株をこれから始めようと考えている方にぜひ知ってほしい制度「NISA」。
「名前はよく聞くけどいまいちよくわからない…」と避けてしまっている方が多いのではないでしょうか。
NISAは取引にかかる税金が0円になる超お得な制度です!しかも株初心者こそ利用してほしい制度です!
そこで今回は、株初心者に向けてNISAを徹底解説していきます。
【2023年最新】ネット証券おすすめランキング!初心者におすすめの証券会社を徹底比較
株初心者必見!NISAを基礎から徹底解説
では、そもそもNISAとはなんでしょう?
NISA…正式名称は「少額投資非課税制度」。株式投資において発生する売却益と配当金にかかる税金を非課税にする制度。年間で投資金120万円まで適用され、最長期間は5年間
上記の説明を読んでも今いち分からない方が大半ではないでしょうか。
超簡単に説明すれば、「どれだけ稼いでも税金が0円になる制度」です。
とてもお得ですよね!
ここからは、さらに詳しくご説明していきます。
初心者の方はまず以下の4つのポイントを抑えれば大丈夫です!
【これさえおさえれば大丈夫!「NISA」4つのポイント】
- 配当金・分配金や譲渡益が非課税対象になる
- 日本在住20歳以上なら誰でも利用可能
- 年間120万円まで投資可能
- 非課税対象期間は最長5年間
- NISAで得た利益は確定申告不要
順番に詳しくご説明していきます。
つみたてNISAってどんな制度?基礎知識・おすすめの証券会社を徹底解説
①配当金・分配金や譲渡益が非課税対象になる
NISAの最大の特徴は、株式投資において発生する利益が完全に非課税対象になることです。
では、株式投資において発生する利益とは具体的に何でしょうか?
主に以下の3つです。
- 配当金…企業に投資してくれた株主に対し、会社の利益の一部を現金で還元すること
- 分配金…投資信託の収益から投資家に還元するお金のこと
- 譲渡益…株式投資において、取得時の価格と売却時の価格の差から得られる利益のこと。キャピタルゲイン
ちなみに、NISA口座で購入が可能な商品は、金融機関によって異なります。
証券会社でNISA口座を開いたほうが自由な取引が可能になります。
積立NISAで月1万円投資した時の利益は?運用のポイントや注意点も解説
②日本在住20歳以上なら誰でも利用可能
NISAの口座を開くのに特別な資格などは必要ありません。
日本在住で20歳以上ならどなたでも利用することができます。
NISA口座は銀行と証券会社で開設することが可能です。
ちなみに、20歳以下の未成年の方でNISA口座を開きたい方には「ジュニアNISA口座」という制度がありますので、ぜひ活用してみてください。
また、NISA口座を開設できるのは、「1人1口座まで」ということも併せて覚えておいてください。
③年間120万円まで投資可能
株式投資における利益が完全に非課税になるNISAですが、いくらでもよいわけではありません。
NISA口座では年間120万円まで投資可能です。
つまり、NISA口座で120万円以上の金額を投資することはできないのです。
しかし、反対に言えば120万円以内ならどれだけ利益を出しても非課税になるのです!
株式投資は「大金がないとできないのでは?」と思われている方が多いですが、実は少額からでも十分投資して利益を得ることができます。
数万円で買うことが可能な上場株式も多くありますし、投資信託であれば1万円前後から買えるものがほとんどです。
まとまった金額がなくてもNISAは有効活用できるんですよ。
④非課税対象期間は最長5年間
NISA口座で保有している上場株式、株式投資信託などの配当金・分配金・譲渡益が、最長5年間非課税となります。
つまり、2020年1月にNISA口座を開設すると2025年まで、毎年120万円までの投資で得た収益が最長で5年間非課税になるのです。
例えば、投資をして年間10万円の収益が出たとします。
本来であればこの10万円に約20%の税金が課せられるため2万円が税金となり、手元に残るのは8万円となります。
しかし、NISA口座で投資すれば非課税なので10万円が丸々手元に残るのです!
たった2万円と思われるかもしれませんが、2万円節税できたということは2万円利益を上げたことと同じ成果をもたらします。
ましてや、5年間ともなれば2万×5=10万円分も利益として得ることができるのです。
NISA口座を利用するだけでここまで節税できるのは、大変お得ですよね。
⑤NISAで得た利益は確定申告不要
NISAは、特定口座での投資による利益が非課税となる制度です。
NISA口座内での株式や投資信託などの取引によって得た利益は、確定申告の対象外となります。
普通の口座(特定口座・一般口座)では、投資で得た利益に対して20.315%の税金がかかるところ、NISAなら非課税となり、利益をそのまま受け取れます。
また確定申告の手続きや税金の支払いの煩わしさがないことも魅力の一つです。
株初心者に伝えたい!NISAのメリットと注意点
NISAがどのようなものか、ご理解いただけたのではないでしょうか。
では、ここからはさらにくわしくNISAについてご説明していきます。
具体的に、NISAにはどのようなメリットがあるのか、またNISAを利用する際にはどのようなことに注意すれば良いのか、ご説明していきます。
つみたてNISA(積立NISA)のおすすめ銘柄・ネット証券を紹介!初心者にも分かりやすく徹底比較
NISAのメリット
まずは、NISAのメリットについてお伝えしていきます。
NISA口座の最大のメリットは、NISA口座で購入した株式の配当金や譲渡益などが非課税になることです。
5年間、NISA口座で年間120万円の範囲内で購入した金融商品から得た利益に税金は一切かかりません。
じゃあ期限である5年間が終わったらどうするの?と思いますよね。
安心してください。非課税期間が終了した後は、保有している金融商品を翌年の非課税投資枠に移すことができるのです!このことをロールオーバーと言います。
ロールオーバー…NISAの非課税期間が終了する時に、保有している株式や投資信託などの金融商品を翌年の非課税投資枠に移す仕組み
ちなみに、ロールオーバー可能な金額に上限はなく、時価が120万円を超過している場合も、そのすべてを翌年の非課税投資枠に移すことができます。
このロールオーバーという制度を活用することで、さらに大きな利益を得られるのです。
例えば、毎年120万円ずつNISA口座で投資するとします。すると、5年目は合計で600万円(120万円×5年)の投資をしたことになりますよね。この時、最初の年に投資した分については、5年目で非課税期間の最後の年になります。
毎年投資した分の非課税期間はそれぞれ5年経つと順に終了していくため、非課税で同時に保有できる金融商品は、最大で600万円までとなるのです。
つまり、普通口座や特定口座で600万投資をすると利益に税金がかかってしまうところを、NISA口座で5年間投資していくとすべて非課税にすることができるのです。
とてもお得ですよね。
NISAの注意点
非常にお得なNISAですが、注意すべき点もあります。
そこで、ここからはNISAを利用する際の注意点について詳しくお伝えしていきます。
NISAを利用する際の主な注意点は以下の3点です。
- 他の口座と損益通算ができない
- 非課税枠の再利用や繰り越しはできない
- NISA口座は複数の金融機関で開くことができない
- NISAの株は代用有価証券にならない
それぞれ順番にご説明していきます。
他の口座と損益通算ができない
NISA口座を利用する際の注意点1つ目は、他の口座と損益通算ができないことです。
損益通算…一定期間内の利益と損失を相殺すること。 上場株式等の投資を行って利益(譲渡益や配当など)が出た場合は税金がかかるが、一方で損失が出た場合には利益から差し引いて、その分だけ税金を減らすことができる
つまり、他の口座で利益が出てNISA口座で損失が出た場合、全体の利益からNISA口座ででた損失分を差し引くことができないのです。
損失が出ているのに多く税金を払わなければなくなってしまい、結果的に損をしてしまうことになります。
そのため、NISA口座では損失が出ないように確実に利益を得られる投資手法を選ぶことをおすすめします。
非課税枠の再利用や繰り越しはできない
NISA口座を利用する際の注意点2つめは、非課税枠の再利用や繰り越しはできないことです。
NISA口座では年間120万円までの投資が可能です。
しかし、購入した年と同じ年に売却することで生じた空き枠を再利用することはできません。未使用の枠を翌年に繰り越すこともできません。
つまり、たとえ売却したとしても年間で利用できる枠は絶対に120万円以下です。
また、ある年に60万円しかNISA枠を利用していないからと言って、翌年に残りの60万円分の枠を繰り越すことができないのです。
NISA口座は複数の金融機関で開くことができない
NISA口座を利用する際の注意点3つめは、NISA口座は複数の金融機関で開くことができないことです。
先ほども少し触れましたが、NISA口座では金融機関によって購入できる上品が異なります。
しかし、だからと言って複数の金融機関でNISA口座を開設することはできません。
なぜなら、NISA口座は1人1口座までという決まりがあるからです。
そのため、NISA口座を開設する際には、どの金融機関がいいか、またどの証券会社がいいか、しっかりと吟味してから開設するようにしましょう。
NISAの株は代用有価証券にならない
NISA口座内での株式は、代用有価証券として利用できません。
通常の一般口座では、株式を売却した後にすぐに同じ銘柄の株式を買い戻す「代用売買」が可能です。
しかしNISA口座ではNISA口座内で信用取引ができないため、そのような代用売買もできません。
つまり、NISA口座内で売却した株式はそのまま利益を確定させるか、他の銘柄に再投資する必要があります。
NISA口座を開設する方法をわかりやすく解説
NISAがどのようなものか、ご理解していただけたでしょうか。
では最後に、NISA口座の開設方法について、具体的にご説明していきます。
ぜひ参考にしてください。
NISA専用の口座はどうしたら作れるのか?
先ほど申し上げたように、日本に在住している20歳以上の方であれば、どなたでもNISA口座を開設することができます。
ここで、1点注意してほしいことがあります。
NISA口座を開設するには、通常の証券口座を作る必要があります。
この際、手数料が安い証券会社を選ぶようにしましょう。
なぜなら、せっかくNISA口座を作っても、株の売買手数料が高い証券会社を利用していたら、節税効果の意味がなくなってしまうからです。
まだ証券総合口座をお持ちでない方は手数料の安いネット証券のなかから口座開設することをおすすめします。
NISA専用の口座を解説するまでの流れをご紹介
では、実際にNISA口座を開設するまでの流れを3つのStepにわけてご紹介していきます。
- Step1.NISA口座開設に申し込む
- Step2.税務署に申請・承認
- Step3.開設完了
Step1.NISA口座開設に申し込む
細かいことは証券会社によって異なりますが、NISA口座開設申し込みの際、主に以下の3点を対応する必要があります。
- 個人番号(マイナンバー)確認書類のご準備
- 本人確認書類のご準備
- 申請書へのご記入
Step2.税務署に申請・承認
証券会社から税務署に対して、非課税適用申請を行います。税務署からの非課税適用確認書の交付を受けることで、NISA口座が開設されます。審査の期間としては、約2,3週間程度かかります。
Step3.開設完了
証券会社からNISA口座開設完了のお知らせが通知されて、口座開設完了です!簡単ですよね。
初心者におすすめのNISA口座を紹介!
「初心者がNISAを始める方法はわかったけど、一体どの口座を開設すれば?」と迷っている人もいますよね。
そこで今回は初心者におすすめのNISA口座を紹介します。
おすすめする証券の特徴を詳しく紹介するので、これから口座開設を検討している人は参考にしてください。
- 楽天証券
- SBI証券
- 松井証券
つみたてNISA(積立NISA)のおすすめ銘柄・ネット証券を紹介!初心者にも分かりやすく徹底比較
楽天証券
取引手数料 | |||
---|---|---|---|
取引金額 | 10万円 | 50万円 | 100万円 |
約定金額ごと | 99円 | 275円 | 535円 |
1日定額制 | 0円 | 0円 | 0円 |
投信積立での楽天キャッシュ決済開始記念キャンペーン
楽天証券は初心者が始めやすい投資信託の取り扱い商品が多く、ノーロード投信でコストを抑えて運用も可能なので、初心者でも気軽に投資を始めることができます。
また、楽天証券は楽天クレジットカードで投資することが可能で、支払い金額に応じて楽天ポイントがたまります。
楽天経済圏で生活している人に最適のサービスを数々提供しているので、楽天ユーザーでNISAを始めたい人は楽天証券での口座開設をおすすめします。
楽天証券の口コミ・評判まとめ!他社と比較したメリット・デメリット
SBI証券
取引手数料 | |||
---|---|---|---|
取引金額 | 10万円 | 50万円 | 100万円 |
約定金額ごと | 99円 | 275円 | 535円 |
1日定額制 | 0円 | 0円 | 0円 |
SBI証券でiDeCo始めちゃおう!キャンペーン
SBI証券はNISAだけでなく、つみたてNISAの取り扱い商品も豊富な証券会社です。
また、NISA口座で国内株・投資信託の売買手数料が無料なのでコストを抑えて運用できます。
投資信託はTポイントやPontaポイントでポイント投資することもできるので、いずれかのポイントをためている人は必見です。
NISA以外のサービスも業界トップクラスなので、総合口座も併用して投資を始めたい!という人におすすめです。
SBI証券の評判・口コミはやばい?口座数NO.1の理由やメリット・デメリットを徹底解説
松井証券
取引手数料 | |||
---|---|---|---|
取引金額 | 10万円 | 50万円 | 100万円 |
約定金額ごと | 0円 | 0円 | 1,100円 |
1日定額制 | – | – | – |
つみたてデビュー応援総額1億円還元キャンペーン
松井証券のNISA口座は、国内株式の売買手数料が無料で運用コストを抑えて始めることができます。
また松井証券は老舗のネット証券であることから、高い信頼性の元運用できる安心感があります。
信託報酬が高めのアクティブファンドを取り扱っているので、積極的に運用していきたい人におすすめです。
松井証券の評判・口コミはどう?サービス内容や取引手数料の評価を徹底調査
NISAに関するよくある質問
NISAに関するよくある質問と回答を紹介します。
- NISAのメリット・デメリットは?
- NISAが投資初心者におすすめな理由は?
- NISAはいくらから始められる?
NISAのメリット・デメリットは?
NISAの主なメリットには下記のようなものがあります。
- 配当金・分配金や譲渡益が非課税対象になる
- NISAで得た利益は確定申告不要
- 複雑な操作が必要ない長期投資なので初心者も始めやすい
投資利益が非課税であることや、将来の資産形成に向けた長期的な運用が可能であることがおおきなメリットです。
一方、NISAのデメリットは下記の通り。
- 投資上限は年間120万円まで
- 非課税対象期間は最長5年間の期限あり
- 他の口座と損益通算ができない
- 非課税枠の再利用や繰り越しはできない
年間の投資上限があることや、NISA口座内で発生した利益や損失と、他の口座(特定・一般)で発生した利益や損失とを、損益通算できないことことなどがデメリットに挙げられます。
NISAが投資初心者におすすめな理由は?
NISAは一般的に長期的な運用が前提です。
ゆっくりと投資の経験を積みながら資産形成を進めることができるため、どうせ知識のない初心者でも始めやすいメリットがあります。
また長期投資は利益が安定しやすく、投資の中でも比較的リスクが少ない傾向にあります。
またNISAは投資利益が非課税であるため、リターンを最大化しやすいことが、さが当社初心者におすすめな理由として挙げられます。
NISAはいくらから始められる?
つみたてNISAであれば、多くの証券口座では100円から始めることができます。
一般NISAの場合は、銘柄ごとに売買可能な最低限の株数が決まっています。
基本は100株(1単元)単位で購入となるため、仮に株価が1,000円なら株式でも100,000円から購入可能です。
ただし証券会社の中には「単元未満株」と言って1単元に満たない1株や10株からの購入ができる証券会社もあります。
単元未満株を扱う証券会社であれば、1株1000円の株なら最低1000円あれば取引が可能です。
1株(単元未満株)から買える証券会社を徹底比較!初心者におすすめの理由や選び方も解説
株初心者こそNISAを利用すべき
NISAは必要経費である税金が0円になる大変お得な制度です。
多少の制限はありますが、初心者の方は年間120万円以上の投資をすることはまずないでしょう。
そのため、株式初心者の方にこそ多大なメリットがあると言えるでしょう。
出費を抑えられるところは抑えるのが、成功への第一歩です。
NISAは株初心者こそ、利用すべき超お得な制度ですよ。
株式投資の勉強をしたい初心者必見のおすすめ勉強法を紹介!身につけるべき知識や注意点も解説