ネット証券ではFXや株式といった取引をおこなうことができます。
投資をはじめるにあたって証券口座は必須となりますが、口座開設には審査があります。
今回はネット証券の口座開設での審査基準について詳しく解説します。
投資をはじめる人にとって口座開設の審査は不安要素の1つになっている人が多い傾向にあります。
「口座開設を考えているけど審査が不安」、「借金があるから審査に通るか不安」という人
は参考にしてください。
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各ネット証券会社の口座開設での審査基準
各ネット証券会社の信用取引口座の審査基準を紹介します。
ネット証券会社は上記で挙げている共通基準とは別に、独自の審査基準があります。
投資経験のない初心者だと口座開設の審査に落ちてしまう証券会社もあるので、口座開設するまえに確認しておきましょう。
- 楽天証券
- SBI証券
- マネックス証券
- 松井証券
- auカブコム証券
楽天証券
取引手数料 | |||
---|---|---|---|
取引金額 | 10万円 | 50万円 | 100万円 |
約定金額ごと | 99円 | 275円 | 535円 |
1日定額制 | 0円 | 0円 | 0円 |
0コース(信用取引込) | 0円 | 0円 | 0円 |
積立NISA | 195銘柄 |
---|---|
投資信託 | 2,613本 |
外国株 | 米国株式(4,810銘柄)/中国株式/ASEAN株 |
ポイント投資 | 楽天ポイント |
取引ツール(PC) |
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スマホアプリ |
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楽天証券の信用取引口座の審査基準は以下の通りです。
- 総合取引口座または法人口座を開設している
- インターネットをご利用になれる環境にある (仲介業者経由のお客様を除く)
- ご自身のメールアドレスをもっている
- 登録の電話番号に間違いがなく、常時連絡をとることができる
- 他社を含め、信用取引あるいは一定の現物株式取引の投資経験がある
- 金融資産が100万円以上ある
- 年齢が80歳未満であること
引用元:楽天証券・「信用取引をはじめるには」より
楽天証券は金融資産が100万円以上である必要があります。
ネット環境を利用できる場所も確保する必要があるので注意しましょう。
信用取引口座は、投資経験が必要なので、投資初心者は信用取引口座ではなく現物取引ができる口座開設をまず開設しましょう。
楽天証券のおすすめポイント
証券で口座開設を行うにあたって、おすすめするポイントをまとめると以下の点が挙げられます。
- 楽天ポイントで投資ができる
- 取引毎に楽天ポイントが貯まる
- 取扱い品数が豊富
楽天証券は、楽天市場や楽天トラベルなどのサービスを展開している楽天グループが運営を務めている証券会社です。
取り扱っている投資商品数や金融商品数が豊富で、その中には、他所では扱っていない取引も楽天証券では可能にしています。
取引毎に楽天ポイントが貯まり、それを1Pt=1円で投資に回すことができたり、楽天サービス利用時に使用することも可能です。
楽天証券の評判・口コミはどう?楽天ポイントで投資できる仕組みや口座開設手順を解説
SBI証券
取引手数料 | |||
---|---|---|---|
取引金額 | 10万円 | 50万円 | 100万円 |
約定金額ごと | 99円 | 275円 | 535円 |
1日定額制 | 0円 | 0円 | 0円 |
積立NISA | 208銘柄 |
---|---|
投資信託 | 2,683本 |
外国株 |
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ポイント投資 |
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取引ツール(PC) |
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スマホアプリ |
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SBI証券の信用取引口座開設の審査基準は以下の通りです。
- 年齢75 歳未満の成人であること(未成年は開設不可)
- 当社より常時連絡がとれること
- 信用取引のルール、「信用取引口座設定約諾書」、「信用取引に関する覚書」、および「信用取引の契約締結前交付書面」を十分に理解されていること
- 十分な金融資産や証券知識があること
- 株式の投資経験があること
- 当社に既に口座開設されていること
- 登録金融機関業務に従事されていないこと
- 金融商品仲介業を営んでいないこと
- 金融商品仲介業務に従事されていない
- 証券担保ローン(コムストックローン・SBI証券またはSBISL証券担保ローン)をご契約されていないこと
- FX株券担保サービスをお申し込みされていないこと
引用元:SBI証券・信用取引口座開設の審査基準は?より
SBI証券の信用取引口座では、投資経験が必要となります。
投資経験が無い人や未成年は口座開設の審査に落ちてしまうので注意してください。
信用取引は現物取引よりリスクのある取引になります。
SBI証券では損失リスクに対応できる人のみ口座開設できる仕様となっています。
SBI証券のおすすめポイント
SBI証券で口座開設を行うにあたって、おすすめするポイントをまとめると以下の点が挙げられます。
- 投資商品の大半を網羅している
- IPOの取扱が多い
- 手数料が業界最安値水準
SBI証券は、国内シェアNO.1を誇るネット証券です。
取り扱っている投資商品はね投資家が求める商品のすべてを網羅しており、それに付随して、購入できる金融商品の取扱数も豊富です。
様々な金融商品の買い付けができるため、投資家が考える最良な投資スタイルの実現と寛容成果の実現を可能にしています。
SBI証券の評判・口コミはやばい?口座数NO.1の理由やメリット・デメリットを徹底解説
マネックス証券
取引手数料 | |||
---|---|---|---|
取引金額 | 10万円 | 50万円 | 100万円 |
約定金額ごと | 99円 | 275円 | 535円 |
1日定額制 | 550円 | 550円 | 550円 |
積立NISA | 167銘柄 |
---|---|
投資信託 | 1,520本 |
外国株 | 米国株式(5,000本以上) 中国株式 |
ポイント投資 | マネックスポイント |
取引ツール(PC) |
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スマホアプリ |
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マネックス証券の信用取引口座の審査基準は以下の通りです。
- マネックス証券に証券総合取引口座をお持ちであること。
未成年でないこと。 - マネックス証券の定める「最低保証金」についてご理解いただいていること。
- 信用取引の経験、又は現物株式の投資経験があり当社が別に定める基準を満たしていること。
- 取引規定や約諾書などの必要書類を読み、各種ルールをご理解いただいていること。
- お客様ご自身がインターネットをご利用できる環境にあること。
- 常に、電話および電子メールにより連絡が取れる状況であること。
- 氏名、住所、電話番号、生年月日、職業(勤務先を含む)、電子メールアドレス等が正しく登録されていること。
引用元:マネックス証券・信用取引口座開設の審査基準は?より
マネックス証券では特に金融資産に関する規定を明記していません。
投資経験がある人でネット環境が整っていれば利用することができます。
マネックス証券のおすすめポイント
マネックス証券で口座開設を行うにあたって、おすすめするポイントをまとめると以下の点が挙げられます。
- 手数料が安い
- 基本無料で利用できるツールを多数用意している
マネックス証券は、前述した2社に並ぶ大手ネット証券の1つです。
突出すべき特徴は、海外株式の取扱件数が他所よりも秀でており、米国株では約4,500以上もの銘柄を取り扱っています。
加えて、取引手数料も安価です。
また銘柄別の情報も随時提供してくれるので、情報不足に陥る心配がありません。
マネックス証券の評判・口コミはどう?米国株投資におすすめの理由や口座開設手順も解説
松井証券
取引手数料 | |||
---|---|---|---|
取引金額 | 10万円 | 50万円 | 100万円 |
約定金額ごと | 0円 | 0円 | 1,100円 |
1日定額制 | – | – | – |
つみたてデビュー応援総額1億円還元キャンペーン
積立NISA | 199銘柄 |
---|---|
投資信託 | 1,715本 |
外国株 | 米国株式(1,832銘柄) |
ポイント投資 | 松井証券ポイント |
取引ツール(PC) |
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スマホアプリ |
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松井証券の信用取引口座の審査基準は以下の通りです。
- 18歳以上であること
- 23歳未満の場合、職業が学生、無職、パート・アルバイトでないこと
- 現物株式の投資経験が1年以上あること(※当社以外の証券会社での経験も通算します)
- 「信用取引の契約締結前交付書面」、「信用取引規程」、制度・無期限信用取引ルール、短期信用取引ルールおよび「重要事項のご説明」の内容をご理解いただいていること
- 「信用取引口座設定約諾書」、「PTS信用取引に係る合意書」、「一般信用取引に関する確認書」を差入れること
- 現金または有価証券(代用評価額)の合計で30万円以上のお預りが必要であるという条件を承諾すること
- 常時、電話連絡がとれること
- 投資目的および資金の性格に適合した取引を行っていただけること
- 空売りに一定の制限がかかることをご了承いただけること
- 投資目的および資金の性格に適合した取引を行っていただけること
- 十分な金融資産(100万円以上)があること
- 投資目的および資金の性格に適合した取引を行っていただけること
- 空売りに一定の制限がかかることをご了承いただけること
- 日本証券業協会の協会員の従業員、金融商品仲介業者の従業員、個人の金融商品仲介業者に該当しないこと
- 当社からお送りする書面がご登録いただいているご住所に確実に到着すること
引用元:松井証券・証券口座申込受付基準(商品)より
松井証券で、信用取引を行うには、「1年以上の現物投資経験があること」と、「金融資産が100万円以上あること」の2つを満たしている必要があります。
投資経験は、松井証券が取り扱っている現物投資の実績・経験が条件クリアの1つに含まれているので、投資初心者は現物投資経験が詰める総合取引口座の開設から入るのが最適です。
松井証券のおすすめポイント
松井証券で口座開設を行うにあたって、おすすめするポイントをまとめると以下の点が挙げられます。
- 25歳以下は手数料が無料
- 数千円単位から取引が始められる
- 充実したサポート体制を敷いている
松井証券は、数ある証券会社の中でも、経営実績・経験ともに豊富な老舗企業です。
その長年の経験と実績で積み上げたウハウを活用して、充実したサポート体制を敷いています。
電話受付はもちろんのこと、メールやリモート通話により質疑応答など、あらゆる手段を用いて投資家の悩みを解決してくれます。
さらに、松井証券で金融商品を購入した際に発生する手数料は、他所よりも安価で、1日の約定金額が50万円以下なら基本無料です。
加えて、25歳未満の投資家なら1日の約定金額が50万円以上になっても基本無料で取引が行えます。
松井証券の評判・口コミはどう?サービス内容や取引手数料の評価を徹底調査
auカブコム証券
取引手数料 | |||
---|---|---|---|
取引金額 | 10万円 | 50万円 | 100万円 |
約定金額ごと | 99円 | 275円 | 535円 |
1日定額制 | 0円 | 0円 | 0円 |
国内現物株式手数料全額キャッシュバックキャンペーン
積立NISA | 202銘柄 |
---|---|
投資信託 | 1,634本 |
外国株 | 米国株式(1,800銘柄以上) |
ポイント投資 | Pontaポイント(投資信託・プチ株買付に利用可能) |
取引ツール(PC) |
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スマホアプリ |
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auカブコム証券の信用取引口座の審査基準は以下の通りです。
- 18歳以上であること
- すでに当社に証券口座を開設していること
- インターネットの利用ができる環境が整っていること
- 電子メールアドレスを持っていること
- 常時連絡が取れる連絡先を登録していること
- 十分な年収があること、かつ十分な金融資産を保有している
- お客さま基本情報の投資目的が「収益性重視」または「安定性・収益性重視」であること
- 株式(現物・信用)・先物・オプション・CFD・外国為替証拠金取引のいずれかのご経験があり、かつ本取引に関する知識があること
引用元:auカブコレ証券・信用取引口座開設基準より
auカブコム証券で信用取引口座を開設するには、「十分な年収と金融資産を保有していること」と、「現物取引等の投資経験及び、信用取引に対する知識があること」の2点をクリアしていなければ、信用取引口座の開設は難しいです。
また審査基準の年収と保有資産、投資経験年数には、具体的な数値、目安が記載されていません。
おおよその目安として、年収350万円以上で保有資産額100万円以上かつ、投資経験が1年以上あれば、審査基準の標準には達するでしょう。
また投資経験を積むなら、見物取引等ができる口座をauカブコム証券で開設してしまえば、基準下の「口座所有の件」と「投資経験」の2つを満たせます。
auカブコム証券のおすすめポイント
auカブコム証券で口座開設を行うにあたって、おすすめするポイントをまとめると以下の点が挙げられます。
- 独自の割引特典を用意している
- プチ株の買付手数料が無料
- Pontaポイントで投資できる
auカブコム証券では、他所にはない独自の割引特典を用意しているので、条件を満たせば、ローコストで資産運用が行えます。
例えば、非課税制度のNISA対応の口座開設を行えば、NISA割が適用され、最大5%の割引が適用されます。
そのほかにもauユーザー割りや、シニア割など計5種類の割引サービスを展開しています。
お得な形で取引を行いたい方におすすめです。
auカブコム証券のつみたてNISAはお得?メリットやポイント、口座開設方法を徹底解説
全ネット証券会社共通の口座開設の審査基準
各ネット証券会社によって口座開設の審査基準は異なりますが、共通している部分もあります。
全ネット証券会社に共通している口座開設の審査基準をクリアしていない場合は、証券口座を開設することは不可能です。
- 反社会勢力でないこと
- 金融業界の役員ではないこと
- 余剰資金・収入がある
証券口座で投資をはじめる人の多くは、上記の基準を満たしているので問題ないでしょう。
各基準について詳しく説明します。
反社会勢力でないこと
暴力団に所属している人や国際テロリストに所属している人は、証券の口座開設をすることはできません。
詐欺やマネーロンダリングに悪用される可能性が高いことが理由で、銀行口座でも同じような基準を挙げています。
実際に反社会勢力の人たちが、自身の身分を公表して口座開設することはないのでバレずに口座開設している人もいます。
しかし証券会社側が、反社会勢力であると判明すれば即凍結となります。
金融業界の役員ではないこと
金融商品を取り扱っている仕事をしている人は、証券会社の口座を開設することができません。
金融商品取引法では、明確に禁止とされていませんが一般人と比べて有益な情報を得やすい立場にあるので証券会社が禁止しています。
有益な利益が得られやすい状況は、インサイダー取引の可能性もでてきます。
日本証券業協会も、機証券会社の従業員や銀行の従業員が取引することを禁止していたので、金融業界で仕事をしている人は口座開設の申し込みをしても落ちる可能性が高いです。
余剰資金や収入があるか
余剰資金の金額や収入の金額に明確な基準はありませんが、全てのネット証券会社は余剰資金や収入面を見ています。
投資は利益を得ることもありますが、損失することもあります。
損失によって生活できなくなる環境になってしまう人は口座開設することができません。
余剰資金や収入の基準は各ネット証券によって異なりますが、どの証券会社も余剰資金と収入面はみていることを把握しておきましょう。
多くの証券会社共通の口座開設の審査基準
前証券口座共通とまではいかないものの、多くの証券会社で規定されている口座開設時の審査基準を紹介します
証券会社によっては独自の基準を設けていることがあるため、口座開設前にはその証券会社の基準をしっかりと確認し、投資家それぞれの条件に合った証券会社を選ぶことが重要です。
- 日本国内に在住していること
- 金融商品取引業者の役員や従業員でないこと
- 満18歳以上もしくは20歳以上であること
- 投資商品のリスクを理解していること
日本国内に在住していること
証券口座を開設するための基本条件の一つとして、多くの証券会社が「日本国内に居住していること」を設定しています。
顧客の身元確認や法律に基づく手続きを円滑に進めるための措置です。
海外に居住している場合、国際法の遵守やリスク管理の観点から、口座開設が難しくなることがあります。
ただし、一部の証券会社では海外在住者でも開設できるケースがあります。
その場合でもすべての国で認められているわけではなく、居住国による制限が存在することが一般的です。
また、海外転勤などで住所が変わる場合には、再度証券会社への手続きが必要になることがあります。
金融商品取引業者の役員や従業員でないこと
「金融商品取引業者の役員や従業員でないこと」も審査基準として多く見られます。
これは、金融商品取引業者の内部者が市場に影響を与える情報を不正に利用するリスクを防ぐための措置です。
例えば、証券会社や投資信託委託会社の役員や従業員は、一般投資家と比べて市場の内部情報に簡単にアクセスできる立場にあります。
公平性を保つ観点から、金融商品取引業者の役員や従業員の証券口座開設が制限されることがあるのです。
日本証券業協会などの業界団体でも同様の規制が設けられており、金融業界で働く人々の口座開設基準は厳しい傾向にあります。
満18歳以上もしくは20歳以上であること
証券口座の開設には多くの場合年齢の規定があり、年齢が一定以上もしくは一定以下であることが求められます。
多くの場合、満20歳以上という条件が設けられていますが、中には18歳以上であれば開設可能な証券会社も存在します。
また上限年齢を設定している会社もあり、例えば70歳未満であること等も条件になることがあります。
未成年者が証券口座を持つ際には、親権者が代理で申し込みを行うことが一般的です。
投資商品のリスクを理解していること
投資は様々なリスクを伴います。
市場の価格変動により投資資金を減少させる可能性もあるため、証券会社は顧客が投資商品のリスクを十分に理解していることを確認します。
そのため口座開設時には投資経験の有無が問われることもあります。
また、投資家は重要事項説明書を自ら読み、株取引の性質やそれに伴うリスクを把握する必要があります。
リスクへの理解は、投資家自身の資産を守るだけでなく、市場の安定にもかかわります。
投資のリスクを理解していることは、証券口座を開設する上で非常に重要な審査基準の一つとなっています。
証券口座開設に審査基準が必要な理由
口座開設の申込と本人確認書類を提出すると、証券会社の方で口座開設の可否を判断する審査が実行されます。
審査の基準は、証券会社ごとに基準点が異なるうえ、基準を満たしていても特定の理由から口座開設が断られてしまうケースもあります。
口座開設を行うのに、なぜ審査を実行する必要があるのかという理由を解説します。
- 「適合性の原則」に則っているため
- マネーロンダリング防止のため
- 不正取引を防止するため
「適合性の原則」に則っているため
2つ目は、「適合性の原則」に則っているためです。
適合性の原則とは、前述した金融商品取引法の第40条に記載されている法令の1つで、主に「顧客の知識、経験、財産の状況及び金融商品取引契約を締結する目的に照らして不適当と認められる勧誘を行ってはならない」ことに則って実施しています。
なお、これに違反した場合、証券会社側が損害賠償の対象になります。
よって、「適合性の原則」を遵守するためにも、口座開設前に審査を実施するのが必要不可欠ということです。
マネーロンダリング防止のため
マネーロンダリングとは資金洗浄ともいい、犯罪活動によって得られた資金の出所を隠し、合法的な資金のように装う行為です。
証券市場は資金の流れが複雑でグローバルに広がっているため、マネーロンダリングのリスクが高いとされています。
口座開設の際の厳格な審査は、これら不正資金の流入を防ぐための重要な役割を果たしています。
証券会社は、顧客の身元確認や資金の出所に関する情報を求めることがあり、これにより疑わしい取引を未然に防ぐことが可能となります。
不正取引を防止するため
証券市場では大きな資金が動くため、特には不正取引や詐欺行われることもあります。
不正行為は市場の透明性を損ない、証券会社の信用問題にも関わります。
口座開設の審査プロセスを通じて、証券会社は投資家の背景や投資目的を理解し、不正な意図を持つユーザーから市場を守っているのです。
不正取引を未然に防ぐことは、市場の健全性を維持し、投資家の利益を保護するためにも不可欠です。
ネット証券の口座開設の審査に落ちてしまう原因
ネット証券の総合口座の口座開設審査に落ちてしまう時、考えられる原因は以下の通りです。
- 投資経験が浅い
- 余剰資金がない
基本的に信用取引口座では、投資経験の必要がありますが総合口座では投資経験の有無は規定にありません。
しかし証券会社によっては、現物取引においても投資経験のある人でなければ取り扱い不可能のところがあるので注意してください。
投資経験が浅い
信用取引口座の場合は、現物取引と違ってレバレッジをかけることができるので、損失リスクが高くなります。
そのため投資初心者が信用取引口座を開設すると、審査落ちしてしまう可能性が高いです。
投資初心者は現物取引からはじめて、投資の実践経験を積んだ後に信用取引口座の開設に挑戦するのがおすすめです。
資金不足
証券会社の総合口座でも資金面は審査基準にはいっています。
証券会社では口座開設の審査落ちした場合、内容を明確に開示してくれません。
しかし多くの審査落ちの原因は資金不足となっています。
余剰資金の確保や収入が不安定な人は、総合口座の審査にも落ちる可能性があります。
無職でも証券口座は開設できる!申し込む方法と注意点を解説!選ぶコツやおすすめの証券会社も徹底ご紹介
口座開設の審査に通過するポイント
ネット証券の口座開設の審査に落ちない為には、口座開設に申し込む前に事前確認する必要があります。
投資資金を保有しているか、収入面は安定しているか確認しておきましょう。
資金不足が不安な人は、一度資金をある程度貯めて口座開設するか、1株サービスをおこなっている証券会社で口座開設してみましょう。
- 収入面を安定させる
- 情報は正しく記入する
収入面を安定させる
資金面に不安をもっている人は、余剰資金を貯めてから口座開設をしましょう。
口座開設を申し込む際に余剰資金について回答する項目があります。
嘘の情報を記入して口座開設することもありますが、足りない資金で大損してしまった時に失敗してしまいます。
投資する資金は失っても生活できる資金ではじめるのが前提なので、ある程度資金を貯めてから口座開設することをおすすめします。
情報は正しく記入する
当たり前のことですが、申込み内容に正しい情報を記入していないと審査に落ちます。
自分の名義で口座開設していない人は100%落ちてしまうので、正しい情報と自分名義で口座開設しましょう。
年齢を詐称しても本人確認書類の提出でばれてしまいます。
基本情報の記入ミスで審査落ちになることはありませんが、口座開設までに時間がかかってしまうので注意しましょう。
口座開設の審査に落ちた場合の対処法
証券口座の開設審査は、投資家の信用性や資産状況を評価する重要なプロセスです。
しかし、時には審査に落ちてしまうこともあります。
ここでは口座開設の審査に落ちた場合の対処法を紹介します。
- 証券会社を変えて申し込む
- 同じ証券会社に再申し込みする
証券会社を変えて申し込む
審査基準は証券会社ごとに異なるため、一度落ちたからといって諦める必要はありません。
他の証券会社に申し込むことで、新たなチャンスを得られる可能性があります。
ただし証券口座の申し込み履歴は一定期間信用情報として残るため、申し込み間隔は空けるのがおすすめです。
履歴がクリアになるまで待つことで、次の申し込み時に信用情報に問題が生じるリスクを減らすことができます。
同じ証券会社に再申し込みする
審査に落ちた理由が書類の不備や手続きのミスであった場合、それらを修正し再度申し込むことも一つの方法です。
また同じ証券会社に再申し込みを考える場合、金融資産の増加や収入状況の改善など、状況が改善していれば審査通過の可能性も高まります。
ただし、証券会社によっては審査に落ちた理由を開示しない場合もあるので、不明点は積極的に問い合わせ、状況を確認しましょう。
いずれの方法を選択するにせよ、自身の現状を正確に把握し、適切なタイミングで再申し込みを行うことが、証券口座開設の成功に繋がります。
各証券会社の審査日数
各証券会社の審査にかかる日数の比較は以下の通りです。
なお、どの証券会社でも申し込み方法は「ネット」「郵送」となっていますが、「ネット」での申し込みの方が早いため「ネット」で申し込みを行った場合の比較となっています。
会社名 | SBI証券 | 楽天証券 | マネックス証券 | auカブコム証券 | GMOクリック証券 | 松井証券 | LINE証券 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
審査日数 | 翌営業日以降 | 翌営業日以降 | 翌営業日以降 | 翌営業日以降 | 2営業日以降 | 4営業日以降 | 翌営業日以降 |
「郵送」での申し込みは、どの証券会社でも1種間程度ですが書類に不備があった場合、再提出などでさらに時間がかかる恐れもあるため、「ネット」での申し込みがおすすめです。
FX口座の審査基準
FX口座の審査基準は、基本的には証券口座と同じですが、満20歳以上の方のみが口座開設できるなど、多少異なる点もあるためFXの口座開設を行う証券会社で確認しておきましょう。
またFXの場合、レバレッジをかけて取引を行うことができるため余剰資金にも注意が必要です。
レバレッジとは、自己資金以外に証券会社から借り入れた資金を利用することで利益を高める効果がある一方で、損失が出た場合、レバレッジをかけていない時に比べて損失額が大きくなります。
そのため証券会社は、損失額を払えるほど資金を保有しているか確認しています。
ただ、FXの口座開設の審査内容は電話での確認などは無く自己申告で行われますが、虚偽の申告は絶対にやめましょう。
証券会社の口座開設の審査に関するよくある質問
証券会社の口座開設の審査に関するよくある質問は以下の通りです。
- 口座開設に落ちてしまった場合の対処法は?
- 学生や未成年は審査に通らない?
- 無職やアルバイトでも審査は通る?
それぞれ解説します。
口座開設の審査に落ちてしまった時の対処法は?
口座開設に落ちてしまった場合、もう1度同じ証券会社の口座開設を申し込むか別の証券会社の口座開設を申し込むことになります。
同じ証券会社で口座開設を行いたい場合、審査に落ちた原因にもよりますが、金融資産の増加や年収の増加などのタイミングで申し込むことで審査に通過する可能性が上がります。
学生や未成年は証券会社の口座開設の審査に通らない?
証券会社の口座開設は、満18歳以上(高校生不可)であることが条件になっている場合がほとんどです。
そのため、満17歳以下の方や未成年の方で口座開設を行いたい場合は、各証券会社で「未成年口座」を開設しましょう。
未成年口座は、学生や未成年の方を対象としている口座です。
ただ、未成年口座を開設したい場合、未成年者が口座開設の手続きを行うことはできません。
未成年口座を開設したい場合、親権者の方が口座開設の手続きを行う必要があります。
また、親権者が未成年口座を開設する場合、親権者本人が開設する証券会社の口座を持っていることが条件の場合がほとんどのため注意が必要です。
無職やアルバイトでも口座開設の審査は通る?
無職やアルバイトでも口座開設の審査は通ることができます。
証券会社は、反社会的勢力や同業の証券会社に勤務している場合を除き、職業によって口座開設ができるか否かを決めることはできません。
そのため、無職の方やアルバイトの方でも安心して口座開設の申し込みを行いましょう。
無職でも信用取引はできる?無職でも審査に通るポイントを徹底解説!無職の方におすすめ証券会社の審査基準もご紹介
ネット証券の口座開設の際はまず審査基準を確認しよう
証券口座開設時の、主な口座開設基準や申込時の注意点、口座開設審査に落ちてしまった時の対処法などについて解説しました。
ネット証券会社の口座開設の審査基準は、各ネット証券によって内容が異なります。
ただ、特に共通して見られている部分として余剰資金の有無は要チェックです。
余剰資金をある程度保持した状態の方が、口座開設審査に通りやすい傾向があります。
また信用取引といった現物取引よりリスクの高い取引は、口座開設条件として投資経験が必要となっています。
初心者がいきなり信用取引口座を開設するのは難しいので、最初は現物取引で利益を増やしていきましょう。