資産運用

資産形成とは?必要性や20代~50代の各年代別おすすめ資産形成を分かりやすく解説

編集者:Money Theory編集部
資産形成必要性

国内では老後2,000万円問題が浮上し、資産形成を考え始めている人が増えています。

しかし資産形成といっても「どのくらい貯金をしておけば良いの?」「投資先は?」と不明な点が多く、始められない人も居ますよね。

また「貯金しておけば大丈夫なんじゃ?」という人もいるので、最終的に貯金止まりになってしまうケースもあります。

そこで今回は、資産形成とはどのような事を指すのか、なぜ必要なのか分かりやすく解説します。

年代別のおすすめ資産形成を紹介したり、はじめ方を紹介したりするので、資産形成に興味がある人は必見です。

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資産形成とは?

監修者
代表取締役 山口雅史
株式会社ワンステップフォワード 代表取締役 山口雅史
20年以上証券・商品マーケットに携わる。その後、生命保険業等を経て独立。
現在は資産形成を中心としたFP事務所を行う。
AFP・2級FP技能士、上地ゼミ金融教育学会認定インストラクター。
資産形成とは

資産形成は将来の目的に向かってお金を作ることを指します。そのため、ゼロからのスタートも多々あります。

資産運用と同じ意味と捉える人もいますが、資産運用は既にある手持ち資金を使ってさらに増やしていく意味合いなので、資産形成とはまったく異なります。

メモ
  • 資産運用・・・既にある資金を利用して資産をさらに増やすこと
  • 資産形成・・・目的(ゴール)を決めて、計画的に資産を作っていくこと

資産形成は富裕層が行っているイメージがありますが少額資金からでも始められる為、いつでも誰でも始められます。

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資産ゼロから資産を作って行く事

資産形成は資産ゼロから資産を増やしていくことなので、20~30代から始めても問題ありません。

寧ろ、資産形成の成功のコツは「早く始めて、長く続けること」なので、資産形成に興味を持った時に即行動することをお勧めします。

資産形成は資産運用と違って「資産がゼロの人」でも気軽に始められるので、手元にまとまった資金がなくても、1000円・2000円といった少額でも資金を長期で積立投資することで資産を増やしていくことができます。

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資産形成の種類

資産形成といっても種類が大きく分けて2つあります。

資産形成の種類
  • 投資
  • 貯蓄

資産形成=投資という印象がありますが、実際は貯蓄と投資をバランスよく行いながら資産形成していきます。

貯金は多くの人がやっているイメージがあり当たり前と考える人が居ますが、お金を貯めている時点で計画的に資産作りをしている証拠で、立派な資産形成の手段と言えます。

国内は金利が非常に低く、銀行口座に入れても貯金が増えることはほぼありません。

しかも、最近の世界的なインフレの影響でお金の実質価値は徐々に目減りしてしまいます。仮に、年間のインフレ率を2%とすると、お金の価値は30年後には約半分になってしまいます。

しかし、貯蓄は資産運用と違い、損失リスクがほぼ0%になるので、不測の事態に備える為に必要なものです。

また、貯蓄は投資を行う上でのリスクヘッジにもなるので、資産作りの第一歩として資産形成と一緒に貯蓄を始めることが望ましく、最初のうちは貯蓄の割合が高くても構いません。

貯蓄

貯蓄

国内での貯蓄は金利が非常に低く、銀行口座に入れていても貯金が増えることはほぼありません。

しかし貯蓄は資産運用と違い損失するリスクがほぼ0%になるので、不測の事態に備える為に必要な物です。

また貯蓄は投資を行う上でのリスクヘッジにもなるので、資産づくりの第一歩として貯蓄を始めましょう。

但し貯蓄は貯金した金額した増えない為、効率良く資産を増やすことはできません。

収入によって貯金できる金額も限定されてしまうので、貯蓄オンリーの資産形成は厳しいでしょう。

投資

投資とは

投資は貯蓄と異なり、お金を働かせることによって資産を増やすことができます。

自分が働くこととお金を働かせることによって資産を増やせるので、最終的に働かずにお金を増やせる状態を作ることも可能です。

しかし、一つのデメリットとして投資に使っている資金が減ってしまう可能性もあります。

お金を増やすことに重点を置くのであれば、投資にフルコミットする方が短期間で資産を増やすことができますが、損失リスクがあるので、最初は投資のバランスを考えて運用することをお勧めします。

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資産形成を考える必要性

資産形成の意味合いが分かっていても、その必要性がわからなければ、資産形成を始めても長続きしません。

資産形成は人生のライフプランをさせる役目にもなるので、目的(ゴール)を明確にして挫折しないようにしましょう。

貯金だけでは資産を築きにくい

貯金は資産形成の手段の一つですが、貯金だけではお金は増えません。

現在の日本は500万円を1年間貯金しても500円程度しか増えません。

しかも、世界経済はインフレ期に突入したと考えられます。日本でも約40年ぶりに物価が上昇しています。

インフレはお金の価値の下落に繋がります。インフレ率2%が続くと現在の500万円は30年後には約275万円の価値になってしまいます。

貯金によって資産は増えていきますが、労働できない状態になるとお金は当然増えなくなります。

また、状況によっては、貯まった資産を取り崩さなければならない事態になることも想定されます。

資産形成は投資も両立して運用するため、お金に働いてもらうことができます。

資産形成は効率良く資産を増やすことができるので、将来の自分の人生をより楽しいものにすることができます。

不測の事態に備えられる

資産形成は老後に備える為の資産作りと思われがちですが、不測の事態に備えることもできます。

ただし、資産形成は目的にために計画性を持って行っているため、不測の事態には保険や貯蓄で備えることをお勧めします。

けがや病気などで突然収入が途絶えた際、資産があれば備えることができます。緊急避難的な資金になりますが、一般的に生活費の6か月分が目安とされています。

「若い世代だからまだ必要ない」ということはありません。

20代・30代こそ資産形成を始めた方が良い理由

資産形成という言葉を聞くと40代あたりから始めるものと思いがちですが、それは退職金等がまともに支給された時代の話です。

実際は20~30代から始める方がその効果が大きくなります。

20~30代からの資産形成は欧米諸国では当然のことです。リスクを取りやすい状況でしっかり資産形成のプランを立てることが重要です。

資産形成を始めた方が良い理由
  • 積極的な投資ができる
  • 長期投資でしっかり資産を築ける
  • 少額から気軽に始められる

若い世代から始めると結果的に複利効果を活用して資産を増やすこともできるので「資産形成で迷っている・・・。」という20~30代の人は思い切って始めることをお勧めします。

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積極的な投資を行える

20~30代は年代が上の人達に比べて資産が少なく、リスクを取った動きがしにくいと思われがちですが、実際は逆です。

例えば、定年退職間近の人が投資を始めると、どうしても短期的な目線での投資になりがちです。期間が短くなると、長期投資よりも投機的な投資になり、成功率が低くなります。

さらに、投資で失敗してしまうと定年退職間近の人は将来の収入で損失をカバーすることはできません。

上記の事から、年が上がっていけばいくほどリスクを取った投資はできなくなります。

20~30代であれば、長期的な目線で投資できるので損失が発生しても収入でカバーできることになります。

ただし、リスクを取るといってもハイリスクと言われているFX等のハイレバレッジ取引や信用取引をすると失敗を取り返せない可能性があるのでNGです。

長期間運用で大きな利益を見込める

20~30代から投資を始めると、長期的に投資を始められるので結果的に複利効果を享受しながら資産を増やすことができます。

短期的な市場の動きで稼ぐこともできますが、長期投資に比べてリスクが高くなり、膨大な資産を持っていたとしても安定的に稼ぐことはできません。

20~30代は資産形成を計画的に増やしていける貴重な時期になります

少額から始められる

資産形成での「投資」という言葉を聞くと、数百万円の資金が必要になると考えている人もいますよね。

実際、投資は数百円から始めることができます。

投資信託 100円~
株式投資 500円~
個人国債 1万円~
仮想通貨 500円~
FX 500円~

近年、株式投資やFXサービスが改善され、1株・1通貨単位から取引できる業者が増加しています。

1株から購入すると数百円から投資できるので、少額積立で株式投資することができます。
ご自身の収入から投資に割り当てる金額を自由に決められるので、無理なく投資を始められます。

投資先によって少額で大きな資金を動かすレバレッジ取引が可能なものもありますが、リスクと資金のバランスを考えて運用することもできます。

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年代別!おすすめの資産形成を紹介

年代別のおすすめ資産形成方法を紹介します。

20~30代から資産形成を始めるのは良いと紹介しましたが、資産形成は何歳からでも始めることができます。

各年代によって許容できるリスクが変わってくるので、ご自身の年齢にあった資産形成方法を選びましょう。

20~30代はETF・投資信託がおすすめ

20~30代は長期間投資することができる為、長期投資におすめの金融商品が適しています。

20~30代の方におすすめの金融商品
  • 投資信託
  • ETF
  • 株式投資
  • 変額保険

投資信託やETFは日本や米国の代表的な株価指数と連動を目指す商品が増えており、世界をリードする企業や信頼性の高い企業にまとめて投資することができます。

一つの商品に投資することによって自然と様々な企業へ分散投資できるので、自動的にリスク分散が行えます。

また、積極的にリターンを狙っていきたい人は株式の個別銘柄への投資を併用することもできます。

国内の個別銘柄の中には、配当や株式優待を狙える銘柄もあるので、資産形成だけではない楽しみを得ることもできます。

40~50代はロボアドバイザー・投資信託がおすすめ

40~50代になると、住宅ローンの返済や子供の養育費などが発生するため、20~30代の時よりリスクをコントロールした投資が必要になります。

複数の口座を持つことによって目的に合った運用が大切です。一方で、老後資金のような長期投資では積極的にリスクを採った運用も可能です。

40~50代の方におすすめの金融商品
  • ロボアドバイザー
  • 投資信託
  • 不動産投資

ロボアドバイザーはAIが投資のアドバイスをしたり、実際に取引を行ってくれるサービスです。

投資知識のない人でも気軽に投資することができるので「投資に時間が割けない!」「投資の勉強が苦手」という人におすすめです。

一方でデメリットとしては手数料等のコストが割高になることや様々な公的非課税制度が使えないことが挙げられます。

20~30代の時より運用できる資金が多くなっていることもあり、不動産に投資する手段もあります。

数千万円単位で資金のある人はマンション経営で不労所得を得ることもできるので、余剰資金と相談して判断しましょう。

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60代~は国内の債券投資がおすすめ

60代以降になってくると「定年退職」を考える時期に差し掛かってきます。

ローン返済や子供の養育費を払い終えて、出費は落ち着いていますが収入を得られない年代に差し掛かってきているため、どれだけのリスクを許容できるかを考えて投資することをおすすめします。

60代以上の方におすすめの金融商品
  • 債券
  • 不動産投資

債券は国や地方自治体、企業が発行している期限付き借用証書のようなものです。元本割れリスクを抑えた投資ができます。

債券は満期まで保有していればお金が戻ってくる+利子を得ることができますが、満期前に売却すると損失が発生する場合や倒産や破綻などデフォルトリスクがあります。

株式投資や株式を対象にした投資信託に比べて得られる利益は少なくなりますが、これらの投資対象に比べてリスクを抑えた運用ができます。

また、不動産投資の家賃収入で継続的に利益を得る方法などと組み合わせれば、投資の幅を広げることができるのでまとまった資金のある人は検討してみましょう。

資産形成の始め方

「資産形成を始めたい!」と決断しても「じゃあ、具体的にどうやって始めるの?」とわからない人もいますよね。

資産形成を始める方法は簡単で、それぞれの口座を用意すればいつでも始められます。

口座開設の手続きも簡単で、即日最短で開設してくれる業者もあります。

これから詳しく説明していくことで、始め方を学んで資産形成をスタートしましょう。

貯金用の銀行口座と証券会社の口座を開設しよう

まず資産形成に必要な貯蓄・投資を始める為に、各口座を開設します。

開設する口座
  • 銀行口座
  • 証券口座

銀行口座は既に持っている人もいますが、証券会社の口座は持っていない人の方が多いですよね。貯蓄用の銀行口座はできれば財形貯蓄口座のように引き出ししにくい口座がお勧めです。

証券会社の口座開設は審査があり、マイナンバーや本人確認書類を提出後、審査に通過すれば口座を開設することができます。

投資未経験でも解説することが可能で、収入面に不安があったり、ローンなどの借金がある人でも解説できるので、気軽に開設してみましょう。

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収入と固定費用から貯蓄・投資金額を考える

各口座を開設すればすぐにでも資産形成を始めることができますが、資産形成を始める前にゴールを設定しておきましょう。

収入から投資にまわす分を差し引いて、残りの額で生活する癖をつけることが重要です。給与天引きなどを上手に活用して無理のないプランを立てましょう。

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資産形成は20~30代からでも始めるのがベター!

資産形成は資産運用と異なり、資産ゼロから資産を作っていくことを指します。

40代以降から資産形成は始めるものと思っている人もいますが、20~30代から始めることは将来の大きなアドバンテージになります。

少額から運用できるサービスが数多く登場しているので、資産形成に興味のある人は証券会社の口座開設を検討してみてください。

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