株式投資では色々な用語が使われます。
「リターン」は株式投資用語の一つで、取引状況を伝える時に利用したり株式投資コラム等で記載されていたりします。
今回は株式投資での「リターン」とはどのような意味合いなのか解説します。
リターンは通常「戻る」という意味合いを持っていますが、株式投資では意味合いが異なります。
リターンの意味合いが知りたい人や、株式投資用語の基礎を学びたい人は参考にしてください。
株式投資のリターンとは
株式投資は一般的に利益率のことを指します。
株式投資で売買した際に、購入した金額ときの金額より高い価格で売ることができれば「リターン」が発生します。
利益以外の場合も使用される場合もありますが、殆どのケースで利益として使われているので「リターン=利益率」と把握しておきましょう。
リターンは株式投資で得た利益率
株式投資で利益を得たときにリターンが発生します。
利益率と日本語で表現しても問題ありませんが、リターンを利用する投資家や投資に関する情報メディアが多く、投資情報を収集する時に困らない為にも使い慣れしておきましょう。
得る予定の利益にもリターンを使う
株式投資で使われているリターンは、得た利益以外の利益でも使用します。
例えば、取引をしている最中で含み益が発生し、取引を成立すれば利益率が発生する時もリターンを使います。
「A株を売却すればリターンが大きい」などと利益が出る予定の状態でも使えるので、リターン=確実な利益ではありません。
株のリターンの計算方法
株のリターンを計算する式は、「今÷前―1」です。
例えば80万円が135万円になった時、の投資リターンは55万円ですが、この55万円が元本の何パーセントなのかは「今÷前―1」で出すことができます。
今(135万円)を前(80万円)当初元本の80万円で割り、その後に1を引くと、「135÷80-1=0.6875」となります。
パーセント表示するために100をかけると68.75%、つまり80万円が135万円になった投資のリターンは68.75%と導き出せます。
値上がりの利益率以外でのリターンの使い方
株式投資で使用されているリターンは、シンプルに値上がりによって発生する利益率以外にも使われます。
利益率に係るものではない場合もあるので、応用して使用されている場合も正しく読み取れるようにしておきましょう。
リスクが低く安全な取引状態
取引している状態で、損失リスクが低く利益発生が見込める状態でもリターンは使用します。
リスクを上回って利益を獲得できると判断した時にもリターンは利用できるので、取引が安全な状態で期待値の大きい場合、使用してみましょう。
配当金で得る利益
株式投資は値上がりによって得る利益がメインですが、配当金で得る利益率もリターンで表現できます。
株式投資以外の場合、預金の利子でも利用できるので一般的にリターンは「金融系」で使用されます。
株式投資以外の投資もリターンという言葉を高頻度で使用されるので、他の投資をする人も覚えておいて損はありません。
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リターンの強弱を表す方法
リターン=利益率なので、利益率にも大きさがあります。
大きな利益になると利益率が大きくなり、小さな利益であれば利益率も小さくなるので相応した言葉で表現する必要があります。
利益が大きい場合はリターンが大きい
利益が大きい場合は「リターンが大きい」と表します。
利益率の大きさは大小で表すことが可能で、多くの利益を期待できる場合、或いは大きな利益を得る予定の場合は「リターンが大きい(大きくなる予定)」と表現します。
リターンの大きさは確定状態以外でも使用するので、リターンが大きい=利益を大きく得られると勘違いしないようにしましょう。
利益が少ない場合はリターンが小さい
利益が少なく、利益率が小さくなる場合は「リターンが小さい」と表します。
投資した金額やリスクに対して利益が少なかったり、いつもの利益より少ない利益であったりした場合リターンが小さいと表現できます。
リターンが少ないという意味合いは、リターンが大きい状態と比べて芳しくない状態になりますが、いずれにせよ利益が出ている状態なので収支を見るとプラスになります。
リターンと一緒に使われる株式投資用語
リターンは単独で利用される場合が殆どですが、一緒に使われる株式用語もあります。
株式投資をしていると「リスク・リターン」という言葉を良く耳にしますよね。
リスク・リターンは株式投資以外の金融商品でも発生する状態で、リスクとリターンは比例関係にあります。
リスク・リターンで使われているリスクについて説明します。
リスク・リターンの意味合いも詳しく解説するので、把握していきましょう。
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リスク
株式投資における「リスク」は購入した株が売却時に購入した金額より安くなっている価格変動リスク、投資しているかいしゃが倒産してしまう信用リスクの2パターンあります。
リターンは資産をプラスする内容になっていますが、リターンは逆の意味合いで資産を失う危険性を表しています。
株式投資で使われる「リスク・リターン」は利益率と損失率となっており、リスク・リターンは比例関係にあります。
リスクの高い取引は、損失してしまう可能性が高くなりますがリターン(利益率)も大きくなるので一攫千金が狙える状態です。
対してリスクが低い状態はリターンも小さく、ローリスク・ローリターンの状態で小さく利益を積み重ねる取引が可能です。
多くの投資家が「リスク・リターンを考えて取引すると勝てる」と発言しますが、リスク・リターンのバランスを上手く調整すると勝率が上がり資金運用が成功しやすくなります。
株式投資でリターンを使うケース
株式投資でリターンを実際に使うケースを紹介します。
投資家達との話し合いでも利用するケースがあるので、今後セミナーに行ったり勉強会に参加したりする人は、話の内容を理解できるように把握しておきましょう。
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取引でリスク・リターンを考える
取引でリスク・リターンを考える、というのは上記でも説明したように得る予定の利益と損失してしまった場合のバランスを調整することを言います。
どの投資でもリターンが発生する取引はリスクがあります。
損失確率ゼロでリターンのみ狙うことは不可能なので、リスクとリターンのバランスを考えて上手く運用していく必要があります。
リスク・リターンを考える戦略では「リスクリワードレシオ」の確認と設定をおこなうとバランス良く考えられるのでおすすめです。
長期的リターンを狙う
長期的リターンを狙うというのは、1回の取引で利益をだして終わりではなく継続的に利益を得ていく意味合いになります。
長期的リターンは勝率を上げていったり長期保有で大きな利益を狙ったりする戦略があります。
短期で狙うリターンは、1回の取引で投資人生を終えるのであれば有効的ですが継続して資産を増やしていく場合は効率が悪くなります。
資産運用は1回1回の取引に注目するのではなく、トータルの損益を見て方針を決めましょう。
株式投資でのリターンの意味は利益率
リターンは英語で直訳すると「戻る」になりますが、株式投資用語では利益率になります。
取引完了後に得る利益や含み益状態で利益を確定する予定の状態で使用することができます。
リターンはリスクと比例関係にあることも重要で、リスクに係る話をする時はリターンという言葉が必ず出てくるので、リスクも意味合いを覚えておきましょう。
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