投資信託を始める最初の一歩にて、「どの金融機関で購入するか」という疑問を持つ方は多いでしょう。
投資信託は多岐にわたる金融機関や、銀行、郵便局などで取り扱われています。
販売会社によって、取り扱う投資信託の商品銘柄、購入時の手数料、運用に関する相談サービスなど特徴が異なるため注意が必要です。
本記事では、投資信託を取り扱う機関やおすすめのネット証券を中心に紹介します。
投資スタイルやニーズにマッチする金融機関の選定は重要なため、投資信託を購入する際の正しい選択方法を初心者の方も把握しておきましょう。
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投資信託の魅力は?
「投資信託(ファンド)」は、「専門家が投資家から集めた資金を1つに集め、資産として株や債券に投資する金融商品」です。
運用方法は投資信託ごとの特色を活かして、専門家が判断します。
しかし、投資信託の成果は常に一定ではありません。
市場の動向や外部縮小に影響があり、時には期待通りの収益を上げることもあれば、投資元本を下回ってしまうこともあります。
元本保証された商品ではないという点を把握しておきましょう。
続いて、投資信託で資産運用を行う魅力を紹介します。
- 投資の専門家による運用代行
- 比較的少額から始められる
- 分散投資を行いやすい
投資の専門家による運用代行
個人で株式や債券の投資知識・方法を習得するのは困難です。
一方で、投資信託は金融や経済のエキスパートが投資家から募った資金を最適な方法で運用します。
個人での運用が難しい外国株式や債券、さらに特定の金融商品も投資対象のため、簡単に投資することができます。
比較的少額から始められる
投資信託の基準価額は1万口ごとに設定されています。
一方、株式は通常100株単位での取引が一般的で、1株が1,000円なら10万円必要です。
しかし投資信託の多くは1万口で1万円程度のため、20代や30代の若い世代でも手が出しやすい価格帯です。
ネット証券の中には最低購入金額100円からでも始められるため、少額で取引したい方は事前に調べておきしょう。
分散投資を行いやすい
投資信託は、分散投資に適した金融商品としても知られています。
資産運用を行う際はリスク回避が最優先で、一つの企業株だけに投資すると、企業のリスクに依存する可能性があり、結果的に大損する危険性も。
一つの企業に依存した結果、損益を生むリスクを回避するため、投資の専門家は「分散投資」を推奨しています。
投資信託では、安全に投資をする際のポイントである、「長期・積立・分散」が行いやすい金融商品です。
株式やFXなどのハイリスク商品よりも、リスク軽減を意識した資産運用ができるでしょう。
投資信託を購入するなら?
投資信託を購入する場合、店頭の担当者から紹介を受けて購入する「対面販売」、インターネット上で銘柄を選択する「ネット販売」があります。
販売方法によって特徴があるため、以下のポイントから紹介します。
- 対面販売
- ネット販売
対面販売
証券会社や金融機関の窓口にて対面販売を受ける場合は、金融のプロへ運用アドバイスや銘柄相談が可能です。
個人に担当者がつくケースもあり、初心者の方も気軽に資産運用について相談できる点は大きなメリットでしょう。
銀行や証券会社、保険会社での相談も可能のため、近隣の店舗を気軽に訪問してください。
ネット販売
ネットでの投資は、自らのペースで銘柄を調査・選択することが可能で、時間や場所に縛られずに24時間365日、いつでも注文が可能です。
平日で金融機関の店舗へ訪問が難しい方でも、オンライン上で気軽に投資ができます。
さらに、多くのネット証券では、投資に関する情報も豊富に提供され、情報収集も簡単に行えます。
特に、ネット証券の取引手数料は格安で、証券会社や金融機関の実店舗での取引と比較しても、ネット証券の方が低く設定されているため、コスト削減にもなるでしょう。
投資信託を購入できるのは?
投資信託を購入するには、特定の機関にて購入する必要があります。
以下の一覧から、各機関の特徴を紹介します。
- 郵便局
- 銀行
- 証券会社
- ネット証券
郵便局
郵便局(日本郵便株式会社)での投資信託は、1万円からの購入が可能です。
また、投資信託での資産運用を検討している方に向けて、仕組みや個別商品の説明に関するセミナーを開催されています。
詳しくは、郵便局のHPからセミナー申し込み画面をご確認ください。
銀行
現在の金融業界では、多くの銀行が投資信託の取り扱いを拡大しています。
店舗での窓口サービスや販売員による訪問販売、さらに電話窓口も利用可能です。
一部の銀行では、インターネット上での取引を実施し、ユーザーはいつでも手軽に投資信託の購入:管理ができます。
証券会社
証券会社は、投資信託の商品数が幅広く、専門家からの詳細なアドバイスを元に最適な商品を選択可能です。
多くの証券会社では、店舗での申し込みや担当者による訪問販売、さらに電話窓口サービスを提供しています。
銀行と同様、ネット取引に対応した証券会社もありますが、銘柄数や対象地域はネット証券に劣る点は否めません。
ネット証券
現在、投資信託の購入先として最も普及しているのがネット証券といえるでしょう。
スマートフォンの普及に伴い、自宅から気軽に銘柄選択ができるため、投資の新たな基準として広く認知されました。
多くのネット証券は、実店舗を持つ証券会社よりコストを削減でき、全てのサービスをオンラインで提供しています。
投資信託の選択から申し込みまで、インターネットで完結するので日中忙しい方でも始めやすいでしょう。
投資信託の購入におすすめのネット証券
投資信託の購入時、始めやすいネット証券を紹介します。
- 楽天証券
- SBI証券
- 松井証券
楽天証券
取引手数料 | |||
---|---|---|---|
取引金額 | 10万円 | 50万円 | 100万円 |
約定金額ごと | 99円 | 275円 | 535円 |
1日定額制 | 0円 | 0円 | 0円 |
0コース(信用取引込) | 0円 | 0円 | 0円 |
積立NISA | 195銘柄 |
---|---|
投資信託 | 2,413本 |
外国株 | 米国株式/中国株式/ASEAN株 |
ポイント投資 | 楽天ポイント |
取引ツール(PC) |
|
スマホアプリ |
|
楽天証券は、楽天ポイントと連動して、投資でポイントが「貯まる・使える」ネット証券です。
多岐にわたる金融商品ラインアップや、初心者向けサービス「らくらく投資」により、投資に不安な方でも安心して始められるでしょう。
すでに楽天経済圏を利用している方にも、おすすめのネット証券です。
楽天証券の評判・口コミはどう?楽天ポイントで投資できる仕組みや口座開設手順を解説
SBI証券
取引手数料 | |||
---|---|---|---|
取引金額 | 10万円 | 50万円 | 100万円 |
約定金額ごと | 99円 | 275円 | 535円 |
1日定額制 | 0円 | 0円 | 0円 |
積立NISA | 209銘柄 |
---|---|
投資信託 | 2,599本 |
外国株 | 米国株式/中国株式/ASEANなど9カ国 |
ポイント投資 | Tポイント・Vポイント・dポイントなど |
取引ツール(PC) |
|
スマホアプリ |
|
SBI証券は、2023年3月に証券口座開設数1000万口座を突破した、業界最大手のネット証券です。
提供されるアプリやサービスの質は業界トップクラスで、投資信託以外の資産形成を検討している方にもおすすめの環境が整っています。
さらに、外国銘柄の取り扱いも豊富なため、ハイリターンを狙うアグレッシブなポートフォリオ構築を考える投資家でも満足できるネット証券でしょう。
SBI証券の評判・口コミはやばい?口座数NO.1の理由やメリット・デメリットを徹底解説
松井証券
取引手数料 | |||
---|---|---|---|
取引金額 | 10万円 | 50万円 | 100万円 |
約定金額ごと | 0円 | 0円 | 1,100円 |
1日定額制 | – | – | – |
積立NISA | 199銘柄 |
---|---|
投資信託 | 1,715本 |
外国株 | 米国株式 |
ポイント投資 | 松井証券ポイント |
取引ツール(PC) |
|
スマホアプリ |
|
松井証券は、創業100年に及び、信頼と実績を積み重ねてきたネット証券です。
特に、チャットサービスやカスタマーサポートのハイレベルな対応は、初心者から経験者まで幅広く手厚いサポートを受けられます。
また、25歳以下の利用者は、手数料が完全無料となるサービスもあるため、学生がお試しで始める最初の一歩としてもおすすめです。
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投資信託の購入時に関するQ&A
投資信託の購入に関する質問と回答を紹介します。
- 投資信託はどこで購入できますか?
- 利用者が多い機関はどこですか?
- 初心者はどこを選べば良いですか?
投資信託はどこで購入できますか?
一般的に、投資信託が購入する際は以下の機関を選択しましょう。
- 証券会社
- ネット証券
- 銀行
- 信託銀行
- 郵便局
- 保険会社
- 企業型DC
担当者から資産管理サポートやアドバイスを希望する場合は、店頭窓口で手続きできる「証券会社」や「銀行」などを選びましょう。
日中店舗へ訪問できない方や、近隣の店舗へアクセスできない方は、インターネット上で手続き可能な「ネット証券」がおすすめです。
利用者が多い機関はどこですか?
現在、投資信託の購入機関として多いのは「ネット証券」です。
取り扱う銘柄の豊富さやさまざまな国・地域へ分散投資できる柔軟性、さらにサポート体制も万全のため、SBI証券や楽天証券を中心に口座開設数を伸ばしています。
手数料も証券会社より割安なため、コストを抑えた運用をしたい方にもおすすめです。
初心者はどこを選べば良いですか?
初心者の方には、自宅から気軽に利用できるネット証券がおすすめです。
2024年からNISAも新制度が始まるため、興味のある方は今のうちに口座を開設しておきましょう。
投資を行う際は、あくまで余剰資金を利用して、生活に支障をきたさない範囲で行うことも大切です。
自分に合った方法で投資信託を運用しよう!
投資信託を購入できる金融機関や会社について解説しました。
投資利益の購入先は多岐に渡り、それぞれ特徴は異なるため、個人の投資スタイルに合わせて選択することが大切です。
対面アドバイスを受けられる証券会社や銀行、自宅で気軽に手続き可能なネット証券など、銘柄やコストなどを比較して自分に合った機関で投資信託を購入してください。