株式投資

損切りとは?株式投資で失敗しないための基本【初心者向け用語解説】

損切りとは

1.「損切り」を簡単に解説

損切り…保有している銘柄に見切りをつけ損失を確定させて売ること

2.「損切り」を丁寧に解説

そもそも「損切り」とは?

では、「損切り」とはどのようなものなのか、詳しくご説明していきます。

損切りとは、自身が保有している銘柄の株価が買ったときより下がってしまった場合に、損失を確定させて株を売ることです。

別名、ロストカットやストップロスと言われ、その名の通りより大きな損失を防ぐための方法です。

つまり、投資をする前にあらかじめ、「株価が〇円まで下がってしまったら、売って損失確定をする」とルールを決めて実行するのです。

損切りは、機関投資家や金融機関も実行している最も代表的なリスク管理のため、個人投資家の方も必ずやった方が良いです。

損切りはなんのためにする?「損切り」の目的

「自ら損失を確定させるなんてもったいないのでは?」と思われている方も多いのではないでしょうか。

しかし、「もったいない」「もう少し待てば株価が上がるかも」という「感情」こそ、株式投資で失敗する原因です。

株式投資で大切なことは「稼ぐこと」よりも「損をしないこと」を第一に考えて取引をすることなのです。

つまり、状況を客観的に判断して冷静に行動することが大切になります。

株式投資において、すべての株価の予測が当たることはあり得ません。

株価は時にまったく予測しない方向に動くからです。その際に、慌ててしまい感情で判断してしまうと、より損失が大きくなってしまいます。

そこで、損切りのルールをあらかじめ決め必ず実行することで、一時の感情に流されることなく株式投資に取り組むことができるのです。

1銘柄で損失を出しても保有株全体で利益は出ればよいという気持ちで取り組むようにしましょう。

具体的にどのラインで「損切り」すればよいのか

では、具体的にどのラインで「損切り」すればよいのでしょうか。

損切りのラインを決める方法は、エントリーラインに対してどれくらいまで損失を許容するかという観点で決める方法です。

具体的に「値下がり率」と「損失額」の2つの考え方があります。

順番にご説明していきます。

損失額

総資産額を基準に考える場合、損失額の観点から損切りをします。

例えば、投資家が100万円の資金を投じているとき、3%の損失で抑えたい場合は3万円の損失でロスカットを取ることになります。

損失額で損切りラインを決める場合

取得単価 銘柄数 値下がり額 値下がり率
1000円 100株 200円 2%
1000円 200株 100円 10%
500円 1000株 20円 4%

この場合銘柄ごとの値下がり率では大きな違いが出てきます。

株価や保有数により損切りラインが決定する点がポイントになります。

値下がり率

平均取得価格を基準に考えると、値下がり率で損切りラインを定めることになります。

値下がり率5%を想定すると以下のようになります。

値下がり率で損切りラインを決める例

銘柄の価格 損切りライン
1000円の銘柄 50円値下がりで損切り
2000円の銘柄 100円値下がりで損切り
1000円の銘柄 500円値下がりで損切り

平均取得価格を基準に考えると、値下がり率が一定になる代わりに、 株価や保有数により損失額が変動します。

「損切り」は必要不可欠!株式投資の3つのリスクを把握しよう

損切りは株式投資におけるリスクを軽減させる最も有効的かつ基本的な方法です。

では、ここからは株式投資における3つのリスクを把握しましょう。

株式投資にどのようなリスクがあるかしっかりと理解することで、損切りの大切さがわかりリスクへの対策をとることができます。

株式投資における主なリスクは以下の3つです。

  1. 株価値下がりリスク
  2. 企業倒産リスク
  3. 株式の流動性リスク

それぞれ詳しくご紹介していきます。

①株価値下がりリスク

株式投資のリスク1つめは、「株価値下がりリスク」です。

株価値下がりリスクとは、買った株が値下がりしてしまい、買い値より低い金額でしか売れなくなってしまうことです。

いわゆる「元本割れ」という状態です。

株式投資のリスクのなかで最も代表的なものであると言えますね。

この値下がりリスクが、株が怖いというイメージを持たれてしまう大きな要因です。

たとえば、100万円で購入した株が株価暴落にともない70万円の価値になってしまった場合、30万円も損をしてしまうことになります。

株は、通貨と違い額面の価値が変動します。1万円の通貨には常に1万円の価値がありますが、1万円分の株は、10万にも1000円にもなる可能性があるということです。

株には普遍的な価値はないと肝に銘じておきましょう。

②企業倒産リスク

株式投資のリスク2つめは、「企業の倒産リスク」です。

保有している株を発行している会社の業績が悪化すると、株価は下がります。

さらに、会社が倒産してしまった場合、株価は下がるどころか価値がなくなってしまいます。

何十万、何百万で買ったものがただの紙切れになってしまうのです。

株には常に価値が0円になってしまう可能性があることをしっかり理解しておくことが大切です。

対策としては、株を購入する際に短信決算をしっかりと読み込み、倒産フラグがないか確認してから投資決定をすることが大切です。

③株式の流動性リスク

株式投資のリスク3つめは、「株式の流動性リスク」です。

流動性とは、株式の売買のしやすさのことを言います。

株式売買は売り注文と買い注文の需要と供給が一致することで初めて成立します。

ある銘柄を売りたい人が多くいても、買いたい人がいなければ売買が成り立ちません。この状態を流動性が低いと言います。

流動性が低い銘柄だと、売りたい値段よりも低い値段でしか売ることができません。これでは儲けることは難しいですよね。

流動性が高い銘柄を選んだ方が無難だということです。

ちなみに、流動性リスクには主に2つのパターンがあります。

1つめは、銘柄に人気がない場合です。

基本的に人気がなく流動性が低い銘柄も多く存在しています。そのような銘柄は、自分が売りたいと思ったときに他の投資家が安い値を提示して買いの意思を示している場合が多いです。その場合、提示された金額で売らなければなりません。

2つめは、銘柄の流動性が一時的に低くなる場合です。

例えば、ある会社の業績が悪化したというニュースが流れたとします。その次の日にその銘柄に売りが殺到した場合、売買が成立しないのに株価だけが下がっていく現象が生じます。

株式取引において流動性はとても重要なものなのです。

「損切り」のメリット・デメリット

株式投資におけるリスクはご理解していただけたでしょうか。

では、最後に「損切り」のメリットとデメリットをご紹介していきます。

損切りのメリットとデメリットを把握しておくことで、より損切りを有効的に活用することができますよ。

「損切り」のメリット

損切りのメリットは以下の2点です。

  • 損失の拡大を防ぐことができる
  • 資金効率を上げることができる

それぞれ詳しくご説明していきます。

損失の拡大を防ぐことができる

損切りの最大のメリットは、損失の拡大を防ぐことができることです。

先ほども申し上げましたが、株式投資において最も大切なことは「損をしないこと」です。

自身が持っている銘柄の株価が買ったときより低くなっている場合、もちろん保有し続けていればまた株価が上がる可能性もあります。

しかし、株価が上がる可能性と同様に、さらに株価が下がる可能性もあるのです。

株価が下がり続ければ、さらに損失が膨らみ結果的に損をしてしまうことになります。

そのため、「損をしないこと」を第一に考え早い時点で損失を確定させることが大切なのです。

資金効率を上げることができる

損切りのメリット2つ目は、資金効率を上げることができることです。

株式投資では、限りある資金をいかに効率よく運用するかも非常に大切です。

なぜなら、有効に運用できている資金が多ければ多いほど、得られる利益も大きくなるからです。

そのため、損切りをすることで、資金効率を上げることができ結果的に利益につなげることができるのです。

皆さんは「塩漬け」という用語をご存じですか?

塩漬け…損失を含んだ銘柄をそのまま所有し続けること

つまり、損切りをしないと塩漬けが膨らみ結果的に資金効率が下がり、利益も減ってしまうのです。

「損切り」のデメリット

損切りのデメリットは、もし損切りをした後に株価が好転した場合、もし株を所有し続けていたら得られた利益を逃してしまうことです。

このデメリットは投資家にとって精神的にかなりのダメージを与えるものです。

しかし、何度も申し上げていますが、株式投資で最も大切なことは「利益を上げる」ことよりも「損をしないこと」です。

そのため、「投資は単一的な視点で見るのではなく、最終的な結果を出すことが大事」ということをしっかり理解しておくことが大切になってきます。

損切りの関連キーワード

・ロストカット

・値上がり益

・株価