米国株

米国ETFのVOO・VTIはどちらが買い?構成銘柄やパフォーマンスを徹底比較

編集者:Money Theory編集部
米国ETFのVOO・VTIはどちらが買い?構成銘柄やパフォーマンスを徹底比較

米国経済は今後も順調に成長していくと予想されており、国内投資家達も「米国ETF」で資産運用をはじめている人が増加傾向にあります。

米国ETFは国内にある投資信託と似ている資産運用方法で、複数の銘柄で構成されています。

米国ETFの中でも特に「VOO」・「VTI」が国内で高い人気を得ており、どちらも高水準のパフォーマンスを見せているので、投資初心者は「どちらを買えば良い?」と迷ってしまいます。

今回は米国EFTのVOOとVTIはどちらが優秀なのか、違いはなんなのかくわしく解説していきます。

これから米国ETFでVOOかVTIどちらか購入したいけど悩んでいるという人は参考にしてください。

米国株の始め方は?特徴や買い方を初心者向けにわかりやすく解説

おすすめのネット証券
【2024年04月最新】
楽天証券
新規口座開設数業界NO.1
楽天証券はココがおすすめ!
  • 楽天ポイントがお得に貯まる!
  • 新規口座数NO.1!
  • 低コスパでお得に運用!
IPO
外国株
積立NISA
投資信託

VOOとVTI買うならどっち?

サーバ

VOOとVTIは米国ETFの一種で、米国資産運用会社の「バンガード」が販売運用しています。

運用総額が米国で4位・3位入りしており、国内だけでなく米国内でも高い人気を得ている商品です。

VTIのインデックスには「CRSP USトータル・マーケット・インデックス」が採用されており、米国株式市場で投資可能な銘柄がほぼ100%入っているので米国株式市場のすべての銘柄を投資するのと同じ状態になります。

一方でVOOはS&P500と連動しています。

S&P500はダウ・ジョーンズ・インデックス社が算出している米国株価指数で、経済ニュースなどの報道で利用されています。

NYダウと並んで利用されている株価指数の一つで、流動性のある大型株から選んだ500銘柄で構成しています。

どちらも高パフォーマンスを出しているので、実際に選ぶとなると「投資家の好み」で判断するのが一番になります。

どちらも優秀なETF

VOO・VTIどちらも高パフォーマンスを残しており、2020年の大暴落後もしっかり回復しており、2021年ではどちらも右肩上がりの状態です。

構成内容も似ており、徹底的な違いが少ないことから、「VOO・VTIは好みで選ぶ」とSNS界隈では結論付けられています。

VOOとVTIの違い

VOOとVTIの基本情報は以下の通りです。

 

VOOとVTIの基本情報
商品名 VOO VTI
インデックス S&P500 CRSP USトータル・マーケット・インデックス
運用総額 220.422 (十億 USD) ( 2021/04/27) 1425億ドル(十億 USD) ( 2021/04/27)
構成銘柄数 510 3531
経費率 0.03% 0.03%
5年トータルリターン 17.11% 17.48%
設定日 2010/09/09 2001/05/31

VOOとVTIの運用総額をみても分かるように、世界各国の投資家から絶大な人気を得ています。

5年間のトータルリターンもほぼ同じで、両方ともしっかり成績を残していることがわかります。

経費率も低く、VOO・VTIともに米国ETFの中で最も経費率が低く設定されています。

構成銘柄数が異なる

VOOとVTIの基本情報を見るとパフォーマンスも非常に似ており、「やはり違いはないのでは?」と疑問に思う人もいますが、唯一大きく異なるポイントがあります。

VOOの構成銘柄はS&P500に連動しており、VTIはインデックスに採用しているCRSP USトータル・マーケット・インデックスによって米国株式市場の投資可能な銘柄ほぼすべてカバーしています。

VTIの構成銘柄は中小型株も含まれているのに対し、VOOはS&P500に連動しているので大型株510銘柄で構成しています。

つまりVOOとVTIの最大の違いは構成銘柄です。

配当利回りはVOOが高い

配当利回りは日々の株価変動によって変化しますが、VOOの配当利回りはVTIより若干高くなっています。

VOOの配当利回りがVTIに比べて若干高い理由は、大型株で構成されているからです。

大型株の企業は有名企業が多く配当利回りが高い傾向にありますが、中小型株は新興企業が多く配当資金に回すより企業成長に向けている印象があります。

ただし大きな差ではないので、懸念材料にはなりません。

米国株は全体的に魅力のある配当利回りを提供し、連続増配を続けている個別銘柄が多いのでVOO・VTI両方優秀な配当利回りでインカムゲインを狙えます。

VOOとVTIの構成銘柄・セクター比率

ミニ株の選び方とおすすめ銘柄10選

VOOとVTIの上位10社の構成銘柄と比率を紹介します。

VOOとVTIの上位10社の構成銘柄比率
商品名 VOO VTI
Microsoft Corp. 6.00% 5.04%
Apple Inc. 5.78% 4.65%
Amazon.com Inc. 4.49% 3.82%
Facebook Inc. Class A 2.12% 1.78%
Alphabet Inc. Class A 1.65% 1.39%
Alphabet Inc. Class C 1.62% 1.32%
Johnson & Johnson 1.44% 1.21%
Berkshire Hathaway Inc. Class B 1.32% 1.07%
Visa Inc. Class A 1.26% 1.06%
Procter & Gamble Co. 1.15% 0.97%

上位10社の構成銘柄は同じで比率だけが違う形になっています。

VTIはVOOに比べて構成する銘柄種類が多い為、上位10社割合がVOOより若干低く設定されています。

セクターの傾向もほぼ同じだが比率が若干異なる

VOOとVTIのセクター比率は下記の通りです。

VOOのセクター比率
情報技術 27.50%
ヘルスケア 14.70%
コミュニケーション 10.80%
一般消費財 10.80%
金融 10.00%
資本財 8.00%
生活必需品 7.00%
公益 3.10%
Energy 2.80%
不動産 2.80%
VTIのセクター比率
テクノロジー 26.40%
金融 16.30%
消費サービス 14.20%
ヘルスケア 14.00%
資本財 11.80%
消費財 7.90%
公益 3.00%
石油・ガス 2.60%
素材 2.00%
電気通信 1.80%

全体的に情報記述・ヘルスケア・金融の比率が高く、米国経済の強いセクターをメインに構成していることがわかります

VOOの構成銘柄にはgoogleやFacebookなどが含まれているので、IT関連企業の割合も高くなっています。

VOOとVTIのパフォーマンス

VOOとVTIのパフォーマンスは下記の通りです。

VOOとVTI

5年単位のチャートを見ると、ほぼ同じ動きをしていますが、若干VOOのパフォーマンスが良いことがわかります。

しかし大きなパフォーマンス差がある訳ではないので、「VOOが最適」と早期判断しないように注意しましょう。

VOOの方が高い理由はリーマンショック後に大型ハイテク株が上昇し米国市場を牽引していたことが挙げられます

パフォーマンス推移がほぼ同じ

VTIとVOO1

2020年のコロナショックの暴落傾向をみても同じ下落幅・回復速度になっています

VOOはIT企業の大型株も構成に入っているので、急回復が早くなっていますが2020年6月頃の株価を見るとほぼ同じ状態ということがわかります。

手数料も同じなので、VOOとVTIは好みで投資先を決めるのが一番でしょう。

米国ETFのVOO・VTIを運用している人達の口コミ

実際にVOOとVTIを運用している人たちの口コミをまとめました。

基本情報やパフォーマンスを見ても違いが無いので、実際に利用している人たちの口コミを見てどちらが自分に合っているか把握しましょう。

口コミ1.米国ETFに乗り換え検討中

口コミ2.VTIやVOO・QQQで貯金するのはあり

口コミ3.投資で老後の不安を無くしたいならVTI

VOO・VTIを購入できるおすすめ証券会社を紹介

国内ETFは大手のネット証券で購入することができます。

手数料も大手ネット証券は横並びの0.45%に設定されており、国内株式に比べて割高です。

米国ETFを効率良く運用するには取引コストを抑えることが重要になってくるので、なるべく手数料の安い証券会社で口座開設することをおすすめします。

DMM株

DMM証券

DMM株は米国株を取引手数料ゼロで運用できるネット証券会社です。

大手ネット証券会社では0.45%に設定されているのに対して、手数料がゼロ円というのは大きなメリットになります。

スマホ版の取引ツールも充実しているので、米国株式の取引もアプリでおこなえます。

1つのアプリで米国株式取引をスムーズに利用可能で手数料がゼロ円なので、米国ETFの利用を考えている人に最適です。

DMM.com証券の口コミ・評判まとめ!他社と比較したメリット・デメリット

VOOとVTIはどちらも優秀なので投資家の好みで投資先を決めるべき

VOOとVTIの銘柄構成やパフォーマンスを見ても、大きな違いが見られていないのでどちらが買いなのか判断するのは「投資家の好み」になります。

どちらも優秀な商品で世界的に高い人気を得ているので、「片方しか投資していないから大損する」という可能性は低いです。