投資先としてやはり外せないのが米国株式。
米国株投資の市場規模は約50兆ドル、世界の株式時価総額のうちなんと40%以上を占めていることを知っていましたか?
そんな米国株式に投資をする方法として今、注目を集めているのがETFです。
この記事では、アメリカETFの特徴や選び方、おすすめのアメリカETFについて解説します。
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アメリカETFとは
アメリカETFとは、アメリカの株式市場に投資するための商品で、一つのETFで多数の銘柄に分散投資することが可能です。
取引所で株式と同様に売買され、リアルタイムでの価格変動が反映されます。
また、多様な投資スタイルやセクターに対応したETFが存在し、投資家のニーズに応じた選択が可能です。
ETFの仕組みとメリット
ETFは、Exchange Traded Fundの略称で、株式や債券、商品などを含むインデックスを追跡する投資信託の一種です。
一般的な投資信託と違い、証券取引所で株式のように売買が可能であり、リアルタイムでの価格変動が反映されます。
これにより、投資タイミングを自由に選べる利点があります。
また、管理費用が比較的低く、分散投資が容易であるため、初心者投資家にもおすすめの投資商品です。
アメリカ市場の特徴とETF
アメリカ市場は、世界最大の金融市場であり、多種多様な企業が上場しています。
そのため、アメリカ市場に投資するETFは、その多様性と大きさを利用して幅広い分散投資を実現できます。
また、テクノロジーセクターが非常に発達しているため、テクノロジーETFなど、特定のセクターに焦点を当てたETFも多く存在します。
これにより、投資家は自分の投資方針に合わせた商品を選びやすくなっています。
アメリカETFの選び方
アメリカETFの選び方には、いくつかの重要な要素があります。
運用資産の種類や運用会社の信頼性、手数料や税制など、各々の要素を理解し、自分の投資目標やリスク許容度に合わせて選ぶことが大切です。
また、長期的な視点で考えることも重要で、短期的なパフォーマンスだけでなく、長期的なリターンやリスクを考慮することも必要となります。
運用資産の種類と分散投資の重要性
アメリカETFには、様々な種類の資産が含まれます。
一部は特定のセクターや業種、あるいは特定の指数を追跡するものもあります。
そのため、自分の投資目標に合わせて適切なETFを選ぶことが重要です。
また、投資は分散することでリスクを管理するため、一つのETFに全資産を集中投資するのではなく、複数のETFを組み合わせることを検討すると良いでしょう。
運用会社の信頼性とパフォーマンス
ETFの運用会社の信頼性は、そのETFを選ぶうえで大切な要素の一つです。
長い歴史と良好なパフォーマンス記録を持つ会社は、信頼性が高いと言えます。
また、そのETFが目指すインデックスとの追跡誤差も確認すると良いでしょう。
これは、ETFが目指すインデックスをどれほど正確に追跡できているかを示す指標です。
手数料と税制
ETFを選ぶ際には、手数料や税制も重要な考慮事項です。
一般に、手数料は長期的なリターンに影響を与えるため、できるだけ低い手数料のETFを選ぶことが推奨されます。
また、アメリカのETFに投資する場合、配当税や譲渡所得税など、日本の税制とは異なる点もあるため、これらの点を理解しておくことも重要
アメリカETFの種類と特徴
アメリカのETFはその多様性から、投資家の目標やリスク許容度に合わせた選択が可能です。
大型株中心のETFから、特定の産業、例えばテクノロジーセクターをターゲットとしたETF、さらには中小企業を含むETFまで、各種のアメリカETFをここでご紹介します。
これらのETFは各々が特有の特徴とリスクを持つため、自身の投資戦略に合ったものを選ぶことが重要です。
- 大型株中心のアメリカETF
- テクノロジーセクターのアメリカETF
- 中小企業をカバーするアメリカETF
大型株中心のアメリカETF
大型株中心のアメリカETFは、アメリカの大手企業に投資することを目指しています。
例えば、S&P 500を追跡するETFは、アメリカの最も代表的な大型企業500社を対象とします。
これらのETFは比較的安定したリターンを期待でき、アメリカ市場への基本的なエクスポージャーを提供します。
テクノロジーセクターのアメリカETF
テクノロジーセクターのアメリカETFは、テクノロジー企業に特化しています。
このセクターのETFは、成長性の高いテクノロジー企業に対するエクスポージャーを提供し、その成長の恩恵を受けることが可能です。
しかし、テクノロジーセクターは他のセクターよりも変動性が高いため、リスク許容度を考慮した投資が必要です。
中小企業をカバーするアメリカETF
中小企業をカバーするアメリカETFは、大手企業に比べて見落とされがちな中小企業への投資機会を提供します。
これらのETFは、例えばRussell 2000 Indexなど、中小企業の指数を追跡することが多いです。
中小企業は大型株に比べてリスクが高い一方で、大きな成長ポテンシャルを持っています。
おすすめのアメリカETF
おすすめのアメリカETFを厳選して紹介していきます。
- VOO(バンガード・S&P500 ETF)
- VTI(バンガード・トータル・ストック・マーケットETF)
バンガード社が運用するETFは、他の資産運用会社に比べ経費率が低いメリットがあります。
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VOO(バンガード・S&P500 ETF)
VOOは世界最大級の資産運用会社バンガード社が提供している米国ETFで、アメリカの主要株価指数「S&P500」に連動する投資成果を見せています。
一定レベルの基準を満たした大型株約500銘柄で構成されています。
ETFの純資産ランキングでは上位3つが「S&P500」に連動するETFというほど人気の投資先で、経費率も米国株ETFの中では最安水準です。
分配金は1~2%付近を推移していて、10年で5倍ほどに成長しているのもポイントとなっています。
VOO(バンガード・S&P500 ETF) | |
---|---|
運用会社 | バンガード社 |
連動指数 | S&P500 |
構成銘柄数 | 約500 |
経費率 | 0.03% |
直近の配金利回り | 1.58% |
VTI(バンガード・トータル・ストック・マーケットETF)
VTIは米国株式市場の大型株・中型株・小型株を幅広く投資対象としたETFです。
米国株式市場の投資可能銘柄がほぼすべて含まれているのが特徴。
VOOと同じくバンガード社によって運用されていて、上位の組み入れ銘柄はVOO似ているところが多いです。
両者の大きな違いは、銘柄構成と銘柄数。
VOOは「S&P500」に採用された500銘柄だけですが、VTIは米国市場に上場する銘柄ほぼすべてに幅広くに投資しています。
それ以外の経費率や配当利回りなどは、VOOとVTIはよく似ています。
VTI(バンガード・トータル・ストック・マーケットETF) | |
---|---|
運用会社 | バンガード社 |
連動指数 | S&P500 |
構成銘柄数 | 3,871 |
経費率 | 0.03% |
直近の配金利回り | 1.50% |
おすすめのアメリカETFを買える証券会社
アメリカETFの購入におすすめの証券会社を紹介します。
- 楽天証券
- SBI証券
楽天証券
取引手数料 | |||
---|---|---|---|
取引金額 | 10万円 | 50万円 | 100万円 |
約定金額ごと | 99円 | 275円 | 535円 |
1日定額制 | 0円 | 0円 | 0円 |
楽天証券は2021年・2022年の「オリコン顧客満足度 ネット証券ランキング」で2年連続1位を受賞している証券会社。
そんな楽天証券の特徴は買付手数料無料の銘柄が他社と比べても多いことにあります。
記事内で紹介した「VOO・VTI」を含む、15もの銘柄で買付手数料が無料となっていますよ。
また楽天カードを始めとする楽天系サービスの利用人口は多く、楽天ポイントを効率良く貯めて活用できる点や、楽天ならではのキャンペーンの豊富さも人気の理由の一つです。
楽天証券の口コミ・評判まとめ!他社と比較したメリット・デメリット
SBI証券
取引手数料 | |||
---|---|---|---|
取引金額 | 10万円 | 50万円 | 100万円 |
約定金額ごと | 99円 | 275円 | 535円 |
1日定額制 | 0円 | 0円 | 0円 |
SBI証券は、約350本の米国ETFを取り扱う証券会社です。
手数料は約定代金の0.495%(税込)となっていて、業界最安の水準で提供しています。
さらにSBI証券は2022/4/1より「SBI ETFセレクション」プログラムを提供開始。
記事内で紹介した「VOO・VTI」を含む、対象の10銘柄の買付手数料がなんと無料となっています。
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アメリカETFを購入するための手順
アメリカのETFを購入するには、いくつかの手順を踏む必要があります。
まず、適切な投資口座の開設から始めます。
次に、目的に応じたETFを選択し、その購入方法を理解する必要があります。そして最後に、購入後のリスク管理について学びましょう。
これらの手順を理解することで、より効果的な投資が可能になります。
- 必要な口座の開設
- ETFの購入
- リスク管理
必要な口座の開設
アメリカのETFを購入するためには、まず証券口座を開設する必要があります。
多くの証券会社では、オンラインで簡単に口座開設が可能です。
証券口座を開設する際には、手数料、サービス内容、取扱商品の範囲などを比較検討し、自分の投資スタイルに最も適した会社を選びましょう。
ETFの購入
ETFの購入は基本的に株式と同じ方法で行います。
証券会社の取引画面でETFの銘柄コードを入力し、購入数量と価格を指定して注文を出します。
また、一部の証券会社では、定期的に一定額を投資する積立投資サービスも提供されており、これを利用することで手軽に分散投資を行うことができます。
リスク管理
ETFを購入した後のリスク管理は重要です。
投資は元本が減少するリスクを伴いますので、適切なリスク対策としてポートフォリオの分散、定期的なリバランス、そして自身の投資目標とリスク許容度に合わせた投資比率の維持が必要です。
また、市場の動向を定期的にチェックし、必要に応じて投資戦略を見直すことも大切です。
アメリカETF初心者は人気銘柄からスタートしよう
ETFの特徴や選び方、おすすめのアメリカETFについて解説しました。
米国株には優良企業が多くあり、時に急速な成長を見せる銘柄もあります。
銘柄選びが上手くいけば、利益率も当然変わってくるでしょう。
しかし数ある銘柄の中から今後成長見込みの高い銘柄を選べと言われても、投資初心者には簡単なことではありません。
まずは今回紹介したような、多くの投資家から人気の高い銘柄に絞ってスタートしてみるのがおすすめです。