTTドコモの強みは、「自己資本比率の低さ、借入の少なさ、利益率の高さ、株主還元の高さ」です。
数ある銘柄の中でもかなり優秀な銘柄であると言えます。
また、日本の通信インフラは、ほとんどがNTTとKDDIが独占しているため、ベンチャーなど新たな企業の参入が難しい分野となっています。
会社の貯金額にあたる利益剰余金は「4兆円」もあるため、今後も安定した株価であることが予想できます。
株式の情報はどこで得られる?儲かる株の見つけ方
ここまで、初心者の方におすすめの銘柄をご紹介してきましたが、やはり「自分でもっと情報収集したい」「どこの情報を信じればいいのか」と考えている方も多いと思います。
そこで、最後に株式投資初心者の方に向けて情報収集の方法をお伝えしていきます!
ぜひ参考にして、膨大な情報から有益なものを取り入れられるようにしてください!
新聞・雑誌・マネー誌で情報収集が基本
株式投資の情報収集の基本はやはり新聞・雑誌・マネー誌を読むことです。
もし今日頃から読んでいるものがあれば、ぜひ継続してください。
ただ、新聞や書籍を読むことはあくまでもヒントを得るためだということを忘れないでください。得た情報を元に、身近で有益な銘柄を見つけるという観点を持つようにしましょう。
「どの書籍や新聞を読めばいいかわからない」という方は、日本経済新聞を継続して読むことをおすすめします。
経済や企業についての幅広い話題が掲載されているため、優良銘柄を見つける際に必ず役に立つはずです。
インターネットは情報の宝庫!必ずチェックしてほしいホームページは?
次におすすめしたいのは、やはりインターネットでの情報収集です。
しかし、ネットは書籍以上に多くの情報に溢れているため、「どのサイトを信じればいいのかわからない」と混乱してしまいますよね。
そこで、ここからは初心者の方に絶対にチェックしてほしいホームページを2つご紹介します!
重宝するYahoo!ファイナンス | 無料なのに情報が充実。特に、株価関連、ニュース関連、市場動向関連の情報が充実。さらに、無料で自由に注目銘柄を登録して株価を追うことも可能。 |
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証券会社のインターネットサイト | 証券会社の推奨情報はぜひ参考にすべき。特にマネックス証券で読むことができる外資系証券の銘柄レポート、独立系調査会社の銘柄レポートが◎また、会社四季報が口座保有者に開放されているためぜひ活用して。 |
要チェック!知っておくべき指標集
最後に、銘柄を調べるときに知っておくべき指標について一覧表にしてまとめました!
株初心者の方は、難しい単語にひるんでしまいがちだと思います。
ぜひこの表を参考にしてみてください!一回理解してしまえば、意外と簡単ですよ。
EPS (1株あたり利益) |
1株あたりどれくらい利益をあげているのかを示す指標。EPSの数値が大きいほど利益を上げていると判断できる。過去のEPSと比較して数値が上昇していれば株価は上がりやすい。 |
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PER (株価収益率) |
1株あたり、純利益の何倍買われているかを表す指標。PERの数値が低いほど、利益に対して株価が割安と判断できる。 |
BPS (1株あたり純資産) |
1株に対して純資産がどのくらいあるかを表す指標。BPSの数値が大きいほど健全な経営をしている。 |
PBR (株価純資産倍率) |
会社の純資産に対し、株価が何倍買われているかを表す指標。PBRの数値が低いほど割安と判断できる。 |
ROE (株主資本利益率) |
株主による資金がどれだけ企業の利益につながったのかを表す指標。数値が高いほど自己資本を有効に使い、純利益をあげていると判断できる。 |
配当利回り | 株価に対して何パーセントの配当を得られるのかを示す指標。配当利回りで配当に魅力があるかどうか判断する。 |
配当性向 | 当期純利益に占める年間の配当金の割合を示す指標。株主にどれだけ利益を還元しているかどうかが分る。 |
株式初心者は身近な銘柄を探すことから始めよう
いかがでしたか?
株は複雑で難しいというイメージがあるかと思いますが、意外とシンプルに、自分が良いと思うものを提供する会社の銘柄を買えばよいと理解していただけたかと思います。
まずは、難しく考えすぎず身近な銘柄を探すことから始めてみましょう。
日常生活において銘柄を探すという観点で生活するなかで、知識や経験を積み重ねることができますよ。
ぜひこのサイトを参考にして、「これはいい」と思える銘柄を見つけてください!
株式投資生活始めてみましょう!