ネット証券は、自宅から気軽に口座開設手続きを行い、低コストでの投資を始められる証券会社です。
会社ごとに特色の違うサービスを展開し、取引ツールやポイントサービスなど、ユーザーは自分の投資スタイルに合わせた資産運用を図れます。
しかし、魅力的なネット証券が多いため、どの店舗を選べばいいか悩む方も多いはず。
そこで本記事では、ネット証券大手7社を口座開設数や収益率から比較して、数字から業界のシェア率を紐解いていきます。
取り扱い銘柄数や売買手数料の比較も紹介しているため、ネット証券選びで迷った方は参考にしてください。
【2023年最新】ネット証券おすすめランキング!初心者におすすめの証券会社を徹底比較
- 株式投資におすすめの証券会社
【2024年11月最新】 -
マネックス証券
- 中国株・米国株の取扱銘柄数が豊富!
- 1株単位での取引可能!
- 米国株の売買コストがお得!
手数料(1注文5万円まで) 500円(税込)/1注文料金 手数料(1注文10万円まで) 500円(税込)/定額料金 取扱商品 NISA、IPO、投資信託 【完全無料】5分で申込完了!老舗証券会社だから安心!
ネット証券大手7社の概要
まずはネット証券の大手7社について、概要をみていきましょう。
- 楽天証券
- SBI証券
- 松井証券
- auカブコム証券
- マネックス証券
- GMOクリック証券
- 岡三オンライン
楽天証券
取引手数料 | |||
---|---|---|---|
取引金額 | 10万円 | 50万円 | 100万円 |
約定金額ごと | 99円 | 275円 | 535円 |
1日定額制 | 0円 | 0円 | 0円 |
0コース(信用取引込) | 0円 | 0円 | 0円 |
楽天証券は、普段の買い物で利用しやすい楽天ポイントを貯めつつ、効率的に資産形成をサポートするネット証券です。
金融商品の種類も豊富に取り揃えており、初心者も利用しやすい「らくらく投資」サービスにて、そのシンプルな操作感が高評価を得ています。
楽天証券が提供するサービスは初心者向けのサービスが多いため、投資の一歩を踏み出す際におすすめのネット証券です。
楽天証券の評判・口コミはどう?楽天ポイントで投資できる仕組みや口座開設手順を解説
SBI証券
取引手数料 | |||
---|---|---|---|
取引金額 | 10万円 | 50万円 | 100万円 |
約定金額ごと | 99円 | 275円 | 535円 |
1日定額制 | 0円 | 0円 | 0円 |
SBI証券は、1000万口座以上を誇る、業界トップクラスのネット証券です(SBIネオトレード・SBIネオモバイル含む) 。
アクティブプランでは、合計約定額100万円以下の取引手数料が無料となり、コスト面でも一目置かれる存在といえるでしょう。
投資初心者・経験者に関わらず、SBI証券は「とりあえず口座開設しておくべき」と多くの投資家から絶大な信頼を受けるネット証券です。
SBI証券の評判・口コミはやばい?口座数NO.1の理由やメリット・デメリットを徹底解説
松井証券
取引手数料 | |||
---|---|---|---|
取引金額 | 10万円 | 50万円 | 100万円 |
約定金額ごと | 0円 | 0円 | 1,100円 |
1日定額制 | – | – | – |
松井証券は、創業から現在に至るまで、長い歴史を持つ信頼性抜群のネット証券会社です。
その魅力は、業界に先駆けて革新的なサービスを展開し続ける柔軟性と目新しさ。
特に、25歳以下の若者や学生には大きなメリットがあり、全ての取引手数料が無料となるため、初めての投資を始める方や手軽に投資を楽しみたい方におすすめです。
また、アクティブトレーダーに向けた多様なサービスも提供しており、一日信用取引が可能なサービスがあります。
今後も目新しいサービスを展開すると予想される松井証券にて、将来に向けた資産運用を始めてみませんか?
松井証券の評判・口コミはどう?サービス内容や取引手数料の評価を徹底調査
auカブコム証券
取引手数料 | |||
---|---|---|---|
取引金額 | 10万円 | 50万円 | 100万円 |
約定金額ごと | 99円 | 275円 | 535円 |
1日定額制 | 0円 | 0円 | 0円 |
auカブコム証券は、三菱UFJフィナンシャル・グループとKDDIが提供するネット証券です。
利便性の高さや多様なサービスで注目を集め、旧カブコム証券の優れた取引ツールを継承しつつ、ユーザーに寄り添ったサービスを展開しています。
取引手数料無料の面では、大手ネット証券に劣らない低コストを実現しています。
また、定額制を採用し、約定総額が100万円以下の取引に関しては手数料がかからないため、積極的に取引したい場合でもおすすめです。
auカブコム証券の評判・口コミはどう?メリット・デメリットや取引手数料・取引ツールを解説
マネックス証券
取引手数料 | |||
---|---|---|---|
取引金額 | 10万円 | 50万円 | 100万円 |
約定金額ごと | 99円 | 275円 | 535円 |
1日定額制 | 550円 | 550円 | 550円 |
マネックス証券は、外国株専門投資家から厚い支持を受けるネット証券で、米国株と中国株を合わせて6,000以上の銘柄の豊富な品揃えを誇ります。
国内株を超える外国株の取り扱い量と、シンプルかつ低コストな米国株手数料サービスは、外国市場への投資を検討する方にとっても、魅力的な証券会社といえるでしょう。
株式の取引手数料がやや割高となる点に注意が必要ですが、外国株の運用をメインに考えている方は、マネックス証券の口座開設がおすすめです。
マネックス証券の評判・口コミはどう?米国株投資におすすめの理由や口座開設手順も解説
GMOクリック証券
メジャー通貨スプレッド・スワップポイント | ||
---|---|---|
通貨ペア | スプレッド | スワップポイント |
米ドル円 | 0.2銭 | 250 |
ユーロ円 | 0.5銭 | 181 |
業界でも取引手数料の低さが魅力のGMOクリック証券は、資産運用のコストを最大限抑えられるネット証券です。
FXなどの金融商品も豊富に取り扱い、複数の金融商品でポートフォリオを構築したい方にもおすすめです。
NISAにも対応し、「PC会員ページ・GMOクリック株・GMOクリック株 for iphone」にて取引できるため、幅広い層にマッチしたネット証券といえるでしょう。
GMOクリック証券の評判・口コミはどう?株式・FXの手数料評価や初心者におすすめの理由も解説
岡三オンライン
メジャー通貨スプレッド・スワップポイント | ||
---|---|---|
通貨ペア | スプレッド | スワップポイント |
米ドル円 | 0.9銭 | 190 |
ユーロ円 | 1.9銭 | 170 |
岡三オンライン証券は、新規公開株式の抽選へ、前受金なしで応募できるネット証券です。
一般的に、新規公開株式の抽選は口座に該当の金額がないと応募できないため、前受金がいらない点は多くの投資家にとってメリットといえるでしょう。
また、取引ツールの幅も広く、株式に対応したツールだけでなく、先物・オプション取引や差金決済取引に対応したツールも展開されています。
ほとんど無料で利用可能なため、積極的に活用しましょう。
岡三オンラインの評判・口コミはやばい?取引ツールの評価や取引手数料も解説
各証券会社のデータ別比較
各証券会社について、以下のポイントから比較していきましょう。
- 銘柄数
- ポイントサービス
- 口座開設数・シェア率
- 収益率・シェア率
銘柄数
各金融商品に関する銘柄数について、比較表をみていきましょう。
国内株式・外国株式・投資信託・債券・FXを中心に紹介していきます。
会社名 | 楽天証券 | SBI証券 | 松井証券 | auカブコム証券 | マネックス証券 | GMOクリック証券 | 岡三オンライン証券 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
銘柄数 | 国内株式:約4020銘柄 外国株式:約5000銘柄 投資信託:2553銘柄 債券:22銘柄 海外先物:36商品 FX:26通貨ペア |
国内株式:約3100銘柄 外国株式:約7600銘柄 投資信託:約2614銘柄 債券:19銘柄 海外先物:3商品 FX:28通貨ペア |
国内株式:約1027銘柄 外国株式:約1646銘柄 投資信託:約1653銘柄 海外先物:商品 FX:20通貨ペア |
国内株式:約3798銘柄 外国株式:約1803銘柄 投資信託:約1606銘柄 海外先物:ダウ先物のみ FX:38通貨ペア |
国内株式:約3798銘柄 外国株式:約7594銘柄 投資信託:約1331銘柄 債券:35銘柄 FX:16通貨ペア |
国内株式:約216銘柄 投資信託:約134銘柄 (ノーロードファンド:110銘柄) 債券:1銘柄 CFD:39商品 (株価指数) FX:20通貨ペア(くりっく株365:30通貨ペア) |
投資信託:約799銘柄 (ノーロードファンド:654本) 海外先物:ダウ先物のみ FX:50通貨ペア |
ネット証券全体では、「楽天証券」「SBI証券」にて、豊富に各金融商品の銘柄を取り扱っています。
また、FXを中心に取引したい場合は「岡三オンライン証券」の利用がおすすめです。
ポイントサービス
各ネット証券にて貯まるポイントをみていきましょう。
会社名 | 楽天証券 | SBI証券 | 松井証券 | auカブコム証券 | マネックス証券 | GMOクリック証券 | 岡三オンライン証券 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
ポイントサービス | 楽天ポイント | Tポイント Vポイント pontaポイント dポイント JALマイル |
松井証券ポイント | Pontaポイント | マネックスポイント | – | dポイント |
各ネット証券で利用しやすいポイントが貯まりますが、特に「SBI証券」は豊富なポイントサービスを扱っています。
また、GMOクリック証券で貯まるポイントサービスはないため、利用を検討している方は注意が必要です。
口座開設数・シェア率
口座開設数は顧客数を表し、どれだけでの投資家に選ばれているかを指します。
それでは、大手ネット証券7社についてみていきましょう。
会社名 | 楽天証券 | SBI証券 | 松井証券 | auカブコム証券 | マネックス証券 | GMOクリック証券 | 岡三オンライン証券 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
口座開設数 | 924万口座 | 1046万口座 | 146万口座 | 160万口座 | 223万口座 | 52万口座 | 41万口座 |
シェア率 | 35% | 40% | 5% | 6% | 9% | 2% | 1.5% |
上記比較表でもわかるように、「楽天証券」「SBI証券」だけで75%のシェア率を占めています。
SBI証券は、国内初の1000万口座を突破したネット証券で、業界トップクラスの割安な手数料や豊富なポイントサービスが投資家から選ばれる理由です。
また、楽天証券も900万口座を超えているネット証券で、証券単体では国内最多の口座数を誇ります。
しかし、各証券会社で特徴が異なるため、投資スタイルや取引ツールにて口座を開設するネット証券を検討しましょう。
営業収益・シェア率
営業収益は、証券会社の売上高を示す指標です。
株式取引を仲介する委託手数料から、トレーディング収益まで、証券会社がビジネス活動を通じて得た全体収入の全てを合計している数値です。
高い営業収益は、証券会社が順調に業績を伸ばしていることを示し、その経営基盤の強さや信頼性を反映しています。
会社名 | 楽天証券 | SBI証券 | 松井証券 | auカブコム証券 | マネックス証券 | GMOクリック証券 | 岡三オンライン証券 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
営業収益 | 約954億円 | 約1750億円 | 約310億円 | 約200億円 | 約793億円 | 約255億円 | 約665億円 |
シェア率 | 19% | 35% | 6% | 4% | 16% | 5% | 13% |
※通期決算タイミングのズレがあるため、あくまで参考比較
営業収益は、トップが「SBI証券」で約1750億円(シェア率35%)、次に「楽天証券」が約954億円(シェア率19%)と、大きくシェアを誇ります。
どちらのネット証券も取り扱い銘柄が豊富で、ポイントサービスも利用しやすい点が、多くの顧客から注目を集める理由でしょう。
大手ネット証券にて口座を開設しよう
ネットワーク証券7社の口座数や収益率から、シェア率を紹介しました。
いくつかのポイントから、SBI証券と楽天証券が市場のトレンドとなっているようです。
シェア率の高いネット証券の特徴を見極めて、自分の投資目標やスタイルに適したネット証券を選ぶ際は、シェア率や口座開設数も参考にしながら検討してください。