株式投資は、企業の株を勝って値上がり率や配当金で利益を得る投資です。
企業の状態によって大きく株価が変動する為、購入する前に企業分析は必須です。
しかし企業分析といってもどの指標からみたら良いのか、注目すべきポイントはなんなのか初心者は分かりにくいのが現状です。
今回は、株式投資での企業分析に使える情報収集のやり方や指標の見方を詳しく解説していきます。
初心者でも企業分析能力を培っていくと、継続的に利益を出せるようになります。
企業分析が上手くいかなくて困っている人や、指標の見方を知りたいという人は参考にしてください。
株式投資で企業分析が大切な理由
株式投資での企業分析は必須事項で、企業分析をしないまま「なんとなく」で株を購入すると利益を継続的にせなくなります。
投資にはビギナーズラックが存在し、ある程度「なんとなく」で勝つことができます。
しかしある一定水準に進むと、原因不明の負けを連発して相場から退場してしまいます。
投資をはじめて1年以上続けられる投資家初心者は1割程度というデータが出ています。
企業分析ができるか否かは1年以上相場に生き残る材料の一つになるので、分析方法を知らない初心者は必ず学びましょう。
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企業分析せずに取引しても勝ちにくい
企業分析をしないまま自分の感覚で株を売買しても勝つことは不可能です。
株式投資は有名企業の銘柄も多数存在しているので、「ここは大手だし上がるだろう」という感覚で資産運用をはじめている人も多いです。
しかし実際有名企業でも不祥事が発生すれば予想外の損失が発生しますし、将来的に成長が見込める企業の株を購入した方が利益を大きくできた事例もあります。
投資先の企業情報を分析しないと「効率良く利益を得られない」・「原因がわからないまま負けてしまう」ので注意しましょう。
分析しないと成長できない
企業分析をしていない=根拠のある売買をしていないことになるので、取引で利益をだしても損失しても投資スキルが成長しません。
企業分析は取引根拠を持つ材料の1つになるので、必ずやっておくべき事項です。
企業分析は勝つ取引をするだけでなく、負けた時も成長に繋げられるので、特に初心者は取引前にしっかり分析しておきましょう。
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株式投資で初心者でも簡単に企業分析する方法
初心者でも簡単にはじめられる企業分析方法を紹介します。
企業分析というと業績を見たり株価の割安率を計算したりすると思いますが、もっと基本的な部分を見つめて企業を分析する方法があります。
一般投資家や初心者の場合、「消費者目線」という強い武器をもっています。
企業サービスの良さ・悪さは消費者が一番感じられる部分なので、武器を上手く使って分析していきましょう。
企業のブランド力に注目する
世界的に有名のウォーレンバフェットが、M&Aや株式投資をおこなう際どういったポイントに注目しているのか「バフェットからの手紙」で色々と語られています。
中でも象徴的なのが企業の本質的価値を見極める方法で、バフェットと全く同じような観点から分析することは難しいですが、初心者でも分析できる部分が2つあります。
その1つが企業の「ブランド力」です。
ブランド力は業績に反映されている部分もありますが、明確に数値化することはできません。
しかしブランド力のある企業は消費者達からの信頼もあり、新しいサービス事業を展開しても集客力があり成功する確率もあがります。
ブランド力は高級メーカーの商品販売ということでは無く、消費者からの信頼によって培われているものです。
ブランド力を算出することは明確にできませんが、初心者でもできる分析はあります。
企業の提供しているサービスや新商品をみて、「周りの人達の反響が良いか」・「自分で利用してみてどうか」という分析を行えばブランド力を測ることができます。
主婦層の人たちが株式投資を成功させている事例をメディアが取り上げていますが、主婦層の人達が感じている消費者目線の信頼を有効的に使って成功している部分もあります。
アナリストより鋭い目線で企業を見られる場合もあるので、まずは投資する企業がどのようなサービスを行っていて自分も良いとおもう商品を提供しているか分析しましょう。
仕入れ力があるか見極める
仕入れ力は、優秀な人材を仕入れる・商品を多くの企業と契約するといった内容もありますが一番重要なのは、「どれだけコスト削減できているか」です。
コスト削減は、「今日から弊社はコスト削減を目標にします!」と発言しておこなうものではなく、当たり前におこなわなければ効果がないと言われています。
投資家として有名なウォーレンバフェットはコスト削減を宣言しなければいけない状態というのは企業として問題があり、甘えを捨てて会社のお金をどのくらい節制して有益な部分に回すか常に考える必要があると発言しています。
コスト削減を企業文化に置いている企業は、しっかり有益な部分にお金を使って無駄な部分を削ぎ落とすことができているので結果が業績に反映されます。
企業分析におすすめ!ファンダメンタルズ分析とは?
株式投資の企業分析方法として注目されている分析法の一つが「ファンダメンタルズ分析」です。
企業の基本的な経済指標を解析し、その企業の健全性、競争力、そして将来性を評価します。
企業の財務諸表、業界の見通し、経済状況など、多岐にわたるデータを基に、投資すべき銘柄の選別やタイミングの決定を行います。
ファンダメンタルズ分析のメリット
ファンダメンタルズ分析の主なメリットをまとめました。
- 長期投資での利益: 企業の本質的価値に基づいて分析を行うため、長期的な視点から投資先を見極めることができます。短期の市場の揺れに一喜一憂することなく、安定した投資戦略を築くことが可能です。
- 価格変動の予想: 決算発表などの企業活動によって、株価に大きな動きが起こることを予測できます。これにより、投資タイミングを事前に計画し、リスクを最小限に抑えることができます。
- 割安な銘柄の発見: 企業の実態に基づいて株価が割安か割高かを判断することができるため、将来性があるにも関わらず市場で過小評価されている銘柄を見つけ出すことができます。
ファンダメンタルズ分析のデメリット
ファンダメンタルズ分析のデメリットは下記の通りです。
- 短期投資に不向き: ファンダメンタルズ分析は、市場の短期的な動向には対応しにくいです。企業の実質的価値が市場に反映されるまでには時間がかかるため、短期的な利益を求める投資家には不向きかもしれません。
- 分析の手間: 多くの財務データや市場の情報を分析する必要があるため、そのプロセスは時間と労力を要します。また、継続的な更新と分析が必要となります。
- 機関投資家との情報格差: 機関投資家はより早く、より詳細な情報にアクセスできるため、個人投資家は情報取得において不利な立場になることがあります。
ファンダメンタルズ分析は長期的な視点で企業の価値を見極め、賢明な投資判断を下すための非常に有効な手法です。
一方でファンダメンタルズ分析には時間と労力が必要となり、機関投資家との間に情報量やスピードに格差もできやすいことから、個人投資家にはややハードルが高い分析法と言えます。
株式投資の企業分析が簡単に出来るアプリ
「投資する企業の分析をするぞ!」と初心者が意気込んでも「どこから調べれば良いのか分からない…。」と悩んでしまう人も居ますよね。
企業の分析は業績だけでなく投資家達の売買情報や世界情勢の情報を収集する必要があり、初心者からするとハードルが高くなってしまいます。
そこで今回は、企業分析を簡単に出来る無料アプリを紹介します!
今回紹介する投資情報収集アプリは、全ての機能が無料で、企業の業績だけでなくアナリストが分析したレポートや投資家達のコメントを見ることができるので、初心者でもプロ並みの企業分析情報を見ることができます。
「手軽に分析したいな…!」という人に最適なので、参考にしてみてください。
moomoo証券アプリ
アプリ概要 | |||
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無料のリアルタイムデータ | |||
空売りデータで分析可能 | |||
プロの株価予想を見られる |
moomoo証券は世界で2000万人以上の利用者を誇るネット証券で、日本では金融情報サービスを2022年10月にリリースしています。
moomoo証券のアプリは無料で利用することが可能で、日本株だけでなく中国A株や米国株の情報を収集することもできます。
プロの投資家が活用する機関投資家動向の情報も無料で公開されているので、プロ並みの情報を無料で手に入れることができます。
他にも初心者向けにアナリストが解説したレポートを読むことが出来たり、他の投資家達と意見交換できるコミュニティもあるので「これから企業分析について勉強したい!」という人にも最適です。
moomoo証券で米国株取引の提供開始
米国株取引手数料 | |||
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約定代金 | 取引手数料 | ||
12.5米ドル以下 | 0円 | ||
12.5米ドル超~25,000米ドル万 | 約定代金の0.88%(税込み) | ||
12.5米ドル超~25,000米ドル万 | 22米ドル(税込み) |
moomoo証券では国内での取引ができませんでしたが、2023年9月から米国株の国内取引の提供が開始しています。
米国株取引手数料は業界最安水準(※1)の0.088%(税込)で、ネット証券各社の0.495%(税込)と比べて約6分の1という手数料体系が大きな魅力です。
※1 主要ネット証券 ( 口座数上位 5 社:SBI 証券、au カブコム証券、松井証券、マネックス証券、楽天証券 ) で比較。 (2023年10月1日時点 )
また業界初、米国株を24期間取引に対応しています。
急な株価変動にも即座に対応できるのも大きなメリットです。
銘柄は約7,000と豊富に取り扱っており、中には国内でmoomoo証券でしか取引できない銘柄もあります。
moomoo証券提供のmoomooアプリでは米国株の情報を豊富に提供してくれる等、情報収取ツールにも困りません。
米国株取引をするなら、候補として外せないネット証券となっています。
そして、現在moomoo証券では「日本株取引スタート記念プログラム」が提供されています。
提供期間および対象者は以下になります。
期間 | 2024年4月1日(月)~ |
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キャンペーン対象者 | 特典1:2024年4月1日(月)以降に初めて当社の証券口座に入金、且つ入金条件を満たした方 特典2:2024年4月1日(月)以降に初めて当社の証券口座を開設した方 ※特典1・2共通:ポイントサイト経由で口座開設されたお客様、過去に口座解約済で再開設したお客様は本プログラムの対象外 |
特典1は、10万円相当の人気株(買付代金)が抽選で当たるキャンペーンです。
口座への入金金額や30日間の日時平均資産残高など、付与条件を満たすと抽選権が付与されます。
詳しい特典内容と付与条件は以下の通りです。
特典内容 | 特典1:ハズレなし!ルーレットで最大10万円相当の人気株(買付代金)が当たる プログラム開催中、以下の入金条件を満たしたお客様は、累計入金金額に応じて相応回数の抽選に参加できます。ⅰ 1万円以上30万円未満を入金し、かつ、30日間の日次平均資産残高(円貨/外貨預り金・株式含む)が【入金金額の70%以上または1万円以上のいずれか低い金額】を維持したお客様に抽選券1枚を進呈 ⅱ 30万円以上を入金し、かつ、30日間の日次平均資産残高(円貨/外貨預り金・株式含む)が【入金金額の70%以上または30万円以上のいずれか低い金額】を維持したお客様に抽選券3枚を進呈・抽選1回につきいずれかの銘柄が当選いたします。なお、各銘柄の当選確率はそれぞれ異なります。 ・各抽選の前に、イベントページで米国株または日本株を選択できます。抽選1回につき、米国株を選択した場合はラインナップから米国株1銘柄、日本株を選択した場合はラインナップから1銘柄の買付代金が当選します。 ・特典1-ⅰ、1-ⅱの両方の条件を達成された場合は計4枚の抽選券が付与されますが、米国株及び日本株の選択可能回数に上限はございません(例:4枚の抽選券すべてを日本株の抽選に使用することも可能) |
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付与条件 | ・ 本プログラムはエントリー不要
特典1 |
特典2は、米国株取引における取引手数料が無料になるキャンペーンです。
期間内にmoomoo証券で初めて証券口座を開設した方を対象に、2か月間取引手数料が無料になります。
詳しい特典内容と付与条件は以下の通りです。
特典内容 | 特典2:米国株式の取引手数料2ヶ月間無料 |
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付与条件 | 特典2 ・キャンペーン期間中に証券口座を開設したユーザーには、自動的に以下の特典が付与されます 米国株式の取引手数料2ヶ月間無料 |
その他このキャンペーンでの注意事項は以下になります。
どれも非常に大切なので、しっかり目を通していきましょう。
その他の注意事項 | 特典1・2共通 ・ポイントサイト経由で口座開設されたお客様は本プログラムの対象外となります。 ・過去に口座解約し、再開設されたお客様は本プログラムの対象外となります。 ・一つのスマートフォン端末に複数人がログインして本プログラムに参加することはできません。必ずお客様ご自身の端末でご参加ください。尚、不正なログインやなりすまし申込が行われたことを検知した場合、当社の任意にて本プログラムの特典付与対象外とする場合がございます。 ・ 本ページ掲載の実施期間以降も、継続してキャンペーンを実施する場合があります。 ・ 今後も継続して同様のキャンペーン(特典内容や条件が異なる場合を含む)を開催する予定です。 ・ 本プログラムの内容は、予告なく変更、中止または延長(一部条件変更を含む)となる場合がございますので予めご了承ください。 ・条件を満たした後、3営業日を経過しても特典が付与されないなどの場合には、お手数ですがカスタマーサービスまでお問い合わせください。 |
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今回のキャンペーンは、今までにmoomoo証券で証券口座を開設したことがある方、解説したことがない方両方が対象になる非常にお得なキャンペーンです。
この機会にmoomoo証券を利用して株取引を行ってみましょう。
moomoo証券の口コミ・評判はどう?メリット・デメリットや手数料も解説
株式投資で企業分析する時に使う指標
上記では初心者でも分析できる企業分析方法を紹介しましたが、これから紹介するのは一般的な投資家が利用している指標です。
企業分析をする時に、業績を見るとPERやPBRといった英語が羅列されているのを見ますよね。
指標がどのような意味を表しているのか理解できていないと、分析できない状態で取引をはじめてしまいます。
これから最低限知っておくべき指標を紹介するので、覚えておきましょう。
PER
PERは会社の利益と株価の関係を表している指標で、割安株かどうか見極めることができます。
PERが低ければ低い程、企業が利益を出しているにも関わらず株価が低いとわかり、逆であれば企業が利益をだしていないにも関わらず株価が高いとなります。
PERの計算式
- PER=株価÷1株あたりの純利益
今後株価が成長していく可能性がある銘柄をPERの数値で見極めることができるので、少額投資で爆益を狙いたい人はPERを必ずチェックしておきましょう。
PERとは?株を買うときには必ずPERをチェックしよう!【初心者向け用語解説】
PBR
PBRはPERと同じ様に割安株かどうか見極められる指標で「会社の純資産と株価の関係」をみることができます。
企業の株主資本からみた割安株の度合いがわかるので、PBRと組み合わせ分析するとより正確な株価予想が可能です。
PBRの計算式
- PBR=株価÷1株あたりの株主資本
PBRが低ければ株価が割安であるとされていて、会社がもし会社を解体しても資金が残って株主の物になる可能性があります。
PBRとは?株式の銘柄選びに必要不可欠な指標を分かりやすく徹底解説
ROE
ROEは企業の収益性を分析することができます。
自己資本は会社が自由に使えるお金となり株主のお金でもあります。
ROEの計算方法
- ROE=当期純利益÷自己資本×100
企業がどのくらい利益をだしたのか確かめることができるので、企業の状況を把握することができます。
ROEとは何か?ROAとの違いや株式投資において重要な指標を徹底解説
株式投資初心者が企業分析する時の注意点
株式投資での企業分析について解説していきましたが、投資初心者が分析するときに注意するポイントがいくつかあります。
企業分析は取引とって大切ですが、間違った分析を繰り返していると負け続けてしまいます。
分析方法も日々修正していく必要があるので、自分の投資スキルに合わせてスキルアップしていきましょう。
消費者目線の考えを捨てない
企業分析を極めていくと企業情報で使われている指標や業績を見て判断しがちになります。
しかし消費者目線での良し悪しの判断を捨ててしまうと、予想外の展開に巻き込まれたり予想外に伸びる企業があって利益を逃したりしてしまいます。
消費者目線の分析は、数値を見るよりあたることがあるので、消費者目線を捨てて分析する方法はおすすめしません。
テクニカル分析も勉強する
企業の動きによって株価は変動しますが、チャート上の分析で利益を得る手法があります。
企業分析だけでは補えない部分もあるので、テクニカル分析もしっかり学びましょう。
テクニカル分析は企業分析などのファンダメンタル的要素が一切ないので、株価の数値と素直に向き合うことができます。
億トレーダーとして有名なBNF氏もテクニカル分析を使って売買判断をしているので、やり方がわからない人は勉強しておきましょう。
株式投資の企業分析は初心者のうちから始めよう
株式投資での企業分析は勝つために必要です。
取引根拠の1つになるので、投資スキルを成長することもできます。
しかし偏った考えで企業を分析したり、大衆が考えている事と全く異なる答えをだしてしまったりすると失敗してしまいます。
絶対に成功する企業分析方法はありませんが、自分で試行錯誤すると勝率を高められるので取引する前に取り組みましょう。