ボロ株(超低位株)とは、価格水準が低い銘柄のこと。
倒産のリスクなどはありますが、株が水準が低いために少ない資金から投資ができ、株価が上昇すれば大きな利益を得ることができるメリットがあります。
そのためボロ株を運用する際には、今後の成長性を正しく予測し投資価値のある銘柄を見極める必要があります。
そこでこの記事では、ボロ株(超低位株)の基礎知識や特徴、選び方、投資方法について分かりやすく解説します。
ボロ株運用に興味のある方はぜひ目を通してみてください。
【2023年最新】ネット証券おすすめランキング!初心者におすすめの証券会社を徹底比較
ネット証券TOP3
ボロ株(超低位株)とは
ボロ株、または超低位株とは、その名の通り株価が非常に低い銘柄のことを指します。
米国で言うところの1株5ドル以下、日本では1株が2桁台から3桁台前半のものがこのボロ株と呼ばれます。
このような株は運用に高いリスクを伴うことが多いですが、逆に高いリターンを期待する投資家にとって魅力的な場合もあります。
低位株が安い理由
ボロ株が低価格で取引される背景には多くの要因が存在します。
一つは企業の業績不振が影響しているケース。
また一部の成熟した産業、例えば銀行や不動産、鉄鋼などでは株価が一般に低くなりやすい傾向があります。
さらに発行済み株式数が多い大型株では株価が低くなる確率も高くなります。
多くの発行済み株式と活発な売買が行われる場合、株価が大きく上昇する可能性は制限されることが多いです。
割安株と超低位株の違い
超低位株と割安株は、どちらも「安い」とされる株ですが、その性格は大きく異なります。
超低位株は、業績や市場環境、業種の影響で株価が低い場合が多いです。
一方で、割安株は企業の実質的な価値と比較して市場価格が低く評価されている状態を指します。
割安株は基本的に良い業績や将来性を持つ企業の株が、何らかの理由で過小評価されている場合が多いです。
これらの点を考慮すると、ボロ株に投資する際はリスクをよく理解し、自身の投資戦略に合った選択をする必要があります。
超低位株は高いリターンを狙える反面、大きなリスクも内包しているので注意が必要です。
【2023年】おすすめのバリュー株6選!成長株・割安株に投資するメリットや購入時の注意点も解説
ボロ株のメリット・デメリット
ボロ株のメリット・デメリットは下記の通りです。
ボロ株(超低位株)のメリット
超低位株は、1株あたりの価格が非常に低いため、少額から投資を始めることが可能です。
初心者や資金の少ない投資家にとっては、敷居が低く参入しやすいという点で非常に魅力的です。
さらにこれらの株は小規模ながらも将来性のある企業が多いため、株価が急騰する可能性も秘めています。
成功すれば、投資額が何倍にも跳ね上がることがあるのです。
このような「テンバガー」と呼ばれる銘柄に出会うチャンスもあるため、リスクを取る意欲がある投資家には大きな魅力となるでしょう。
1株から買える銘柄特集!1株1,000円以下で買えるおすすめ銘柄や購入時の注意点を解説
ボロ株(超低位株)のデメリット
一方で、超低位株には数々のリスクも伴います。
まず、情報が少なく透明性が低いため投資判断が難しい場合が多いです。
また小規模な企業が多いため、倒産や上場廃止のリスクも高くなります。
さらに、取引量が少ない銘柄は売却する際にも困難を伴う可能性があります。
そして、超低位株は価格操作や不正行為のリスクも高く、その点でも十分な警戒が必要です。
以上のように、超低位株は高リターンを狙える一方で、リスクも非常に高い投資対象です。
投資する際は、しっかりとリスクヘッジを行い、自分の投資戦略に合った選択をする必要があります。
少額からの投資が可能であるというメリットがある反面、その投資額がゼロになる可能性も考慮する必要があります。
ボロ株(超低位株)運用の注意点
ボロ株(超低位株)運用の主な注意点には下記が挙げられます。
- ボロ株の株価は成長しにくい
- 売るタイミング
- 銘柄の見極めは慎重に
ボロ株の株価は成長しにくい
ボロ株の株価成長は一般的に難しいとされています。
多くのボロ株はその状態にある理由がありますが、多くの場合、企業の業績が芳しくないことが原因です。
企業の業績が継続的に低い場合、株価の急激な上昇は期待できません。
ただし、一時的な業績低下や市場の過度な反応によって低位株になった企業も存在するため、そのような企業についてはリバウンドの可能性があります。
とはいえ一般的にはボロ株の成長性は高くないという事実は変わらないため、その点を頭に入れて投資判断を行う必要があります。
売るタイミング
低位株は高いリスクを持つこともあり、利益確定のタイミングも非常に重要です。
倒産や上場廃止のリスクがあり、一度株価が落ちればその後の回復は非常に困難です。
そのため、株価が急激に上昇した場合や業績が好転したサインを見つけたら、そのタイミングで売却を検討することが重要です。
特に流動性の高い銘柄は売りやすく、利益を確定しやすいです。
銘柄の見極めは慎重に行う
ボロ株への投資で最も重要なのは、銘柄の選定です。
業績が継続的に悪い企業、特に長期にわたって赤字が続いている企業は、倒産のリスクが高まります。
一方で、一時的な業績低下や新事業への展開、企業再編などで低位株になっている企業はリバウンドの可能性も高いです。
企業の財務諸表や業績報告、ニュースなどから、その銘柄がボロ株になっている具体的な理由を確認し、慎重な投資判断を行いましょう。
ミニ株の儲け方とは?少額投資での利益の出し方や手法を徹底解説
ボロ株(超低位株)の見つけ方・選び方
ボロ株はリスキーではありますが、しっかりとした選び方をすれば大きなリターンが期待できます。
以下はボロ株を選ぶ際に考慮すべきポイントです。
- 業績に問題ない銘柄を選ぶ
- ある程度流動性がある銘柄を選ぶ
- 事業分野に将来性がある銘柄を選ぶ
- 短期売買狙いなら時価総額100億円以下を選ぶ
業績に問題ない銘柄を選ぶ
業績が健全な企業は、低位株であってもその価値が再評価される可能性が高く、株価が上昇するきっかけを掴みやすいです。
業績に問題がないかどうかは、最近の決算報告書や四半期報告から確認できます。
ここでのポイントは、単に最新の決算だけでなく、過去数年にわたる業績をトレンドで見ることです。
ある程度流動性がある銘柄を選ぶ
流動性が高いと、株価が市場の需要に応じてスムーズに動き、売買が容易になります。
出来高がある程度ある銘柄を選ぶことで、必要なタイミングでの売買が可能となり、リスクを低減できます。
出来高は株価チャートや取引所のデータから確認できます。
事業分野に将来性がある銘柄を選ぶ
事業分野が将来的に拡大する可能性が高い銘柄は、長期的に見て価値が上がる可能性があります。
新しい技術や市場に参入するなど、将来性が予測される事業領域に着目することで、失敗のリスクを低減しながら資産の拡大を目指せます。
ただし、新規事業が成功する保証はありませんのでその点もよく考慮する必要があります。
短期売買狙いなら時価総額100億円以下を選ぶ
短期売買を狙う場合、時価総額が100億円以下の銘柄が適しています。
これは、銘柄が大きな値動きをしやすく、短期間での利益確定が可能であることが理由です。
時価総額が大きいと値動きが少なく、逆に小さいと値動きが大きくなるため、短期売買で利益を出しやすい環境が整っています。
これらのポイントを踏まえて、慎重に銘柄を選ぶことがボロ株投資の成功につながります。
常に市場情報をチェックし、分析を怠らないよう心掛けましょう。
ボロ株(超低位株)運用のおすすめ銘柄
ボロ株(超低位株)運用のおすすめ銘柄を紹介します。
この情報はあくまで参考であり、リスクを把握したうえで投資は自己責任で行いましょう。
また下記は2023/09/04時点での情報です。
- ランド(8918)
- 中外鉱業(1491)
- ジャパンディスプレイ(6740)
- オンコセラピー・サイエンス(4564)
- フィンテック・グローバル(8789)
ランド(8918)
ランド社は、再生可能エネルギーへの投資と不動産事業を展開しています。
環境への配慮が高まる中で、太陽光発電などの再生可能エネルギーは今後注目される分野です。
1株10円程度で取引されているこの銘柄は、環境ビジネスにポテンシャルを感じる投資家には魅力的かもしれません。
中外鉱業(1491)
中外鉱業は、貴金属のリサイクルや資源開発を行っており、特に金価格の高騰に連動する可能性が高い銘柄です。
この企業は資源開発にも積極的であり、高まる資源需要に対応するためのポートフォリオを持っています。
そのため、資源関連のテーマ株として注目を集める可能性があります。
現在1株30円程度です。
ジャパンディスプレイ(6740)
ジャパンディスプレイは、スマートフォンやタブレット、自動車用ディスプレイなどを生産しています。
特に、テクノロジーの進化により、高度なディスプレイが求められる市場で注目されています。
現在の株価は39円程度であり、このような先端技術を持つ企業の株であることを考慮すると、成長の余地がある可能性があります。
オンコセラピー・サイエンス(4564)
オンコセラピー・サイエンスは、がん治療薬の研究開発に特化しています。
特に、副作用が少ない新しい治療法の開発に注力しており、その進捗次第で株価に大きな影響が出る可能性があります。
現在の株価は31円と、医薬品開発企業としては非常にリーズナブルなレベルです。
フィンテック・グローバル(8789)
フィンテック・グローバルは、投資銀行業務と資産運用を手掛ける企業です。
特に、ベンチャーキャピタルへの投資や不動産投資が主力であり、高い利回りを目指しています。
63円程度の株価で取引されている現在、将来の成長を見込む投資家にとっては注目度の高い銘柄といえるでしょう。
これらの銘柄は、多様な業界と成長の可能性を有していますが、それぞれの銘柄には固有のリスクも存在します。
十分な調査と分析が必要ですので、ご注意ください。
ボロ株(超低位株)運用のリスク管理
投資には常にリスクが伴いますが、ボロ株(超低位株)に投資する場合は特に慎重なリスク管理が必要です。
株価が急騰する可能性はあるものの、一方で大きな損失や会社の倒産リスクもあります。
以下は、ボロ株運用において考慮すべきリスク管理のポイントです。
- 分散投資する
- 小規模な会社・上場間もないの会社の株式は避ける
- ストップロス注文・指値注文を活用する
- レバレッジを高くしすぎない
分散投資する
ボロ株の投資はその性質上、ハイリスクな投資法です。
そのため、1つの銘柄に依存するのではなく、複数の銘柄に分散投資を行うことが重要。
複数の銘柄に投資することで、一つが大きく下落しても、他の銘柄での利益がそれを相殺する可能性が高まります。
小規模な会社・上場間もないの会社の株式は避ける
新規上場企業や小規模な会社の株式は、ニュースや市場の変動に非常に敏感で、株価が大きく動く可能性があります。
また、倒産や上場廃止のリスクも高いです。
そのためリスク管理の観点からは、安定した経営基盤と実績がある企業の株式を選ぶことが望ましいです。
ストップロス注文・指値注文を活用する
ストップロス注文は、設定した価格まで株価が下落した場合に自動で売却する機能で、大損を防ぐ手段として有効です。
指値注文も同様に、設定した価格で自動的に買い或いは売りが入るため、常時市場をチェックする必要がなくなります。
これらの注文方法を駆使することで、リスクを有効に管理することができます。
レバレッジを高くしすぎない
レバレッジを使用すると少ない資本で大きな取引が可能ですが、それはリスクも同様に大きくなることを意味します。
特にボロ株の場合価格の変動が大きいため、レバレッジを高く設定すると一瞬で資産が消失する可能性もあります。
レバレッジは控えめに、そして慎重に使用しましょう。
以上のようにボロ株投資はリスクが高いため、適切なリスク管理でそのリスクを最小限に抑えることが重要です。
常に冷静な判断と戦略的な投資を心掛けましょう。
最新のボロ株(超低位株)の情報を収集する方法
ボロ株への投資には高いリスクが伴いますが、それだけに大きなリターンも期待されます。
投資成功のためには、信頼できる情報を確実に手に入れることが必要です。
以下では、情報をどのように収集するかについていくつかの方法を紹介します。
- ボロ株(超低位株)情報専門のブログを見る
- 証券会社のツールで銘柄探し
最新のボロ株(超低位株)情報専門のブログを見る
専門家や経験豊富な個人投資家が運営するブログやSNSアカウントは、情報収集に非常に便利。
最新の市場トレンドや、注目すべき銘柄についての分析が提供される場合ことが多いです。
ただし情報をそのまま鵜呑みにするのではなく、独自のリサーチを行い、自分自身で判断する能力も必要です。
さまざまな情報源から情報を収集し、それを基に自分なりの投資判断を下すことが重要です。
証券会社のツールで銘柄探し
多くのオンライン証券会社が独自の銘柄探索ツールを提供しています。
例えば、楽天証券の「スーパースクリーナー」のようなツールは、価格、配当利回り、取引量などさまざまな条件で銘柄を絞り込むことができます。
特に初心者にとってはこのようなツールは非常に便利です。
ただし、ツールが提供する情報はあくまで一つの参考であり、最終的には自分での判断が必要です。
以上の方法は基本的なものですが、それぞれの方法が持つリスクとリターンを理解した上で、総合的な情報収集を行うことが成功への鍵です。
最新情報を日々追い求め、その中から自分に合った投資戦略を練りましょう。
ボロ株(超低位株)運用におすすめの証券会社
楽天証券
取引手数料 | |||
---|---|---|---|
取引金額 | 10万円 | 50万円 | 100万円 |
約定金額ごと | 99円 | 275円 | 535円 |
1日定額制 | 0円 | 0円 | 0円 |
※楽天証券 超割コースの場合
楽天証券は、楽天グループが運営している大手ネット証券。
楽天証券で提供しているツール「スーパースクリーナー」は、10万円以下で購入できる銘柄や、予想配当利回りが高い銘柄を抽出することができます。
低位株の銘柄を絞り込むのに便利なので、ボロ株(超低位株)運用に興味がある方におすすめです。
また投資をしながら楽天ポイントを貯められるので、楽天経済圏の人たちから高い評価を受けています。
また楽天証券はスマホから口座開設することが可能で、本人確認書類もスマホで提出することができます。
審査は翌営業日で完了し、取引もスマホで行えるのですぐに取引を開始できます。
楽天証券の評判・口コミはどう?楽天ポイントで投資できる仕組口座開みや解説設手順を解説
SBI証券
取引手数料 | |||
---|---|---|---|
取引金額 | 10万円 | 50万円 | 100万円 |
約定金額ごと | 99円 | 275円 | 535円 |
1日定額制 | 0円 | 0円 | 0円 |
※約定金額ごと:現物取引 スタンダードプラン
※1日定額制:国内株式 アクティブプラン
SBI証券はグループ全体で1,000万以上の口座数を誇っている大手ネット証券で、国内株式個人取引シェアNO.1です。
数多くの項目で業界トップクラスのサービスを提供しているので、ネット証券の口座選びに困っているならまず候補にしたいサービスです。
1日定額の株式投資の場合、約定金額100万以下の取引手数料が無料となっています。
SBI証券の評判・口コミはやばい?口座数NO.1の理由やメリット・デメリットを徹底解説
松井証券
取引手数料 | |||
---|---|---|---|
取引金額 | 10万円 | 50万円 | 100万円 |
約定金額ごと | 0円 | 0円 | 1,100円 |
1日定額制 | – | – | – |
※現物取引
松井証券は創業90年の老舗ネット証券会社で、常に「業界初のサービス」を提供し続けているところが大きな魅力。
手数料は50万円までの取引は無料。
また松井証券ポイントを有効活用すると、さらに全体的なコストを抑えて運用することができます。
25歳以下の場合全ての取引手数料が無料になるので、投資に興味を持つ若者世代に特におすすめのネット証券です。
信頼性の高い老舗ネット証券で運用したい人におすすめです。
松井証券の評判・口コミはどう?サービス内容や取引手数料の評価を徹底調査
ボロ株(超低位株)の取引方法
ボロ株の取引は一般的な株取引とは異なる特性とリスクを持っていますが、その取引自体は難しくはありません。
ここではそのステップについて解説します。
- 1:使える資金を決める
- 2:スクリーニング
- 3:取引する株式を決定
- 4:口座を開設 or 既存の口座にログイン
- 5:ポジションを建てる
1:使える資金を決める
超低位株は高リスクなので、投資のメイン戦略とするべきではありません。
投資に使う資金も「なくしても大丈夫な範囲」であるべきです。
多くの専門家は、投資可能な資金の10%程度をこの種の投資への資金目安にしています。
ただし、最終的には自身のリスク許容度によって決定しましょう。
株を始めるには?いくら必要?知識はいる?口座開設の方法と株初心者におすすめの証券会社もご紹介
2:スクリーニング
超低位株の選定にはスクリーニングが必須です。
スクリーニングは特定の条件に基づいて株式をフィルタリングする作業です。
しかし、これは投機的な投資であるため、特に複雑な条件は必要ありません。
例えば、株価が500円以下の銘柄を探す、といったシンプルな条件で十分です。
3:取引する株式を決定
スクリーニングが終われば、その中から取引する銘柄を選びます。
選定基準としては、日足チャートで過去数か月の株価推移を確認し、価格が急騰しているかどうかを確認します。
急騰している銘柄は今後も伸びる可能性があると判断できます。
4:口座を開設 or 既存の口座にログイン
取引する銘柄が決まったら、次は証券口座を開設するか、すでに持っている口座にログインします。
多くの証券会社では、CFD取引で超低位株を取り扱っていますので、その点もチェックしてください。
5:ポジションを建てる
最後に、購入する株式の数量を決定し、利益確定と損切りの水準を設定してポジションを建てます。
これを設定することで、感情に流されずに計画通りの取引が可能になります。
以上が超低位株の基本的な取引方法です。
ただしこれはスタート地点であり、その後も継続的な学習と経験が必要です。
まずは小額から始め、徐々に自分のスキルを向上させていきましょう。
ボロ株(超低位株)で大儲けするには分析が大事
ボロ株(超低位株)のメリット・デメリット、注意点などについて解説しました。
ボロ株(超低位株)は1株あたりの株価が安いため大きな利益を得るのが難しそうに感じられるかもしれません。
しかし、その銘柄の成長性を見極めることができれば、今後株価が上昇して多くの利益を得られる可能性がある株式です。
しかしボロ株運用は倒産リスクの高い投資手法でもあることから、銘柄や事業分野の将来性の見極め、出来高があるかを見て判断するスキルが求められるハイリスクハイリターンな手法です。
今後成長する可能性があるボロ株を見極めて慎重に利益を狙いましょう。