高配当株は、配当利回りが高くインカムゲイン目的の投資に最適の銘柄です。
キャピタルゲインより安定して継続的に利益を狙えるので、長期投資をしている人達から人気を得ています。
今回はおすすめ高配当株ランキングを紹介します。
配当利回りの推移や業績など分かりやすく解説するので、高配当株で投資をはじめたい人は参考にしてください。
高配当株で配当金生活!高配当株の選び方や配当金生活におすすめの銘柄を解説
高配当株おすすめランキング
おすすめ高配当ランキングは下記の通りです。
- 日本郵船
- 淺沼組
- ディア・ライフ
- 日本たばこ産業
- 昭和産業
これから各高配当株のおすすめポイントを紹介していきます。
※本記事で記載している株価や配当利回りはリアルタイムのものを使用している為、市場状況が変わることによって変化する可能性もあります。
【1位】日本郵船(9101)
株価 | 7,960 |
---|---|
配当利回り | 5.3% |
株主優待 | あり |
日本郵船は国際的な海上輸送事業をメインに、総合物流事業「バルク・エネルギー輸送事業」なども事業展開しています。
また不動産の運営なども行っており、2022年3月期(通期)の連結業績予想は売上高24.3%増と好調です。
日本郵船の配当利回り推移は下記の通りです。
日本郵政の配当利回り推移 | |
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年代 | 配当利回り |
2010/3 | 0.11% |
2011/3 | 0.34% |
2012/3 | 0.15% |
2013/3 | 0.16% |
2014/3 | 0.17% |
2015/3 | 0.2% |
2016/3 | 0.28% |
2017/3 | 0% |
2018/3 | 1.4% |
2019/3 | 1.23% |
2020/3 | 3.11% |
2021/3 | 5.3% |
2021/3(予) | 9.8% |
日本郵船の配当利回りを2010年からみていくと、ここ3年間で約40倍に急増していることが分かります。
株主優待も提供しているので、日本郵船は投資家に還元してくれる優良銘柄です。
しかし「こんなに高配当だと裏があるのでは?業績とか大丈夫?」と心配になる人も居ますよね。
決算期 | 売上高 | 営業益 | 経常益 | 最終益 | 修正 1株益 |
1株配 | 発表日 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
18.10-03 | 913,630 | 15,279 | 6,977 | -34,706 | -205.7 | 10 | 19/04/26 |
19.10-03 | 843,618 | 22,860 | 28,467 | 20,006 | 118.5 | 20 | 20/05/25 |
20.10-03 | 886,383 | 54,847 | 167,908 | 117,048 | 693.2 | 180 | 21/05/10 |
予 21.10-03 | 948,619 | 102,067 | 312,754 | 298,681 | 1,767.80 | 600 | 21/11/04 |
業績を見ても2018年頃から経常益や営業益を右肩上がりに伸ばしており、業績の上昇に沿って配当も上がっています。
株価も堅調な動きを見せているので、高配当株を保有したい人は購入を検討してみてください。
【2位】淺沼組(1852)
株価 | 5,320 |
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配当利回り | 5.74% |
株主優待 | なし |
淺沼組は大手ゼネコン会社で大阪に本社があります。
工場や住宅などの建設がメインですが、官庁の土木工事も手広く行っています。
淺沼組の2022年3月期(通期)の連結業績予想では、売上高0.8%増・営業利益0.9%増と好調です。
淺沼組の配当利回りの推移は下記の通りです。
淺沼組の配当利回り推移 | |
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年代 | 配当利回り |
2011/3 | 0.19% |
2012/3 | – |
2013/3 | 0% |
2014/3 | 0% |
2015/3 | 0.13% |
2016/3 | 0.17% |
2017/3 | 0.31% |
2018/3 | 0.40% |
2019/3 | 6.22% |
2020/3 | 5.72% |
2021/3 | 5.74% |
2021/12(予) | 6.81% |
淺沼組の配当利回りは6.81%と高く、東証1部の平均利回り1.83%を大きく上回っています。
株主優待は実施していませんが、高額配当を貰えるので配当目的で投資する人におすすめです。
淺沼組の業績を紹介します。
決算期 | 売上高 | 営業益 | 経常益 | 最終益 | 修正 1株益 |
1株配 | 発表日 |
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2018.03 | 143,434 | 7,953 | 7,609 | 5,221 | 623.3 | 16 | 18/05/11 |
2019.03 | 135,713 | 5,700 | 5,616 | 4,178 | 504.9 | 153 | 19/05/10 |
2020.03 | 141,472 | 6,601 | 6,509 | 4,300 | 533.5 | 216 | 20/05/14 |
2021.03 | 138,934 | 5,291 | 5,364 | 4,138 | 513.5 | 257 | 21/05/14 |
予 2022.03 | 140,000 | 5,340 | 5,280 | 4,170 | 516.6 | 363 | 21/11/18 |
売上高・営業益・経常益ともに上昇しており、今後も株価上昇を期待できる銘柄です。
【3位】ディア・ライフ(3245)
株価 | 530 |
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配当利回り | 6.22% |
株主優待 | あり |
ディア・ライフは不動産開発を行っており、都内を中心に展開しています。
また人材派遣やコールセンター業務も手がけており、2022年9月通期の連結業績目標が経常益21.5%増と強気な姿勢を見せています。
ディア・ライフの配当利回りの推移を紹介します。
ディア・ライフの配当利回り推移 | |
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年代 | 配当利回り |
2018/9 | 5.18% |
2019/9 | 5.53% |
2020/9 | 4.56% |
2021/9 | 6.22% |
2021/12(予) | 6.40% |
ディア・ライフの配当利回りは2021年9月時点で6.22%と高く、東証1部の平均利回りを大きく上回っています。
またディア・ライフは2022年9月期の配当を増配する予想を発表しており、2期連続増配の見通しです。
今後も高配当株として、保有をおすすめできる銘柄です。
【4位】日本たばこ産業(2914)
株価 | 2,328 |
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配当利回り | 7.33% |
株主優待 | あり |
日本たばこ産業は「JT」と呼ばれている企業で、たばこ事業の印象を持っている人が多いです。
日本たばこ事業は勿論のたばこ事業をメインにしていますが、飲料事業や加工事業なども展開しています。
日本たばこ産業の配当利回り推移は下記の通りです。
日本たばこ産業の配当利回り推移 | |
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年代 | 配当利回り |
2010/3 | 1.67% |
2011/3 | 2.26% |
2012/3 | 2.15% |
2013/3 | 2.27% |
2014/3 | 2.96% |
2015/3 | 3% |
2016/3 | 2.64% |
2017/3 | 3.38% |
2018/3 | 3.86% |
2019/3 | 5.73% |
2020/3 | 6.33% |
2021/3 | 7.33% |
2021/12(予) | 6.04% |
日本たばこ産業は景気変動の影響を受けにくいディフェンシブ銘柄としても人気で、安定してインカムゲインを狙うことができます。
ただし2021年12月期は増配がストップしており、上場以来続いていた連続増配記録が止まってしまいました。
増配がストップしたとはいえ、6.04%の配当利回りは他の銘柄と比べても高いので、今後の市場状況や企業業績を見つつ保有することをおすすめします。
日本たばこ産業(JT)の株主優待は自社商品を貰える?優待内容や特典が到着する日時を解説
【5位】昭和産業(8103)
株価 | 2,626 |
---|---|
配当利回り | 3.05% |
株主優待 | あり |
昭和産業は三菱グループの中堅商社で、政策保有株式の一部売却されたことによって増配が決定しました。
配当利回りは2021年12月3日時点の予想で14.6%と高く、一時的ではありますが高配当株になっています。
昭和産業の配当利回り推移は下記の通りです。
昭和産業の配当利回り推移 | |
---|---|
年代 | 配当利回り |
2011/3 | 1.92% |
2012/3 | 1.5% |
2013/3 | 1.45% |
2014/3 | 1.98% |
2015/3 | 1.8% |
2016/3 | 2.2% |
2017/3 | 1.96% |
2018/3 | 2.02% |
2019/3 | 2.25% |
2020/3 | 11.24% |
2021/3 | 3.05% |
2021/12(予) | 14.06% |
昭和産業の配当利回り推移を見ていくと、今回の増配が一時的ということがわかります。
長期的な保有というよりも、短期間で株価上昇とインカムゲインを狙っていく方が良いでしょう。
配当利回りの推移をみると、継続的な増配の可能性は低いです。
高配当株に投資する注意点
おすすめの高配当株を紹介していきましたが、高配当株に投資する時はいくつか注意しておくべきポイントがあります。
安定した収益をだせる反面、リスクを考慮した立ち回りが必要になるので、これから紹介する注意点を抑えて高配当株を購入しましょう。
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元本割れのリスク
高配当株は配当利回りが高く、権利確定日までに株を保有していれば配当金を貰えます。
しかし買った時の値段より株価が下落してしまうと変動での損失が発生し結果資産が増えないケースもあります。
高配当株であっても元本割れのリスクがあるので、株価の動向をチェックしながら購入タイミングを考えましょう。
業績赤字の企業は注意
業績が赤字になってしまう企業で、高配当を出している企業は会社が赤字なのに配当金を出している状態です。
配当金は会社の利益の一部から支払われているのが基本なので、利益以上の配当金が発生していると企業に問題がある恐れがあります。
配当金が利益のうちどのくらいの割合を占めているか確認するには配当性向をみると分かります。
また赤字に度々なってしまう企業は、配当金の減配も考えられるので、安定したインカムゲインを貰えないケースもあります。
配当利回りだけでなく、会社の業績もチェックして安定した利益を出せている企業を厳選しましょう。
おすすめの高配当株でインカムゲインを狙おう
国内株式での高配当株の目安は配当利回り4%以上です。
日本株は配当金の低いものが多いと思われている人もいますが、実際にスクリーニングしてみると高配当銘柄は豊富に存在します。
しっかり銘柄を調べて投資すると、利益を充分出すこともできます。
インカムゲインはキャピタルゲインと違い、安定性があるので初心者でも大きな失敗を回避しつつ安定した収益を狙うことができます。
高配当株に投資してみたい人は、今回紹介した銘柄の購入を検討してみてください。
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