スイングトレードは、FX取引で数日〜数週間の短期間で、売買を完結させる取引です。
取引スタイルの一つに分類され、チャートをずっと監視する必要がないため、初心者にもおすすめの取引スタイルです。
本記事では、スイングトレードの始め方から、勝ち方のコツまで紹介します。
スイングトレードは少額でコツコツ利益を上げる取引のため、リスクを抑えて取引したい方は参考にしてください。
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FXのスイングトレードとは
スイングトレードは、短期的な価格の変動を利用して、利益やスワップポイントを狙う取引です。
デイトレードが当日中に決済まで完結するのに対して、スイングトレードはポジションで保有期間が変動するため、数日〜数週間保有する取引になります。
スイングトレードは、中長期的な目線で、「トレンド」という方向性の分析を行うため、値動きの傾向を把握しやすい特徴を持ちます。
利益を狙う方法は、価格が上昇トレンドのタイミングで買い、下降トレンドのタイミングで売りをする「順張り取引」がメインです。
スワップ狙いで取引する人が多い
ポジションを数日〜数週間保有するスイングトレードでは、決済するまでスワップポイントが発生します。
スワップポイントは金利差調整分を指し、プラススワップでポジションを保有できていれば、継続的にスワップポイントを獲得できます。
コツコツ利益を重ねることにプラスして、スワップポイントを狙える点ため、効率的に利益を狙えるでしょう。
FXでスイングトレードする方法
FXでスイングトレードを始めたい方に向けて、手順を紹介します。
- スイングトレード向きの通貨ペアを選択
- 長期時間足チャートで分析
- レバレッジのかけすぎに注意
- 損切り・利確ポイントを調整
では、上記4つのポイントについてみていきましょう。
スイングトレード向きの通貨ペアを選択
スイングトレード初心者の方は、他のトレーダーからもよく選ばれる通貨ペアを選択しましょう。
よく購入される通貨ペアは、価格が安定しやすく、情報を掴みやすいためです。
マイナーな通貨ペアの場合、取引量が少ない上に、価格の変動を予測しにくいため、初心者にはおすすめできません。
- ドル円
- ユーロ円
- ポンド円
など、取引機会が多い通貨ペアを優先して選びましょう。
長期時間足チャートで分析
トレンド分析を行う際は、長期時間足から順に確認しましょう。
長期トレンドを分析した上で、取引するタイミング（エントリータイミング）を見極めることが大切です。
- 月足・週足で長期のトレンドを分析
- トレンド方向の予測後、4時間足・1時間足でタイミングの分析
- タイミング見極めの完了後、実際にエントリー
エントリータイミングは、損益の結果に大きく繋がるため、分析を慎重に行ってタイミングを図りましょう。
レバレッジのかけすぎに注意
レバレッジは、必要に応じて倍率を調整しましょう。
高いレバレッジをかけると、損益になった場合のリスクが高まり、ロスカット発生率も高まります。
最大レバレッジ25倍を狙うのは避け、10倍以下のレバレッジから慣らしていくのがおすすめです。
損切り・利確ポイントを調整
FX取引では、損切り・利確するポイントをあらかじめ定めておきましょう。
「下落が〜%になったら損切りして、〜%上昇したら利確する」など、機械的に設定しておけば、感情に流されるケースも減ります。
初心者のうちは利益を過度に追求してしまうことがあるため、取引を継続するためにも重要なポイントです。
FXのスイングトレードのメリット
FXスイングトレードのメリットを紹介します。
- ゆっくり取引できる
- スワップポイントを狙って取引できる
- 高い利益率を狙える
では、みていきましょう。
ゆっくり取引できる
スキャルピングやデイトレードは、相場変動を気にする必要があるため、チャート監視が欠かせません。
しかし、スイングトレードは、取引機会を抑えられるため、1日一回程度で済む場合も多いです。
日中の時間が制限されない点は、メリットといえるでしょう。
損切りや利確ポイントを定めて、自分のペースで取引を進めてください。
スワップポイントを狙って取引できる
上記でも解説したように、スイングトレードでは、スワップポイントを狙った取引ができます。
スワップポイントは、二カ国の金利差で、「為替差益＝キャピタルゲイン、スワップポイント＝インカムゲイン」と表現されることもあります。
| キャピタルゲイン | 保有中の資産を売却することで得られる利益 |
| インカムゲイン | 保有中の資産で継続的に得られる利益 |
マイナスのスワップポイントでの売りを避けて、プラスのスワップポイント保持を意識しましょう。
高い利益率を狙える
「価格変動・スワップポイント・コスト軽減」を意識して、高い利益率を狙いましょう。
スイングトレードは、中長期の時間をかけて売買のタイミングを見極めるため、分析次第で取引の結果が左右します。
また、通常の取引よりも取引回数が少なく、スプレッドを抑えられるため、コストの軽減にもなります。
初心者の方で正確な分析が難しい場合は、「スワップポイント・コスト削減」に絞って、スイングトレードを始めてみましょう。
FXのスイングトレードのデメリット
FXスイングトレードのデメリットを紹介します。
- 間違ったポジションで取引すると大損する
- マイナススワップ状態でリスクが高い
- 大きく損失する可能性がある
では、みていきましょう。
間違ったポジションで取引すると大損する
スイングトレードは、短期から中期の市場の動きを予測し、その上昇や下降の「スイング」を利用して取引を行う方法です。
値動きを正確に予測しなければ、間違った方向でのポジション持ちによって、逆方向に動いた場合に損益を生むリスクがあります。
| 予測 | 市場の動き | 結果 |
| 通貨ペア上昇 （買い/ロングポジション） |
通貨ペア上昇 | 利益 |
| 通貨ペア上昇 （買い/ロングポジション） |
通貨ペア下落 | 損益 |
| 通貨ペア下降 （売り/ショートポジション） |
通貨ペア下落 | 利益 |
| 通貨ペア下降 （売り/ショートポジション） |
通貨ペア上昇 | 損益 |
上記のように、上昇すると予想してポジションを持っていても、通貨ペアの価格の下落で損益になるケースがあります。
また、レバレッジを活用している場合、投資額以上の損益を生む可能性もあるため、注意しましょう。
マイナススワップ状態はリスクが高い
金利が高い通貨を払って、低い方を購入した際、スワップポイントがマイナス傾向であれば、ユーザーは毎日スワップポイントを支払わなければなりません。
プラスであれば手数料として利益を得ることができますが、マイナススワップを手数料として支払うケースもあります。
そのため、マイナススワップをなるべく回避するのが大切です。
大きく損失する可能性がある
スイングトレードでは、相場の読み間違いで急変動に対応できず、損失を生むリスクがあります。
頻繁にチャートを確認しないため、価格の変動に対応できずに、損益を生む可能性があることを覚えておきましょう。
頻繁にチャートを確認する必要はありませんが、経済指標の発表時や要人発言など、相場変動に繋がるイベントの際には、注意深く観察しましょう。
- 主要国GDP
- 政策金利
- 米国の雇用統計
上記イベントは、価格変動に影響しやすいため、最新情報に敏感になる必要があります。
FXのスイングトレードで勝つコツ
FXのスイングトレードで勝つために、2つのポイントを意識しましょう。
- 長期トレンド相場を意識する
- テクニカル分析とファンダメンタルズ分析を活用する
スイングトレード以外の取引でも活用できる戦略のため、参考にしてください。
長期トレンド相場を意識する
長期トレンド相場を意識することで、短期的な価格変動を利用しつつも、大きな流れに沿った取引を行うことができます。
市場の動きは長期トレンド相場に影響されるため、予測は慎重に行う必要がありますが、市場は常に変動しており、完全に予測が的中するわけではありません。
そのため、適切なリスク管理を行い、市場変動に対して柔軟に対応することが勝つための秘訣です。
テクニカル分析とファンダメンタルズ分析を活用する
スイングトレードでは、「テクニカル分析」と「ファンダメンタルズ分析」を活用しましょう。
特に、FX初心者の方は、テクニカル分析でトレンドを見極め、順張りして取引を進めましょう。
より専門性を高めたい方は、ファンダメンタルズ分析を活用するのもおすすめです。
ファンダメンタルズ分析では、景気動向や財政政策などが市場に与える影響を予測して取引が進められます。
テクニカル分析の不足部分も補えるため、取引に慣れてきた方は挑戦してみましょう。
FXのスイングトレードにおすすめのFX会社
FXのスイングトレードを始めたい方に向けて、おすすめのFX会社を紹介します。
- GMOクリック証券
- みんなのFX
- GMO外貨
各社サービスに加え、スワップポイントの水準やスプレッドが狭いFX会社をピックアップしているため、参考にしてください。
GMOクリック証券
| メジャー通貨スプレッド・スワップポイント | ||
|---|---|---|
| 通貨ペア | スプレッド | スワップポイント |
| 米ドル円 | 0.2銭 | 139 |
| ユーロ円 | 0.5銭 | 40 |
GMOクリック証券は、東証プライム市場のGMOインターネット株式会社のグループ企業です。
FX取引では、「FXネオ」が利用できるため、基本情報をみていきましょう。
| 取引手数料 | 無料 |
| 口座開設・維持手数料 | 無料 |
| スプレッド | 米ドル/円：0.2銭 ユーロ/円：0.5銭 ポンド/円：0.9銭 豪ドル/円：0.6銭 カナダドル/円：0.6銭 |
| スワップポイント（買い/売り） | 米ドル/円：630円/-639円 ユーロ/円：459円/-468円 ポンド/円：702円/-711円 豪ドル/円：351円/-360円 カナダドル/円：429円/-438円 |
| 通貨ペア | 20通貨 |
業界最狭水準のスプレッドが魅力で、FXネオ以外にも、豊富な取引ツール・アプリが利用できます。
FX取扱高で世界第一位の実績もあるため、初心者でも安心して始められます。
GMOクリック証券の評判・口コミはどう？株式・FXの手数料評価や初心者におすすめの理由も解説
みんなのFX
| メジャー通貨スプレッド・スワップポイント | ||
|---|---|---|
| 通貨ペア | スプレッド | スワップポイント |
| 米ドル円 | 0.2銭 | 153 |
| ユーロ円 | 0.4銭 | 50 |
みんなのFXは、トレイダース証券が運営するFX会社です。
最低1,000通貨から取引可能で、低コストに抑えられるため、幅広い層に人気を博しています。
| 取引手数料 | 無料 |
| 口座開設・維持手数料 | 無料 |
| スプレッド | 米ドル/円：0.2銭原則固定 ユーロ/円：0.4銭原則固定 ポンド/円：0.8銭原則固定 豪ドル/円：0.5銭原則固定 ニュージーランドドル/円：0.7銭原則固定 |
| スワップポイント（買い/売り） | 米ドル/円：630円/-639円 ユーロ/円：495円/-495円 ポンド/円：720円/-720円 豪ドル/円：390円/-390円 ニュージーランドドル/円：390円/-390円 |
| 通貨ペア | 34通貨 |
新規口座開設キャンペーンなど、お得に始められる機会も多いため、ぜひ参考にしてください。
みんなのFX(トレイダーズ証券)の評判・口コミはどう？メリット・デメリットと口座開設時の注意点を徹底解説
GMO外貨
| メジャー通貨スプレッド・スワップポイント | ||
|---|---|---|
| 通貨ペア | スプレッド | スワップポイント |
| 米ドル円 | 0.2銭(原則固定,例外あり) | 153 |
| ユーロ円 | 0.4銭(原則固定,例外あり) | 35 |
GMO外貨は、GMOインターネットグループが運営するFX会社です。
スマホアプリの使いやすさや、口座開設がスピーディーにできるなど、ユーザーからも高評価を得ています。
※クリスマス・年末年始は市場の流動性低下に伴い、スプレッドの拡大や価格の急変が起こる場合があります。
それに伴い、以下の期間は原則固定スプレッドの適用対象外となっていますので注意しましょう。
- 対象期間：2023年12月25日（月）〜2024年1月8日（月）（ニューヨーククローズ 1月9日（火）7:00）
- 対象銘柄：全銘柄
| 取引手数料 | 無料 |
| 口座開設・維持手数料 | 無料 |
| スプレッド | 米ドル/円：0.2銭原則固定 ユーロ/円：0.4銭原則固定 ポンド/円：0.8銭原則固定 豪ドル/円：0.5銭原則固定 ニュージーランドドル/円：0.7銭原則固定 |
| スワップポイント（買い/売り） | 米ドル/円：630円/-660円 ユーロ/円：450円/-510円 ポンド/円：699円/-759円 豪ドル/円：363円/-423円 ニュージーランドドル/円：396円/-456円 |
| 通貨ペア | 24通貨 |
GMO外貨では、デモ取引ができるため、気になる方はデモ取引を試してから始めてみてくださいね。
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FXのスイングトレードは忙しい人にもおすすめできる手法！
本記事では、スイングトレードの具体的な説明や、メリット・デメリットを解説しました。
スイングトレードは他の取引方法と比較しても、中長期的な投資のため、頻繁に値動きを確認する必要がありません。
また、トレード回数を抑えられるため、チャートに張り付く手間も減り、日中忙しい方でも挑戦しやすいです。
各証券会社のスワップポイントやスプレッドを確認して、スイングトレードを始めてみましょう。
