投資を始めるタイミングに絶対的な正解はありません。
しかし、理想的なタイミングはあります。
「安いときに買い、高いときに売る」という基本を守ることができれば、大きなリターンを得ることができます。
そのため、「最も安いときに投資を始める」ことが理想と言えるでしょう。
しかし、そのタイミングを見極めるのは非常に難しいです。
また、その人のライフステージの変化によって投資を始めるのに最適なタイミングを判断することもあります。
この記事では、投資のはじめ時について様々な角度から解説していきます。
投資を始めてみたいけれどなかなかタイミングをつかめずにいる方は是非参考にしてみてください。
【2024年最新】投資信託におすすめのネット証券・銘柄ランキング!選び方やメリットを初心者にも分かりやすく解説
投資信託を始めるタイミングはいつが正解?
投資信託を始めるタイミングに正解はありません。
最適なタイミングを捉えることは難しく、市場の値動きを正確に予測するのは困難です。
投資信託の価格は市場の情報や予測によって形成されており、いつ投資を始めても適正価格で購入していることに変わりはありません。
したがって、投資信託を始めるタイミングとしては、「始めようと思ったタイミング」が大切です。
コロナ禍では投資信託を始めないほうがいい?
現在の新型コロナウイルスの影響下では、投資信託を始めるかどうかに迷う人も多いかもしれません。
そこで、以下のポイントに注目しましょう。
まず、余剰資金がある場合は、コロナ禍でも投資は検討すべきです。
適切なリスク管理のもと、積極的に投資を始めることで複利の効果を活かすことができます。
コロナ不況により経済的に厳しい状況であれば、無理に投資を行う必要はありません。
まずは生活の基盤を確保し、家計の見直しを行うことが重要です。
投資信託の積立投資は、複利の効果を活かし長期間続けることで大きなリターンを期待できます。
資金に余裕がある場合は、コロナ禍に関わらず、適切なリスク管理のもとで積極的に始めることを検討しましょう。
一方で経済的に不安定な場合は、まずは家計の安定を優先して考えることが重要です。
ドル・コスト平均法とは?
投資信託を始める際、どんなタイミングであっても重要になってくる考え方の一つに、「ドル・コスト平均法」があります。
ドル・コスト平均法は、定期的に一定の金額で投資を行い、市場の価格変動に関係なく継続的に資産を購入する投資戦略です。
市場のタイミングを予測するのではなく、一定の金額で投資を行うことで、長期的なリスクを分散させる目的があります。
- 価格が低いタイミングは購入数が増加
- 価格が高いタイミングは購入数が減少
常に一定金額を維持することで、平均購入単価を抑えた投資ができるでしょう。
投資信託を買うのにおすすめのタイミング
投資信託を始める際のおすすめのタイミングは以下の3つです。
- 余剰資金がある時
- マネープランを立てたとき
- 世界経済が上向きになると予想した時
余剰資金がある時
ボーナスや昇給などで経済的に余裕が出た時は、資産運用を始める絶好の機会です。
普通預金にお金を置いても資産は増えませんが、少額からでも始められる投資信託で資産形成に取り組むのもおすすめ。
証券会社の自動積立投資を活用するなどして、手軽にスタートできるでしょう。
マネープランを立てたとき
将来の目標や家計の計画を立てた際には、資産運用を検討してもいいでしょう。
子供の教育資金や老後資金など具体的な目標を設定するタイミングなら、それを達成するための元手資金や運用利回りを計算して、適切な投資信託を選ぶことができます。
特に初めて資産運用をする場合は、節税効果のあるNISAを利用することがおすすめです。
世界経済が上向きになると予想した時
経済の予測は難しいですが、そんな中でも自分なりに景気回復の予想ができた場合等は、投資信託の買い増しを検討することも一つの手段です。
ただし、一度に同じ商品に集中投資するのは避け、リスク分散を心がけましょう。
必要な生活資金を確保し、国内外の商品にバランスよく投資することが大切です。
これらのタイミングを基準に、適切なリスク管理を行いつつ投資信託を購入することで、資産形成を着実に進めることができます。
投資信託を売るのにおすすめのタイミング
投資信託を売却する際のおすすめのタイミングは以下の通りです。
- お金が必要なとき
- 利益を確定させたいとき
- NISAの非課税期間が終了していて利益が出ているとき
お金が必要なとき
急な出費が出るタイミングなどは、投資信託を売却して資金をつくることが可能。
資金調達のために消費者金融などで借りて高い利子を払うよりも、持っている資産を有効活用する方がおすすめです。
特に、働けなくなったり突発的な支出が生じた場合には、投資信託の売却を検討するタイミングと言えます。
利益を確定させたいとき
市場価格が上昇して利益が出た場合、その利益を確定させるために投資信託を売却知り方法があります。
ただし市場の変動には予測が難しく、価格がまだ上昇する可能性もあるため、売るタイミングを選ぶのは慎重に行うべきです。
売却後に新たな別の投資先を検討するのも良いでしょう。
NISAの非課税期間が終了していて利益が出ているとき
NISA(少額投資非課税制度)の非課税期間が終了し利益が出ている場合、税金を考慮して投資信託を売却することがおすすめです。
非課税期間中に売却することで、得られる利益が最大化されます。
税金効率を考慮して、適切なタイミングで売却しましょう。
これらのタイミングを基準に、将来の資金ニーズや市場の状況を考慮しつつ、適切な投資信託の売却タイミングを選びましょう。
つみたてNISA(積立NISA)のおすすめ銘柄・ネット証券を紹介!初心者にも分かりやすく徹底比較
投資信託を選ぶ時のポイント
投資信託を選ぶ際には、以下の3つのポイントに注目しましょう。
- 手数料の安さ
- インデックス投資信託かどうか
- 純資産額が大きいものを選ぶ
手数料の安さ
投資信託を選ぶ際に最も重要な要素の一つは、手数料の安さです。
信託報酬と呼ばれる手数料は投資家の利益から差し引かれるものであり、投資の収益に大きな影響を及ぼします。
できるだけ低い手数料の投資信託を選ぶことで、長期的な運用において収益を最大化できるでしょう。
手数料は0.1%~0.2%程度が目安とされています。
大手ネット証券では投資信託の購入手数料が無料という場合もありますので、証券会社も比較検討しましょう。
インデックス投資信託かどうか
インデックス投資信託は商品の仕組みが分かりやすく、低い手数料で運用される特徴があります。
これは特定の市場指数(例:日経平均株価)と同じ値動きを目指す投資信託です。
初心者から上級者まで幅広い投資家に向いており、地域や業種に特化しない分散投資にも適しています。
また国内外のインデックス投資信託を保有することで、リスクを分散させることも可能です。
純資産額が大きいものを選ぶ
同じ投資先の商品であっても、純資産額が大きい投資信託を選びましょう。
純資産額が多い信託は運用に回される資金が多く、運用効率が高くなる傾向があります。
特に長期的な積立投資をする場合には、純資産額が大きい信託を選ぶことでより効果的な運用が期待できます。
純資産額は信託毎に異なりますが、設定から3年以上経過している商品の方が多くの場合純資産額が増加している傾向があります。
これらのポイントを踏まえて、自身の投資目標やリスク許容度に合った投資信託を選ぶことが、効果的な資産運用の基本です。
おすすめ投資信託3選
投資信託を始める際におすすめの3つのファンドを紹介します。
いずれもインデックス投資信託であり、同じ投資先の中で手数料が低いもの、そしてコロナ禍でも運用成績が安定しているファンドから厳選しています。
- eMAXIS Slim国内株式(TOPIX)
- eMAXIS Slim米国株式(S&P500)
- eMAXIS 全世界株式(3地域均等型)
eMAXIS Slim国内株式(TOPIX)
eMAXIS Slim国内株式は、国内の上場株式をメインの投資対象とする、TOPIX指数に連動するファンドです。
こちらのファンドはコロナ禍においても安定した運用成績を示しており、2020年3月以降順調に価格が上昇しています。
信託報酬率は0.154%で、TOPIXに投資する他のファンドと比べてもコストが低い特徴があります。
eMAXIS Slim米国株式(S&P500)
eMAXIS Slim米国株式は、アメリカのS&P500指数に連動するファンドです。
このファンドも2020年3月以降価格が増加し、コロナ不況下でも安定したリターンを実現しています。
信託報酬率は0.0968%で、アメリカの大手企業に投資しています。
eMAXIS 全世界株式(3地域均等型)
eMAXIS 全世界株式は、日本、先進国、新興国の株式にバランスよく投資するファンドです。
それぞれの地域への投資割合は33.3%ずつで、分散投資を希望する方に適しています。
このファンドもコロナ不況の中で安定した運用成績を示しており、信託報酬率は0.1144%です。
これらのファンドはすべてインデックス投資信託であり、手数料が低く、コロナ禍でも安定して運用されていることが選定基準となっています。
自身の投資目標やリスク許容度に合わせて、適切なファンドを選ぶことをおすすめします。
初心者の投資信託におすすめのネット証券
投資信託の始め時に悩んでいる投資初心者に、おすすめのネット証券を紹介します。
【2024年最新】ネット証券おすすめランキング!初心者におすすめの証券会社を徹底比較
- 楽天証券
- SBI証券
- 松井証券
楽天証券
2024/03/08時点の情報です。
取引手数料 | |||
---|---|---|---|
取引金額 | 10万円 | 50万円 | 100万円 |
約定金額ごと | 99円 | 275円 | 535円 |
1日定額制 | 0円 | 0円 | 0円 |
0コース(信用取引込) | 0円 | 0円 | 0円 |
積立NISA | 195銘柄 |
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投資信託 | 2,613本 |
外国株 | 米国株式(4,810銘柄)/中国株式/ASEAN株 |
ポイント投資 | 楽天ポイント |
取引ツール(PC) |
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スマホアプリ |
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楽天証券は現金での取引だけでなく、投資信託の購入に楽天ポイントを利用できるネット証券です。
投資信託の他にも、株式の現物取引やバイナリーオプションにて、楽天ポイントが貯まる・使えるため、楽天経済圏で生活している方へ特におすすめできます。
また、初心者に向けたコンテンツも充実していて、動画セミナーやマーケット情報の配信なども豊富なため、投資が不安な方や初心者の方でも安心して始められます。
楽天証券の評判・口コミはどう?楽天ポイントで投資できる仕組みや口座開設手順を解説
SBI証券
2024/03/08時点の情報です。
取引手数料 | |||
---|---|---|---|
取引金額 | 10万円 | 50万円 | 100万円 |
約定金額ごと | 99円 | 275円 | 535円 |
1日定額制 | 0円 | 0円 | 0円 |
積立NISA | 208銘柄 |
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投資信託 | 2,683本 |
外国株 |
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ポイント投資 |
|
取引ツール(PC) |
|
スマホアプリ |
|
SBI証券は、業界屈指の取引手数料を誇るネット証券。
SBI証券の手数料は主要ネット証券の中では格安に抑えられているため、コストを抑えた運用がしたい方に最です。
また、取引ツールの使いやすさや機能性でも高評価を集めています。
投資信託以外の金融商品も取引したい方は、SBI証券を検討しましょう。
SBI証券の評判・口コミはやばい?口座数NO.1の理由やメリット・デメリットを徹底解説
松井証券
2024/03/08時点の情報です。
取引手数料 | |||
---|---|---|---|
取引金額 | 10万円 | 50万円 | 100万円 |
約定金額ごと | 0円 | 0円 | 1,100円 |
約定金額ごと(25歳以下) | 無料 | 無料 | 無料 |
1日定額制 | – | – | – |
積立NISA | 199銘柄 |
---|---|
投資信託 | 1,715本 |
外国株 | 米国株式(2,832銘柄)米国ETF(355銘柄) |
ポイント投資 | 松井証券ポイント |
取引ツール(PC) |
|
スマホアプリ |
|
松井証券は、HDI-Japan主催の「問合せ窓口格付け(証券業界)にて、12年連続最高評価の「三つ星」を獲得したネット証券。
通常のネット証券は、チャット形式で疑問を解決するケースが多いですが、松井証券では電話サポートや、リモートでの画面操作を行うサービスを受けられます。
ネット証券初心者や、インターネット操作に不慣れな方でも安心して資産を任せられる環境が整っています。
松井証券の評判・口コミはどう?サービス内容や取引手数料の評価を徹底調査
投資信託で成功するための運用ポイント
投資信託を運用する際に損をしないために重要なポイントは下記の通り。
- 手数料が安いものを選ぶ
- 分散投資を行う
- 毎月分配型は避ける
- NISAを活用する
- 長期的な目線で投資する
手数料が安いものを選ぶ
投資信託の持続的な運用には、手数料の削減が不可欠です。
信託報酬という手数料は運用期間中継続して支払われるため、出来るだけ低コストの商品を選び効率的に運用しましょう。
また購入手数料がかかる場合もありますが、ネット証券なら手数料無料のことが多いです。
【2024年最新】ネット証券の手数料を比較!各サービスの売買手数料や一番安いおすすめのネット証券口座を紹介
分散投資を行う
国や地域などの分散投資は、リスクヘッジの重要な手段です。
先進国と新興国、さらには異なる資産クラスへの投資をバランスよく行うことで、ポートフォリオ全体の安定性が増します。
一国に依存せずに投資を分散させることを考えましょう。
毎月分配型は避ける
毎月分配型の投資信託は利益が都度払い出されるため、複利効果が活かされません。
長期的な資産増加を目指す場合、運用益の再投資が大切です。
そのため毎月分配型は避け、元本の増加に重点を置いた商品を選びましょう。
NISAを活用する
投資信託を購入する際には、非課税枠を活かせるNISA制度の活用がおすすめ。
NISAを利用することで、運用益の一部が非課税となります。
特に長期的な投資計画を考える場合、NISAをうまく活用して税金を軽減しましょう。
長期的な目線で投資する
投資においては、日々の市場変動に振り回されず冷静な判断を保つことが大切です。
過度なトレードや短期的な利益を追求することは、リスクを高める要因にもなります。
投資信託は長期的な資産形成を目指すものですので、値動きに過敏に反応せず、着実に運用を続けましょう。
これらのポイントを意識して、自身の投資目標に合った投資信託を選び、長期的な視野で運用することが大切です。
投資信託を始めるタイミングに関するよくある質問
投資信託を始めるタイミングに関するよくある質問と回答を紹介します。
- 投資信託を始めるのにおすすめのタイミングは?
- コロナ禍に投資信託を始めるのはやめた方がいい?
- 今が買い時のおすすめ投資信託は?
投資信託を始めるのにおすすめのタイミングは?
基本的には「安いときに買い、高いときに売る」という法則を守ることができれば、一定のリターンを得ることができます。
そのため、「最も安いときに投資を始める」ことが理想と言えるでしょう。
その他、下記のタイミングも投資を始めるのにおすすめのタイミングです。
- 余剰資金がある時
- マネープランを立てたとき
- 世界経済が上向きになると予想した時
コロナ禍に投資信託を始めるのはやめた方がいい?
コロナ禍においても、収入や資産に余裕がある場合は投資信託を始めることに問題はありません。
むしろ積極的に始めて複利の効果を活かすことを考えましょう。
ただし、リスクを適切に把握し、自身の経済状況に合った投資プランを立てることが大切です。
投資は時間をかけた戦略が求められるため、短期的な変動に左右されず、冷静な判断を保つことを意識しましょう。
今が買い時のおすすめ投資信託は?
投資信託を始める際におすすめの3つのファンドを紹介します。
いずれもインデックス投資信託であり、同じ投資先の中で手数料が低いもの、そしてコロナ禍でも運用成績が安定しているファンドから厳選しています。
- eMAXIS Slim国内株式(TOPIX)
- eMAXIS Slim米国株式(S&P500)
- eMAXIS 全世界株式(3地域均等型)
投資信託を始めるタイミングに正解はない
投資信託を始めるにのに適したタイミングや、投資信託の売り時・買い時について、さらにおすすめのファンドやネット証券について解説しました。
投資信託を始めるタイミングに明確な正解はありません。
自身の資産状況やライフステージ、経済の状況などから判断し、自分なりのベストタイミングをはかりましょう。