専業トレーダーはFXや株の取引で得た利益のみで生活している人達のことを指します。
国内でも億以上資産を築き成功している専業トレーダーが存在し、世界的見ると数百億円以上の資産を持っている人もいます。
しかし専業トレーダーは謎の部分が多く、「本当に専業トレーダーで生活できるの?」「四六時中取引しているの?」と疑問に思うことがありますよね。
そこで今回は、専業トレーダーになる方法や実際になるまでの道のりについて詳しく解説します。
専業トレーダーになる資金目安や失敗してしまう人の特徴なども分かりやすく説明するので必見です。
「専業トレーダーの実態が知りたい!」「専業トレーダーを目指したい!」という人は参考にしてください。
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専業トレーダーとは
専業トレーダーは、名前の通り取引を専業でやっている人で取引から生まれた利益で生活しています。
副業でFXや株を運用している人もいますが、本業での収入も発生しているので専業には当てはまりません。
専業トレーダーは主にデイトレードを主体に取引している人が多く、1日単位で値動きが発生するFX・仮想通貨・株式等を投資対象にしています。
投資の利益で生活している人
専業トレーダーは投資で得た利益のみで生活している為、会社に所属したり自営業をしている人は当てはまりません。
投資一本で生活を成り立たせているので、市場変動によって収入が左右されてしまいます。
専業トレーダーは「お金持ち」のイメージが強くありますが、実際お金持ちと言われるレベルまで稼いでいるトレーダーはほんの一握りです。
専業トレーダーで失敗してしまう人とは
専業トレーダーになる方法は簡単で、会社に所属している人は会社を辞めて「私は専業トレーダーです!」と主張すれば専業トレーダーになれます。
専業トレーダー=成功者のイメージが強くありますが、実際なれるのが簡単なので失敗している人も多いです。
専業トレーダーで失敗してしまう人の特徴
- なんとなくで始める
- 会社をすぐ辞める
- 感情のコントロールが出来ない
専業トレーダーになることは主張するだけでなれますが、成功している専業トレーダーになるには様々な条件が必要になります。
専業トレーダーで失敗した人は必要条件を揃えて準備しなかった人が多く、特に「楽して金持ちを目指したい!」と思っている人は高確率で失敗するので注意しましょう。
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投資目標・目的が抽象的
専業トレーダーになったものの、投資目標や目的が曖昧な人は失敗します。
年間での利率目標やなぜ利益をここまで求めているのか明確に決めていない人は、取引で咄嗟に判断しなければならない場面で動けなくなります。
取引の勝率を上げる為には、取引ルールの設定が必須です。
投資目標や目的が曖昧になると取引ルールもなんとなくの設定になってしまいます。
まずは最終的にどうなりたいのか明確に決めて、そこから年単位・月単位・日単位の目標を具体的に割り出しましょう。
会社を最初に辞めてしまう
投資未経験の状態で、最初に会社を辞めていきなり専業トレーダーになる人がいます。
投資経験の無い人は、市場変動に対応出来ない可能性が高く収入がいきなり途絶えてしまうのでリスクが高くなります。
会社を辞めるのは最後のステップになる為、まずは投資知識を身に着け実戦経験を積む必要があります。
会社を辞めることは、取引のみで確実に生活できると判断した時に考えましょう。
感情の起伏が激しい
感情の起伏が激しく、コントロールできない人は失敗します。
専業トレーダーになると一つ一つの取引判断が収入に影響していく為、感情任せにトレードすると一気に資産を失うリスクが高まります。
また損失場面でのメンタルコントロールが出来ていないと、鬱などの精神病にかかる可能性もあります。
失敗した時の対処法や感情任せのトレードをしない方法を編み出す必要があります。
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専業トレーダーになるための条件
ただの専業トレーダーになるのではなく、成功している専業トレーダーになるには、様々な条件をクリアする必要があります。
- 分析スキル
- 余剰資金の準備
- 継続的に利益を出せるスキル
- 豊富な投資経験
これから上記条件を詳しく解説していきます。
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分析スキル
投資において「なんとなく上がる・下がる」で成功している専業トレーダーはいません。
稼いでいる専業トレーダーは、しっかり投資先の分析を行い、強い根拠を持って取引を行います。
分析によって動向を予想できる状態でのトレードと、どうなるかわからないけどなんとなく予想したトレードでは、成功率が大きく変わります。
投資での分析方法は大きくわけて2つあります。
- テクニカル分析
- ファンダメンタルズ分析
テクニカル分析はチャート画面上で行う分析で、テクニカル指標を用いて分析します。
突発的な動きや数分単位の動きから長期的な動向の予想まで柔軟に対応できるので、初心者は初歩的なテクニカル分析から覚えていきましょう。
一方でファンダメンタルズ分析は、世界的な経済動向や政府の政策から市場にどう影響していくか分析します。
短期的な動きを分析するには不向きですが、長期的にどうなるか予測する時に利用できます。
ファンダメンタルズ分析は様々な金融商品で投資している人に効果的で、テクニカル分析と同等レベルで必要な分析です。
300万円以上の余剰資金
当たり前の話ですが、まとまった資金がないと数十万単位の利益を出すのが厳しくなります。
例えば100万円持っている人が10万円の利益を捻出する場合と10万円持っている人が10万円の利益を捻出する場合を考えてみましょう。
100万円持っている人は利率10%で達成できますが、10万円持っている人は利率100%達成する必要があります。
資金が大きければ大きい程、利率が低くても数十万単位の利益を出せるので、少額運用している人よりリスクを考慮した取引が可能です。
「じゃぁ実際いくら必要になるの?」と疑問に思う人の為に具体的な資金目安表を紹介します。
初期資金 | 目標利率 | 利益額 |
---|---|---|
100万円 | 10% | 10万円 |
300万円 | 10% | 30万円 |
500万円 | 10% | 50万円 |
1,000万円 | 10% | 100万円 |
300万円 | 5% | 15万円 |
500万円 | 5% | 25万円 |
1,000万円 | 5% | 50万円 |
1,000万円 | 3% | 30万円 |
月々に必要な生活費を考えると大体20万円が平均になります。
そしてリスクを考慮した目標利率は月々10%以下が妥当になるので、全ての条件を考えると300万円は最低でも必要になります。
ちなみに初期資金が1,000万円あれば利率3%で30万円捻出できるのでかなり有利です。
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月20万円以上利益を継続的に出した実績
専業トレーダーは取引で得た利益で生活する為、毎月生活できるレベルの利益を生み出す必要があります。
一般的に一人暮らししている人が必要な資金は約20万円なので、最低でも月20万円必要になります。
資金によって月20万円稼ぐ難易度が変わりますが、指標として月300万円ある状態で継続的に20万円稼げる状態が好ましいです。
「300万円もまず無い!」という人は資金作りをしていく上で、継続的に利率10%を出せる状態を作っておきましょう。
投資経験がある
当たり前の話ですが、投資経験の無い人がいきなり専業トレーダーになると失敗します。
またデモ取引のみの経験がある状態で専業トレーダーになっても失敗します。
実際に自分の資金をつかって取引している状態で投資の経験がある人は、損失トレードや自分の資産が増えたリアル経験がある為、感情コントロールを加味した取引が出来ます。
投資経験は分析能力の向上や取引ルールの明確化の為に必要ですが、感情コントロールを身につけられる点が非常に重要です。
どんなに良い分析方法を知っていても、感情をコントロール出来ない人は損失に耐えられなくなったり怒って感情トレードをしてしまうので失敗してしまいます。
投資経験のある人はマインドコントロールの重要性を熟知しているので、専業トレーダーになっても感情によって大失敗を引き起こす可能性が低いです。
また予想外の状況になった時でも冷静さを保って対処できるので、失敗しても乗り越える力があります。
専業トレーダーになるまでの道のり
専業トレーダーになるための条件が分かっても「どうやって見に付けていくの?」とわからないですよね。
これから専業トレーダーになる為の道のりをステップ毎に細かく解説していきます。
- 投資の基礎知識を身に付ける
- 本業をこなしながら投資経験を積む
- 安定して利益を継続的に出せるようにする
- 300万円以上の資金を用意する
- 専業トレーダー生活スタート
稼げる専業トレーダーになるには、なるまでの事前準備に時間がかかります。
かなり努力が必要な作業になる為、挫折してしまう人も多いです。
専業トレーダーを目指している人は、専業トレーダーになる為のステップを乗り越えて稼げる専業トレーダーになりましょう。
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STEP1.投資の勉強を始める
投資の知識無しでいきなり資金を投入して取引を始めると、意味不明のトレードを連発してしまい勝っても負けても原因がわからない状態になってしまいます。
まずは最低限の投資知識を学びましょう。
投資の勉強を始めると言っても、投資の勉強は専業トレーダーになっても継続し続ける必要があります。
STEP1での投資の勉強は、投資で稼ぐ仕組みや簡単な各市場の相関関係、価格変動の簡単な分析方法のことを指します。
具体的にSTEP1で知っておくべき知識をまとめました。
STEP1.で必要な投資の勉強内訳
- 投資で稼ぐ仕組み
- 株やFXでの価格変動が起きる理由(リスク等)
- 各市場の相関関係(例.円高が起きると新興国市場が下落する)
- 初歩的なテクニカル分析方法(ローソク足・移動平均線)
投資の勉強”②株やFXでの価格変動が起きる理由(リスク等)の取り組み”が終わった時点で、デモ取引や少額運用(1,000円以下)は始めても構いません。
③~④は取引をしながら勉強した方が学びやすい部分でもあるので、ケースバイケースで学び方を変えていきましょう。
STEP2.本業を継続しながら投資経験を積む
投資の知識やデモ取引などになれた人は、本格的に投資を始めましょう。
しかしここで重要なのは、専業トレーダーとして投資を始めるのではなく本業を継続する点です。
本業を継続すると収入がある為、投資で失敗しても生活出来ないレベルに陥ることはありません。
投資経験を積む時点では、あまり利益を求めないようにしましょう。
最初からまとまった資金がある人は別ですが少額運用から始める時に、利益を求めるとハイレバレッジ取引をしたり、ギャンブル思考で突発的な動きを狙う取引をしないと目標達成できない状態を作ってしまいます。
大事なのは利率です。
しかしどうしても最初方は失敗してしまうので、勝ち負けより勝った理由・負けた原因に着眼して投資経験を積んでいきましょう。
STEP3.月20万円以上の利益を継続的に出せるようにする
ある程度投資経験を積んだ人は、いよいよ専業トレーダーになる準備が始まります。
安定して生活できるレベルの生活費を稼げる様になるには、独自の手法や思考を編み出していく必要があります。
独自手法はゼロから編みだすわけでなく、様々な分析方法を学んで織り交ぜていく方がうまくいきます。
また月20万円稼ぐと言っていますが、税金を考慮した金額になっていません。
投資で得た利益は全体の利益から約20%税金が引かれることを忘れないようにしましょう。
STEP4.まとまった資金を用意する
継続的に利益を出せる様になれば、はまとまった余剰資金を用意するだけで準備完了です。
今回紹介しているステップを踏んでいる人はSTEP3をクリアしている時点である程度稼げている為、資金を用意する必要の無い人もいます。
用意する資金はリスク・リターン等の考え方によって変わるので、トレーダーの目標設定を逆算して目安を考えましょう。
低リスクで始めたい人は、防衛資金の用意と1,000万円以上の余剰資金を用意すると良いでしょう。
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STEP5.専業トレーダー生活スタート
余剰資金が用意できれば、後は専業トレーダーの生活をスタートするだけです。
会社に努めている人は辞表を提出して、後は専業トレードで利益を追求していくだけです。
STEP5の状態はいつでも専業トレーダーになることができますが、中には「人と関わりながら生活したい」と気づいて副業トレーダーになる人もいます。
専業トレーダーを目指した結果、違う行動に出た場合でも今までしてきた努力は無駄になりません。
専業トレーダーになるだけの段階に来れば、様々な選択肢が生まれるので、自身の一番したいことにコミットした選択を選びましょう。
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専業トレーダーのメリット
専業トレーダーは魅力的なメリットが多いです。
- 社会人ルールから解き放たれる
- 人間関係の煩わしさが無い
- 成功すれば億単位のお金が手に入る
社会人からすると夢の様な生活が待っていると思う人もいます。
これから専業トレーダーのメリットを詳しく解説するので、専業トレーダーに興味がある人はチェックしてみましょう。
時間・場所に囚われない生活ができる
専業トレーダーは全て自己判断で収入を勝ち取って行く為、場所や時間に囚われない生活ができます。
時間は勿論、場所もパソコン・スマホ1つあればどこでも取引できる為、選ぶ必要がありません。
好きな時間帯と好きな場所で仕事が出来るのは、至福と感じる人が多いですよね。
人間関係の構築が不要
会社に努めている人や自営業で収入を得ている人達は、人間関係の構築が必須になります。
同僚や先輩・後輩、取引先の顧客など、組織で行動して収入を得ている人達は人との関わり合いがあります。
日本ではパワハラ・アルハラ・セクハラと様々な職場の人間関係問題が問題視されており「めんどくさい、辛い」と感じている人もいます。
そんな中、専業トレーダーは人と関わらなくても収入を得られる為、上記の問題を一気に解決できます。
成功すれば膨大な資産を築ける
会社に所属している人は一部歩合・歩合給の人を除くと、大体年次で給料が上がります。
しかし給料が上がるといっても微々たる差で、専業トレーダーのように莫大な富を築くチャンスがありません。
専業トレーダーはサラリーマンの生涯年収を数秒で稼ぐことも可能で、成功者は世界単位の富裕層になっている人もいます。
上記の様に専業トレーダーは通常の職業に比べて夢のある業種なので、お金を稼ぎたい野心のある人に最適です。
専業トレーダーのデメリット
魅力的な内容の多い専業トレーダーですが、デメリットも存在します。
- 収入が安定しない
- 社会的地位を失う
- 確定申告の必要がある
専業トレーダーは成功し続ければ問題ない職業ですが、成功し続ける難しさや厳しさがあります。
また個人で行動している為、確定申告の申請など会社がまとめて行ってやってくれるものを個人で行う必要があります。
収入が安定しない
専業トレーダーは取引の収益によって収入が決まる為、会社に務めている人の様に収入が安定しません。
場合によってはマイナスになってしまう月もあるので、精神的にくる場面も出てきます。
ある程度安定性は専業トレーダーにも必要ですが、会社務めに比べて安定しない職業なので、安定性を重視している人には向かない職業です。
社会的地位を失う
専業トレーダーは正社員では無いので、社会的地位を失います。
個人トレーダーの場合、フリーターと同じ扱いになる上に収入が不安定な観点からローンに通らなくなる場合もあります。
法人化したとしても、ローンを組む時に収入の不安定な所を追求されてしまう為不利になります。
家の購入や車の購入を考えている人は、ローン支払い出来ない可能性があることを把握しておきましょう。
確定申告を申請しなければならない
投資ででた利益は本業をしている場合は年間20万円以上、会社務めをしていない場合は年間48万円以上で所得税が課税されます。
専業トレーダーになっている場合、年間240万円以上の利益が出ている為確定申告の申請が必要です。
確定申告の手続きを個人で行う必要があるので、会社務めの人より手続きが面倒くさくなってしまします。
専業トレーダーになるには努力が必要
専業トレーダーは夢のある職業ですが、なるまでの道のりが厳しいです。
人によって才能が開花してすぐなれるケースや、資産が十分にあって手軽に稼げるケースもありますが、大体の人はなるまでに数年以上の時間がかかります。
挫折してしまう人や稼げずに退場してしまう人もいるので、専業トレーダーを目指す人は綿密な計画とリスク・リターンバランスを考えて行動しましょう。