「信用取引をする際の証券会社はどこがオススメ?」「信用取引はどんなメリットデメリットがある?」と思われている方も多いのではないでしょうか。
そこで今回は信用取引が行えるオススメの証券会社の比較、メリットデメリット、注意点などを解説します。
信用取引に興味のある方はぜひ参考にしてくださいね。
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信用取引とは
信用取引とは、証券会社に株式や保証金などの資産を預けて、それを担保に証券会社から預けた資産以上のお金を借りて株式を売買する投資方法です。
預けた株などの資産は最大で評価額の約3.3倍までの価格の取引が可能になります。
信用取引には信用買いと信用売りの2種類の売買方法があります。
信用買いと信用売りは2つを組み合わせて売買することも可能です。
信用買いとは、レバレッジをかけることで手持ち資金の約3.3倍の株を買うことができる売買方法です。
証券会社に担保として、株や保証金を預けることで手持ち資金以上の取引が可能になります。現物取引とは異なり、金利も発生するため注意が必要です。
信用売りとは証券会社から株を借りて株を売る取引方法です。
高い時に売って安い時に買い戻すことで利益を出していきます。
信用取引のメリット
信用取引のメリットは以下の通りです。
- 資金が少なくてもハイリターンが狙える
- 保有している株を担保にできる
- 売りから始めることも可能
それぞれ解説します。
少ない資金でもハイリターンが狙える
信用取引はレバレッジを約3.3倍までかけることができるため、資金が少なくてもハイリターンを狙うことができます。
レバレッジは「利益が出そうだけど資金が足りなくて買えない」という場合に嬉しいポイントですね。
またレバレッジをかけて利益が出たとしても、現物取引で株を購入した場合の利益と変わらない点もメリットです。
保有株を担保にできる
信用取引は現金だけでなく、保有している株も担保にすることができます。
株を担保にする場合は80%相当で評価されます。
そのため放置してしまっている株も活用できる点がメリットです。
売りから始めることも可能
信用取引は証券会社から資金や株式を借りて取引をすることができるため、現時点で現物株式を持っていなくても売りから取引を始めることが可能です。
売りから始めるとは、高い時に空売りをして、安くなった時に買い戻す方法です。
現物株式の場合、買った株式を売ることで利益を得ますが、信用取引の場合は売りから始めることができるため利益が期待できます。
信用取引のデメリット
信用取引のデメリットは以下の通りです。
- 損失が大きくなる場合がある
- 追証が発生する可能性がある
それぞれ解説します。
大きな損失を出す可能性がある
信用取引はレバレッジをかけることができるため、少ない資金でも大きな利益を期待できる一方で、損失も大きくなる場合も考えられます。
信用取引は自己資金以上の損失が発生する場合も考えてレバレッジをかけていく必要があります。
利益と損失はレバレッジに比例して大きくなるため、許容のできる範囲の損失に収まる金額に設定することが重要です。
追証が発生する可能性がある
上述したように、信用取引は現金や株などを担保にして証券会社に預ける必要があります。
追証とは「追加保証金」のことで、保証金を追加で差し入れなければならないことを指します。
追証は信用取引に含み損が出た場合や、担保として預けていた代用有価証券の値下がりによって発生します。
追証は支払い期限が決められており、期限を過ぎてしまうと強制的に決済されるため注意が必要です。
信用取引でのネット証券選びのポイント
信用取引でネット証券を選ぶポイントは以下の通りです。
- 信用取引手数料
- 金利
- 貸株料
それぞれ解説します。
信用取引手数料
まずは信用取引手数料の比較です。
信用取引の売買手数料は現物取引よりも安い傾向にありますが、取引全体にかかるコストは現物取引よりも多くなることがあります。
そのため手数料の比較はしっかり行いましょう。
金利・貸株料
信用取引で株を買う場合、証券会社から株を借りて取引を行うため、その間は金利が発生します。
金利は保有している期間が長くなればコストも増えていくため注意しましょう。
また信用取引の売りの場合に貸株料がかかります。
貸株料は金利に比べて安い傾向にありますが、金利と同様で借りている期間に応じてコストも増えていくため注意が必要です。
信用取引ができるおすすめネット証券比較一覧
信用取引が行えるオススメのネット証券の比較は以下の通りです。
会社名 | 楽天証券 | SBI証券 | マネックス証券 |
---|---|---|---|
信用取引手数料 | 99円〜 | 0円 | 99円〜 |
金利 | 1.80%〜 | 3.10%〜 | 2.80%〜 |
信用引取ができるおすすめネット証券
信用取引が行えるオススメのネット証券は以下の通りです。
- 楽天証券
- SBI証券
- マネックス証券
それぞれ解説します。
楽天証券
2024/03/08時点の情報です。
取引手数料 | |||
---|---|---|---|
取引金額 | 10万円 | 50万円 | 100万円 |
約定金額ごと | 99円 | 275円 | 535円 |
1日定額制 | 0円 | 0円 | 0円 |
0コース(信用取引込) | 0円 | 0円 | 0円 |
積立NISA | 195銘柄 |
---|---|
投資信託 | 2,613本 |
外国株 | 米国株式(4,810銘柄)/中国株式/ASEAN株 |
ポイント投資 | 楽天ポイント |
取引ツール(PC) |
|
スマホアプリ |
|
楽天証券では、取引の売買手数料が0円、金利と貸株料が年率0〜1.80%になる「いちにち信用」があります。
そのため、デイトレードを行う場合は楽天証券がオススメです。
また、担保として預けた株を楽天証券に貸すことで金利を受け取ることができる信用貸株サービスも魅力的です。
楽天証券の評判・口コミはどう?楽天ポイントで投資できる仕組みや口座開設手順を解説
SBI証券
2024/03/08時点の情報です。
取引手数料 | |||
---|---|---|---|
取引金額 | 10万円 | 50万円 | 100万円 |
約定金額ごと | 99円 | 275円 | 535円 |
1日定額制 | 0円 | 0円 | 0円 |
積立NISA | 208銘柄 |
---|---|
投資信託 | 2,683本 |
外国株 |
|
ポイント投資 |
|
取引ツール(PC) |
|
スマホアプリ |
|
SBIネオトレード証券は、取引回数や取引金額などに関係なく全ての信用取引手数料が無料になります。
とにかく手数料を抑えたい方にオススメです。
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マネックス証券
2024/03/08時点の情報です。
取引手数料 | |||
---|---|---|---|
取引金額 | 10万円 | 50万円 | 100万円 |
約定金額ごと | 99円 | 275円 | 535円 |
1日定額制 | 550円 | 550円 | 550円 |
積立NISA | 167本 |
---|---|
投資信託 | 1,520本 |
外国株 | 米国株式(5,000本以上) 中国株式 |
ポイント投資 | マネックスポイント |
取引ツール(PC) |
|
スマホアプリ |
|
マネックス証券は信用取引口座が、通常の信用取引口座に加えて、「スタート信用」と2種類の口座から選ぶことができます。
「スタート信用」口座は、これから信用取引を始めていきたい方にオススメの口座で、通常の口座に比べて建玉上限金額が低く設定されているなど、リスクを最小限にしつつ取引を行うことができます。
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信用取引の注意点
信用取引をする際の注意点は以下の通りです。
- 空売りは利益が出にくい
- メンタル維持が難しい
- 長期運用向きではない
それぞれ解説します。
空売りは利益が出にくい
信用取引での空売りは、コストが高い傾向にあるため利益を得られない可能性があります。
売りから取引を開始する場合、株を証券会社に売ることになりますがその場合、貸株料が発生します。
また、人気銘柄の場合は逆日歩という手数料も発生します。逆日歩とは、信用取引の際に事前に想定できない手数料のことです。
これらを踏まえて信用取引の空売りは利益が出にくい取引といえます。
メンタル維持が難しい
信用取引は現物取引に比べてメンタル維持が難しい傾向にあります。
信用取引はレバレッジをかけることができるため大きな利益を得る可能性がある一方で、損失額も大きくなる可能性もあるためメンタル維持が難しい取引です。
信用取引は損失額や各手数料の負担が現物投資よりも大きいため、損失を想定して取引していくことが重要です。
長期運用向きではない
信用取引はレバレッジをかけて取引を行うため、そもそも長期投資に向いている取引方法ではありません。
レバレッジをかけると短期間で取引をしていくため利益を安定的に出していくには、かなりの情報量の収集とトレードスキルが必要です。
そのため、老後資金を貯めていく目的などで長期的にコツコツと資産運用を行っていきたい方には向いていない取引方法です。
信用取引に関するよくある質問
信用取引に関するよくある質問は以下の通りです。
- 貸株料とは?
- 信用取引はどんな取引?
それぞれ解説します。
貸株料とは、空売りをする際に必要な金利のことです。
また、貸株サービスを行っている証券会社に、自分が所有している株を貸すことで得られる金利のことを貸株料と呼ぶこともあります。
信用取引とは、担保として証券会社に株式や保証金を預けることで手持ち資産以上の株式を売買できる取引方法です。
担保として預けた株や保証金は最大で3.3倍の評価額となりレバレッジをかけることができます。
信用取引はリスクも理解した上で始めよう
信用取引は、レバレッジをかけて取引を行えたり、売りから取引を始めることができたりと様々なメリットがある一方で、デメリットや注意点も多くあります。
デメリットや注意点を知らずに取引を行っていくと大きな損失を抱えてしまう恐れがあります。
そのため、信用取引を検討されている方はメリットだけでなくデメリットや注意点を踏まえた上で取引を行っていきましょう。