リップル(XRP)は、米国に本拠地を置く「Ripple inc.」が開発する銀行間送金向けの総合ソリューションです。
国ごとに異なる決済プロダクトをグローバルで統合し、「価値」を世界中どこでも届けられることを目標にしています。
しかし、仮想通貨取引でリップルが気になっている、リップル社はどんな会社なのかなど、疑問に思う方も多いでしょう。
この記事では、リップルの特徴や市場動向などを解説します。リップルを選ぶメリット・デメリットも紹介しますので、参考にしてください。
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リップル(XRP)の概要と背景
リップルの概要や背景を、ポイントにわけて解説します。
- リップル(XRP)とは?
- リップルの創設背景と開発チーム
創設背景や目標を知ることで、リップルに関する理解が深まるでしょう。
リップル(XRP)とは?
リップル(XRP)とは、テクノロジー会社「Ripple inc.」の金融機関向け国際送金ソリューションRippleNetで利用される仮想通貨です。
価格 | 約57円 |
時価総額 | 約2兆9000億円 |
発行済み上限数量 | 1000億XRP |
送金速度 | 4秒程度 |
※2023年5月11日現在
リップルでは、マイニングが行われません。理由を以下の通りです。
- 上限数量の1000億XRPがすでに発行されている
- リップルネットでの国際的な送金取引が実現している
※リップルネット…XRPを送金するための特別なプラットフォーム
リップルトランザクション・プロトコルに接続時、取引手数料としてXRPが引かれます。そのため、XRPの総枚数は、少しずつ減少しています。
リップルの創設背景と開発チーム
リップルは、「手数料が高い」「送金に時間がかかる」といった、国際送金の課題を解決する目的で開発されました。
米国の「Ripple inc.」が2004年から手がけています。Ripple inc.に関する情報をみていきましょう。
本拠地 | アメリカ合衆国 カリフォルニア州 |
---|---|
設立 | 2012年 |
業種 | 情報・通信業 |
事業内容 | クロスボーダー決済・送金ネットワークプロトコル開発のフィンテック企業 |
処理方法 | 中央集権 |
リップルの特徴
つづいて、リップルの特徴を解説します。
- 送金速度と低コスト
- 中央集権的な仕様
- リップルネット
- 環境にやさしいエネルギー効率
リップルでは、どのような技術が用いられているかなどをみていきましょう。
送金速度と低コスト
リップルは、送金速度の早さやコストが低い特徴があります。
リップルの送金速度は、約4秒程度です。送金にかかるコストは日本円で約0.05円かかります。
リップルの取引処理は、少人数の承認によって行われます。通常は、複数人の承認が必要になるため、その違いが送金速度の速さの理由です。
また、リップルの低コストが実現している理由は、「コルレス銀行」という金融機関を経由しないためです。
コルレス銀行は、国際送金の際に仲介しなければならない銀行です。従来の日本国内銀行から米国銀行に送金する流れは、以下の通りです。
日本国内銀行→コルレス銀行→米国銀行
経由するコルレス銀行の数に応じて、手数料は増加します。
この手数料が発生しない送金方法が、送金速度・低コスト運用の秘密です。
中央集権の仕様
リップルは、中央集権の仕様を持っています。
仮想通貨取引は、主に非中央集権で行われますが、リップルは中央集権で処理されます。
全てのリップルはすでに発行済みで、取引処理は全てRipple inc.です。
リップル以外の仮想通貨は、マイナー(採掘者)と呼ばれるスタッフが取引処理を行います。リターンとして、新規発行の仮想通貨を受け取る仕組みです。
このような取引処理を行い、新規発行の仮想通貨を受け取る仕組みを「マイニング」といいます。
リップルは、すでに全数発行済みのため、マイナーの仕組みはありません。
リップルネットワーク
リップルネットワークは、Ripple inc.が提供する国際送金ネットワークサービスです。
「異なるブロックチェーン」や、「ブロックチェーンと銀行のネットワーク間」で価値のやり取りが可能になります。
リップルネットワークには、バンク・オブ・アメリカやロイヤル・バンク・オブ・カナダなどの海外銀行も参加しています。
日本では、三菱UFJ銀行やソニー銀行なども対象です。
環境にやさしいエネルギー効率
リップルでは、エネルギー効率をおさえ、環境に優しい取引が可能です。
ビットコインなどの取引は、電力消費量の大きさが長年問題視されています。
CO2を大量に排出し、地球温暖化に繋がるためです。ビットコインの価格上昇は、電力需要にも比例します。
価格が上昇すると、「マイニング」で新しい暗号資産を獲得する方が増加します。
その際、年間で消費される電力量は、「約106TW」ほどです。100TWで1000億kwと同等の数値のため、問題視される理由も理解できるでしょう。
しかし、リップルの取引は、全数発行済み通貨のためマイニングが必要ありません。
よって、リップル取引の際、一度に発生するエネルギーは「0.0079kWh」という結果が出ています。
このことから、リップルは電力消費量が少なく、環境に優しい仮想通貨といえるでしょう。
リップル(XRP)を購入できる仮想通貨取引所を紹介
リップル(XRP)が購入対象の仮想通貨取引所を紹介します。
- coin check(コインチェック)
- DMM Bitcoin
- GMOコイン
仮想通貨取引所の特徴やポイントを踏まえて解説します。
仮想通貨レンディングとは?メリット・デメリットやレンディングができるおすすめ取引所を紹介
Coin check(コインチェック)
コインチェックのサービス概要 | ||
---|---|---|
銘柄数 | 20種類 | |
入金手数料 | 無料 | |
出金手数料 | 407円 |
coin checkは、業界最多水準の仮想通貨を取引できます。
現物取引・販売所取引しか取り扱いはありませんが、注目度の高い取引所です。以下で、特徴をまとめます。
|
特に、サービスの使いやすさは高評価を得ています。
ブラウザ版・スマホアプリ版の両方が使いやすく、初心者にもおすすめです。
リップル以外にも、取扱銘柄数が多いため、上級者でも満足できるでしょう。
コインチェックの評判・口コミを紹介!使いやすさ・安全性・手数料も徹底解説
DMM Bitcoin
コインチェックのサービス概要 | ||
---|---|---|
銘柄数 | 26種類 | |
入金手数料 | 無料 | |
出金手数料 | 無料 |
DMM Bitcoinは、DMMグループに所属する仮想通貨取引所です。
DMM FXなども展開しているため、セキュリティ体制が充実しています。以下で、特徴をまとめます。
|
DMM Bitcoinの最小注文単価は、約100円から注文できる商品があります。低コストのため、初心者でもお試しで始められるでしょう。
また、国内取引所でレバレッジ取引に対応しているのはビットコインのみが多いですが、DMM Bitcoinはアルトコインにもレベレッジ取引ができます。
「取引手数料」「入出金手数料」「送金手数料」も無料のため、さまざまな面で低コストの運用が可能です。
DMM Bitcoinの評判・口コミを紹介!特徴・使い勝手や手数料も徹底解説
GMOコイン
コインチェックのサービス概要 | ||
---|---|---|
銘柄数 | 24種類 | |
入金手数料 | 無料 | |
出金手数料 | 無料 |
GMOコインは、GMOインターネットが運営する仮想通貨取引所です。
GMOクリック証券なども運営しているため、セキュリティ面でも評価されています。以下で、特徴をまとめます。
- スプレッドが狭く、手数料無料の幅が広い
- 口座開設までが迅速な対応
- 取引専用のアプリが使いやすい
- 運営会社がGMOインターネットのためセキュリティ面でも安心
GMOコインは、「入出金手数料」「送金手数料」「取引手数料」が、無料で利用できます。
見えない手数料といわれる「スプレッド」も、取引所形式のため少額におさえることが可能です。
口座の開設も、最短翌日に審査結果が届くほど迅速に対応してくれます。
また、「コールドウォレット管理」や「マルチシグ対応」によるセキュリティ体制も万全です。安心して資産管理を任せられます。
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リップル(XRP)の市場動向
つづいて、リップル(XRP)の市場の動向について解説します。
- 価格推移
- 競合他仮想通貨との比較
市場動向を把握して、有利に投資を進めましょう。
価格推移
2023年5月11日現在のリップル価格推移は、「約57円」と横ばい状態が続いています。
原因は、仮想通貨取引所を運営する米FTXの破綻やリップル裁判によるものだと考えられます。
11月中旬までリップル裁判は、膠着状態にありました。
しかし、米コインベースの法廷助言書提出により、今後はポジティブな動きが期待できます。
リップルは、注目度が高く今後も期待できる仮想通貨です。
競合他仮想通貨との比較
リップルと並んで紹介されることの多い3銘柄をピックアップしました。以下で、リップルと比較していきましょう。
仮想通貨 | リップル | ビットコイン | イーサリアム | エイダコイン |
---|---|---|---|---|
取引処理 | 中央集権 | 非中央集権 | 非中央集権 | 非中央集権 |
送金速度 | ◎ | △ | ○ | ○ |
エネルギー効率 | ◎ | △ | ◎ | ○ |
リップル投資の注意点と戦略
リップル投資を始める注意点と戦略を紹介します。
- リスク管理と資金計画
- 情報収集と分析
- 長期投資の選択
- 短期投資の選択
では、それぞれみていきましょう。
リスク管理と資金計画
リップルに投資する際、「不採用リスク」や、「破綻のリスク」を考慮しましょう。
Ripple inc.は、世界中の300社以上の金融機関と提携しています。
将来的にリップルが使用されなかった場合、リップルの価値急落に繋がり兼ねません。また、Ripple inc.が破綻する恐れもあります。
中央集権のため、一定のリスクはつきまといます。
仮想通貨への投資は、生活費と分けて考えることが大切です。余剰の資金で投資をすることで、ローリスクに抑えられます。
情報収集と分析
リップルに限らず、仮想通貨の取引は情勢やニュースをこまめに確認しましょう。
2020年12月、Ripple inc.はSECに提訴されました。理由は、「リップルを未登録証券」として販売していた」ことにあります。
「仮想通貨のリップルは有価証券に該当になるのか」を争点に、2023年現在も争われています。
2年以上続いているリップル裁判ですが、現在はRipple inc.が有利な状況になりつつあります。
もし有価証券として認められた場合、類似トークンが全て証券として整理されるでしょう。イーサリアムを筆頭に、PoS系の仮想通貨にも波及する流れになる可能性があります。
勝訴となった場合は、値動きが良い動きになることが予想されます。
さまざまな情報を見定めながら、投資を進めましょう。
長期・短期投資の選択
過去や直近のニュースを確認しながら、長期・短期投資の選択をしましょう。
リップルは2014年〜2016年まで大きな動きがありませんでした。2017年に入ると、5月にRipple inc.が自社保有分にロックアップをかけたことで、市場が高騰します。
さらに、2017年末〜2018年初期の仮想通貨バブルで、平均よりも約560倍を記録しています。
仮に、リップルが有価証券と認められれば、以前のような値上がりが期待できるでしょう。
情報をこまめにチェックしながら投資を進めれば、長期・短期でもメリットを受けられます。
リップル投資の注意点
最後に、リップルに投資する上での注意点を紹介します。
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仮想通貨は、急激な価格変動リスクがあります。レバレッジ取引を行う際は、市場全体の情報を収集し、分析しながら投資をしましょう。
レバレッジ取引には、損失発生防止に証拠金維持率があります。証拠金維持率が低下し続けた場合、強制的なロスカットで口座資産を守る仕様です。
証拠金維持率をなるべく高く保ち、低下を続けた場合は追加資金の入金などで対応しましょう。また、低下を続けた場合の損切りラインを決めておくことも大切です。
追加資金の投入も有効ですが、更なる損益を生む可能性があります。回避方法として、損切りも頭に入れておきましょう。
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リップル(XRP)はリスクを把握した上で運用しよう
リップルは、米国に本拠地を置く「Ripple inc.」が開発する銀行間送金向けの総合ソリューションです。すでに全数のリップルを発行しているため、マイニングが必要ありません。
送金速度が早く低コストで運用できるため、人気を集めます。しかし、仮想通貨取引はリスクがあることを忘れてはいけません。
価格変動などに備えた上で、運用を図りましょう。
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