信用取引は、株式や現金を担保で証券会社へ預け入れ、証券会社から現金の借り入れや売却ができる取引です。
信用取引により、預け入れ担保の最大評価額から約3倍まで株式の取引ができます。
この記事では、信用取引の仕組みや証券会社の選び方を、ポイントに分けて解説しています。
- 信用取引とは?
- 信用取引ができる証券会社の選び方
- 信用取引ができるおすすめの証券会社
初心者の方でもわかりやすいように、コスト面や分析ツール情報も紹介しているので、参考にしてください。
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信用取引とは
信用取引では、株式や現金を担保にし、証券会社に預けます。
その後、預け入れた資産以上の現金を証券会社から借り入れ、株式などを売買できる投資ができます。
預け入れた株などの資産は、最大で評価額の約3倍までの価格で取引できるのが特徴です。
また、信用取引には、信用買い・信用売りができ、組み合わせての売買も可能です。
- 信用買い…レバレッジをかけ手持ち資金の約3倍の株式を購入する投資手法。現物取引とは異なり、金利が発生する
- 信用売り…証券会社から株式を借りて株式を売却する投資手法。売却のタイミング次第では、大きな利益を期待できる
信用取引ができる証券会社のおすすめの選び方
信用取引では、適切な証券会社を選ぶのも大切です。
- 取引コストで選ぶ
- 金利・貸株料が安いサービスを選ぶ
- 信用取引手数料が安い証券会社を選ぶ
- 分析ツールや情報ツールの充実度で選ぶ
- 一般信用に対応しているかで選ぶ
特に、初心者であれば、証券会社選びも成功のカギを握ります。
コスト面やわかりやすさを考慮し、投資スタイルを確立しましょう。
取引コストで選ぶ
信用取引では、主に2種類のコストが発生します。
- 金利・貸株料
- 信用取引手数料
投資の運用では、コストを削減するだけで利益を増やすことができます。
それぞれの特徴をみていきましょう。
金利・貸株料が安いサービスを選ぶ
金利・貸株料は、信用取引で必ず発生するので、少しでも低コストに抑えましょう。
信用取引は、証券会社から運用資金を借り入れます。
借り入れた現金は、信用買い・信用売りのそれぞれで、金利・貸株料の支払いが必要です。
約定代金に応じて、年率数%のコストがかかります。
また、一日信用は、一日分の金利・貸株料がかかる点も注意が必要です。
証券会社によっては、通常よりもコストを抑えている取引もあるので、気になる方は検討してください。
信用取引手数料が安い証券会社を選ぶ
売買にかかる信用取引手数料を抑えることで、利益率も上がります。
信用売買手数料は
- 50万円以下
- 100万円以下
- 300万円以下
など、金額によって手数料額が変動します。
手数料額が低いサービスは、それだけコストを抑えられるので、事前の確認が必要です。
分析ツールや情報ツールの充実度で選ぶ
証券会社が提供する分析ツール・情報ツールの充実度で選ぶのもおすすめです。
情報ツールで確認できるニュース速報は、株価やレートに影響が出るニュースをすぐに確認できます。
幅広い情報を網羅できれば、リスク回避にもつながり損失を生む可能性を減らせるでしょう。
また、分析ツールはテクニカル指標を閲覧できます。
テクニカル指標では、株価の上昇・下落の状況や今後の動きを確認できます。
分析により、売買のタイミングの見極めにもつながるでしょう。
一般信用に対応しているかで選ぶ
信用取引には、「制度信用」と「一般信用」があり、一般信用の対応があるかも重要なポイントです。
- 制度信用…返済期限が6ヶ月で、金利・貸株料を抑えられる
- 一般信用…返済期限が制度信用よりも長期で、取り扱い銘柄も多い
一般信用は、一日信用の通常取引よりも金利を抑えた投資ができます。
また、証券会社によっては返済期限が無期限で、長期投資も可能です。
かし、空売りに対応していない証券会社もあるため、事前の確認が必要でしょう。
制度信用は、取引所の指定した株式数や売買高、株主数の基準をクリアした銘柄が取引対象です。
高水準の銘柄も揃っているので、リスク対策もしやすいなどメリットがあります。
投資の幅を広げて運用したい方は、一般信用に対応しているかの確認もおすすめです。
信用取引ができるおすすめの証券会社
つづいて、信用取引に対応している主要な証券会社を紹介します。
- 楽天証券
- SBI証券
- マネックス証券
- auカブコム証券
- 松井証券
- DMM株
- GMOクリック証券
証券会社ごとの特徴を把握し、有利に運用を進めましょう。
楽天証券
楽天証券の信用取引は、「短期売建て」や「無期限売り建て」などのサービスが利用できます。
また、日計り一般信用売建が可能な「いちにち信用取引」があります。
手数料無料、金利・貸株料もオンライン証券で最安値となっているので、投資家には欠かせない証券会社です。
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SBI証券
SBI証券は、取り扱い銘柄数が豊富で、投資の選択肢が広がるおすすめの証券会社です。
信用取引は、以下の三種類のサービスが利用できます。
- 無期限
- 短期
- 日計り
日計りでは、手数料と金利が無料で利用できるので、投資家にも優しいサービスです。
また、米株の信用取引にも対応しているので、気になった方はチェックしてください。
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マネックス証券
マネックス証券では、以下の四種類のサービスを利用できます。
- 無期限
- 短期信用
- スペシャル空売り
- ワンデイ信用
株式以外でも、投資信託を代用の有価証券として利用することも可能です。
担保として利用できる幅が広がる点は、投資家にもメリットといえます。
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auカブコム証券
auカブコム証券で信用取引を行う強みは、売建銘柄数が豊富な点が挙げられます。
また、信用取引口座を開設し、「kabuステーション+フル版オプション」を無料で利用できるので、スタートにも困りません。
充実したツール内容、的確なサポートにより高い評価を得ている証券会社です。
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松井証券
松井証券では、一日あたりの信用取引の合計売買代金が50万円以下の場合、手数料無料で利用できます。
また、「一日信用取引」では、買建・売建が手数料、金利無料で利用できます。
アクティブに投資を進める投資家にも、おすすめできる証券会社です。
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DMM株
DMM株は、1注文制の手数料プランを業界最安値の水準で利用できる点がメリットです。
銘柄も国内4取扱所の取引が可能なため、日本全国の株式を低コストで利用できます。
また、米国株手数料が、約定代金に関わらず一律無料で利用できます。
保有米国株を信用取引の担保にできるのが、他の証券会社にはない魅力です。
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GMOクリック証券
GMOクリック証券は、手数料、金利・貸株料が低コストで運用できます。
取引数に応じて金利が下がっていくので、アクティブに投資をする投資家にもおすすめな証券会社です。
NISA口座なら売買手数料が無料で利用できる上に、一般信用売も利用可能です。
初心者から上級者までカバーできる証券会社です。
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信用取引で押さえておきたい用語
信用取引を始めたい方に向けて、よく使用される用語を紹介します。
- 委託保証金
- 委託保証金最低維持率
- 追加証拠金
それでは、解説していきます。
委託保証金
委託保証金は、信用取引を行う方が、売買の際に証券会社に差し入れる担保を指します。
通常の保証金は、約定金額の30%以上が必要で、現金・株式などが保証金として成り立ちます。
また、2013年1月より、以下の信用取引の委託保証金に関する制度変更が実施されました。
- 委託保証金の拘束期間が、受け渡し日から約定日に変更
- 同じ保証金で、何度でも取引が可能
- 委託保証金の引き出しが、約定日から可能な範囲で可能
委託保証金は、現金や証券を所持していなくても取引ができるため、本人の信用を表す指標にもなっています。
委託保証金最低維持率
信用取引を行う際、※建玉を維持するのに必要な委託保証金の割合を「委託保証金維持率」「委託保証金最低維持率」といいます。
維持率は、保証会社ごとに任意で定められ、委託保証金率よりも低めに設定されている場合が多いです。
相場の変動の影響で、維持率を割った場合、追い証(追加保証金)をしなければならないので注意しましょう。
※建玉…信用取引で手じまいされずに未決済のまま残っている約定を指す
追加証拠金
追加保証金は、委託保証金を追加で差し入れなければならない場合に必要となる費用です。
買い建て・売り建て銘柄の含み損や担保にしている株式の値下がりなど、委託保証金率の下落により発生します。
信用取引での取引手数料・金利・貸株料以外のコスト
信用取引は、利益を増やすためにも、コスト面を抑えた投資を進めるのが大切です。
取引手数料や金利・貸株料以外の、必要となるコストを紹介します。
- 逆日歩
- 配当落調整金
- 権利処理等手数料
- 管理費
逆日歩・配当落調整金は、信用売り時に支払い、信用買い時には証券会社側から受け取る費用です。
信用取引を始める前に、必要となるコストを把握しておくことで、有利に投資を進められます。
信用取引におすすめなのは取引コストの安い証券会社
- 信用取引は、現金や株式を証券会社に預けて、預けた以上の現金を受け取り取引できる
- 取引手数料や金利・貸株料がどれだけかかるのかを事前に把握しておく
信用取引では、信用買い・信用売りを行い、利益を増やすことができます。
レバレッジをかけて投資できる、売りから投資を始められるなど、メリットも多いです。
コスト削減しながら、信用取引で利益確保を目指しましょう。