外貨建MMFは馴染みのない言葉ですが、外貨で運用する投資信託のことで、少額から始められるので初心者にもおすすめの投資方法になります。
安全性の高い企業や国債を対象にしているので元本割れのリスクも低く、安定した投資ができるのです。
しかしどこの証券会社なら外貨建MMFができるのか、どのように投資すればいいのか分からないという方も多いと思います。
そこでこの記事では外貨建MMFのメリット・デメリットからおすすめのネット証券、購入方法まで解説しています。
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外貨建MMFとは
まずは外貨建MMFについて知っておきましょう。
外貨建MMFは米ドルなどの外貨で短期証券を運用する投資信託です。
安全性の高い企業の社債や国債などを投資対象としているため元本割れのリスクが低く、少額から始められるため初心者でも始めやすい投資方法になっています。
外貨で運用する投資というと外貨預金がありますが、外貨建MMFは外貨預金と違って満期がないので途中解約が可能となっています。
取引にかかる売買手数料は無料ですが、為替スプレッドはかかるので注意してください。
- 外貨で運用する投資信託
- 外貨建MMFと外貨預金との違い
- 売買手数料は無料
外貨で運用する投資信託
外貨建MMFは外貨で行われる投資信託で、主に米ドル、南アフリカランド、トルコリラを利用します。
外貨の保有ができるので日本でインフレが起きた時でも価値を保つことができ、今後外貨建の金融商品を買うときにもこの外貨を活用できます。
特に現在の超低金利が続く日本では、5%近い利回りを提供する米ドル建てMMFへの投資が魅力的です。
アメリカはまだ完全にインフレが収まっていない状況で、金利の引き下げはまだ先になると予想できます。
そのことからも、円高に対しての心配はそこまで必要なく、比較的安定したリターンを期待できます。
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外貨建MMFと外貨預金との違い
外貨建MMFと外貨預金との主な違いは下記の通りです。
項目 | 外貨建MMF | 外貨預金 |
---|---|---|
手数料 | 外貨MMFの為替手数料は外貨預金よりも 安く設定されている場合が多い |
|
保有中にかかる費用 | 運用報酬として、管理報酬や監査費用等がかかる | かからない |
パフォーマンス/利率 | 運用実績により好利回りが期待できる | 日々利率が変動するが、適用された利率で運用される |
利益に対する税金 | 為替差益に対しては非課税のため、資産が目減りしない | 利回りの利息だけでなく為替差益も雑所得として扱うため課税の対象になる |
解約/払い出し | いつでも解約ができる | 原則として満期まで中途解約不可(いつでも円に換えることはできる) |
主なリスク | 債券の価格変動リスク・信用リスク為替リスク(円から投資した場合) | 為替変動リスク |
元本の保証 | 元本の保証なし | 外貨で元本保証 |
資産保護 | 証券会社が破綻してもMMF資産は保全される | 預金保険の対象外 |
同じ外貨を保有できる外貨預金は原則満期までは解約ができず、できたとしても解約手数料がかかります。
ですが外貨建MMFなら途中解約ができるので、証券会社が開いている時間ならいつでも円に換金可能で、手数料もかかりません。
また手数料や利益に対する税金の項目を見ると、外貨建MMFの方がコストを抑えて利益を出しやすいことが分かります。
円安の時に外貨預金を始めてもいいの?外貨預金を始めるべきタイミングを解説
売買手数料は無料
外貨建MMFは基本的に売買手数料はかかりません。
しかし円貨を外貨に替える時にかかる為替スプレッドはかかるので、スプレッドがかかりすぎるとトータルでは思ったより儲けられなかった、となってしまう可能性もあります。
証券会社を選ぶ時はスプレッドを比較することも大切です。
外貨建MMFを購入するメリット
では次に外貨建MMFを購入するメリットについて紹介します。
外貨建MMFを購入するメリットは下記になります。
- 高利回りである
- 少額で始められる
- 為替差額が得られる
各メリットについて、詳しく解説していきます。
高利回りである
外貨建MMFの最大のメリットは外貨預金などと比べて利回りが高いことになります。
外貨建MMFの利回りは米ドルで約2.4%、南アフリカランドで約5.2%、トルコリラで約17.3%とかなりの高利回りとなっています。
投資信託なので運用成果に応じて分配金を受け取ることができ、利息のみで利益を得る投資より儲かりやすいのです。
また得た利益は再投資に活用されるので、複利効果も期待できます。
少額で始められる
外貨建MMFは少額で始められるため、初心者でも手が出しやすい投資方法になっています。
最低価格は証券会社にもよりますが、1,000円から外貨建MMFを始められる会社もあります。
為替差額が得られる
外貨建MMFは外貨を利用した投資なので、円高の時に購入して円安の時に売却すれば為替差額による利益も得られます。
1米ドル=120円の時に120万円分購入し、1米ドル=130円のタイミングで売却した場合、為替差額は下記のようになります。
- 120万円分購入:120万円÷120円=1万口
- 130円で売却:1万口×130円=130万円
このように円安のタイミングで売却すれば、10万円分の為替差額が得られます。
外貨建MMFを購入するデメリット
多くのメリットがある外貨建MMFですが、デメリットも存在します。
- 為替変動リスクがある
- 価格変動リスクがある
各デメリットについて、詳しく解説していきます。
為替変動リスクがある
メリットで為替差額が得られると説明しましたが、逆に為替の変動によって損をしてしまうリスクもあります。
売却する時が購入時より円高だった場合は損をしてしまいます。
例えば、1米ドル=120円の時に120万円分購入し、1米ドル=110円のタイミングで売却した場合、為替差額は下記のようになります。
- 120万円分購入:120万円÷120円=1万口
- 110円で売却:1万口×110円=110万円
このように為替変動の影響で10万円分損してしまう可能性もあるのです。
価格変動リスクがある
こちらは投資全般に言えることですが、外貨建MMFには価格変動による損失が出てしまうリスクがあります。
外貨建MMFは安定した企業に投資できるため元本割れは起こしにくいですが、投資信託は基本的に元本保証がされていない商品となります。
価格変動によって損失が出る可能性があることを理解してから、投資を始めましょう。
外貨建MMFが購入できるおすすめネット証券比較一覧
実際に外貨建MMFが購入できるネット証券を比較していきましょう。
外貨建MMFが買えるネット証券は下記の4社になります。
会社名 | 楽天証券 | SBI証券 | マネックス証券 | auカブコム証券 |
---|---|---|---|---|
利回り | 米ドル:約2.2~2.4% 南アフリカランド:約5.2% トルコリラ:約17.3% |
米ドル:約2.3% 南アフリカランド:約5.3% トルコリラ:約17.4% |
米ドル:約2.3% 南アフリカランド:約5.3% トルコリラ:約17.3% |
米ドル:約2.3% 南アフリカランド:約5.3% トルコリラ:約17.3% |
為替スプレッド | 米ドル:±25銭 南アフリカランド:±30銭 トルコリラ:±1円50銭 |
米ドル:±25銭 南アフリカランド:±25銭 トルコリラ:±25銭 |
米ドル:±0.2~0.9銭 南アフリカランド:±1.0銭 トルコリラ:±2.7銭 |
米ドル:0.2銭~3.0銭 アフリカランド:±25銭 トルコリラ:- |
最低取引額 | 10通貨単位 | 10通貨単位、円貨取引は5,000円 | 1,000円 | 10,000円 |
外貨建MMFが購入できるおすすめ証券会社
それでは上記で比較した、外貨建MMFが購入できるネット証券4社について詳しく解説していきます。
- 楽天証券
- SBI証券
- マネックス証券
- auカブコム証券
楽天証券
2024/03/08時点の情報です。
取引手数料 | |||
---|---|---|---|
取引金額 | 10万円 | 50万円 | 100万円 |
約定金額ごと | 99円 | 275円 | 535円 |
1日定額制 | 0円 | 0円 | 0円 |
0コース(信用取引込) | 0円 | 0円 | 0円 |
積立NISA | 195銘柄 |
---|---|
投資信託 | 2,613本 |
外国株 | 米国株式(4,810銘柄)/中国株式/ASEAN株 |
ポイント投資 | 楽天ポイント |
取引ツール(PC) |
|
スマホアプリ |
|
楽天証券は新規口座開設数が4年連続No.1を誇る大手ネット証券になります。
楽天証券では10通貨単位から行うことができ、円貨で1,000円未満から投資を始めることが可能です。
購入時に円貨での決済を選ぶこともできるので、為替取引を行う時間がないという方でも楽天証券なら外貨建てMMFを始めることができます。
楽天証券で投資をしている方は80%が未経験から始めているので、初心者でも始めやすいのが楽天証券です。
楽天証券の評判・口コミはどう?楽天ポイントで投資できる仕組みや口座開設手順を解説
SBI証券
2024/03/08時点の情報です。
取引手数料 | |||
---|---|---|---|
取引金額 | 10万円 | 50万円 | 100万円 |
約定金額ごと | 99円 | 275円 | 535円 |
1日定額制 | 0円 | 0円 | 0円 |
積立NISA | 208銘柄 |
---|---|
投資信託 | 2,683本 |
外国株 |
|
ポイント投資 |
|
取引ツール(PC) |
|
スマホアプリ |
|
SBI証券は国内株式個人取引シェアNo.1を誇る大手ネット証券です。
SBI証券の外貨建MMFは、原則24時間取引が可能となっており、日中は忙しいという方でも取引ができます。
またSBI証券も購入時に円貨での決済を選ぶこともできます。
積立サービスも利用できるので、購入のタイミングを見極めるのが難しいという方は積立を利用して毎月自動で購入しましょう。
SBI証券の評判・口コミはやばい?口座数NO.1の理由やメリット・デメリットを徹底解説
マネックス証券
2024/03/08時点の情報です。
取引手数料 | |||
---|---|---|---|
取引金額 | 10万円 | 50万円 | 100万円 |
約定金額ごと | 99円 | 275円 | 535円 |
1日定額制 | 550円 | 550円 | 550円 |
積立NISA | 167本 |
---|---|
投資信託 | 1,520本 |
外国株 | 米国株式(5,000本以上) 中国株式 |
ポイント投資 | マネックスポイント |
取引ツール(PC) |
|
スマホアプリ |
|
マネックス証券はツールや投資情報が充実しており、とても利用しやすい証券会社になっています。
マネックス証券は1,000円という少額から投資が可能となっており、購入日の翌営業日から売却もできます。
また事前に適用される為替レートが提示されているので、レートを確認してから注文ができます。
外貨での買付・解約ができるので、外貨建MMFで増やしたお金で債券の利金を運用や外貨建て商品の購入に活用できます。
マネックス証券の評判・口コミはどう?米国株投資におすすめの理由や口座開設手順も解説
auカブコム証券
2024/03/08時点の情報です。
取引手数料 | |||
---|---|---|---|
取引金額 | 10万円 | 50万円 | 100万円 |
約定金額ごと | 99円 | 275円 | 535円 |
1日定額制 | 0円 | 0円 | 0円 |
積立NISA | 202銘柄 |
---|---|
投資信託 | 1,634本 |
外国株 | 米国株式(1,800銘柄以上) |
ポイント投資 | Pontaポイント(投資信託・プチ株買付に利用可能) |
取引ツール(PC) |
|
スマホアプリ |
|
auカブコム証券は、三菱UFJフィナンシャル・グループとKDDI大元となっているネット証券です。
auカブコム証券は最低額が10,000円と他の証券会社に比べたら少し高額ですが、保有期間の制限がなく利回りが高いので長期的な投資に向いています。
為替レートが希望水準に達した時にメールで通知を送るツールもあるので、売買にタイミングを逃しません。
auカブコム証券の評判・口コミはどう?メリット・デメリットや取引手数料・取引ツールを解説
外貨建てMMFをおすすめする人・しない人の特徴
外貨建てMMFは短期の金融資産に投資する投資信託の一種です。
その特徴から、特定の投資家に適している一方で、他の投資家には不向きにもなり得ます。
以下では、外貨建てMMFが向いている人と、そうでない人の特徴について解説します。
外貨建てMMFがおすすめな人
外貨建てMMFは、特に以下のような状況の人に適しています。
- 短期間(数ヶ月〜1年)の資金運用を考えている人
- 円をドルに変え、そのまま保有したいが、株や債券のリスクを取りたくない人
- 分配金や配当金など、すぐに使う予定のない余剰資金を効率的に運用したい人
外貨建てMMFは資金を一時的にパーキングする場所としても利用できます。
そのため、為替リスクを取りつつも一定の利回りを求める方に、外貨建てMMFは有用です。
外貨建てMMFをおすすめしない人
一方で、外貨建てMMFは以下のような人にはおすすめできません。
- 元本保証を最優先し、元本割れのリスクを全く取りたくない人
- 価格変動のリスクを許容できない人
- 長期的な資産形成を目的とする人、または高い収益を短期間で求める人
外貨建てMMFは、為替リスクや市場変動のリスクが伴います。
また、長期的な資産増加や短期間での高収益を目指す投資手段ではないため、そのような目的の人には不向きです。
外貨建MMFのリスク管理法
外貨建MMFは、高い利回りを追求する一方で、為替リスクを抱える投資商品です。
しかし、リスクは十分な知識と戦略により自ら管理することができます。
この章では、外貨建MMFに潜んでいる主なリスクとその対策について詳しく説明していきます。
リスクへの知識や対策、戦略を学び、リスク自体を管理しましょう。
- リスクヘッジの方法
- ヘッジを用いたリスク分散
- 外貨建MMFでの資本保全手段
リスクヘッジの方法
為替リスクを管理する主な方法としてはリスクヘッジがあります。
リスクヘッジは、為替リスクをカバーするための取引で、通常はデリバティブを使用します。
デリバティブとは、株式、債券、通貨、金利などの原資産と呼ばれる金融商品から派生している取引です。
このデリバティブを使用して為替リスクをカバーすることが可能です。
ヘッジを用いたリスク分散
ヘッジだけでなく、投資ポートフォリオのリスクを分散させることも重要です。
リスクを分散させることで、一部のリスク要因から引き起こされる可能性のある損失を軽減することができます。
例えば、異なる通貨ペアを持つMMFに投資することで、特定の通貨ペアの動きによる影響を緩和することができます。
1つのものに投資するのではなく、複数のものに投資するのは、MMFだけではなく、日本株や他の株式でも応用できるので、活用していきましょう。
外貨建MMFでの資本保全手段
また、外貨建MMFでは、元本保証機能を備えた商品を選択することで、資本を保全することが可能です。
しかし、元本保証機能が付いているからといって無条件に安全とは言えません。
投資家自身が投資先の経済情勢や金利動向をしっかりと理解し、リスクを適切に評価することが求められます。
保証機能に頼りすぎず、投資家自身でリスクへの対応をできるようにしましょう。
外貨建MMF投資のポイント
外貨建MMFへの投資は、短期的な利益を追求するだけでなく、長期的な視点からの戦略も重要です。
この方法は、外貨建MMFだけではなく、他の投資方法にも該当します。
長期保有することで、配当や株主優待をもらえるかもしれません。
しかし、外貨建MMFは長期的に持つほどリスクが増していきます。
その判断をミスをしないよう長期投資していきましょう。
- 為替予測を行う
- 経済指標の読み方を学んでおく
- 為替リスクとのバランスを保つ
為替予測を行う
外貨建MMFの運用には、為替予測が重要となります。
それは、利回りは投資先の金利だけでなく、投資通貨と基準通貨の為替レートに大きく影響されるためです。
為替レートの予測は困難ですが、世界経済の動向や金利差、通貨政策などを考慮に入れることで、一定の予測は可能です。
予測をを行うことは可能ですが、その場その場で臨機応変に対応することが大切です。
経済指標の読み方を学んでおく
また、各国の経済指標を理解することも必要です。
経済指標は、一国の経済状態を示すデータで、GDP、失業率、インフレ率などがあります。
これらの指標を読み解き、それが為替レートにどのように影響するかを理解することで、より賢明な投資決定を下すことが可能となります。
経済指標は、その国の株式に大きく影響を及ぼすので、株式投資を行うときにも確認しておくことが大切です。
為替リスクとのバランスを保つ
最後に、長期投資と為替リスクとのバランスを保つことが重要です。
長期的な投資であればあるほど、為替リスクは高まります。
しかし、それは一方で、高い利回りを追求する機会でもあります。
投資家自身のリスク許容度とリターンの期待値を考慮に入れ、適切なバランスを見つけることが求められます。
外貨建MMFの始め方
ここからは実際に外外貨建MMFを始める時の流れについて解説します。
下記が外貨建MMFを始める時の流れになります。
- 外貨建MMFが利用できる証券会社で口座開設
- 入金
- 購入する外貨を選択・注文
各手順で行うことについて解説していきます。
Step1.外貨建MMFが利用できる証券会社で口座開設
まず始めに、外貨建MMFが買える証券会社で総合口座開設をします。
また外貨建MMFの取引には外貨建商品用の取引口座も必要になる場合があるので、こちらも同時に開設しましょう。
口座の開設には、マイナンバーや運転免許証などの本人確認書類が必要になります。
Step2.入金
口座が開設できたら、購入資金を口座へ入金します。
外貨建MMFの購入には円貨か外貨どちらの決済にするか選べる場合があり、円貨決済を選択した場合はそのまま口座に入金します。
外貨決済を選んだ場合は先に外貨を用意しておいて、用意した外貨を入金します。
Step3.購入する外貨を選択・注文
資金の準備ができたら、いよいよ購入する外貨を選びます。
外貨は利回りを重視して選ぶ方と安定性を重視して選ぶ方がいますが、基本的には利回りの多い方は安定性は無くなります。
外貨建MMFの取引には為替手数料がかかるので、手数料を入れても損をしない利益が出せるようにしましょう。
外貨建MMFの注意点
外貨建MMFを購入するにあたって、注意するポイントがいくつかあります。
- リスクがあることを理解する
- 取引をすると税金がかかる
上記を気をつけないと損失を出してしまうことに繋がるので、必ず注意点を把握しておきましょう。
リスクがあることを理解しておく
デメリットでも触れたように、外貨建MMFへの投資は為替変動リスクと価格変動リスクの2つのリスクがあります。
外貨建MMFは元本が保証されている商品ではないので、これらのリスクによって損失を出してしまうこともあります。
しかし売買のタイミングを間違えなければリスクは回避できるので、定期的に為替や価格のチェックを行いましょう。
取引をすると税金がかかる
外貨建MMFの取引で発生した分配金・譲渡損益・為替差益には、譲渡所得として20.315%の税金がかかります。
分配金は利子所得として源泉徴収されるので、分配金も利用して再投資する場合は税金を引いた額が投資に回されます。
外貨での投資でも日本の税金が適用されるので注意しましょう。
外貨建MMFに関するよくある質問
外貨建MMFに関するよくある質問と回答を紹介します。
- 外貨建MMFとはなんですか?
- 外貨建MMFのメリットは?
- 外貨建MMFのデメリットは?
外貨建MMFとはなんですか?
外貨建投資信託の一種で、投資元本の維持や安定的な運用を目指した商品です。
米ドルなどの外貨で短期証券を運用します。
安全性の高い企業の社債や国債などを投資対象としているため元本割れのリスクが低く、少額から始められるため初心者でも始めやすい投資方法です。
外貨建MMFは外貨預金とは違い、満期がなく途中解約できるのも特徴です。
外貨建MMFのメリットは?
外貨建MMFの主なメリットは下記の通りです。
- 高利回りである
- 少額で始められる
- 為替差額が得られる
外貨建MMFは外貨定期預金に比べて為替スプレッドが安いため、少額で買付できます。
外貨預金などと比べて利回りが高く、得た利益は再投資に活用されるので、複利効果も期待できます。
また円安のタイミングで売却すれば為替差額による利益も狙うことができます。
外貨建MMFのデメリットは?
外貨建MMFの主なデメリットは下記の通りです。
- 為替変動リスクがある
- 価格変動リスクがある
外貨建MMFは外国為替を利用した商品です。
為替変動の影響によって、時には元本を割り込む損失が出るリスクもあります。
また外貨建MMFには価格変動による損失が出てしまうリスクもあります。
外貨建MMFは安定した企業に投資できるため元本割れは起こしにくいものの、投資信託は基本的に元本保証がされていない商品であることは忘れないようにしましょう。
外貨建MMFは初心者でも始めやすい高利回り投資
外貨建MMFは、外資を利用して少額から安定した企業の社債や国債に投資できるため、初心者でも始めやすい投資方法となっています。
タイミングを見計らえば為替差額を得ることもできるので、外貨を保有しつつ儲けたいと思っている方には外貨建MMFはおすすめです。
しかし価格変動や為替変動のリスクもあり、売買のタイミングを間違えたら損失が出てしまうので、情報収集をしっかり行うことが大切です。
今回紹介した証券会社は1,000円などの少額から投資できる会社も多いので、国内以外の投資を考えている方は外貨建MMFを始めてみましょう。
外国株式とは?投資するメリット・デメリットや国や企業の選び方を徹底解説