すかいらーくホールディングスは様々なジャンルのレストランを展開している企業で、「ガスト」・「バーミヤン」などは全国的にも知名度のあるレストランです。
有名なレストランを展開しているすかいらーくホールディングスですが、株主優待内容も充実しており、投資家の間でも高い人気を得ている企業でした。
しかし、2020年9月10日にすかいらーくホールディングスは株主優待内容を変更し、変更内容をみた投資家達が「株主優待が廃止される可能性がでてきた」と噂しています。
今回はすかいらーくホールディングスの改悪した優待内容と今後廃止する可能性はあるのかくわしく解説していきます。
既にすかいらーくホールディングスの株を保有していて継続保有するか悩んでいる人や、これから株を購入しても大丈夫なのか不安な人は参考にしてください。
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すかいらーくホールディングスの改悪した株主優待
すかいらーくホールディングスが株主優待を改悪した内容は下記の通りです。
すかいらーくホールディングスの改悪した株主優待
- 100株以上:2000円分の自社グループレストラン株主優待カード
- 300株以上:5000円分の自社グループレストラン株主優待カード
- 500株以上:8000円分の自社グループレストラン株主優待カード
- 1000株以上:17000円分の自社グループレストラン株主優待カード
変更前は100株以上で3000円分の株主優待カードを受け取れましたが、改悪内容では2000円分に減額しています。
更に300株以上の優待内容は大幅に減額されており、300株以上の保有で12月末の権利確定日に貰える優待が1万1000円分の株主優待カードだったのに対し、改悪後は一律して5000円分の株主優待カードになっています。
すかいらーくホールディングスの変更前の株主優待
- 100株以上: 3000円分の自社グループレストラン株主優待カード
- 300株以上: (6月)9000円分の自社グループレストラン株主優待カード/(12月)11000円分の自社グループレストラン株主優待カード
- 500株以上: (6月)15000円分の自社グループレストラン株主優待カード/(12月)18000円分の自社グループレストラン株主優待カード
- 1000株以上: (6月)33000円分の自社グループレストラン株主優待カード/(12月)36000円分の自社グループレストラン株主優待カード
変更前の優待内容と比較すると、大幅に減額されていることがわかります。
コロナ禍による業績悪化で株主優待カードの額面が大幅に引き下げ
2020年12月期の第2四半期の連結業績をみると、売上収益が前年同期比25.8%減となっており、営業利益は180億円を超える大赤字になっています。
新型コロナウィルス感染拡大により、飲食店を休業した影響や人がコロナ感染を恐れて飲食店の利用を控えた影響が大きな打撃となり、業績が低迷している状態です。
今回の株主優待の改悪は、コロナ禍による業績悪化が大きな理由で、すかいらーくホールディングスは下記の内容を株主優待制度変更に関するお知らせに記載しています。
「新型コロナウィルスの影響により不透明な経営環境が続く中、当社では
持続的成長の追求を優先事項ととらえ、収益構造改革の一環として株主優待制度のあり方を慎重に検討した結果、株主優待制度を変更した上で継続させていただくことといたしました。」引用元:すかいらーくホールディングス株主優待制度の変更に関するお知らせ
すかいらーくホールディングスは株主優待を改善できない状況
コロナショックの影響は大きく、現在も緊急事態宣言を発令している状況を見ると業績改善できない状態ということがわかります。
すかいらーくホールディングスは当分の間、株主優待内容を改善することよりも業績悪化を食い止めることを重要視する可能性が高いです。
飲食店の休業や時短営業がこのまま続くと、最悪の場合「株主優待廃止」される可能性もあります。
すかいらーくホールディングスは株主優待を廃止する?
投資家達が今回の株主優待制度の改悪により、「すかいらーくホールディングスは株主優待を廃止するのでは?」と噂しています。
実際に株主優待を廃止した企業は、廃止する前に改悪をおこなっていることもあり、今回のすかいらーくホールディングスの改悪内容は「株主優待廃止のカウントダウン」と捉えることもできます。
優待内容の変更は株主優待廃止の不安要素になる
株主優待内容の変更は、株主優待廃止の不安要素になります。
ただし、変更されたからといって必ず廃止になる訳ではありません。
必ず廃止にならないと言っても、変更から廃止にした実例も存在するので企業の動きに注意する必要があります。
コロナ禍が続けば危険
2021年現時点でもコロナ禍は続いている状態です。
コロナ禍が続くと飲食店の経営に悪影響が及び、すかいらーくホールディングスの業績回復を見込む要素が少なくなります。
実際コロナ禍によって株主優待を廃止した企業があるので、このままコロナ禍が続けばすかいらーくホールディングスは株主優待を廃止する可能性がでてきます。
元々すかいらーくホールディングスの株主優待内容は充実していた
すかいらーくホールディングスの株主優待は、元々「充実している株主優待」として有名で、株主優待目的で投資している人が多い傾向にありました。
株主優待利回りの高さと優待内容の使い勝手が良い点を投資家達は高く評価しており、今回の改悪でショックを受けている投資家が殆どです。
株主優待の人気が高いのでNISA口座で長期保有している人も多く、株主優待の改悪によって売却する人が増加する可能性があります。
すかいらーくホールディングスの株主優待が改善される可能性
すかいらーくホールディングスの株主優待は改悪変更されていますが、今後再び改善される可能性はあるのか気になりますよね。
実際、株主優待を改善している企業もあるので可能性はありますが、2021年になってもコロナの感染拡大は収まる兆しが見ていません。
すかいらーくホールディングスが飲食店舗以外のサービスを展開するか、コロナが収まり飲食店の利益が回復しないと改善する可能性は低いでしょう。
コロナの感染状況による
国内のコロナ問題が収まれば、飲食店の規制が無くなりすかいらーくホールディングスの業績が回復する可能性があります。
「業績回復=株主優待改善」と直結するのは安易ですが、業績回復は株主優待改善の可能性を見出だせます。
しかしコロナの感染状況はすかいらーくホールディングスがコントロールできるものではないので、明確に業績回復を予想することは不可能です。
改善するとしても数年かかる
業績が回復したとしても、株主優待の改善は時間がかかると予想できます。
コロナショックによって受けたダメージは大きく、特に飲食業界は倒産した企業が続々と増えてきています。
業績回復によって営業利益が増えても、当分は企業を安定させることを重視すると予想できます。
今後すかいらーくホールディングスの株は購入しても大丈夫?
すかいらーくホールディングスの株は、2019年の株価2000台を大きく下回って現在1600円台になっています。
コロナショックによる暴落時に比べると除々に株価が回復していますが、企業状態や国内の経済状況を見ると不安要素があります。
業績の様子を見て慎重に売買判断しよう
すかいらーくホールディングスの株主優待は変更前の内容と比べ、大幅に改悪されています。
改悪されている内容でも株主優待を受け取りたいと考えている人は、業績やチャート分析をおこなって売買タイミングを検討しましょう。
優待利回りの高さを重視したい人は、他の企業に投資する方針で運用することを推奨します。
すかいらーくホールディングスの株主優待は廃止していないが改悪されたので注意
すかいらーくホールディングスの株主優待は改悪されており、今後廃止する可能性もあります。
しかし、今回の業績悪化でも株主優待を廃止していないのは、株主優待の需要が高く廃止しにくい状態を表しています。
コロナの感染状況と政府の対策によって業績回復は大きく左右されるので、すかいらーくホールディングスの株主優待目的で投資しようと悩んでいる人は、状況を慎重に判断して投資しましょう。