リミックスポイントは東京証券株式市場第二部に上場している、金融やエネルギーなどの事業者向けサービスを提供する企業です。
2004年3月に設立してから3年以内の2006年12月01日に、東証二部上場を果たしているので、勢いがある会社でした。
ですがリミックスポイントは数回に分けて株価が大暴落しています。
この記事ではリミックスポイントの株価が大暴落をした理由を徹底解説していきます。
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リミックスポイントの株価が暴落した理由
リミックスポイントは元々かなり株価が高かったですが、数回に分けて暴落しています。
リミックスポイントの株価が暴落した理由としては、次の2点があげられます。
- 暗号資産の流出事件
- コロナショック
以下にそれぞれ解説していきます。
暗号資産の流出事件
リミックスポイントは仮想通貨事業を始めていますが、暗号資産が流出してしまった事件がありました。
リミックスポイントの資産管理や社長の采配に多くの批判的な意見が寄せられました。
その事件で会社の株を手放した人が多く、株価が急下落しました。
株価の急下落が起こるとそれを狙っている投資家があえて株を購入するので株価の下落はある程度抑えられますが、リミックスポイントの株価はそのまま下がりました。
コロナショック
リミックスポイントは企業向けにサービスを提供する会社なので、新型コロナウイルスの影響を受けました。
コロナショックのおかげで2020年の株価は100円を切っている状況が続きました。
元々1500円程度あったことを考えれば、かなり減っていることが分かります。
その後徐々に持ち直し始めています。
リミックスポイントの業績
リミックスポイントの業績は次のようになっています。
2019年 | 2020年 | 2021年 | |
---|---|---|---|
売上高(百万円) | 11,780 | 11,229 | 13,217 |
営業利益(百万円) | -1,710 | -1,198 | -2,888 |
経常利益(百万円) | -1,712 | -1,231 | -2,893 |
当期純利益(百万円) | -1,812 | -5,173 | -2,974 |
1株当たり当期純利益(円) | -31.81 | -88.66 | -36.86 |
自己資本当期純利益率(%) | -19.8 | -85.9 | -73.3 |
総資産経常利益率(%) | -8.5 | -6.8 | -9.4 |
売上高営業利益率(%) | -14.5 | -10.7 | -21.9 |
コロナショックの影響を受けた2020年の業績はかなり悪くなっています。
ですがコロナショックが起こる前の2017年から業績は徐々に悪くなっており、株価も落ちていきました。
2019年以降営業利益が低迷
2018年まで36億1600万円プラスだった営業利益が、2019年以降△17億1000万円となり、その後も低迷しています。
2020年は多少回復しましたが、2021年はさらにマイナスが大きくなっています。
ただし現在行っている仮想通貨事業は非常に利益率の高い事業で、上手く機能した2022年はプラスに転じる予想です。
リミックスポイントの配当実績
2016年3月(個) | +2.37% | 2259万 |
---|---|---|
2017年3月(連) | +66.89% | 3771万 |
2018年3月(連) | -49.62% | 1900万 |
2019年3月(連) | +194.74% | 5600万 |
2020年以降は赤字が進んだこともあって、配当金が0円(無配)になりました。
IPO企業であれば配当金がないことも普通ですが、それまで配当金があった企業が無配になるとかなり経営が危ない状況です。
実際に業績も株価も下落しているので、危険な状況だとわかります。
2022年現在リミックスポイントの株価は急上昇している
2022年現在、リミックスポイントの株価は急上昇しています。
売上、営業利益などすべての分野で業績が向上しており、大きくマイナスだったところからプラスに転じました。
今まで倒産してもおかしくないと思われていたため、投資家から人気を集めています。
仮想通貨事業の成長
リミックスポイントは仮想通貨事業をはじめてから2021年に大きく成長しました。
2019年1月15日付で一般社団法人ブロックチェーン推進協会加盟したため、ブロックチェーンを応用したビジネスモデルへと注力しています。
資金流出の問題があったリミックスポイントですが、システムのセキュリティ強化のために特別損失を36.7億円計上するなど、ユーザーの信頼を回復するために改善を続けていました。
仮想通貨事業は前述したように利益率が非常に高い事業なので、成功したときの恩恵が大きいです。
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リミックスポイントのように株価暴落する前の対策
リミックスポイントは現在株価が回復しつつありますが、少し前までは大きく暴落していました。
株価が暴落した場合、株を保有していると大きく損失をうんでしまいます。
そのため、大損しないためには次の対策が必要です。
- 取引ルールを決める
- 分散投資をしてリスクを軽減する
- 長期保有を前提に始める
投資は損失が必ず出るものですが、できるだけ損失を少なくするように工夫しましょう。
以下にそれぞれ紹介していきます。
取引ルールを決める
株式投資は、今回のリミックスポイントのように値動きが激しくなることがあります。
大きく損失しないために、株を買う時点で株がいくらになったら売るのかをはっきりと決めておきましょう。
例えば株価が10%上下に動いたら損得関わらず売ると決めておけば、大きく損失することもありません。
買った時点で指値注文を出しておけば、売り時を逃す事がなく安定します。
取引ルールを決めると大きく稼ぐことは難しいですが、大きく負けることもないでしょう。
分散投資してリスク軽減する
1つの銘柄に絞って投資すると、失敗する可能性が高くなります。
株価が上下する理由が異なる銘柄を選んで投資することでリスクを分散する様にしましょう。
具体的には、国内市場を中心にしている内需株と輸出関連企業などの為替敏感株にわけて投資することでリスクが分散できます。
例え内需株の株価が全体的に下落しても、為替敏感株を持っていると一度に完全に負けるのを防げます。
分散投資するだけの資金がないか、分散投資を考えるのが難しいという場合は、投資信託に投資すると良いでしょう。
投資信託なら1商品に投資するだけで分散投資してくれます。
長期保有を前提に始める
株をはじめたばかりの初心者には短期トレードではなく、長期保有を前提とした投資がおすすめです。
短期的に見ると下降している株価も、5年や10年といった長期的に見ると株価が上昇していくことがあります。
今回紹介しているリミックスポイントも3年ほど株価が下落していますが、2022年では再び株価が上昇しているのでプラスになる可能性もあります。
また株式の長期投資をするメリットとして、配当金や株主優待といった利益を毎年受け取ることができます。
株を長期的に保有するだけで、売買差額と配当金などによってトータルでプラスになる可能性が高いといえます。
取引ルールを決める段階で、何年保有するか決めておくのも一つの手です。
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リミックスポイントの株価は回復しつつあるが対策をする
リミックスポイントは株価が長い間下落していましたが、近年再び回復しています。
ですが今後も上がり続けるとは言い切れず、株を購入する場合は対策を取りながら行うと良いでしょう。